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「あの、春日局様…」
「どうかしたか、名無し?」
情事後、涼しい顔をしたまま春日局は乱れた寝巻きをを整えながら褥で横になっている名無しを見下ろした。
気怠そうに名無しは身体を起こそうとするものの、腰が痛いせいか身体を起こすのをやめた。
名無しの胸元ははだけており、先ほどの情事によって散りばめられた赤い華が白い肌に栄える。
否、胸元だけでなく、身体のあちら此方には赤い華が散らばっていた。
それを知るのは付けた本人である春日局と、付けられた名無しの勿論二人だけだが。
身体を起こさない名無しに、春日局はそっと名無しの髪に触れ手櫛で乱れた髪を梳く。
気持ちがいいのか目を細め、梳いている手に擦り寄るものの、ほんの少しだけ不機嫌そうな声で言葉を発した。
「春日局様…毎日するのは…やめませんか…?」
「…それは私に毎日抱かれるのは嫌という事か、名無し?」
「そういう訳ではありませんけど…流石に毎日は腰が辛いです…」
「無理だな」
訴えるような目で春日局の顔を見上げると、春日局は無言のまま名無しを見下ろしていた。
涼しそうな表情は崩していないものの、何処か静かな怒りを感じる。
名無しは思わず先ほどの言葉を取り消してしまいそうになるが、意を決して言葉を紡ぐ。
「でしたらせめて回数だけでも…」
「それも無理な相談だな」
きっぱりと断られてしまい、名無しは思わずため息をつく。
最近、ほぼ毎日のように春日局と肌を重ねているせいか、腰の痛みが酷い。
隙あらばほんのわずかな休憩中でも肌を重ねようとしてくる。
愛されていると思う反面、さすがに名無しの体力は限界に近づいていた。
が、そんな事知ってか知らずか…春日局は何度も肌を重ねようとする。
愛してやまないと言わんばかりに…。
「名無しにはまだお分かりいただけていないようだな…どれほど私が貴方の事を愛しているかという事を」
「え…あの、それは充分分かっていますよ…春日局様…っつ」
未だ気怠い身体を無理に起こし春日局と距離を取ろうとするものの、腰が痛く逃げられず、すぐさま春日局に否応なしに組み敷かれる。
「いや、分かっていない…分かっていないから私に逆らっているのだろう?」
妖笑を浮かべ、名無しの唇に貪り付き、再び二人は肌を重ね合った。
タイトル提供:確かに恋だった様
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