十字架の鎮魂歌
「【
グループ2。中衛を担う彼らのもとに、クレイジーハンドは突撃を敢行する。
ミュウツーが念動力で動きを止めようとする前に躍り出たのはガノンドロフ。
「ふっっ‼︎」
持ち前の『力』でなんと真正面から受け止めたガノンドロフは、踵を滑らせながらも抑えることに成功。
「せいやっ!」
「はあっ!」
すかさずガノンドロフの頭上を飛び越えてリンクが、脇からゼルダが、それぞれ下突きにディンの炎を浴びせた。
『キャハハハハHAHAHAHA‼︎』
「「「!」」」
直撃したというのに狼狽えることもなくジタバタと暴れるクレイジーハンドから一度距離を取る。
入れ違いに現れたのはピンク色の塊──否、こちらもとっしんを敢行したプリンだった。プリンの突進を指で防ぐも、続けてピカチュウとピチューのずつきがクレイジーハンドを襲う。
『ミュウツー!』
『……フン』
ようやく怯んだ隙を見逃さず、ミュウツーとサムスのシャドーボールとチャージショットが交わり融合した魔弾が直撃。
黒煙が上がる中、突如として白い指が一直線に伸びた。三方向に伸びた指はファイターの虚を突き、それぞれ暗黒、電撃、凍結攻撃でファイターらを苦しめた。
「──マリオ!」
第二陣が突破されたことを叫んで伝えたリンクに、マリオを含めた最後の砦メンバーは気を引き締めた。
(予想時間まであと5分……それまで伸ばさなくては……!)
背後のヴィルヘルムを見遣り、マリオ達は迫り来るクレイジーハンドを前に疾走する。
「っしゃあ! 行くぜ〜!」
「行くよ〜!」
拳を突き合わせたドンキーと、足をばたつかせたヨッシーが先陣を切る。
突撃する二人に対して、クレイジーハンドは大きく手のひらを動かした。
「危ない!」
「「え?」」
ルイージの忠告を待ったせずとも、クレイジーハンドは邪魔だと言わんばかりに二人を叩き倒した。
瞬く間に傷だらけとなり呻く二人に、ルイージは僅かに後ずさる。
「しっかりしなさいルイージ! さっ、行くわよ!」
「ピーチ姫……うん!」
発破をかけられたルイージはピーチと共にクレイジーハンドへと立ち向かう。
先程の叩き攻撃はジャンプで避け、ピーチは助走をつけてからの体当たりをかまし、ルイージは得意のジャンプパンチをキメる。しかし。
「きゃああっ!」
「ピーチ姫! うわっ⁉︎」
吹き飛ばされたのはピーチのほうで、ルイージも彼女に巻き込まれた。
さらに前進するクレイジーハンドを睨みつけながら、マリオは両隣に立つカービィとネスを呼ぶ。
「カービィ! ネス! 行けるよなぁ!」
「もちろんだよ〜! みんながいれば怖くない!」
「ぼくだってたまにはやるんだからね!」
互いに頷き合った三人はクレイジーハンドへと直進。
残りのメンバーも互いに助け合いながら、クレイジーハンドの足止めを行う。
「【在るべき姿へ回帰せよ──】」