短編
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※仔ディーノ
『やっぱり降り出したなぁ~…』
ザァーッという音を立てながら、雨が降り注ぐのを名無しは学校の門の前で眺めていた。
秋のイタリアは雨が多い。
朝晩と冷え込むが、今日に限っては雨も降っているせいで一段と寒さが身に染みる。
まだ11月上旬だと言うのに冬のような寒さに、名無しは震えながら(早く帰ろう…)と傘を差す。
傘地は晴れ晴れとした空を思い浮かばせるようなスカイブルー色。
柄は特には言っているわけではないのだが、名無しにとってお気に入りの長傘だ。
折りたたみ傘ではないため持ち運びに不便な面はあれど、名無しにとっては関係ない。
『最近雨多いなぁ…』
だからこそ雨が降っていない日でも名無しは傘を学校に持ってくるようにはしている。
夏場の夕立とは訳が違うのだ。
すぐ止むわけではない雨に、それこそ秋のせいか雨量も多い。
学校から名無しが住む宿舎までは結構距離があり、それこそ濡れて帰ってしまえば風邪を引くのは目に見えているのだ。
荷物になる事よりも体調を崩して授業を休むことの方が、名無しにとってはどうしても回避したい点である。
好き好んでこの学校に通っているわけではないのだ。
誰が喜んでマフィアと繋がりのある学校に通いたいと思うのだろうか?
名無しもまたマフィアのボスの一人娘として渋々通っているが、本音は嫌なのだ。
平凡な名無しにはマフィアなんて向いていない事位自覚している。
養子でも何でも迎え入れ、どうか名無しが自分の父親のファミリーを継がない事を願うばかりなのだ。
そんな事は決してあり得ないのだが、どうしてもそんな風に願ってしまう。
この学校に居る意味等、名無しには何一つ理由がない。
唯一の救いは名無しと同じように嫌々ながらこの学校に通っている幼馴染が居る事だろう。
クラスは違うけれど、幼馴染はこの学校である意味有名な存在なのだ。
『今日もリボーンと修行してるのかな…?』
幼馴染の家庭教師を思い浮かべながら、名無しは歩いていく。
晴れていようが雨が降ろうが、まして嵐が来ようがそんな中で修行しているドSな家庭教師を思い浮かべてしまえば名無しは同情する事しか出来ない。
そんな事を考えながら、名無しは傘を差したまま歩いていく。
露先からポタポタと雨の雫が落ちて行くのを、ぼんやりと眺めながら歩く。
パシャパシャと、歩く度に水たまりの水が跳ねるのは致し方ない。
この雨の量だ、どうせ靴も靴下も濡れてしまうのは諦めがつく。
先程よりも雨が降る量が増してくれば、名無しの耳には雨音しか聞こえない。
まるでこの場所には自分しかいないような錯覚を感じながら歩いていると、後ろから不意に「悪い名無し、宿舎まで俺も入れてくれっ!!!」と声が聞こえた。
聞き覚えのある声に、名無しの歩く足が思わず止まる。
『へ、…あ、ディーノ!?』
急に傘の中に入ってくる人物を見れば、幼馴染であるディーノの姿が名無しの目に映る。
息を切らしここまで走って来たのだろう、随分雨に濡れたせいかディーノの制服はずぶ濡れで金色の髪からは雨水が滴り落ちていく。
ポタリ、ポタリと金色の髪から滴り落ちるディーノの姿を見れば名無しは思わず見とれてしまう。
水も滴るいい男と言う言葉が名無しの脳裏を過った。
もっとも、ディーノの容姿はかっこいいよりもかわいい系だ。
魅力的な人に変わりはないが、この場合の“水の滴るいい男”ははたして意味合い的に合っているのだろうかと、そんな事を考えてしまう。
(って、そんな事考えてる場合じゃない…っ!)
慌てて名無しはポケットからハンカチを取り出し、雨に濡れたディーノの顔を拭いていく。
『ディーノ修行は?』
「流石にこの雨じゃ修行は無しだって…リボーンの奴俺を置いてそそくさと帰っちまったよ」
笑いながら言うディーノに名無しは呆れる。
それならそうと名無しが帰る前に言ってくれれば学校を出る際に待っている事だって出来たのだ。
『もう…傘ないならないで呼んでよね?』
「いや~、これ位ならいけるかなって思ってたんだけど…やっぱ無理だった」
たははと苦笑しながらディーノは名無しが持っている傘の手元を持ち名無しが拭きやすいように少し屈む。
どうしても身長差があるせいで、ディーノが屈まなければ名無しはディーノの顔に触れる事すら出来ないのだ。
昔から何度かこんな経験をしているせいか、ディーノは名無しが言う前に屈んでくれる。
『ディーノ、反対側も向いて』
「ん…おう」
言われるがままに名無しのハンカチでディーノは拭かれていく。
『…それにしてもよく私だって分かったね?』
ディーノの頬を拭きながら、名無しは疑問に思った事をディーノに問う。
この雨の中だ。
小雨ではなく結構な量雨が降っており、視界だって悪い。
傘をさしているのだから後ろ姿を見た所で名無しだと分かるはずがない。
後ろから来たディーノが見えるのは傘を差していても見えるスカートや足元の部分だけなのだ。
名無しは学校指定のスカートに靴、靴下を着用している。
中には着崩したり改造している生徒もいるが流石にそんな生徒の方が少ないのだ。
元々指定の学生服が可愛いのもあるため、Yシャツの色を変えたりネクタイをリボンに変えたりだけの生徒が多い。
名無しは指定の制服のままでも十分可愛いと思っているので制服の改造等はせず、そのままの制服を着用してる。
他の生徒もそのまま着ている生徒の方が多いのだ、それなのに何故分かったのだろうと不思議でならないのだ。
そんな名無しの問いにディーノはきょとんと不思議そうに名無しを見つめる。
何故そんな分かり切っている事を聞くのだろうとでも言いたげな目で、ディーノは口を開く。
「だってこの傘、俺が名無しにあげたやつだろ?」
そう言ってディーノは名無しににかっと笑いかけた。
普段からよく見る名無しのにかっとした笑み。
まるで太陽の様に元気いっぱいに笑うのだ、子供じみた笑みではあるがその笑みが名無しは好きだ。
そしてディーノの言う通り、名無しが今使っている傘は昔ディーノが名無しの誕生日にあげた物だ。
此処最近の話ではなく、数年前の誕生日に貰った傘。
流石にディーノだって覚えていないだろうと名無しは思っていた。
だからこそディーノの言葉に思わず目を丸くする。
『え、そうだけど…なんで…』
「そりゃ好きな奴にあげたもんくらい、俺だって覚えてるぜ?」
屈託のない笑顔を向けられれば、名無しの顔は思わず赤くなる。
きっとディーノからしたら“好きな奴”と言うのは友達として、幼馴染としての“好きな奴”と言っているのだろう。
恋愛対象としての好きではないと言う事位名無しだって分かっている。
それでも、好きな人の口から“好きな奴”なんて言われてしまえば胸が高鳴り顔が赤くなってしまっても仕方ないのだ。
「どうした名無し?顔赤いけど風邪でもひいたか?」
『ひいてないっ!どっちかって言うと私よりディーノの方が風邪ひくでしょ!濡れてるんだし!』
顔を赤らめ慌ててディーノの言葉を否定すれば名無しは再びディーノへ視線を向ける。
全身ずぶ濡れなのだ。
名無しよりもディーノの方が確実に風邪をひくに決まっている。
早く宿舎に戻り温かいシャワーで身体を温め身体を拭かなければ、ディーノが風邪をひいてしまうのだ。
『ねぇ、早く宿舎に帰ろ?』
「だな…流石に濡れてるせいかすっげー寒いし」
『あ、傘持つよ?』
「否…俺が持っとく。名無しが傘持ってると俺が傘に埋もれるしな」
『な、なんだとー!』
ふざけ合いながら名無しとディーノは宿舎へと帰って行く。
その間もディーノは傘を持ちながら普段と変わらず名無しと話をする。
名無しにバレないよう、名無しが濡れないようにとディーノは名無しの方へと持っていた傘を傾ける。
自分の左半身が濡れていようが、今のディーノには関係ない。
こうして名無しと相合傘をして一緒に帰りたかった…ただそれだけなのだ。
(“好きな奴”って名無しに言ったけど…ちゃんと伝わってんのか…?)
先程口にした言葉の真意が伝わっているかディーノには分からないが、顔を赤らめていたのだ。
少し位はディーノの気持ちを知って欲しいと願うばかりである。
『今日の晩御飯ディーノ何か知ってる?』
「流石に知らねーよ、名無し食い意地張ってるな」
『なんだとっ?!唯一の楽しみがご飯なんだもん、仕方ないでしょー!』
「ぷっ、なんだよそれ」
楽しそうに話しかけてくる名無しを見ながら、ディーノは心の中で(まぁ、いいか)と思いながら名無しと二人宿舎へと歩いていく。
ザァーザァーと雨が降りしきる中を、二人仲良く相合傘をして――――…
雨の日
(喉いてぇ…身体だるい…)
(完全に風邪ひいてるじゃんディーノ)
(うぅ…うるっ、せぇー、ゴホゴホッ…名無し…ゴホゴホッ)
(ああもう、今日は学校休んで一日寝てなさいよ?)
(でも…)
(寝てたら私が直々にパッパ アル ポモドーロ作ってあげるから…ね?)
(寝てる…)
(よしよし、いい子いい子)
((名無しに看病してもらえるのが嬉しいだなんて、単純だな…俺))
2024/11/03
『やっぱり降り出したなぁ~…』
ザァーッという音を立てながら、雨が降り注ぐのを名無しは学校の門の前で眺めていた。
秋のイタリアは雨が多い。
朝晩と冷え込むが、今日に限っては雨も降っているせいで一段と寒さが身に染みる。
まだ11月上旬だと言うのに冬のような寒さに、名無しは震えながら(早く帰ろう…)と傘を差す。
傘地は晴れ晴れとした空を思い浮かばせるようなスカイブルー色。
柄は特には言っているわけではないのだが、名無しにとってお気に入りの長傘だ。
折りたたみ傘ではないため持ち運びに不便な面はあれど、名無しにとっては関係ない。
『最近雨多いなぁ…』
だからこそ雨が降っていない日でも名無しは傘を学校に持ってくるようにはしている。
夏場の夕立とは訳が違うのだ。
すぐ止むわけではない雨に、それこそ秋のせいか雨量も多い。
学校から名無しが住む宿舎までは結構距離があり、それこそ濡れて帰ってしまえば風邪を引くのは目に見えているのだ。
荷物になる事よりも体調を崩して授業を休むことの方が、名無しにとってはどうしても回避したい点である。
好き好んでこの学校に通っているわけではないのだ。
誰が喜んでマフィアと繋がりのある学校に通いたいと思うのだろうか?
名無しもまたマフィアのボスの一人娘として渋々通っているが、本音は嫌なのだ。
平凡な名無しにはマフィアなんて向いていない事位自覚している。
養子でも何でも迎え入れ、どうか名無しが自分の父親のファミリーを継がない事を願うばかりなのだ。
そんな事は決してあり得ないのだが、どうしてもそんな風に願ってしまう。
この学校に居る意味等、名無しには何一つ理由がない。
唯一の救いは名無しと同じように嫌々ながらこの学校に通っている幼馴染が居る事だろう。
クラスは違うけれど、幼馴染はこの学校である意味有名な存在なのだ。
『今日もリボーンと修行してるのかな…?』
幼馴染の家庭教師を思い浮かべながら、名無しは歩いていく。
晴れていようが雨が降ろうが、まして嵐が来ようがそんな中で修行しているドSな家庭教師を思い浮かべてしまえば名無しは同情する事しか出来ない。
そんな事を考えながら、名無しは傘を差したまま歩いていく。
露先からポタポタと雨の雫が落ちて行くのを、ぼんやりと眺めながら歩く。
パシャパシャと、歩く度に水たまりの水が跳ねるのは致し方ない。
この雨の量だ、どうせ靴も靴下も濡れてしまうのは諦めがつく。
先程よりも雨が降る量が増してくれば、名無しの耳には雨音しか聞こえない。
まるでこの場所には自分しかいないような錯覚を感じながら歩いていると、後ろから不意に「悪い名無し、宿舎まで俺も入れてくれっ!!!」と声が聞こえた。
聞き覚えのある声に、名無しの歩く足が思わず止まる。
『へ、…あ、ディーノ!?』
急に傘の中に入ってくる人物を見れば、幼馴染であるディーノの姿が名無しの目に映る。
息を切らしここまで走って来たのだろう、随分雨に濡れたせいかディーノの制服はずぶ濡れで金色の髪からは雨水が滴り落ちていく。
ポタリ、ポタリと金色の髪から滴り落ちるディーノの姿を見れば名無しは思わず見とれてしまう。
水も滴るいい男と言う言葉が名無しの脳裏を過った。
もっとも、ディーノの容姿はかっこいいよりもかわいい系だ。
魅力的な人に変わりはないが、この場合の“水の滴るいい男”ははたして意味合い的に合っているのだろうかと、そんな事を考えてしまう。
(って、そんな事考えてる場合じゃない…っ!)
慌てて名無しはポケットからハンカチを取り出し、雨に濡れたディーノの顔を拭いていく。
『ディーノ修行は?』
「流石にこの雨じゃ修行は無しだって…リボーンの奴俺を置いてそそくさと帰っちまったよ」
笑いながら言うディーノに名無しは呆れる。
それならそうと名無しが帰る前に言ってくれれば学校を出る際に待っている事だって出来たのだ。
『もう…傘ないならないで呼んでよね?』
「いや~、これ位ならいけるかなって思ってたんだけど…やっぱ無理だった」
たははと苦笑しながらディーノは名無しが持っている傘の手元を持ち名無しが拭きやすいように少し屈む。
どうしても身長差があるせいで、ディーノが屈まなければ名無しはディーノの顔に触れる事すら出来ないのだ。
昔から何度かこんな経験をしているせいか、ディーノは名無しが言う前に屈んでくれる。
『ディーノ、反対側も向いて』
「ん…おう」
言われるがままに名無しのハンカチでディーノは拭かれていく。
『…それにしてもよく私だって分かったね?』
ディーノの頬を拭きながら、名無しは疑問に思った事をディーノに問う。
この雨の中だ。
小雨ではなく結構な量雨が降っており、視界だって悪い。
傘をさしているのだから後ろ姿を見た所で名無しだと分かるはずがない。
後ろから来たディーノが見えるのは傘を差していても見えるスカートや足元の部分だけなのだ。
名無しは学校指定のスカートに靴、靴下を着用している。
中には着崩したり改造している生徒もいるが流石にそんな生徒の方が少ないのだ。
元々指定の学生服が可愛いのもあるため、Yシャツの色を変えたりネクタイをリボンに変えたりだけの生徒が多い。
名無しは指定の制服のままでも十分可愛いと思っているので制服の改造等はせず、そのままの制服を着用してる。
他の生徒もそのまま着ている生徒の方が多いのだ、それなのに何故分かったのだろうと不思議でならないのだ。
そんな名無しの問いにディーノはきょとんと不思議そうに名無しを見つめる。
何故そんな分かり切っている事を聞くのだろうとでも言いたげな目で、ディーノは口を開く。
「だってこの傘、俺が名無しにあげたやつだろ?」
そう言ってディーノは名無しににかっと笑いかけた。
普段からよく見る名無しのにかっとした笑み。
まるで太陽の様に元気いっぱいに笑うのだ、子供じみた笑みではあるがその笑みが名無しは好きだ。
そしてディーノの言う通り、名無しが今使っている傘は昔ディーノが名無しの誕生日にあげた物だ。
此処最近の話ではなく、数年前の誕生日に貰った傘。
流石にディーノだって覚えていないだろうと名無しは思っていた。
だからこそディーノの言葉に思わず目を丸くする。
『え、そうだけど…なんで…』
「そりゃ好きな奴にあげたもんくらい、俺だって覚えてるぜ?」
屈託のない笑顔を向けられれば、名無しの顔は思わず赤くなる。
きっとディーノからしたら“好きな奴”と言うのは友達として、幼馴染としての“好きな奴”と言っているのだろう。
恋愛対象としての好きではないと言う事位名無しだって分かっている。
それでも、好きな人の口から“好きな奴”なんて言われてしまえば胸が高鳴り顔が赤くなってしまっても仕方ないのだ。
「どうした名無し?顔赤いけど風邪でもひいたか?」
『ひいてないっ!どっちかって言うと私よりディーノの方が風邪ひくでしょ!濡れてるんだし!』
顔を赤らめ慌ててディーノの言葉を否定すれば名無しは再びディーノへ視線を向ける。
全身ずぶ濡れなのだ。
名無しよりもディーノの方が確実に風邪をひくに決まっている。
早く宿舎に戻り温かいシャワーで身体を温め身体を拭かなければ、ディーノが風邪をひいてしまうのだ。
『ねぇ、早く宿舎に帰ろ?』
「だな…流石に濡れてるせいかすっげー寒いし」
『あ、傘持つよ?』
「否…俺が持っとく。名無しが傘持ってると俺が傘に埋もれるしな」
『な、なんだとー!』
ふざけ合いながら名無しとディーノは宿舎へと帰って行く。
その間もディーノは傘を持ちながら普段と変わらず名無しと話をする。
名無しにバレないよう、名無しが濡れないようにとディーノは名無しの方へと持っていた傘を傾ける。
自分の左半身が濡れていようが、今のディーノには関係ない。
こうして名無しと相合傘をして一緒に帰りたかった…ただそれだけなのだ。
(“好きな奴”って名無しに言ったけど…ちゃんと伝わってんのか…?)
先程口にした言葉の真意が伝わっているかディーノには分からないが、顔を赤らめていたのだ。
少し位はディーノの気持ちを知って欲しいと願うばかりである。
『今日の晩御飯ディーノ何か知ってる?』
「流石に知らねーよ、名無し食い意地張ってるな」
『なんだとっ?!唯一の楽しみがご飯なんだもん、仕方ないでしょー!』
「ぷっ、なんだよそれ」
楽しそうに話しかけてくる名無しを見ながら、ディーノは心の中で(まぁ、いいか)と思いながら名無しと二人宿舎へと歩いていく。
ザァーザァーと雨が降りしきる中を、二人仲良く相合傘をして――――…
雨の日
(喉いてぇ…身体だるい…)
(完全に風邪ひいてるじゃんディーノ)
(うぅ…うるっ、せぇー、ゴホゴホッ…名無し…ゴホゴホッ)
(ああもう、今日は学校休んで一日寝てなさいよ?)
(でも…)
(寝てたら私が直々にパッパ アル ポモドーロ作ってあげるから…ね?)
(寝てる…)
(よしよし、いい子いい子)
((名無しに看病してもらえるのが嬉しいだなんて、単純だな…俺))
2024/11/03
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