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満月が綺麗に輝く夜。
名無しは葵の間にて書簡に目を通していた。
何時もなら疲れているはずの身体を休めているはずなのだが…明後日の公務に関する書簡がまだ仕上がっていないため、少しでも早く終わらせようと思い夜ふかしをして仕上げ用としていた。
(ふぅ…だいぶ進んだけど大丈夫かな?)
不安になりつつ筆を置き、んーっと両腕を伸ばす。
ずっと正座で座り長時間同じ姿勢でいたせいか、腕を伸ばせば節々が音を立てる。
(よし、もう少しだけ進めて今日は寝ようかな)
そう思い筆を執るものの、カタリ、っと誰もいないはずの背後から小さな音がした。
火影も稲葉も…ましてや春日局ももう床についているであるはずなのにと思いながら名無しは警戒心もなく振り向いた。
「あれ、まだ起きてたんだ?」
「え…御門?」
振り向くとそこには何時もと変わらぬ真っ白な装束を身にまとった御門の姿がそこに合った。
家光の影武者になったその日の夜から、何故か御門がふらりと名無しの前に姿を表せるようになった。
初めは勿論朝廷の人間であり春日局に注意深く用心しろと言われていたが、毎日会ううちにいつの間にか御門と名無しは恋仲になっていた。
勿論、朝廷側も幕府側もこの二人が恋仲である事を知ることはない。
会いに来る時間に統一性がないせいか、はたまた御門がいつもフラフラと何処かに行っているせいか…二人に関係があるなど誰も予測不可能だったからだ。
「どうしてこんな時間に?」
夜ももう遅い時間帯に御門が訪れたことに首を傾げながら名無しは御門の顔を見る。
そんな名無しに御門は笑みを浮かべたまま「どうしてって…眠ってるあんたに夜這いかけにきただけだけど」っとしれっと答えた。
「なっつ…?!」
「でも起きてたから夜這いは失敗しちゃったけどね」
失敗した様な残念な表情ではなく、愉しそうに御門は名無しの傍へ行きいとも簡単に名無しを抱き上げる。
急に抱き上げられ思わず「み、御門?!」っと声を上げた。
「そんな声あげたら誰かに気づかれるよ、名無し」
「じゃ、じゃあ抱き上げるなら抱き上げるって言ってくれればいいのに…」
「言ったら面白くないだろ?」
「そ、それは御門だけだよ!」
思わずそう言うと愉しそうにくくくっと笑い、抱き上げていた名無しを褥の上に降ろし、そのまま御門も横になる。
「み、…御門?」
「夜も遅いし俺眠いから名無しと寝ようと思って来たんだけど」
「…私まだ書簡が終わってないんだけど」
そう言って褥から起き上がろうとする名無しを抱きしめてそっと押し倒す。
そっと耳元に唇を寄せ耳朶を甘噛みする。
「ちょっ…っつ、み、御門っ」
「名無しが忙しかろうと俺には関係ないから」
「分かった、分かったからっ…甘噛みするのっ…やめてっつ…」
「あんた本当に耳弱いね」
くすくすと笑いながら御門は耳を噛むのを止め、ぎゅっと抱きしめる腕に力を入れる。
温かい体温が名無しを包み、微睡みへと誘う。
「ほら、名無しも眠りなよ…どうせ書簡ばっかしてろくに寝てないんでしょ」
「どうしてそれを…」
「俺が知らないとでも思った?これでも名無しを大事にしてるんだけど」
そう呟きそっと名無しの唇に、触れてすぐ離れる口づけを落とす。
顎を少し上に向け、名無しの視線に御門自身の姿が映り込む。
ほんの少し頬を赤く染め、自然と上目遣いのまま名無しは御門を見上げる。
そっと顎を上に向かせていた親指で名無しの唇をゆっくりなぞれば、肩を揺らす。
「それともこうして名無しの身体に教え込んだほうが…はやい?」
愉しげに笑い再び口づけをし、御門は手早く帯を解き、そっと肌を重ねた。
名無しは葵の間にて書簡に目を通していた。
何時もなら疲れているはずの身体を休めているはずなのだが…明後日の公務に関する書簡がまだ仕上がっていないため、少しでも早く終わらせようと思い夜ふかしをして仕上げ用としていた。
(ふぅ…だいぶ進んだけど大丈夫かな?)
不安になりつつ筆を置き、んーっと両腕を伸ばす。
ずっと正座で座り長時間同じ姿勢でいたせいか、腕を伸ばせば節々が音を立てる。
(よし、もう少しだけ進めて今日は寝ようかな)
そう思い筆を執るものの、カタリ、っと誰もいないはずの背後から小さな音がした。
火影も稲葉も…ましてや春日局ももう床についているであるはずなのにと思いながら名無しは警戒心もなく振り向いた。
「あれ、まだ起きてたんだ?」
「え…御門?」
振り向くとそこには何時もと変わらぬ真っ白な装束を身にまとった御門の姿がそこに合った。
家光の影武者になったその日の夜から、何故か御門がふらりと名無しの前に姿を表せるようになった。
初めは勿論朝廷の人間であり春日局に注意深く用心しろと言われていたが、毎日会ううちにいつの間にか御門と名無しは恋仲になっていた。
勿論、朝廷側も幕府側もこの二人が恋仲である事を知ることはない。
会いに来る時間に統一性がないせいか、はたまた御門がいつもフラフラと何処かに行っているせいか…二人に関係があるなど誰も予測不可能だったからだ。
「どうしてこんな時間に?」
夜ももう遅い時間帯に御門が訪れたことに首を傾げながら名無しは御門の顔を見る。
そんな名無しに御門は笑みを浮かべたまま「どうしてって…眠ってるあんたに夜這いかけにきただけだけど」っとしれっと答えた。
「なっつ…?!」
「でも起きてたから夜這いは失敗しちゃったけどね」
失敗した様な残念な表情ではなく、愉しそうに御門は名無しの傍へ行きいとも簡単に名無しを抱き上げる。
急に抱き上げられ思わず「み、御門?!」っと声を上げた。
「そんな声あげたら誰かに気づかれるよ、名無し」
「じゃ、じゃあ抱き上げるなら抱き上げるって言ってくれればいいのに…」
「言ったら面白くないだろ?」
「そ、それは御門だけだよ!」
思わずそう言うと愉しそうにくくくっと笑い、抱き上げていた名無しを褥の上に降ろし、そのまま御門も横になる。
「み、…御門?」
「夜も遅いし俺眠いから名無しと寝ようと思って来たんだけど」
「…私まだ書簡が終わってないんだけど」
そう言って褥から起き上がろうとする名無しを抱きしめてそっと押し倒す。
そっと耳元に唇を寄せ耳朶を甘噛みする。
「ちょっ…っつ、み、御門っ」
「名無しが忙しかろうと俺には関係ないから」
「分かった、分かったからっ…甘噛みするのっ…やめてっつ…」
「あんた本当に耳弱いね」
くすくすと笑いながら御門は耳を噛むのを止め、ぎゅっと抱きしめる腕に力を入れる。
温かい体温が名無しを包み、微睡みへと誘う。
「ほら、名無しも眠りなよ…どうせ書簡ばっかしてろくに寝てないんでしょ」
「どうしてそれを…」
「俺が知らないとでも思った?これでも名無しを大事にしてるんだけど」
そう呟きそっと名無しの唇に、触れてすぐ離れる口づけを落とす。
顎を少し上に向け、名無しの視線に御門自身の姿が映り込む。
ほんの少し頬を赤く染め、自然と上目遣いのまま名無しは御門を見上げる。
そっと顎を上に向かせていた親指で名無しの唇をゆっくりなぞれば、肩を揺らす。
「それともこうして名無しの身体に教え込んだほうが…はやい?」
愉しげに笑い再び口づけをし、御門は手早く帯を解き、そっと肌を重ねた。
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