家庭教師ヒットマンREBORN!
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※微裏
※一人称
『ねぇ、スクアーロってさ…』
「何だ名無し」
そう言葉にすれば、スクアーロは訝し気に私を見る。
私とスクアーロが付き合い始めて早三ヶ月。
その三ヶ月の間に、恋人らしいことと言えばキス位しかしていない。
お互い成人しているのだから身体を重ねる事だって無論できるはずなのに、スクアーロはそれを望まない。
まぁ、まだ付き合い始めて三ヶ月。
百歩譲って身体を重ねる事に関しては目を瞑ろう。
だがそれ以上にスクアーロに対しての不満を、私は言葉にした。
『何でスクアーロのキスっていつも短いの?』
そう言葉にすればスクアーロは口を噤んだ。
スクアーロからのキスは何時も短い。
ちゅっと音を立てて触れたと思えば直ぐに離れてしまう。
貪るわけでも啄むようなキスでもない。
本当にただただ触れて直ぐに離れてしまうキスなのだ。
キスをされる事自体は物凄く嬉しいが…スクアーロの短いキスは私にとって不満でしかない。
だって私はもっとキスをして欲しいと思うし、触れていたいと思ってしまうから。
親が我が子にするようなキスなんて私はまっぴらごめんなのだ。
「不服か?」
『そりゃあもう…だって子供みたいなキスしかされてないんだもん』
「子供みたいなキスってお前な…」
『だって触れて離れるだけだよ?親が子にするようなキスじゃん。だから私は…その、もっとスクアーロと長い時間キスしてたいっていうか…たくさんキスして欲しいというか…』
そうスクアーロに告げると、スクアーロはばつが悪そうな表情で私から目を逸らす。
百戦錬磨ではないにしろ、スクアーロだってそれなりに女と付き合ってきたはずだ。
なんせスクアーロはイタリアンマフィア・ボンゴレ最強と謳われるあの独立暗殺部隊ヴァリアーのNo.2兼作戦隊長だ。
目付きは悪いがイケメンである事に変わりなく、女の方からスクアーロに寄ってきているのを情報屋である私だって知っている。
中には身体だけの関係の人も、一夜限りのお相手が居た事だって知っているのだ…不本意ながら。
これっぽっちも思ってないが『スクアーロって奥手なの?』と問えば即答で「違ぇ…」と返された。
分かっていた事ではあるが私だってスクアーロが奥手だなんて思わないし、今までの女の遍歴を情報屋として不覚にも知っている。
そう、不覚にも…だ。
奥手なわけがないのになら何故私に対して手を出すことも無ければ短いキスしかしないのだろうと疑問が疑問を呼ぶ。
(私ってスクアーロにとってなんなんだろ?)
告白をしてきたのはスクアーロからだし、付き合っているのだから恋人で有る事には間違いない。
だがこの三ヶ月を振り返れば本当に恋人なのかと思わざる負えなかった。
スクアーロが忙しいのだって勿論分かっている。
分かっているからこそ会う頻度に関してはそこまで思わないし、忙しい中にも関わらず会いに来ている事も勿論知っている。
今だって仕事終わりにわざわざ時間が出来たからと会いに来てくれているのだ。
スクアーロの隊服からはほんのりと血の香りがするが…うん、それはまだ目を瞑れる。
そこに文句もなければ寧ろちゃんと休んでほしいとも思う。
けど会うのはいいが本当にスクアーロと会っても、食事をしてキスをして別れると言ったものが殆どだ。
今時の学生ですらもっと大人の恋人関係なのでは?と言いたくなるほどスクアーロとはキスしかしていない。
しかもそのキスが短いのだ。
せめてそのキスもそんな短いものではなくもっと濃厚なキスがしたいと思うのは私が飢えているからだろうか?とも思ってしまう。
(それとも私が求め過ぎてるのかなぁ…)
そんなことを思いながらじっとスクアーロを見れば、スクアーロは頭をガシガシと掻きながら私に視線を向けた。
鋭い青い瞳。
まるで海のように深く青い瞳に見つめられれば私の胸がドクンと鳴る。
普段の威勢のいいスクアーロは何処に行ったのかと思う程、今のスクアーロは大人しかった。
だが、渋るように口を開いては言葉を私に紡ぐ。
「俺だって名無しが言うようなキスはしてえよ…」
『じゃあ何でしてくれないのよ?』
「…………………だよ」
『?何て?』
スクアーロのあまりにも小さい声に私は思わず聞き返す。
普段うるさいほどにけたたましい声を上げているくせに何故今私にすら聞こえない声で喋るんだ。
後ろめたい事でもあるのだろうか?と、思わず憶測してしまう。
『スクアーロはっきり言ってよ…何て言ったの?』
「っつ、…だから長いキスしてるとお前が…名無しが欲しくなっちまうから自制してんだよ…」
スクアーロの言葉に思わず私は目を見開く。
言われた言葉が上手く処理できず、私は何度も瞬きをしながらスクアーロを凝視した。
そんな私から再び目を逸らし、そう言ったスクアーロの顔は熟れた苺の様に赤い。
顔だけでなく、よく見てみればスクアーロの耳の先まで真っ赤になっている。
普段のスクアーロからは想像も出来ない光景だ。
『何で自制すんのよ?別に恋人同士なんだから自制しなくても良くない?』
「…ただでさえ忙しいうえに名無しに飢えてんだ。んなキスしちまったら歯止めが効かずに会う度に犯しちまうだろ…」
スクアーロの言葉はまるで私の事が欲しくてたまらないと言っているように聞こえる。
この三ヶ月そんな素振りすら見せなかった事に驚くと同時に、ちゃんと彼女として大事にされているのを私は改めて知った。
目を丸くしている私の事を気にせず、スクアーロは言葉を続ける。
「“それ”だけの関係に名無しとはなりたくねえしちゃんと大事にしたいんだよ…お前を」
『…スクアーロ』
「俺だってヤれるなら今すぐにでもヤるが…ヤり倒して名無しが立てなくなるのは目に見えてるからな」
『スクアーロって性欲強そうだもんね。底なし沼じゃないけどヤる時はほんと何回でもヤってたよね、確か』
「うるせぇー…ヤりすぎて名無しにだけは嫌われたくねえんだよ」
ぷいっと拗ねた子供のようにスクアーロはそっぽを向いた。
情報屋であるが故にあまり知りたくない彼の情事事情もそれなりに知っている。
百戦錬磨ではないにしろ、スクアーロだってそれなりの女と付き合ってきたし身体だって重ねている。
恋愛感情で振り回される事なんてないだろうと思っていたスクアーロの言葉に、『何その可愛い理由』と言ってしまった私は何一つ悪くない。
だって、情報屋である私が知る限り“嫌われたくない”からと言う理由で自制するような男でもないのだ。
それなりに吟味するであろうが基本は来るもの拒まず、去る者追わずの彼だ。
そんなスクアーロから“嫌われたくない”なんて言われたら嬉しいに決まっているし、彼の愛情がものすごく温かい。
「名無し」
『なぁに?』
名前を呼ばれてスクアーロを見上げれば、スクアーロの唇と私の唇が重なる。
ちゅっと音を立ててすぐ離れる…そう思っていたはずなのに、スクアーロの唇は直ぐには離れなかった。
舌と舌が絡み合い、逃げようとする私の舌をスクアーロは逃がさないと言わんばかりに絡みつく。
『ん…ぁ…っつ、…ふぁ…』
スクアーロの舌から逃れる事なんて出来ず、私はただただスクアーロの舌に犯される。
普段の触れて離れるだけのキスとは違い…どのくらいの間スクアーロとキスをしているかなんて今の私には想像もつかない。
くちゅりと音を立てながら、スクアーロはようやく私から唇を離していく。
絡んでいた舌を名残惜しそうに離し、お互いの舌と舌が離れればゆっくりと糸を引く。
透明な糸は途中でぷつりと切れるが…そんな事を気にせずにスクアーロはじっと私を見る。
先程自制していると言ったにも関わらず、初めてされたディープキスに私の頭はクラクラと揺れ酸素が足りないのか上手く働かない。
初めてされたディープキスに私はこれでもかと言わんばかりに目を見開きスクアーロの名を呼ぶ。
『ス…スクアーロ…?』
「……もう少しで仕事も片付くから待ってろ」
『え…どういう事?』
「纏まった休みが取れるっつー事だ…そん時は抱き潰してやるから覚悟しとけ名無し」
先程のキスの事も相まって、スクアーロは色気たっぷりの声色で妖笑を浮かべた。
そんな声色で言われてしまえば、無意識に子宮が疼く。
好きな人からそんな風に言われてしまえば誰だって欲しがってしまうのは至極当然だ。
恐らく赤くなっている私に…スクアーロはまた一つキスを落とした。
勿論触れて離れるだけのいつもと変わらないキス。
だけどさっきのスクアーロの話を聞いたら…短いキスも悪くないと思えるようになった。
君のキスはいつも短い
(おい、名無し。さっきからすっげえニヤニヤして気持ち悪いぞぉ)
(あれ、デジャブ?彼女に向ってその発言は酷くない???)
(うるせぇー、愛情の裏返しだから何一つ酷くねえよ)
(……それも、そうだね)
((スクアーロの愛情が、こんなにも可愛いなんて思いもしなかったよ))
2025/01/04
お題提供:確かに恋だった様
※一人称
『ねぇ、スクアーロってさ…』
「何だ名無し」
そう言葉にすれば、スクアーロは訝し気に私を見る。
私とスクアーロが付き合い始めて早三ヶ月。
その三ヶ月の間に、恋人らしいことと言えばキス位しかしていない。
お互い成人しているのだから身体を重ねる事だって無論できるはずなのに、スクアーロはそれを望まない。
まぁ、まだ付き合い始めて三ヶ月。
百歩譲って身体を重ねる事に関しては目を瞑ろう。
だがそれ以上にスクアーロに対しての不満を、私は言葉にした。
『何でスクアーロのキスっていつも短いの?』
そう言葉にすればスクアーロは口を噤んだ。
スクアーロからのキスは何時も短い。
ちゅっと音を立てて触れたと思えば直ぐに離れてしまう。
貪るわけでも啄むようなキスでもない。
本当にただただ触れて直ぐに離れてしまうキスなのだ。
キスをされる事自体は物凄く嬉しいが…スクアーロの短いキスは私にとって不満でしかない。
だって私はもっとキスをして欲しいと思うし、触れていたいと思ってしまうから。
親が我が子にするようなキスなんて私はまっぴらごめんなのだ。
「不服か?」
『そりゃあもう…だって子供みたいなキスしかされてないんだもん』
「子供みたいなキスってお前な…」
『だって触れて離れるだけだよ?親が子にするようなキスじゃん。だから私は…その、もっとスクアーロと長い時間キスしてたいっていうか…たくさんキスして欲しいというか…』
そうスクアーロに告げると、スクアーロはばつが悪そうな表情で私から目を逸らす。
百戦錬磨ではないにしろ、スクアーロだってそれなりに女と付き合ってきたはずだ。
なんせスクアーロはイタリアンマフィア・ボンゴレ最強と謳われるあの独立暗殺部隊ヴァリアーのNo.2兼作戦隊長だ。
目付きは悪いがイケメンである事に変わりなく、女の方からスクアーロに寄ってきているのを情報屋である私だって知っている。
中には身体だけの関係の人も、一夜限りのお相手が居た事だって知っているのだ…不本意ながら。
これっぽっちも思ってないが『スクアーロって奥手なの?』と問えば即答で「違ぇ…」と返された。
分かっていた事ではあるが私だってスクアーロが奥手だなんて思わないし、今までの女の遍歴を情報屋として不覚にも知っている。
そう、不覚にも…だ。
奥手なわけがないのになら何故私に対して手を出すことも無ければ短いキスしかしないのだろうと疑問が疑問を呼ぶ。
(私ってスクアーロにとってなんなんだろ?)
告白をしてきたのはスクアーロからだし、付き合っているのだから恋人で有る事には間違いない。
だがこの三ヶ月を振り返れば本当に恋人なのかと思わざる負えなかった。
スクアーロが忙しいのだって勿論分かっている。
分かっているからこそ会う頻度に関してはそこまで思わないし、忙しい中にも関わらず会いに来ている事も勿論知っている。
今だって仕事終わりにわざわざ時間が出来たからと会いに来てくれているのだ。
スクアーロの隊服からはほんのりと血の香りがするが…うん、それはまだ目を瞑れる。
そこに文句もなければ寧ろちゃんと休んでほしいとも思う。
けど会うのはいいが本当にスクアーロと会っても、食事をしてキスをして別れると言ったものが殆どだ。
今時の学生ですらもっと大人の恋人関係なのでは?と言いたくなるほどスクアーロとはキスしかしていない。
しかもそのキスが短いのだ。
せめてそのキスもそんな短いものではなくもっと濃厚なキスがしたいと思うのは私が飢えているからだろうか?とも思ってしまう。
(それとも私が求め過ぎてるのかなぁ…)
そんなことを思いながらじっとスクアーロを見れば、スクアーロは頭をガシガシと掻きながら私に視線を向けた。
鋭い青い瞳。
まるで海のように深く青い瞳に見つめられれば私の胸がドクンと鳴る。
普段の威勢のいいスクアーロは何処に行ったのかと思う程、今のスクアーロは大人しかった。
だが、渋るように口を開いては言葉を私に紡ぐ。
「俺だって名無しが言うようなキスはしてえよ…」
『じゃあ何でしてくれないのよ?』
「…………………だよ」
『?何て?』
スクアーロのあまりにも小さい声に私は思わず聞き返す。
普段うるさいほどにけたたましい声を上げているくせに何故今私にすら聞こえない声で喋るんだ。
後ろめたい事でもあるのだろうか?と、思わず憶測してしまう。
『スクアーロはっきり言ってよ…何て言ったの?』
「っつ、…だから長いキスしてるとお前が…名無しが欲しくなっちまうから自制してんだよ…」
スクアーロの言葉に思わず私は目を見開く。
言われた言葉が上手く処理できず、私は何度も瞬きをしながらスクアーロを凝視した。
そんな私から再び目を逸らし、そう言ったスクアーロの顔は熟れた苺の様に赤い。
顔だけでなく、よく見てみればスクアーロの耳の先まで真っ赤になっている。
普段のスクアーロからは想像も出来ない光景だ。
『何で自制すんのよ?別に恋人同士なんだから自制しなくても良くない?』
「…ただでさえ忙しいうえに名無しに飢えてんだ。んなキスしちまったら歯止めが効かずに会う度に犯しちまうだろ…」
スクアーロの言葉はまるで私の事が欲しくてたまらないと言っているように聞こえる。
この三ヶ月そんな素振りすら見せなかった事に驚くと同時に、ちゃんと彼女として大事にされているのを私は改めて知った。
目を丸くしている私の事を気にせず、スクアーロは言葉を続ける。
「“それ”だけの関係に名無しとはなりたくねえしちゃんと大事にしたいんだよ…お前を」
『…スクアーロ』
「俺だってヤれるなら今すぐにでもヤるが…ヤり倒して名無しが立てなくなるのは目に見えてるからな」
『スクアーロって性欲強そうだもんね。底なし沼じゃないけどヤる時はほんと何回でもヤってたよね、確か』
「うるせぇー…ヤりすぎて名無しにだけは嫌われたくねえんだよ」
ぷいっと拗ねた子供のようにスクアーロはそっぽを向いた。
情報屋であるが故にあまり知りたくない彼の情事事情もそれなりに知っている。
百戦錬磨ではないにしろ、スクアーロだってそれなりの女と付き合ってきたし身体だって重ねている。
恋愛感情で振り回される事なんてないだろうと思っていたスクアーロの言葉に、『何その可愛い理由』と言ってしまった私は何一つ悪くない。
だって、情報屋である私が知る限り“嫌われたくない”からと言う理由で自制するような男でもないのだ。
それなりに吟味するであろうが基本は来るもの拒まず、去る者追わずの彼だ。
そんなスクアーロから“嫌われたくない”なんて言われたら嬉しいに決まっているし、彼の愛情がものすごく温かい。
「名無し」
『なぁに?』
名前を呼ばれてスクアーロを見上げれば、スクアーロの唇と私の唇が重なる。
ちゅっと音を立ててすぐ離れる…そう思っていたはずなのに、スクアーロの唇は直ぐには離れなかった。
舌と舌が絡み合い、逃げようとする私の舌をスクアーロは逃がさないと言わんばかりに絡みつく。
『ん…ぁ…っつ、…ふぁ…』
スクアーロの舌から逃れる事なんて出来ず、私はただただスクアーロの舌に犯される。
普段の触れて離れるだけのキスとは違い…どのくらいの間スクアーロとキスをしているかなんて今の私には想像もつかない。
くちゅりと音を立てながら、スクアーロはようやく私から唇を離していく。
絡んでいた舌を名残惜しそうに離し、お互いの舌と舌が離れればゆっくりと糸を引く。
透明な糸は途中でぷつりと切れるが…そんな事を気にせずにスクアーロはじっと私を見る。
先程自制していると言ったにも関わらず、初めてされたディープキスに私の頭はクラクラと揺れ酸素が足りないのか上手く働かない。
初めてされたディープキスに私はこれでもかと言わんばかりに目を見開きスクアーロの名を呼ぶ。
『ス…スクアーロ…?』
「……もう少しで仕事も片付くから待ってろ」
『え…どういう事?』
「纏まった休みが取れるっつー事だ…そん時は抱き潰してやるから覚悟しとけ名無し」
先程のキスの事も相まって、スクアーロは色気たっぷりの声色で妖笑を浮かべた。
そんな声色で言われてしまえば、無意識に子宮が疼く。
好きな人からそんな風に言われてしまえば誰だって欲しがってしまうのは至極当然だ。
恐らく赤くなっている私に…スクアーロはまた一つキスを落とした。
勿論触れて離れるだけのいつもと変わらないキス。
だけどさっきのスクアーロの話を聞いたら…短いキスも悪くないと思えるようになった。
君のキスはいつも短い
(おい、名無し。さっきからすっげえニヤニヤして気持ち悪いぞぉ)
(あれ、デジャブ?彼女に向ってその発言は酷くない???)
(うるせぇー、愛情の裏返しだから何一つ酷くねえよ)
(……それも、そうだね)
((スクアーロの愛情が、こんなにも可愛いなんて思いもしなかったよ))
2025/01/04
お題提供:確かに恋だった様
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