不器用な恋
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※【ディーノside】
「どうしたんだよリボーン?」
先程からマリアの青い携帯の待ち受け画面を見るリボーンに、ディーノは声をかける。
「否…何でマリアはロックをかけてなかったんだと思っちまってな。ディーノだって不審に思ったんじゃねぇのか?」
「…それは、俺も確かに不審には思ったが…」
リボーンの言う通り、ディーノも不審には思った。
否、この場に居た全員が不審に思うなり違和感を感じていただろう。
プライベート用ならまだしも、仕事のやり取りをしている携帯だ。
万が一落としてしまった時の為や誰かに見られないようにするためにロック位はかけているはずだ。
マリアがロックをかけ忘れていたと言う事も考えてはみたものの、それはないに等しい。
今までこの青い携帯の存在をディーノですら知らなかったのだ。
それはつまりこの携帯の存在を知られたくないと言う事だろう。
今回緊急事態とはいえど、その携帯をフゥ太からディーノに渡すようにとマリアが言ったのだ。
渡して中身を見られた場合の事を考えると、やはりロックがかかっていない事に不審に思う。
ロックをかけていないと言う事は携帯を“見てください”と安易に言っているようなものなのだから。
「俺達にわざとこの携帯を見せたって事か…?」
「そう考えるとわざわざマリアがロックをかけていない事も頷けそうじゃねぇーか?」
不意にディーノの手に持っている携帯が振動する。
音が鳴る事はなく、バイブレーションに設定しているためか青い携帯は振動するだけだった。
一度きりの振動かと思えば、間隔を開けて長く振動する。
携帯のディスプレイを見れば、着信者名には師匠と書かれていた。
「師匠って事はまさか…」
「あの画像に写っていた奴かもしれねぇーな」
「ちょっと跳ね馬!早く出なさいよ!」
「否、流石に電話に出るのはどうかと思うぞ…」
「グズグズするな、へなちょこめ」
そう言いながらディーノの手の中に有った携帯をリボーンが奪い取り、リボーンは何の躊躇もせずに電話に出る。
一応マリアの携帯なのだ、躊躇くらいするだろうとディーノは思ったがそんな事を言っている場合ではないと分かっているためか口を噤む。
「ちゃおっス」
「……」
――――ブチッ、ツー…ツー…
リボーンが電話に出てそう挨拶をすれば、かけてきた相手は容赦なく通話を切った。
一体何だったと言うのだと、リボーンが出た電話を周りで見ていたメンバーは思う。
マリアではないと分かり電話を切ったと考えるのが普通なのだが、それでもかけた側は疑念を抱くのではないのかと思うのだ。
だが数秒もせずに再度マリアの青い携帯が振動し、着信が入る。
先程と同じようにリボーンはなんの躊躇もなくボタンを押しては電話に出た。
「ちゃおっス」
「……………何でマリアの携帯に貴様が出るのだ、リボーン」
盛大に間を置いた後、聞き覚えのあるその声にリボーンは呟く。
「…ん?その声、ヴェルデか?」
「…チッ」
波長が合わない相手の為か、ヴェルデは思わず舌打ちをする。
そもそもマリアとリボーンが知り合いだったのかと言う事実にヴェルデは苦虫を噛む。
マリアの口からリボーンと知り合いだと言う事を聞いた事が無いのだ。
本来であればマリアが出ると思っていたせいか全く別の人物が出たためヴェルデの内心は荒れるばかりだ。
同じようにリボーンもマリアとヴェルデが知り合いだったと言う事に少し驚くが…ヴェルデも科学者なのだ。
科学者同士交流があると言われれば納得がいくため、すんなりとリボーンはその事実を受け入れる。
「何でお前がマリアの携帯に電話なんてかけてくるんだ?」
「…可愛い孫弟子に電話を掛けても何もおかしくはないだろう」
「孫弟子?…マリアと師弟関係じゃないのか?」
「直接的な師弟関係は私とマリアにはない。…言っただろう?孫弟子と」
ディスプレイに表示されていたのは師匠と言う文字だ。
ヴェルデが師匠であるならば、弟子はマリアに当たるはずなのに何故孫弟子なのかと違和感が生まれる。
マリアが孫弟子であるならヴェルデの方は師匠という表記ではなく、大師匠か御大と言った言葉で表記されるのが普通だ。
青い携帯にマリアがどうヴェルデを登録しているかヴェルデだって知っている。
ヴェルデ自身も傍から見れば不思議がられる事を分かっているが、何故師匠と表記されているのかをリボーンに話す気は更々ない。
「フン、呼び方等今はどうでもいい。…リボーンが出たと言う事はマリアは居ないのだな」
「あぁ…ヴァルッセファミリーの奴らに連れて行かれちまった」
そうリボーンがヴェルデに答えれば、ヴェルデは再び舌打ちをする。
一昨日電話した時マリアに対し「気を付けたまえ」と言ったのに数日もしないうちに何故連れて行かれるのだとヴェルデは珍しく感情的になった。
(何が大丈夫だ…)
数日前メールでたった一言だけ返って来た“大丈夫”と言う言葉。
ヴェルデ自身マリアの大丈夫は二割ほどしか信用していないのだ、だからこそここ最近は頻繁にやり取りをしていた。
実験に支障が無ければ外見にすら拘らなく、実験以外彼は興味をほとんど示さないそんなヴェルデがマリアに対してだけは科学者同士だからではなく、可愛い孫弟子としてマリアを心配している。
自分の弟子の忘れ形見なのだ、気にかける事だって勿論する。
マリアの生い立ちも、当然ながらヴェルデは本人から聞いていた。
だからこそヴァルッセファミリーの名を聞けばヴェルデですら嫌悪感を抱く。
ヴェルデもヴェルデなりにマリアの事を心配して動き回っていたのだ…それなのに連れて行かれている等と思いもしなかった。
「マリアが居ないのなら用はない」
「ゔお゙ぉい!!!ちょっと待て!!!マリアの事もだが…この携帯の待ち受けに写っている男はルーナ・ブルで間違いないのか?!」
リボーンから携帯を取り合えげ、スクアーロが叫ぶ。
一瞬何のことだとヴェルデは思うが、スクアーロの言葉になるほどなとヴェルデは一人納得した。
マリアが“大丈夫”と言った意味を、ようやくヴェルデは理解したのだ、
スクアーロの言葉に対し、ヴェルデはふんと鼻で笑う。
「何故私がそんな事を教えなければならないのだ?」
「あ゙ぁ゙?!」
「私から言う事など何もない。その画像は言わばマリアが撒いた餌だ、私に聞くよりもマリア本人に直接聞きたまえ」
ヴェルデがそう言い終えると、一方的に電話を切った。
ツー…ツー…と言う機械音だけが青い携帯から発せられればスクアーロは「ふざけるな!!!」と、思わず携帯を叩きつけようとするがディーノがそれを止める。
「おいおい、スクアーロ物に当たったって仕方ないだろ」
「うるせー跳ね馬!!!こっちは確かな情報が欲しいんだよ!!!」
マリアの事も勿論心配ではあるのだがようやく掴んだルーナ・ブルの情報だ。
あの人物がルーナ・ブルなのか、はたまた違うのか…それ位は教えて欲しいと言う気持ちも分からなくはない。
以前の勉強会の時に初めてディーノはスクアーロの任務について知ったのだ。
「何か国探し回らせる気だぁ…」と虚ろな瞳でスクアーロが愚痴っていたのをディーノは聞いた事が有り、その言葉だけ聞けばディーノが日本とイタリアを往復しているのが可愛く思えるほどである。
「“マリアちゃんが撒いた餌”…ねぇ」
傍で聞いていたルッスーリアはヴェルデの言葉に引っ掛かるのか首を傾げる。
以前スクアーロとルッスーリアがマリアに問うた時は知らないとマリアははっきり言ったのだ。
嘘を付いている素振りもなければ演技をしているようにもルッスーリアには見えなかった。
ヴァリアーであるスクアーロやルッスーリアの目を欺くほど、マリアの方が一枚上手だったなら話はまた別だが…。
「それにしても餌ってどういう事かしら?」
「ある意味餌…じゃないでしょうか?ヴァリアーの皆さんはルーナ・ブルって言う人物をお探しなんですよね?今まで得られなかった情報を、お嬢が持っているとしたら…皆さんにとってお嬢の所に行かざる負えないって状況になりませんか…?」
「確かにアベーレの言う通りだな…餌を撒くのも抜かりねぇーって事か」
「あら~、それなら私達にとっては極上の餌になるわね」
ルッスーリアのそんな言葉を聞いていると、再びディーノの手の中にある携帯が短く振動する。
また着信か?と思いながらディーノがマリアの青い携帯を開けば、着信ではなくメールを受信しただけのようだ。
一度きりの振動で、携帯はその後振動する事はない。
(仕事の依頼…とかか?)
心の中でマリアに悪いと思いながらも、メールを見れば差出人はプライベート用携帯と書かれていた。
プライベート用携帯…つまりマリアのプライベート用の携帯と言う事だろうとディーノは瞬時に理解し、何の躊躇もなくメールを開く。
本人からのメールなのか、はたまたヴァルッセファミリーのうちの誰かから送られてきた可能性も無きにしも非ずだ。
だがそんな詮索をするのは後回しだと思い、メール文を見ればディーノは思わず苦笑した。
―――『道に迷ったから迎えに来い』
たった一言、メールの文面にはマリアらしい言葉でそう書かれているだけだった。
2024/10/16
「どうしたんだよリボーン?」
先程からマリアの青い携帯の待ち受け画面を見るリボーンに、ディーノは声をかける。
「否…何でマリアはロックをかけてなかったんだと思っちまってな。ディーノだって不審に思ったんじゃねぇのか?」
「…それは、俺も確かに不審には思ったが…」
リボーンの言う通り、ディーノも不審には思った。
否、この場に居た全員が不審に思うなり違和感を感じていただろう。
プライベート用ならまだしも、仕事のやり取りをしている携帯だ。
万が一落としてしまった時の為や誰かに見られないようにするためにロック位はかけているはずだ。
マリアがロックをかけ忘れていたと言う事も考えてはみたものの、それはないに等しい。
今までこの青い携帯の存在をディーノですら知らなかったのだ。
それはつまりこの携帯の存在を知られたくないと言う事だろう。
今回緊急事態とはいえど、その携帯をフゥ太からディーノに渡すようにとマリアが言ったのだ。
渡して中身を見られた場合の事を考えると、やはりロックがかかっていない事に不審に思う。
ロックをかけていないと言う事は携帯を“見てください”と安易に言っているようなものなのだから。
「俺達にわざとこの携帯を見せたって事か…?」
「そう考えるとわざわざマリアがロックをかけていない事も頷けそうじゃねぇーか?」
不意にディーノの手に持っている携帯が振動する。
音が鳴る事はなく、バイブレーションに設定しているためか青い携帯は振動するだけだった。
一度きりの振動かと思えば、間隔を開けて長く振動する。
携帯のディスプレイを見れば、着信者名には師匠と書かれていた。
「師匠って事はまさか…」
「あの画像に写っていた奴かもしれねぇーな」
「ちょっと跳ね馬!早く出なさいよ!」
「否、流石に電話に出るのはどうかと思うぞ…」
「グズグズするな、へなちょこめ」
そう言いながらディーノの手の中に有った携帯をリボーンが奪い取り、リボーンは何の躊躇もせずに電話に出る。
一応マリアの携帯なのだ、躊躇くらいするだろうとディーノは思ったがそんな事を言っている場合ではないと分かっているためか口を噤む。
「ちゃおっス」
「……」
――――ブチッ、ツー…ツー…
リボーンが電話に出てそう挨拶をすれば、かけてきた相手は容赦なく通話を切った。
一体何だったと言うのだと、リボーンが出た電話を周りで見ていたメンバーは思う。
マリアではないと分かり電話を切ったと考えるのが普通なのだが、それでもかけた側は疑念を抱くのではないのかと思うのだ。
だが数秒もせずに再度マリアの青い携帯が振動し、着信が入る。
先程と同じようにリボーンはなんの躊躇もなくボタンを押しては電話に出た。
「ちゃおっス」
「……………何でマリアの携帯に貴様が出るのだ、リボーン」
盛大に間を置いた後、聞き覚えのあるその声にリボーンは呟く。
「…ん?その声、ヴェルデか?」
「…チッ」
波長が合わない相手の為か、ヴェルデは思わず舌打ちをする。
そもそもマリアとリボーンが知り合いだったのかと言う事実にヴェルデは苦虫を噛む。
マリアの口からリボーンと知り合いだと言う事を聞いた事が無いのだ。
本来であればマリアが出ると思っていたせいか全く別の人物が出たためヴェルデの内心は荒れるばかりだ。
同じようにリボーンもマリアとヴェルデが知り合いだったと言う事に少し驚くが…ヴェルデも科学者なのだ。
科学者同士交流があると言われれば納得がいくため、すんなりとリボーンはその事実を受け入れる。
「何でお前がマリアの携帯に電話なんてかけてくるんだ?」
「…可愛い孫弟子に電話を掛けても何もおかしくはないだろう」
「孫弟子?…マリアと師弟関係じゃないのか?」
「直接的な師弟関係は私とマリアにはない。…言っただろう?孫弟子と」
ディスプレイに表示されていたのは師匠と言う文字だ。
ヴェルデが師匠であるならば、弟子はマリアに当たるはずなのに何故孫弟子なのかと違和感が生まれる。
マリアが孫弟子であるならヴェルデの方は師匠という表記ではなく、大師匠か御大と言った言葉で表記されるのが普通だ。
青い携帯にマリアがどうヴェルデを登録しているかヴェルデだって知っている。
ヴェルデ自身も傍から見れば不思議がられる事を分かっているが、何故師匠と表記されているのかをリボーンに話す気は更々ない。
「フン、呼び方等今はどうでもいい。…リボーンが出たと言う事はマリアは居ないのだな」
「あぁ…ヴァルッセファミリーの奴らに連れて行かれちまった」
そうリボーンがヴェルデに答えれば、ヴェルデは再び舌打ちをする。
一昨日電話した時マリアに対し「気を付けたまえ」と言ったのに数日もしないうちに何故連れて行かれるのだとヴェルデは珍しく感情的になった。
(何が大丈夫だ…)
数日前メールでたった一言だけ返って来た“大丈夫”と言う言葉。
ヴェルデ自身マリアの大丈夫は二割ほどしか信用していないのだ、だからこそここ最近は頻繁にやり取りをしていた。
実験に支障が無ければ外見にすら拘らなく、実験以外彼は興味をほとんど示さないそんなヴェルデがマリアに対してだけは科学者同士だからではなく、可愛い孫弟子としてマリアを心配している。
自分の弟子の忘れ形見なのだ、気にかける事だって勿論する。
マリアの生い立ちも、当然ながらヴェルデは本人から聞いていた。
だからこそヴァルッセファミリーの名を聞けばヴェルデですら嫌悪感を抱く。
ヴェルデもヴェルデなりにマリアの事を心配して動き回っていたのだ…それなのに連れて行かれている等と思いもしなかった。
「マリアが居ないのなら用はない」
「ゔお゙ぉい!!!ちょっと待て!!!マリアの事もだが…この携帯の待ち受けに写っている男はルーナ・ブルで間違いないのか?!」
リボーンから携帯を取り合えげ、スクアーロが叫ぶ。
一瞬何のことだとヴェルデは思うが、スクアーロの言葉になるほどなとヴェルデは一人納得した。
マリアが“大丈夫”と言った意味を、ようやくヴェルデは理解したのだ、
スクアーロの言葉に対し、ヴェルデはふんと鼻で笑う。
「何故私がそんな事を教えなければならないのだ?」
「あ゙ぁ゙?!」
「私から言う事など何もない。その画像は言わばマリアが撒いた餌だ、私に聞くよりもマリア本人に直接聞きたまえ」
ヴェルデがそう言い終えると、一方的に電話を切った。
ツー…ツー…と言う機械音だけが青い携帯から発せられればスクアーロは「ふざけるな!!!」と、思わず携帯を叩きつけようとするがディーノがそれを止める。
「おいおい、スクアーロ物に当たったって仕方ないだろ」
「うるせー跳ね馬!!!こっちは確かな情報が欲しいんだよ!!!」
マリアの事も勿論心配ではあるのだがようやく掴んだルーナ・ブルの情報だ。
あの人物がルーナ・ブルなのか、はたまた違うのか…それ位は教えて欲しいと言う気持ちも分からなくはない。
以前の勉強会の時に初めてディーノはスクアーロの任務について知ったのだ。
「何か国探し回らせる気だぁ…」と虚ろな瞳でスクアーロが愚痴っていたのをディーノは聞いた事が有り、その言葉だけ聞けばディーノが日本とイタリアを往復しているのが可愛く思えるほどである。
「“マリアちゃんが撒いた餌”…ねぇ」
傍で聞いていたルッスーリアはヴェルデの言葉に引っ掛かるのか首を傾げる。
以前スクアーロとルッスーリアがマリアに問うた時は知らないとマリアははっきり言ったのだ。
嘘を付いている素振りもなければ演技をしているようにもルッスーリアには見えなかった。
ヴァリアーであるスクアーロやルッスーリアの目を欺くほど、マリアの方が一枚上手だったなら話はまた別だが…。
「それにしても餌ってどういう事かしら?」
「ある意味餌…じゃないでしょうか?ヴァリアーの皆さんはルーナ・ブルって言う人物をお探しなんですよね?今まで得られなかった情報を、お嬢が持っているとしたら…皆さんにとってお嬢の所に行かざる負えないって状況になりませんか…?」
「確かにアベーレの言う通りだな…餌を撒くのも抜かりねぇーって事か」
「あら~、それなら私達にとっては極上の餌になるわね」
ルッスーリアのそんな言葉を聞いていると、再びディーノの手の中にある携帯が短く振動する。
また着信か?と思いながらディーノがマリアの青い携帯を開けば、着信ではなくメールを受信しただけのようだ。
一度きりの振動で、携帯はその後振動する事はない。
(仕事の依頼…とかか?)
心の中でマリアに悪いと思いながらも、メールを見れば差出人はプライベート用携帯と書かれていた。
プライベート用携帯…つまりマリアのプライベート用の携帯と言う事だろうとディーノは瞬時に理解し、何の躊躇もなくメールを開く。
本人からのメールなのか、はたまたヴァルッセファミリーのうちの誰かから送られてきた可能性も無きにしも非ずだ。
だがそんな詮索をするのは後回しだと思い、メール文を見ればディーノは思わず苦笑した。
―――『道に迷ったから迎えに来い』
たった一言、メールの文面にはマリアらしい言葉でそう書かれているだけだった。
2024/10/16
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