家庭教師ヒットマンREBORN!
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※一人称
「ねえちゅうしようか?」
6月に入り梅雨の時期となったとある日。
今日はやけに気温が低く、それでいて湿度が高かった。
じめじめとした梅雨の時期特有のだるさや寝不足のせいかぼんやりしていた私は一瞬ディーノさんの言葉に吃驚する。
だって珍しく「ねえちゅうしようか?」なんて聞いてきたのだからそりゃあ吃驚しても仕方ない。
付き合い始めた当初は恋愛初心者の私に気を遣って聞いてくることはあった。
だがかれこれディーノさんと付き合って1年以上が経つ。
付き合った最初の頃の問いかけはもうなく、今では問いかける事すらない。
だって相手は日本人じゃない、イタリア人だ。
私が慣れて来たのもあるけれど、スキンシップは挨拶と言われるほどイタリア人にとっては当たり前で自然な事なのだろう。
挨拶でのキスもそうだが、それ以外でのキスだって事前確認と言うものは無くなり不意打ちにキスされる事がほとんどだ。
そんな事を考えているとゆっくりとディーノさんの顔が私に近づく。
自分の部屋で、私とディーノさんしかいない空間だ。
拒む理由も無ければ寧ろ私からしてもいいんじゃないか?とふと思ってしまう。
(今日は私からディーノさんにキス…してみようかな…)
顔を近づけてくるディーノさんよりも早く私がディーノさんの顔に近づいては自分からキスを…唇を重ねた。
触れて離れるだけの優しいキス。
それは普段交わすキスと全く変わらないはずなのに、唇を離した時に見たディーノさんは鳩が豆鉄砲を食ったような表情で固まっていた。
目を大きく見開いては何度か瞬きをする。
珍しく呆けた表情で口を開いては何か言いたそうだけど言葉にしないディーノさん。
普段私からキスをする事が少ないせいか、ディーノさんは吃驚したんだろうなと顔色を伺いながらも『もっと…?』と問いかけた。
かれこれディーノさんとは2ヶ月振りに会うのだ。
私自身は自分からキスするのが苦手ではあるものの、キスをする事自体は嫌いじゃない。
寧ろ好きな方といっても過言ではない。
目に見える愛情表現だと私は思うし、キスをした後によく愛おしそうに目を細めて笑うディーノさんの表情が何よりも大好きなのだ。
2ヶ月振り故に私はこれだけじゃ足りないなぁ…と思ってしまう。
あぁ、もっと触れたいな…キスしたいな…なんて思う私とは裏腹に、ディーノさんはきょとんと首を傾げては言葉を紡いだ。
「…名無し、何でキスしたんだ?」
まるで何でだ?と問いかけるような視線に、私はじっとディーノさんを見つめた。
だって言い出したのはディーノさんの方だ。
私がしたいと言ったわけじゃないのに、何で不思議そうにそんな事を言うんだろう?
『ねえちゅうしようか?ってディーノさんが言ったから…』
おずおずとそう言葉にしてはディーノさんを見上げる。
2ヶ月振りに会う彼氏の顔はやはり何度見ても見惚れてしまう。
美人は3日で飽きるなんて言葉があるけれど、はたしてそうだろうか?
だってこんなにも整った容貌の…イケメンな顔を毎日見れれば飽きる所かもっと好きになってしまうに決まっている。
ぼんやりとそんな事を考えている私と違って、ディーノさんは数秒何かを考えるように眉間に皺を寄せた。
難しい表情…とまでは言わないが、それに近しい表情を浮かべていた。
何かを考えどうしてそうなったんだ?と言わんばかりに眉間に皺が寄る。
だが次の瞬間、「ん…あー…そういうことか」とすぐさま理解したような言葉を述べては何かピンと来たのだろう。
理解したと同時に、何故かくしゃりと笑ったような表情を浮かべてはディーノさんは私へと視線を再度向けた。
まるで答え合わせをしようと言っているかのように、その声は優しく柔らかい。
「あのな、俺は“熱中症か?”って聞いたんだよ。さっきから名無しぼーっとしてたからもしかしてと思ってな」
『え…あれ?でも、顔近づけたよ…?』
「体温計ろうとしただけだぜ?それは」
ディーノさんは苦笑を浮かべながらもそっと私の頬に手を添えては額に自身の額をくっつけた。
まるで“こんな風にな”と言わんばかりにディーノさんのひんやりとした額がくっつけばそれだけで気持ちよかった。
吐息がかかる程近い距離。
そんな距離でもディーノさんの肩が小刻みに震えているのが視界の端に映り込む。
先程の私の勘違いに地味にツボったらしい。
ディーノさんは笑いを必死に耐えようとしているが…それでも時折くくくと笑い声が漏れている。
(…これは…墓穴ほっちゃったな…)
自覚をすればやけに恥ずかしくて仕方がない。
ただでさえ暑いなぁって思っていたのに…別の意味でも身体が恥ずかしくて熱くなる。
どうやら私は盛大に聞き間違えて勘違いをした挙句、随分と大胆な事をディーノさんにしてしまったようだったのだから―――…
私の勘違い、上がる体温
2025/06/07
「ねえちゅうしようか?」
6月に入り梅雨の時期となったとある日。
今日はやけに気温が低く、それでいて湿度が高かった。
じめじめとした梅雨の時期特有のだるさや寝不足のせいかぼんやりしていた私は一瞬ディーノさんの言葉に吃驚する。
だって珍しく「ねえちゅうしようか?」なんて聞いてきたのだからそりゃあ吃驚しても仕方ない。
付き合い始めた当初は恋愛初心者の私に気を遣って聞いてくることはあった。
だがかれこれディーノさんと付き合って1年以上が経つ。
付き合った最初の頃の問いかけはもうなく、今では問いかける事すらない。
だって相手は日本人じゃない、イタリア人だ。
私が慣れて来たのもあるけれど、スキンシップは挨拶と言われるほどイタリア人にとっては当たり前で自然な事なのだろう。
挨拶でのキスもそうだが、それ以外でのキスだって事前確認と言うものは無くなり不意打ちにキスされる事がほとんどだ。
そんな事を考えているとゆっくりとディーノさんの顔が私に近づく。
自分の部屋で、私とディーノさんしかいない空間だ。
拒む理由も無ければ寧ろ私からしてもいいんじゃないか?とふと思ってしまう。
(今日は私からディーノさんにキス…してみようかな…)
顔を近づけてくるディーノさんよりも早く私がディーノさんの顔に近づいては自分からキスを…唇を重ねた。
触れて離れるだけの優しいキス。
それは普段交わすキスと全く変わらないはずなのに、唇を離した時に見たディーノさんは鳩が豆鉄砲を食ったような表情で固まっていた。
目を大きく見開いては何度か瞬きをする。
珍しく呆けた表情で口を開いては何か言いたそうだけど言葉にしないディーノさん。
普段私からキスをする事が少ないせいか、ディーノさんは吃驚したんだろうなと顔色を伺いながらも『もっと…?』と問いかけた。
かれこれディーノさんとは2ヶ月振りに会うのだ。
私自身は自分からキスするのが苦手ではあるものの、キスをする事自体は嫌いじゃない。
寧ろ好きな方といっても過言ではない。
目に見える愛情表現だと私は思うし、キスをした後によく愛おしそうに目を細めて笑うディーノさんの表情が何よりも大好きなのだ。
2ヶ月振り故に私はこれだけじゃ足りないなぁ…と思ってしまう。
あぁ、もっと触れたいな…キスしたいな…なんて思う私とは裏腹に、ディーノさんはきょとんと首を傾げては言葉を紡いだ。
「…名無し、何でキスしたんだ?」
まるで何でだ?と問いかけるような視線に、私はじっとディーノさんを見つめた。
だって言い出したのはディーノさんの方だ。
私がしたいと言ったわけじゃないのに、何で不思議そうにそんな事を言うんだろう?
『ねえちゅうしようか?ってディーノさんが言ったから…』
おずおずとそう言葉にしてはディーノさんを見上げる。
2ヶ月振りに会う彼氏の顔はやはり何度見ても見惚れてしまう。
美人は3日で飽きるなんて言葉があるけれど、はたしてそうだろうか?
だってこんなにも整った容貌の…イケメンな顔を毎日見れれば飽きる所かもっと好きになってしまうに決まっている。
ぼんやりとそんな事を考えている私と違って、ディーノさんは数秒何かを考えるように眉間に皺を寄せた。
難しい表情…とまでは言わないが、それに近しい表情を浮かべていた。
何かを考えどうしてそうなったんだ?と言わんばかりに眉間に皺が寄る。
だが次の瞬間、「ん…あー…そういうことか」とすぐさま理解したような言葉を述べては何かピンと来たのだろう。
理解したと同時に、何故かくしゃりと笑ったような表情を浮かべてはディーノさんは私へと視線を再度向けた。
まるで答え合わせをしようと言っているかのように、その声は優しく柔らかい。
「あのな、俺は“熱中症か?”って聞いたんだよ。さっきから名無しぼーっとしてたからもしかしてと思ってな」
『え…あれ?でも、顔近づけたよ…?』
「体温計ろうとしただけだぜ?それは」
ディーノさんは苦笑を浮かべながらもそっと私の頬に手を添えては額に自身の額をくっつけた。
まるで“こんな風にな”と言わんばかりにディーノさんのひんやりとした額がくっつけばそれだけで気持ちよかった。
吐息がかかる程近い距離。
そんな距離でもディーノさんの肩が小刻みに震えているのが視界の端に映り込む。
先程の私の勘違いに地味にツボったらしい。
ディーノさんは笑いを必死に耐えようとしているが…それでも時折くくくと笑い声が漏れている。
(…これは…墓穴ほっちゃったな…)
自覚をすればやけに恥ずかしくて仕方がない。
ただでさえ暑いなぁって思っていたのに…別の意味でも身体が恥ずかしくて熱くなる。
どうやら私は盛大に聞き間違えて勘違いをした挙句、随分と大胆な事をディーノさんにしてしまったようだったのだから―――…
私の勘違い、上がる体温
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