家庭教師ヒットマンREBORN!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※【ディーノside】
「なぁ名無し」
『どうしたの、ディーノ?』
「まだ終わんねえのか…?」
『んー…もうちょっとだけ…時間かかるかなぁ…』
夜、自室でスキンケアをしている名無しの元に訪れたディーノはむすっとした表情を名無しに向けていた。
別に仲が悪いからと言う理由でディーノはむすっとした表情をしているわけではない。
寧ろ名無しとの関係は良好だ、何なら先日プロポーズだってして名無しに承諾だってもらっている。
なら何故今ディーノはむすっとした表情を浮かべているかと言えば…それは名無しがディーノに構う気配がないからだ。
名無しの座るソファーの隣に腰掛けているものの、名無しがディーノの方を見る気配も全くない。
テーブルの上に置いてある手鏡を見ては、名無しはペタペタとシートマスクを目と鼻の位置に合わせて顔全体に密着させている最中だった。
テーブルの上には他に夜用のスキンケア用品がしまわれているピンク色のバニティポーチが置かれている。
化粧水や乳液、保湿オイルに導入美容液、美容液やシートマスクが入っている箱もバニティポーチの中から覗いていた。
名無しが愛用しているブランドのスキンケア用品。
夜と朝でスキンケア用品を変えている名無しの事をディーノは知っている。
そして名無しが使っているスキンケア用品がかなり高額な事も…ディーノは知っていた。
別にスキンケア用品についてだってディーノは何一つ文句はない。
名無しが自分で稼いだお金で買っているのだからそれについてとやかく言う気もないし、名無しが愛用しているブランドのスキンケア用品なのだから何も思う所はない。
(もうちょっとだけって…後どれくらい待ちゃいいんだよ…)
そう思ってはディーノは再度心の中で溜息を付く。
常日頃からスキンケアに時間をかけている事言位、ディーノだって知っている。
だが、今日は運悪く週に1度のシートマスクを使っているせいか名無しのスキンケアの時間は普段よりも長い。
ここ数日ディーノはリボーンの頼みで日本に行き、名無しとの時間を過ごすことが出来なかったのだ。
ようやく頼まれ事も終わり数日振りの名無しに会えると慌てて帰ってきたにもかかわらず、ディーノはスキンケアの片手間に名無しに返事をされているのだ。
相変わらず自分の表情がむすっとしたままである事はディーノ自身でも分かってしまう程だ。
(んなに念入りにしなくたって…名無しは綺麗なんだからよ…)
そう思いながらディーノはじっと名無しを見つめる。
真剣そうな表情でシートマスクを取り外し、肌に残った美容液を名無しは丁寧に手のひらで馴染ませていっていた。
以前「そんな時間かけなくたって、名無しは肌綺麗じゃねぇか」と言った事があるものの、名無し曰く『“今”はそうかもしれないけど、さらに歳とったらどうなるかわからないんだよ』…と、小一時間程説明されてしまえばディーノだってそれ以上口に出す事は出来なかった。
ディーノよりも7つほど名無しの方が上ではあるが、それでもディーノからしてみれば名無しは十分綺麗なのだ。
年齢の事を気にしているせいか、なかなか付き合う事もプロポーズするまでの道のりが遠かった事を思い出せば…ある意味名無しがスキンケアに時間をかけて少しでも綺麗に見られたいと言う名無しの思いを無碍にする事は出来ない。
だが数日会っていなかったせいか、ディーノはそんな事よりも名無しに触れたい、名無しに構って欲しいと言う気持ちが強いせいか普段ならしぶしぶ待つ事が出来るはずなのにそんな状況は何処にもなかった。
「なぁ…名無し」
『どうしたの、ディーノ?』
コットンを手に取り乳液を出している最中だ。
乳液を出している問う事は、残る工程は今出している乳液とクリームのみだろう。
だがそれすらも待てないディーノは名無しを持ち上げては自分の膝の上に乗せた。
『っつ…で、ディーノ?!』
「ん~…どうした、名無し?」
唐突にディーノの膝の上に乗せられた意味が分からず、名無しは慌ててディーノの方へと振り向く。
手に持っているコットンから乳液が落ちないように、気を付けながら振り向くが、そこには嬉しそうな表情をしたディーノが名無しの瞳に映り込む。
“ようやく俺の方を見た”とでも言いたげな瞳が、ゆっくりと瞬きをしてはぎゅっと名無しの身体を抱きしめる。
スキンケアの邪魔をしないように、顔には触れず…それでも名無しの存在を確かめるように自分の胸板に抱き寄せては名無しの温もりを感じる。
『な、何でディーノの膝にわざわざ乗せるのよ…っつ?!』
「俺が名無しに触れたくて我慢できねえからに決まってるだろ?」
わざと名無しの耳元でそう囁いては、ディーノは膝の上に乗せた名無しを愛おしそうに抱きしめる。
耳が弱い名無しは、そう囁かれてしまえばびくりと身体を震わせたが…ディーノにとっては知った事ではない。
名無しの反応を楽しむように、名無しの首元に擦り寄る。
シャワーを浴びて出てから数十分経っているにも関わらず、名無しの首肩に顔を乗せ甘えればボディーソープの香りがディーノの鼻孔を擽った。
ディーノ自身、屋敷のシャワールームにあるボディーソープは同じはずなのに何故名無しの身体から漂う匂いはこんなにも違うのだろうと…甘いボディーソープの匂いを不思議に思う。
『お、下ろしてよディーノっ!?』
「ダメだ、俺が名無しに触れたくて仕方ねえんだ…諦めて俺の膝の上でスキンケアの続きでもしててくれ」
そう言ってディーノは甘えるようにぎゅっと名無しを抱きしめる。
数日振りの触れ合いであり、自分は名無しにとって婚約者なのだ。
「これくらいいいだろ?」と名無しの耳元でわざと囁けば、名無しの頬がほんのりと赤く染まっていく。
『ディーノの甘えん坊』
「間違っちゃいねえから言い返せねえな…」
名無しの言葉に思わず苦笑するものの、「名無しにどう思われようが、俺は名無しに触れてたいんだよ」と言葉を続ければ名無しはさらに頬を染めては黙ってしまう。
『終わったら…ちゃんと構ってあげるから…だから、もう少しだけ待ってて…』
「勿論、絶対構えよ?ただ名無しの隣で待つより、こうして名無しを感じながら待ってる方が…俺は“待て”が出来るからな」
揶揄う様にそう囁けば、名無しは『あっそう』とぶっきらぼうに言葉にするものの…耳先まで赤くなっている事にディーノが気付けば嬉しそうにディーノは口角を上げた。
年上だろうが関係なく、自分の婚約者が可愛いのだ。
可愛くて可愛くて仕方がないと言わんばかりに「名無し、好きだぜ」とディーノは言葉にした―――…
甘い香り
(……今言うのはどう考えてもずるい…)
(ずるいって…何もずるくないだろ?俺は思った事を口にしただけだしな)
(そうやって年上である私を、ディーノが好きにさせたんだから…充分ずるいわよ)
2025/01/25
お題提供:お題.com様
「なぁ名無し」
『どうしたの、ディーノ?』
「まだ終わんねえのか…?」
『んー…もうちょっとだけ…時間かかるかなぁ…』
夜、自室でスキンケアをしている名無しの元に訪れたディーノはむすっとした表情を名無しに向けていた。
別に仲が悪いからと言う理由でディーノはむすっとした表情をしているわけではない。
寧ろ名無しとの関係は良好だ、何なら先日プロポーズだってして名無しに承諾だってもらっている。
なら何故今ディーノはむすっとした表情を浮かべているかと言えば…それは名無しがディーノに構う気配がないからだ。
名無しの座るソファーの隣に腰掛けているものの、名無しがディーノの方を見る気配も全くない。
テーブルの上に置いてある手鏡を見ては、名無しはペタペタとシートマスクを目と鼻の位置に合わせて顔全体に密着させている最中だった。
テーブルの上には他に夜用のスキンケア用品がしまわれているピンク色のバニティポーチが置かれている。
化粧水や乳液、保湿オイルに導入美容液、美容液やシートマスクが入っている箱もバニティポーチの中から覗いていた。
名無しが愛用しているブランドのスキンケア用品。
夜と朝でスキンケア用品を変えている名無しの事をディーノは知っている。
そして名無しが使っているスキンケア用品がかなり高額な事も…ディーノは知っていた。
別にスキンケア用品についてだってディーノは何一つ文句はない。
名無しが自分で稼いだお金で買っているのだからそれについてとやかく言う気もないし、名無しが愛用しているブランドのスキンケア用品なのだから何も思う所はない。
(もうちょっとだけって…後どれくらい待ちゃいいんだよ…)
そう思ってはディーノは再度心の中で溜息を付く。
常日頃からスキンケアに時間をかけている事言位、ディーノだって知っている。
だが、今日は運悪く週に1度のシートマスクを使っているせいか名無しのスキンケアの時間は普段よりも長い。
ここ数日ディーノはリボーンの頼みで日本に行き、名無しとの時間を過ごすことが出来なかったのだ。
ようやく頼まれ事も終わり数日振りの名無しに会えると慌てて帰ってきたにもかかわらず、ディーノはスキンケアの片手間に名無しに返事をされているのだ。
相変わらず自分の表情がむすっとしたままである事はディーノ自身でも分かってしまう程だ。
(んなに念入りにしなくたって…名無しは綺麗なんだからよ…)
そう思いながらディーノはじっと名無しを見つめる。
真剣そうな表情でシートマスクを取り外し、肌に残った美容液を名無しは丁寧に手のひらで馴染ませていっていた。
以前「そんな時間かけなくたって、名無しは肌綺麗じゃねぇか」と言った事があるものの、名無し曰く『“今”はそうかもしれないけど、さらに歳とったらどうなるかわからないんだよ』…と、小一時間程説明されてしまえばディーノだってそれ以上口に出す事は出来なかった。
ディーノよりも7つほど名無しの方が上ではあるが、それでもディーノからしてみれば名無しは十分綺麗なのだ。
年齢の事を気にしているせいか、なかなか付き合う事もプロポーズするまでの道のりが遠かった事を思い出せば…ある意味名無しがスキンケアに時間をかけて少しでも綺麗に見られたいと言う名無しの思いを無碍にする事は出来ない。
だが数日会っていなかったせいか、ディーノはそんな事よりも名無しに触れたい、名無しに構って欲しいと言う気持ちが強いせいか普段ならしぶしぶ待つ事が出来るはずなのにそんな状況は何処にもなかった。
「なぁ…名無し」
『どうしたの、ディーノ?』
コットンを手に取り乳液を出している最中だ。
乳液を出している問う事は、残る工程は今出している乳液とクリームのみだろう。
だがそれすらも待てないディーノは名無しを持ち上げては自分の膝の上に乗せた。
『っつ…で、ディーノ?!』
「ん~…どうした、名無し?」
唐突にディーノの膝の上に乗せられた意味が分からず、名無しは慌ててディーノの方へと振り向く。
手に持っているコットンから乳液が落ちないように、気を付けながら振り向くが、そこには嬉しそうな表情をしたディーノが名無しの瞳に映り込む。
“ようやく俺の方を見た”とでも言いたげな瞳が、ゆっくりと瞬きをしてはぎゅっと名無しの身体を抱きしめる。
スキンケアの邪魔をしないように、顔には触れず…それでも名無しの存在を確かめるように自分の胸板に抱き寄せては名無しの温もりを感じる。
『な、何でディーノの膝にわざわざ乗せるのよ…っつ?!』
「俺が名無しに触れたくて我慢できねえからに決まってるだろ?」
わざと名無しの耳元でそう囁いては、ディーノは膝の上に乗せた名無しを愛おしそうに抱きしめる。
耳が弱い名無しは、そう囁かれてしまえばびくりと身体を震わせたが…ディーノにとっては知った事ではない。
名無しの反応を楽しむように、名無しの首元に擦り寄る。
シャワーを浴びて出てから数十分経っているにも関わらず、名無しの首肩に顔を乗せ甘えればボディーソープの香りがディーノの鼻孔を擽った。
ディーノ自身、屋敷のシャワールームにあるボディーソープは同じはずなのに何故名無しの身体から漂う匂いはこんなにも違うのだろうと…甘いボディーソープの匂いを不思議に思う。
『お、下ろしてよディーノっ!?』
「ダメだ、俺が名無しに触れたくて仕方ねえんだ…諦めて俺の膝の上でスキンケアの続きでもしててくれ」
そう言ってディーノは甘えるようにぎゅっと名無しを抱きしめる。
数日振りの触れ合いであり、自分は名無しにとって婚約者なのだ。
「これくらいいいだろ?」と名無しの耳元でわざと囁けば、名無しの頬がほんのりと赤く染まっていく。
『ディーノの甘えん坊』
「間違っちゃいねえから言い返せねえな…」
名無しの言葉に思わず苦笑するものの、「名無しにどう思われようが、俺は名無しに触れてたいんだよ」と言葉を続ければ名無しはさらに頬を染めては黙ってしまう。
『終わったら…ちゃんと構ってあげるから…だから、もう少しだけ待ってて…』
「勿論、絶対構えよ?ただ名無しの隣で待つより、こうして名無しを感じながら待ってる方が…俺は“待て”が出来るからな」
揶揄う様にそう囁けば、名無しは『あっそう』とぶっきらぼうに言葉にするものの…耳先まで赤くなっている事にディーノが気付けば嬉しそうにディーノは口角を上げた。
年上だろうが関係なく、自分の婚約者が可愛いのだ。
可愛くて可愛くて仕方がないと言わんばかりに「名無し、好きだぜ」とディーノは言葉にした―――…
甘い香り
(……今言うのはどう考えてもずるい…)
(ずるいって…何もずるくないだろ?俺は思った事を口にしただけだしな)
(そうやって年上である私を、ディーノが好きにさせたんだから…充分ずるいわよ)
2025/01/25
お題提供:お題.com様
34/76ページ