家庭教師ヒットマンREBORN!
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※【恋が動き出す瞬間】のディーノ視点
※学パロ(高校生設定)
※一人称
「なぁ、名無し」
『どうしたの、ディーノ?』
涼しいクーラーの効いた教室内で、俺は隣の席に座る名無しに声をかけた。
名無しは去年同じクラスだったクラスメイトで…俺が密かに想っている女子だ。
艶やかな肩にかかる位の黒髪を耳にかけ、問題が分からないのか眉間に皺を寄せては俺の方へと顔を向ける。
名無しの澄んだ水色の瞳がゆっくりと俺の鳶色の瞳を見つめては、俺の心臓がドクンと跳ね上がる。
補習の時間だと分かっていても、久々に会う元クラスメイト…否、俺が片思いしている相手。
名無しに声をかけたくて…補習が終わるのも待ちきれずつい俺は声をかけちまった。
補習が始まる前にほんの少し話したが、俺はそれだけじゃ足りなかった。
積もる話も、話したいことも沢山ある。
SNSやLineで話す事はあれど、やっぱり顔を見て声を聴いて…直接話したいのだ。
教室内には俺と名無ししか居ない。
補習担当の先生は先程部活動の部員に呼び出されて少し席を外すと言っては教室から出て行った。
2人きりの空間だ。
片思いしている相手に夏休み中に会えるとは思ってなかったんだ、話しかけるなっつー方が無理だろ?
シャーペンを握ったまま真っすぐ俺の事を見てくる名無し。
言い辛いし言葉にするのも恥ずかしかったが…俺は意を決して言葉を紡ぐ。
「…名無しってさ、…彼氏とか出来たか?」
『ばっ…な、何よ藪から棒に…』
澄んだ瞳が大きく見開かれ、頬を赤く染めては慌てふためく名無し。
名無しの反応に俺はつい焦っちまう…。
その反応は彼氏が出来て焦っているのか、はたまたそんな事を聞かれたのが恥ずかしくて焦っているのか…俺には分からない。
けれど願わくば後者で合ってくれとうるさい心臓が脈を打つ。
名無しは美人っつーよりもかわいい系だ。
高嶺の花でもなければ接しやすく、つるむ奴らの中には好意を抱いてる奴だっている事位知っている。
特段モテるわけではないが、それでも気になる女子の中で数名は名無しの名を上げる奴だってダチの中にはいたのだ。
クラスが変わり関わる機会が減っちまったせいか俺はつい気になってしまう。
SNSも連絡先も知っているが、SNSに至っては名無しはロム専故にそう呟く事はない。
Lineも知っているし割と積極的に話したりするが…名無しは全く俺からのアプローチに気づいてすらいない。
1年生の時もそれなりにアプローチしてきたつもりだが…全く気付いてすらいない。
俺のアプローチの仕方が甘いのか、はたまた気付いて居て知らないふりをしているのだろうかと思ってしまう程だ。
ハグや頬と頬を合わせて挨拶するバーチすら…名無しは俺がイタリア人だからと思っているに違いない。
どちらも挨拶の1種だが、俺は名無し以外には全くそう言う事をしていない。
イタリア人の挨拶と教えたが…逆にそれが仇となったのだろうか?と思う程だ。
生唾をゴクリと飲み込みながら名無しの言葉を待っていると『い、居るわけないじゃん…!出来てたら報告くらいし、してるわよ…!』と返されてしまった。
名無しの言葉通り受け止めるなら、まだ彼氏がいないと言う事で間違いないみたいだ。
その言葉を聞き俺はようやくほっと胸をなでおろす。
だがほっと胸を撫で下ろしたのもつかの間。
名無しは仕返しだと言わんばかりに『そ、そう言うディーノの方はどうなのよ?確か好きな子居るって言ってなかったっけ…?』と言葉を紡ぐ。
勿論名無しの言葉に俺の心臓は再び跳ね上がった。
確かに“好きな子がいる”とは言った事があるのを俺だって覚えている。
1年生の時に同じクラスの女子達に問われた時に俺はそう答えたのは俺自身だ。
名無しが覚えてくれていたのはある意味嬉しい。
だがその“好きな子”が多少なりとも名無しの事を言っているのだと気づいてほしいが…現実はそう甘くない。
「出来てねえよ…まだ俺の片思い中」
『そう…なの?ディーノかっこいいのに片思い中ってなんか意外なんだけど』
「か、かっこいいかどうかは分かんねえけど…俺だって片思いしたりするんだからな…!」
名無しの言葉は正直すっげえ嬉しい。
かっこいいって思ってもらえてるだけでもしかしたら脈ありか?なんてお調子者の俺は思っちまうが名無しからすればきっと社交辞令としか思ってない気もしなくもない。
『告白…しないの?』
「告白…はまだしてねえけど、アプローチなら割としてる…。でも気付いてもらえないんだよなぁ…」
名無しに気づかれないように溜息を付いては、俺は机の上に項垂れた。
遠回しに言ってる事位俺自身分かってる。
けれど、いい加減気づけよなって思っちまっても仕方ないだろ?
そんな俺に名無しは『ディーノほんとにアプローチしてるの?』なんて言ってくるんだから全く気付いてないんだろうなと改めて思っちまった。
顔を机から上げて、再び名無しの方を見るが…やっぱり分かってないんだろうなと思ってしまった俺は全く悪くないはずだ。
「前から思ってたけどさ…名無しって鈍感だよな」
『え、急にディーノディスってくるんだけど?喧嘩売ってんの???』
名無しの言葉にやっぱり分かってないなと分かれば俺の口からはポロっと言葉が漏れた。
「だから……だよ」
本当は今言う気なんて全くなかった。
けど、ここまで気づいてもらえなかったら今言うしかないよなと頭で考えるより心が先走る。
半場無意識で呟いたせいか声量は小さかったのだろう。
名無しは聞き取れずに『え、なんて…?』と俺の方を見ては聞き返す。
此処で誤魔化す事も出来ただろう。
聞こえてないのだ、素直に「否、何でもねえよ」と言えばよかったのに、俺の心は止まらなかった。
(あー、くそっ…もうこうなったら今言うしかねえだろ…)
半場やけくそだった。
「だから…」
前置きしては俺はじっと名無しを見る。
あんだけアプローチしてるのに気づかれないのならもうはっきり言うしかないと、俺は腹をくくるしかなかった。
さっきよりも声量を上げて、俺は再び言葉を発する。
「だから…お前だよ、名無し。俺が好きな奴は」
恋が動き出す瞬間 ディーノside
2025/07/26
※学パロ(高校生設定)
※一人称
「なぁ、名無し」
『どうしたの、ディーノ?』
涼しいクーラーの効いた教室内で、俺は隣の席に座る名無しに声をかけた。
名無しは去年同じクラスだったクラスメイトで…俺が密かに想っている女子だ。
艶やかな肩にかかる位の黒髪を耳にかけ、問題が分からないのか眉間に皺を寄せては俺の方へと顔を向ける。
名無しの澄んだ水色の瞳がゆっくりと俺の鳶色の瞳を見つめては、俺の心臓がドクンと跳ね上がる。
補習の時間だと分かっていても、久々に会う元クラスメイト…否、俺が片思いしている相手。
名無しに声をかけたくて…補習が終わるのも待ちきれずつい俺は声をかけちまった。
補習が始まる前にほんの少し話したが、俺はそれだけじゃ足りなかった。
積もる話も、話したいことも沢山ある。
SNSやLineで話す事はあれど、やっぱり顔を見て声を聴いて…直接話したいのだ。
教室内には俺と名無ししか居ない。
補習担当の先生は先程部活動の部員に呼び出されて少し席を外すと言っては教室から出て行った。
2人きりの空間だ。
片思いしている相手に夏休み中に会えるとは思ってなかったんだ、話しかけるなっつー方が無理だろ?
シャーペンを握ったまま真っすぐ俺の事を見てくる名無し。
言い辛いし言葉にするのも恥ずかしかったが…俺は意を決して言葉を紡ぐ。
「…名無しってさ、…彼氏とか出来たか?」
『ばっ…な、何よ藪から棒に…』
澄んだ瞳が大きく見開かれ、頬を赤く染めては慌てふためく名無し。
名無しの反応に俺はつい焦っちまう…。
その反応は彼氏が出来て焦っているのか、はたまたそんな事を聞かれたのが恥ずかしくて焦っているのか…俺には分からない。
けれど願わくば後者で合ってくれとうるさい心臓が脈を打つ。
名無しは美人っつーよりもかわいい系だ。
高嶺の花でもなければ接しやすく、つるむ奴らの中には好意を抱いてる奴だっている事位知っている。
特段モテるわけではないが、それでも気になる女子の中で数名は名無しの名を上げる奴だってダチの中にはいたのだ。
クラスが変わり関わる機会が減っちまったせいか俺はつい気になってしまう。
SNSも連絡先も知っているが、SNSに至っては名無しはロム専故にそう呟く事はない。
Lineも知っているし割と積極的に話したりするが…名無しは全く俺からのアプローチに気づいてすらいない。
1年生の時もそれなりにアプローチしてきたつもりだが…全く気付いてすらいない。
俺のアプローチの仕方が甘いのか、はたまた気付いて居て知らないふりをしているのだろうかと思ってしまう程だ。
ハグや頬と頬を合わせて挨拶するバーチすら…名無しは俺がイタリア人だからと思っているに違いない。
どちらも挨拶の1種だが、俺は名無し以外には全くそう言う事をしていない。
イタリア人の挨拶と教えたが…逆にそれが仇となったのだろうか?と思う程だ。
生唾をゴクリと飲み込みながら名無しの言葉を待っていると『い、居るわけないじゃん…!出来てたら報告くらいし、してるわよ…!』と返されてしまった。
名無しの言葉通り受け止めるなら、まだ彼氏がいないと言う事で間違いないみたいだ。
その言葉を聞き俺はようやくほっと胸をなでおろす。
だがほっと胸を撫で下ろしたのもつかの間。
名無しは仕返しだと言わんばかりに『そ、そう言うディーノの方はどうなのよ?確か好きな子居るって言ってなかったっけ…?』と言葉を紡ぐ。
勿論名無しの言葉に俺の心臓は再び跳ね上がった。
確かに“好きな子がいる”とは言った事があるのを俺だって覚えている。
1年生の時に同じクラスの女子達に問われた時に俺はそう答えたのは俺自身だ。
名無しが覚えてくれていたのはある意味嬉しい。
だがその“好きな子”が多少なりとも名無しの事を言っているのだと気づいてほしいが…現実はそう甘くない。
「出来てねえよ…まだ俺の片思い中」
『そう…なの?ディーノかっこいいのに片思い中ってなんか意外なんだけど』
「か、かっこいいかどうかは分かんねえけど…俺だって片思いしたりするんだからな…!」
名無しの言葉は正直すっげえ嬉しい。
かっこいいって思ってもらえてるだけでもしかしたら脈ありか?なんてお調子者の俺は思っちまうが名無しからすればきっと社交辞令としか思ってない気もしなくもない。
『告白…しないの?』
「告白…はまだしてねえけど、アプローチなら割としてる…。でも気付いてもらえないんだよなぁ…」
名無しに気づかれないように溜息を付いては、俺は机の上に項垂れた。
遠回しに言ってる事位俺自身分かってる。
けれど、いい加減気づけよなって思っちまっても仕方ないだろ?
そんな俺に名無しは『ディーノほんとにアプローチしてるの?』なんて言ってくるんだから全く気付いてないんだろうなと改めて思っちまった。
顔を机から上げて、再び名無しの方を見るが…やっぱり分かってないんだろうなと思ってしまった俺は全く悪くないはずだ。
「前から思ってたけどさ…名無しって鈍感だよな」
『え、急にディーノディスってくるんだけど?喧嘩売ってんの???』
名無しの言葉にやっぱり分かってないなと分かれば俺の口からはポロっと言葉が漏れた。
「だから……だよ」
本当は今言う気なんて全くなかった。
けど、ここまで気づいてもらえなかったら今言うしかないよなと頭で考えるより心が先走る。
半場無意識で呟いたせいか声量は小さかったのだろう。
名無しは聞き取れずに『え、なんて…?』と俺の方を見ては聞き返す。
此処で誤魔化す事も出来ただろう。
聞こえてないのだ、素直に「否、何でもねえよ」と言えばよかったのに、俺の心は止まらなかった。
(あー、くそっ…もうこうなったら今言うしかねえだろ…)
半場やけくそだった。
「だから…」
前置きしては俺はじっと名無しを見る。
あんだけアプローチしてるのに気づかれないのならもうはっきり言うしかないと、俺は腹をくくるしかなかった。
さっきよりも声量を上げて、俺は再び言葉を発する。
「だから…お前だよ、名無し。俺が好きな奴は」
恋が動き出す瞬間 ディーノside
2025/07/26
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