家庭教師ヒットマンREBORN!
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※仔ディーノ
※悲恋
※一人称
「なぁ、名無し。…俺達もう終わりにしないか…?」
放課後の教室。
夕日が差し込みオレンジ色に染まる教室には、私とディーノの二人しか居ない。
卒業式を明日に控えた日に、ディーノは震える声で私にそう言った。
苦しそうな、けれどどこかやるせない表情。
そんな表情を見て私は『どうして…?やだよ…』なんて言えずに言葉を飲み込んだ。
何時かそんな日が来るだろうと、私自身心の何処かで思っていた。
だって私はただの一般人で、ディーノはキャバッローネ・ファミリーと言うマフィアのボスだ。
まだ学校を卒業していない手前、ボス代理と言う名目でディーノの部下であるロマーリオさんがあちこち走り回っているが…それは明日、学校を卒業してしまったらディーノの役割になる。
歳若いボスであり、ファミリーの状況からしてやるべき事は山積みだ。
それだけじゃない。
私とは身分が…否、この場合立場が釣り合わないと言われても仕方がないのだ。
どれだけお互いが好きでいようと…現実はそう甘くない事位私だって十分わかっている。
たかが一般人の小娘に…ディーノのようなマフィアのボスを支える事なんて難しい事はこの学園に通っていれば嫌でも自覚させられる。
親の手違いで入学させられた学校。
表向きは隠しているが、一般校では問題のある子供やマフィアと繋がりがある子供が集められた学校だ。
日常的に喧嘩…否、喧嘩と言うよりも殺り合う場面を目にする事も多々あった。
それが一般人ではありえない光景。
普通に生活していればほとんど起こらない光景が、この学園では日常茶飯事だったのだから。
マフィアの世界はこの学校以上に危ない事を、私だって理解している。
このまま付き合っていれば、私が危険な目に合う事。
最悪の場合の事を…ディーノは懸念しているのだろう。
危険な目に合い、傷ついて、きっと取り返しがつかない事になるのではないかと考えたに違いない。
だってディーノは優しいから。
必死に悩んで、迷って…それでも沢山の時間を使って考えた事はディーノの姿を見れば一目で分かる。
此処最近ディーノはずっと寝むたそうにしていた。
それは卒業までの準備もあるだろうけど、それだけじゃない事位私は知っている。
ディーノの目の下には隈が出来ており、それを物語っている。
私に向ける表情が、申し訳なさそうになっていったのだって私は気付いている。
なのに、ディーノから私を振るくせに…ディーノの表情はまるで弱い自分を責めるようなそんな表情をしていた。
(ディーノは…優しすぎるんだよ…)
そんなディーノだから私は好きになったんだよ?なんて…未練がましくディーノに伝える事は私はしない。
伝えた所で、ディーノを傷つけてしまうのは目に見えて分かる。
そしてこんな言葉を言わせてしまった私だって、悪いのだから…。
だから…私は…
ゆっくりと深く息を吸っては吐き出す。
自分を落ち着かせるように、これから紡ぐ言葉が…私の本音を隠した言葉が嘘だとバレないように―――…
『うん、分かった。今までありがとうね、ディーノ』
くしゃりと笑っては私は精一杯の笑顔をディーノに向けた。
言葉が震えていないだろうか?
震える唇で必死に紡いだ言葉が“嘘”でない事を悟られないように必死に震える唇を噛み締める。
本当は『嫌だ!』って言いたい。
私はそんなに弱くないよ?私だって…この学校の生徒としてきちんと卒業まで迎えることが出来たのだ。
ディーノが私を嫌いじゃないなら傍に居たい。
マフィアのボスだから…だから何だと言うのだ。
ディーノはディーノだ。
弱気で臆病なへなちょこディーノと呼ばれていたディーノですら、私は大好きなのだ。
どんなディーノでもディーノには違いなくて…私の大好きなディーノ。
『嫌いじゃないなら傍に居させてよ!』…なんて我儘が言えたら…どれだけ良かっただろう。
けれどそんな風に言葉を紡いでディーノを困らせるのが嫌だった。
そんな事を言おうとする私が、私自身が許せない。
(振るならもっと…そんな顔せず潔く振ってよね…馬鹿…)
ディーノ自身きっと気付いてないんだろうなぁ。
ちらりとディーノの方を見れば、その表情は傍から見ても分かるほど“私を傷つけている”と自覚しているのが見ればわかる。
「終わりにしないか…?」なんて言ったくせに、どうして終わらせたいのかディーノははっきりと言葉にしない。
嫌いなら嫌いと嘘でもはっきり言って欲しい。
けれどそれをしないのは…ディーノ自身が私の事を“嫌い”ではないからだ。
嫌いとは言えずけれど終わりにしたい…。
ディーノの優しさなのかもしれない、嘘でも嫌いと言いたくないのだろう。
必死に「ごめん」って、言葉もなく言っているのがバレバレだった。
俯くディーノに、私はまた1つ呼吸をしては絞り出すように言葉を紡ぐ。
『先、帰るねディーノ。…明日からは“友達”としてよろしくね…?』
それだけ伝えては、私は1人ディーノを置いて教室を後にした。
普段通り通い慣れた廊下を一人で歩く。
昨日まではディーノが隣に居て、ふざけ合いながら帰った日々が…遥か昔の様に感じてしまう。
何時ものように手を伸ばしかけては、隣に居たはずのディーノが居ない事に私はそっと伸ばしかけていた手を引っ込める。
『あーぁ、振られちゃったな…』
廊下でぽつりと1人呟くけど、その呟きに誰かが返してくれるわけでも聞いているわけでもない。
私の隣にはもうディーノが居ない。
そう実感してしまえばポタリ、ポタリと涙が混みあがり始め…誰も居ない空き教室に隠れるように入っては1人扉を背に蹲る。
膝を抱えて三角座りをしては…私は唇を噛み締めて必死に声を押し殺して泣いた。
拭う事も出来ず止めどなく零れる涙。
次から次へと溢れてくる涙は、まるでディーノへの想いが溢れんばかりだなぁ~って思う。
(涙が止まんないや…ディーノのせいだ…)
さよなら、私の初恋―――…
さよなら 初恋
2025/06/17
※悲恋
※一人称
「なぁ、名無し。…俺達もう終わりにしないか…?」
放課後の教室。
夕日が差し込みオレンジ色に染まる教室には、私とディーノの二人しか居ない。
卒業式を明日に控えた日に、ディーノは震える声で私にそう言った。
苦しそうな、けれどどこかやるせない表情。
そんな表情を見て私は『どうして…?やだよ…』なんて言えずに言葉を飲み込んだ。
何時かそんな日が来るだろうと、私自身心の何処かで思っていた。
だって私はただの一般人で、ディーノはキャバッローネ・ファミリーと言うマフィアのボスだ。
まだ学校を卒業していない手前、ボス代理と言う名目でディーノの部下であるロマーリオさんがあちこち走り回っているが…それは明日、学校を卒業してしまったらディーノの役割になる。
歳若いボスであり、ファミリーの状況からしてやるべき事は山積みだ。
それだけじゃない。
私とは身分が…否、この場合立場が釣り合わないと言われても仕方がないのだ。
どれだけお互いが好きでいようと…現実はそう甘くない事位私だって十分わかっている。
たかが一般人の小娘に…ディーノのようなマフィアのボスを支える事なんて難しい事はこの学園に通っていれば嫌でも自覚させられる。
親の手違いで入学させられた学校。
表向きは隠しているが、一般校では問題のある子供やマフィアと繋がりがある子供が集められた学校だ。
日常的に喧嘩…否、喧嘩と言うよりも殺り合う場面を目にする事も多々あった。
それが一般人ではありえない光景。
普通に生活していればほとんど起こらない光景が、この学園では日常茶飯事だったのだから。
マフィアの世界はこの学校以上に危ない事を、私だって理解している。
このまま付き合っていれば、私が危険な目に合う事。
最悪の場合の事を…ディーノは懸念しているのだろう。
危険な目に合い、傷ついて、きっと取り返しがつかない事になるのではないかと考えたに違いない。
だってディーノは優しいから。
必死に悩んで、迷って…それでも沢山の時間を使って考えた事はディーノの姿を見れば一目で分かる。
此処最近ディーノはずっと寝むたそうにしていた。
それは卒業までの準備もあるだろうけど、それだけじゃない事位私は知っている。
ディーノの目の下には隈が出来ており、それを物語っている。
私に向ける表情が、申し訳なさそうになっていったのだって私は気付いている。
なのに、ディーノから私を振るくせに…ディーノの表情はまるで弱い自分を責めるようなそんな表情をしていた。
(ディーノは…優しすぎるんだよ…)
そんなディーノだから私は好きになったんだよ?なんて…未練がましくディーノに伝える事は私はしない。
伝えた所で、ディーノを傷つけてしまうのは目に見えて分かる。
そしてこんな言葉を言わせてしまった私だって、悪いのだから…。
だから…私は…
ゆっくりと深く息を吸っては吐き出す。
自分を落ち着かせるように、これから紡ぐ言葉が…私の本音を隠した言葉が嘘だとバレないように―――…
『うん、分かった。今までありがとうね、ディーノ』
くしゃりと笑っては私は精一杯の笑顔をディーノに向けた。
言葉が震えていないだろうか?
震える唇で必死に紡いだ言葉が“嘘”でない事を悟られないように必死に震える唇を噛み締める。
本当は『嫌だ!』って言いたい。
私はそんなに弱くないよ?私だって…この学校の生徒としてきちんと卒業まで迎えることが出来たのだ。
ディーノが私を嫌いじゃないなら傍に居たい。
マフィアのボスだから…だから何だと言うのだ。
ディーノはディーノだ。
弱気で臆病なへなちょこディーノと呼ばれていたディーノですら、私は大好きなのだ。
どんなディーノでもディーノには違いなくて…私の大好きなディーノ。
『嫌いじゃないなら傍に居させてよ!』…なんて我儘が言えたら…どれだけ良かっただろう。
けれどそんな風に言葉を紡いでディーノを困らせるのが嫌だった。
そんな事を言おうとする私が、私自身が許せない。
(振るならもっと…そんな顔せず潔く振ってよね…馬鹿…)
ディーノ自身きっと気付いてないんだろうなぁ。
ちらりとディーノの方を見れば、その表情は傍から見ても分かるほど“私を傷つけている”と自覚しているのが見ればわかる。
「終わりにしないか…?」なんて言ったくせに、どうして終わらせたいのかディーノははっきりと言葉にしない。
嫌いなら嫌いと嘘でもはっきり言って欲しい。
けれどそれをしないのは…ディーノ自身が私の事を“嫌い”ではないからだ。
嫌いとは言えずけれど終わりにしたい…。
ディーノの優しさなのかもしれない、嘘でも嫌いと言いたくないのだろう。
必死に「ごめん」って、言葉もなく言っているのがバレバレだった。
俯くディーノに、私はまた1つ呼吸をしては絞り出すように言葉を紡ぐ。
『先、帰るねディーノ。…明日からは“友達”としてよろしくね…?』
それだけ伝えては、私は1人ディーノを置いて教室を後にした。
普段通り通い慣れた廊下を一人で歩く。
昨日まではディーノが隣に居て、ふざけ合いながら帰った日々が…遥か昔の様に感じてしまう。
何時ものように手を伸ばしかけては、隣に居たはずのディーノが居ない事に私はそっと伸ばしかけていた手を引っ込める。
『あーぁ、振られちゃったな…』
廊下でぽつりと1人呟くけど、その呟きに誰かが返してくれるわけでも聞いているわけでもない。
私の隣にはもうディーノが居ない。
そう実感してしまえばポタリ、ポタリと涙が混みあがり始め…誰も居ない空き教室に隠れるように入っては1人扉を背に蹲る。
膝を抱えて三角座りをしては…私は唇を噛み締めて必死に声を押し殺して泣いた。
拭う事も出来ず止めどなく零れる涙。
次から次へと溢れてくる涙は、まるでディーノへの想いが溢れんばかりだなぁ~って思う。
(涙が止まんないや…ディーノのせいだ…)
さよなら、私の初恋―――…
さよなら 初恋
2025/06/17
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