合流せし戦士達Ⅱ
「っ全員無事か⁉︎」
ロボット集団によるゲリラ戦の末、【亜空軍】の一味とされるエインシャント卿をあと一歩で逃してしまう。逃亡を許してしまったきっかけたる──起爆した『亜空爆弾』からどうにか逃げ切れたマリオは、息切れを起こすヨッシーの背から降り、カービィのワープスターで難を逃れた三人の無事を確かめる。
「あ、ああ……初めて見たが、あんなにも凶悪なものだとはな」
「カービィがいてくれて助かったよ〜……あーあ、ボクも空を飛べたら」
リンク、ピットがそう口にしながら地に足をつけ、最後にカービィが飛び降りる。するとワープスターは再び空の彼方へと飛び去っていった。
「ハイハーイ、先生ー」
「誰が先生じゃい」
「ラフェルトがいませんー」
カービィの言葉に一同は揃って周囲を見渡す。まさか、と焦りを滲ませたのはピット。
「あの爆弾に巻き込まれたとか⁉︎」
「いや、俺達がエインシャント卿と戦う前からいなかったぞ」
冷静なリンクの声にピットも「そうなんだ……」と平静を取り戻す。
「ま、そのうち戻ってくるだろ。ボク達は先に進もうぜ」
「ちょっと待ってよマリオ〜……ボク、全速力で走ったから疲れた……休ませて〜……」
「そ、そうだよな。悪い悪い」
後頭部に手を添え苦笑するマリオにもうと呆れた眼差しで一瞥しては、その場に座り込む。
他四人もそれぞれ休息を取る中──ドォォォン……!──という轟音とともに地響きが。誰もが目を見張り、音の発生源へ目を向けた。
「あれは……ハルバード⁉︎」
「氷山に突っ込んだのか⁉︎」
ここからそう遠くない位置に聳え立つ氷山の先端に、彼らが追っていた戦艦ハルバードが墜落していたのだ。遠目からだが、マリオとカービィが空中スタジアムで目撃した紫色の物体も開いた穴の隙間から漏れ出しているのも確認できる。
「行ってみるぞ‼︎」
「出撃ー!」
「ああっちょっと待ってよ〜!」
マリオを先頭に次々と目的地へ駆け行く仲間達を、ヨッシーは持ち前のタフさを発揮しては追いかけてゆく。
「……」
その様子を、遠巻きに見ていたラフェルトはそっと呟きを落とす。
“ここには居ない”、と。
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