家庭教師ヒットマンREBORN!
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【Ti amo, e voglio stare con te per sempre...】のディーノ視点
※一人称
『あ、七夕飾りやってる』
休日のショッピングモールを俺は名無しと一緒に歩いていた。
昼時のピークを過ぎた頃、ようやく俺と名無しは飯を食べようとショッピングモールを歩いていたが、不意に名無しが立ち止まりそう呟けば俺も名無しが見ている方へと視線を向ける。
丁度ショッピングモール内の広場の中央に笹立木が何本か並んでいた。
葉には色とりどりの長方形に切られた紙…確か短冊だったか?…が吊るされ、文字が書かれている。
“世界平和”や“健康第一”と言ったものから“3キロ痩せたい!”“彼女が出来ますように!!”等各々の願い事が書かれているのが目に映る。
勿論笹の葉には短冊だけでなく、吹流しやくずかご、投網、折り鶴等の飾りも飾られていた。
イタリアと日本を行き来するようになって早数年。
七夕も去年名無しに教えてもらったせいか知識としては多少は頭の中に残っている。
短冊に願い事を書いて笹の葉に飾ると織姫と彦星の力で願いが叶えられたり、みんなを悪いものから守ってくれるという言い伝えがあるらしいと…去年名無しが言っていた事を思い出す。
確か去年は短冊を書こうと思っていたのに短冊用紙がなく泣く泣く名無しが諦めていたなぁと思い出してはちらりと名無しの方を見る。
その表情は書きたい!と言わんばかりに言っているのが丸わかりで、俺は苦笑を浮かべながら言葉を紡いだ。
「折角だから俺達も書いていくか?」
『え、いいの?』
「去年名無し書けなかっただろ?別に短冊書き終わった後に飯食えば良いしな」
俺の言葉に、名無しは花の咲いたような笑みを浮かべながら『書く!』と即答する。
そんな名無しが可愛いなと思いながら、俺達は短冊の用紙が置かれている机に足を運んだ。
名無しは迷いなくピンク色の短冊を取り、俺は何色にしようか悩んだ末に黄色の短冊を選ぶ。
用意されているペンを手に取れば、俺の手は文字を書く事なく一瞬止まる。
(日本語…じゃなくても別にいいよな…?)
短冊を書く事は別にいいんだが、問題は文字だ。
俺自身日本語は話す事も読む事も出来るが…書くとなれば話は別だ。
平仮名、カタカナ、漢字。
同じ読み方のくせに字が違えば意味さえも変わってくるからこそ書くとなるとそれなりにハードルが高い。
(まぁ、書ければ何でもいいか)
一瞬迷ったが俺は短冊を横にし、黒のマジックを握り直してはサラサラと書き慣れたイタリア語を書いていく。
他の短冊を見た所横にして書いてる奴はいなかったが、それでも願い事を書いているのだから問題ないだろうと俺は勝手に思いながらキュッっとマジックの音を立てては文字を書いた。
横に居る名無しも書き終わったのかマジックを置き、短冊を握りしめては嬉しそうに笑っている。
「名無しは何を書いたんだ?」
あまりにも嬉しそうに短冊を握りしめている名無しに、俺は思わず問いかけた。
願い事だ。
絶対に叶う保証はないのになんでそんなに嬉しそうなんだ?と、俺は気になって仕方がない。
そんな俺の問いかけに、名無しが相変わらず嬉しそうに笑いながら俺の方へと短冊を見せる。
『ふふ、私の願い事はこれですよ』
名無しが書いた短冊を見せてくれれば、俺は思わず目を見開く。
“ディーノとこの先もずっと一緒にいられますように”
ピンク色の短冊に、名無しらしい丸くて可愛らしい字。
その文字を見た瞬間俺の胸がぎゅっと締め付けられた。
大好きで愛しい存在。
遠距離で離れている間もずっと名無しの事を俺は想ってる。
言葉だけじゃ足りない程、名無しの事が好きで好きでたまらない。
けどこんなもの見せられちまったら…今まで以上に愛おしくなり俺は思わず名無しの書いた短冊にそっと触れた。
(願い事じゃなくて、…そんな事名無しに想われちまったらすぐに叶えたくなっちまうな…)
お互い結婚できる年齢だ。
けれど今はまだ名無しには名無しの生活があり、俺には俺の生活がある。
仮に俺が普通の職業なら…きっと迷いなく名無しと今すぐ結婚していただろう。
こんな風に想われて、嬉しくない男なんていない。
寧ろ誰にも渡したくない、離したくないって気持ちだけが先走っちまいそうになる。
でも俺がそれをしないのは…きっと俺自身の職業のせいだろう。
俺はイタリアのマフィア、キャバッローネ・ファミリーのボスだ。
あまりにも一般人とかけ離れた世界の人間だからこそ、名無しの事をこの世界に招き入れたくないと心の何処かで思ってるんだろうな。
名無しが大事だから、大切だから…傷つけたくないから。
けどそんな想いすらも覆すほどの想いを目の辺りにしちまえば…すぐさまイタリアに連れて行きたくなっちまう。
勿論俺の大事な妻として…な。
「なぁ、名無し」
『なぁに、ディーノ?』
名前を呼べばきょとんとした表情で俺を見上げる名無し。
そんな姿すら愛おしくて俺はそっと名無しを抱き寄せた。
人が見てる?知ったこっちゃねえな。
日本人である名無しからすれば何時もなら『ここ外だから!?そう言うのはあの…二人きりの時にして欲しい…』なんて言われるが、今の俺には関係ねえ。
名無しを抱き寄せた腕に力を入れ、じっと名無しを見下ろす。
その瞳に俺だけを映させて、俺以外の姿なんか映さねえようにしながらそっと名無しが短冊を持つ手に触れた。
「その願い、俺が叶えてやるよ。織姫様と彦星様に願うより…俺が叶える方が現実的だろ?」
俺の言葉に名無しは一瞬鳩が豆鉄砲を食ったような表情をするが、段々その言葉の意味を理解したのかわなわなと頬が赤く染まっていく。
言葉を紡ぎたいのか唇を震わせているが…どうやらうまく言葉が出てこないようだ。
そんな名無しにニッと微笑んでは、そっと名無しの耳元に顔を近づける。
「Ti amo, e voglio stare con te per sempre...」
そう囁いて、俺はそっと名無しの耳朶に口付けた―――…
Ti amo, e voglio stare con te per sempre... ディーノside
(君を愛してる、そしてずっと一緒にいたいんだ)
2025/07/07
※一人称
『あ、七夕飾りやってる』
休日のショッピングモールを俺は名無しと一緒に歩いていた。
昼時のピークを過ぎた頃、ようやく俺と名無しは飯を食べようとショッピングモールを歩いていたが、不意に名無しが立ち止まりそう呟けば俺も名無しが見ている方へと視線を向ける。
丁度ショッピングモール内の広場の中央に笹立木が何本か並んでいた。
葉には色とりどりの長方形に切られた紙…確か短冊だったか?…が吊るされ、文字が書かれている。
“世界平和”や“健康第一”と言ったものから“3キロ痩せたい!”“彼女が出来ますように!!”等各々の願い事が書かれているのが目に映る。
勿論笹の葉には短冊だけでなく、吹流しやくずかご、投網、折り鶴等の飾りも飾られていた。
イタリアと日本を行き来するようになって早数年。
七夕も去年名無しに教えてもらったせいか知識としては多少は頭の中に残っている。
短冊に願い事を書いて笹の葉に飾ると織姫と彦星の力で願いが叶えられたり、みんなを悪いものから守ってくれるという言い伝えがあるらしいと…去年名無しが言っていた事を思い出す。
確か去年は短冊を書こうと思っていたのに短冊用紙がなく泣く泣く名無しが諦めていたなぁと思い出してはちらりと名無しの方を見る。
その表情は書きたい!と言わんばかりに言っているのが丸わかりで、俺は苦笑を浮かべながら言葉を紡いだ。
「折角だから俺達も書いていくか?」
『え、いいの?』
「去年名無し書けなかっただろ?別に短冊書き終わった後に飯食えば良いしな」
俺の言葉に、名無しは花の咲いたような笑みを浮かべながら『書く!』と即答する。
そんな名無しが可愛いなと思いながら、俺達は短冊の用紙が置かれている机に足を運んだ。
名無しは迷いなくピンク色の短冊を取り、俺は何色にしようか悩んだ末に黄色の短冊を選ぶ。
用意されているペンを手に取れば、俺の手は文字を書く事なく一瞬止まる。
(日本語…じゃなくても別にいいよな…?)
短冊を書く事は別にいいんだが、問題は文字だ。
俺自身日本語は話す事も読む事も出来るが…書くとなれば話は別だ。
平仮名、カタカナ、漢字。
同じ読み方のくせに字が違えば意味さえも変わってくるからこそ書くとなるとそれなりにハードルが高い。
(まぁ、書ければ何でもいいか)
一瞬迷ったが俺は短冊を横にし、黒のマジックを握り直してはサラサラと書き慣れたイタリア語を書いていく。
他の短冊を見た所横にして書いてる奴はいなかったが、それでも願い事を書いているのだから問題ないだろうと俺は勝手に思いながらキュッっとマジックの音を立てては文字を書いた。
横に居る名無しも書き終わったのかマジックを置き、短冊を握りしめては嬉しそうに笑っている。
「名無しは何を書いたんだ?」
あまりにも嬉しそうに短冊を握りしめている名無しに、俺は思わず問いかけた。
願い事だ。
絶対に叶う保証はないのになんでそんなに嬉しそうなんだ?と、俺は気になって仕方がない。
そんな俺の問いかけに、名無しが相変わらず嬉しそうに笑いながら俺の方へと短冊を見せる。
『ふふ、私の願い事はこれですよ』
名無しが書いた短冊を見せてくれれば、俺は思わず目を見開く。
“ディーノとこの先もずっと一緒にいられますように”
ピンク色の短冊に、名無しらしい丸くて可愛らしい字。
その文字を見た瞬間俺の胸がぎゅっと締め付けられた。
大好きで愛しい存在。
遠距離で離れている間もずっと名無しの事を俺は想ってる。
言葉だけじゃ足りない程、名無しの事が好きで好きでたまらない。
けどこんなもの見せられちまったら…今まで以上に愛おしくなり俺は思わず名無しの書いた短冊にそっと触れた。
(願い事じゃなくて、…そんな事名無しに想われちまったらすぐに叶えたくなっちまうな…)
お互い結婚できる年齢だ。
けれど今はまだ名無しには名無しの生活があり、俺には俺の生活がある。
仮に俺が普通の職業なら…きっと迷いなく名無しと今すぐ結婚していただろう。
こんな風に想われて、嬉しくない男なんていない。
寧ろ誰にも渡したくない、離したくないって気持ちだけが先走っちまいそうになる。
でも俺がそれをしないのは…きっと俺自身の職業のせいだろう。
俺はイタリアのマフィア、キャバッローネ・ファミリーのボスだ。
あまりにも一般人とかけ離れた世界の人間だからこそ、名無しの事をこの世界に招き入れたくないと心の何処かで思ってるんだろうな。
名無しが大事だから、大切だから…傷つけたくないから。
けどそんな想いすらも覆すほどの想いを目の辺りにしちまえば…すぐさまイタリアに連れて行きたくなっちまう。
勿論俺の大事な妻として…な。
「なぁ、名無し」
『なぁに、ディーノ?』
名前を呼べばきょとんとした表情で俺を見上げる名無し。
そんな姿すら愛おしくて俺はそっと名無しを抱き寄せた。
人が見てる?知ったこっちゃねえな。
日本人である名無しからすれば何時もなら『ここ外だから!?そう言うのはあの…二人きりの時にして欲しい…』なんて言われるが、今の俺には関係ねえ。
名無しを抱き寄せた腕に力を入れ、じっと名無しを見下ろす。
その瞳に俺だけを映させて、俺以外の姿なんか映さねえようにしながらそっと名無しが短冊を持つ手に触れた。
「その願い、俺が叶えてやるよ。織姫様と彦星様に願うより…俺が叶える方が現実的だろ?」
俺の言葉に名無しは一瞬鳩が豆鉄砲を食ったような表情をするが、段々その言葉の意味を理解したのかわなわなと頬が赤く染まっていく。
言葉を紡ぎたいのか唇を震わせているが…どうやらうまく言葉が出てこないようだ。
そんな名無しにニッと微笑んでは、そっと名無しの耳元に顔を近づける。
「Ti amo, e voglio stare con te per sempre...」
そう囁いて、俺はそっと名無しの耳朶に口付けた―――…
Ti amo, e voglio stare con te per sempre... ディーノside
(君を愛してる、そしてずっと一緒にいたいんだ)
2025/07/07
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