短編
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※ディーノ+10
「名無しか…?」
『ディーノさんっ?』
ボンッと音を立て、煙が薄くなれば…そこには先程まで一緒に居た筈のディーノさんではない、けれど面影のある彼が居た。
一体何が起きたのだろう?
そう思い、辺りを見渡せばそこは先程までツナの家にいた筈なのに全く別の場所だった。
シンプルな内装ではあるが品がある家具達、今私が何故かディーノさん?の膝の上に座ってるけどディーノさん?が座ってるソファーも上質で高そうな感じがする。
初めて見る室内にキョロキョロと子供みたいに見渡していると、「そうか、今日だったか…」と目の前に居るディーノさん?はそう呟く。
『えっと…ディーノさん…ですか?』
「あぁ、俺はディーノだぜ?名無しから見て10年後の俺にはなるけどな」
そう言ってニカッと笑う姿は10年経っても変わらないディーノさんのままだ。
私が知ってるディーノさんの声よりも少しだけ低く、艶のある声に思わずドキッと胸が高鳴る。
現代のディーノさんは兄貴分って感じだけど、10年後のディーノさんは大人の色気が増した素敵な大人のお兄さんって感じがする。
そんなディーノさんから私はそっと目を逸らす。
10年後の姿はあまりにもかっこ良すぎて目の保養ではあるのだが、如何せん刺激が強すぎる。
「吃驚すぎて状況読み込めてないよな…?」
『えっと…そうですね』
「名無しはランボが打った10年後バズーカに当たって今10年後に居るんだよ」
ディーノさんが私に分かるように説明してくれる。
そう言えばここに来る前にランボちゃんとイーピンちゃんが何して遊ぶかで喧嘩して…ランボちゃんがバズーカみたいなの出して打ってたなぁ…と思い出す。
バズーカは普段ランボちゃん自身に向けて撃っていたはずなのに、今回はまともにイーピンちゃんを狙って撃ったのを見て咄嗟に私はイーピンちゃんを庇って…
段々と思い出せば点と点がぶつかり合う。
『じ、じゃあ此処は10年後の世界なんですか⁉』
「ははっ、そうだぜ名無し」
あまりにも驚いている私とは裏腹に、ディーノさんは余裕そうに笑う。
これが大人の余裕か…なんて思う私はまだまだ子供なのだろうか?
「10年後バズーカの効果は5分間だけだから、名無しは安心して時間が経つのを待ってればいい」
そう言いながら私の頭をポンポンと子供をあやす様に撫でるディーノさん。
今の私と10年後ディーノさんとの年の差は18歳だ。
そのせいか余計に子供扱いされてる気がしなくもない。
何が起きたのか分からず驚いていたせいもあるが私はそう言えばと思いまたディーノさんに問いかける。
『10年後なのは分かったんですけど…何故私はディーノさんの膝の上に…?』
「何でだと思う?」
ニヤニヤと愉しそうに笑いながら、ディーノさんは質問を質問で返されてしまう。
私は思わず首を傾げるが、その瞬間ふと、ディーノさんの左手薬指にキラリと光る何かに目が行く。
『あ、ディーノさんそれ…』
「ん?あぁ、これか」
言いながらディーノさんは私に見えるように左手を差し出す。
そこには緩やかなV字のラインとすこしひねりをつけたシルエットのプラチナの指輪がされていた。
左手薬指に指輪を着けていると言うことは結婚指輪だろうか?
国によって指輪を着ける場所は違うが、確かイタリアも同じだったはず。
『ディーノさん結婚してるんですか!?』
「はは、流石に俺も32歳だしな。結婚しててもおかしくないだろ?」
『そ、そうですけど…』
愛おしそうに指輪を見ているディーノさんに、私の胸はぎゅっと締め付けられる。
現代ではディーノさんと付き合ってはいるものの、10年後となればまた別だ。
もしかしたら別れているかもしれない、マフィアのボスだからマフィア関係の人と結婚したのかな?と思わずネガティブな想像をしてしまう。
そんな私に、ディーノさんはまた頭をポンポンと撫で、「なんか変なこと想像してないか?」と声をかける。
不安そうにディーノさんを見れば、ディーノさんは相変わらず良い笑顔のままだ。
「安心しろ、名無し」
『…えっ?』
「俺は10年経とうが何年経とうが、お前以外好きにならねえし愛してねえからな」
『っつ…』
「ずっとずっと、お前が好きだ名無し」
そう言いながらディーノさんは私の右手の薬指にチュッと音を立ててキスをする。
先程まで想像していたネガティブな発想は何処かに消え去り、ただただディーノさんに見惚れてしまう。
薬指にキスする動作さえ格好良く惚れ惚れするほど、ディーノさんから目が離せない。
キスされた薬指が熱く、じんわりと温かい熱が広がっていく。
目が合えば鳶色の真っ直ぐな、揺るぎない瞳が私を射抜く。
ドクン、ドクンっと、ディーノさんの無駄に色気が増しているせいか先程から心臓の音が鳴り止まなかった―――…
何年経っても君が好き
(名無し顔真っ赤だぜ?)
(ディーノさんのせいじゃないですか!!)
(俺は本当の事しか言ってないだけなんだけどな)
2024/08/04
「名無しか…?」
『ディーノさんっ?』
ボンッと音を立て、煙が薄くなれば…そこには先程まで一緒に居た筈のディーノさんではない、けれど面影のある彼が居た。
一体何が起きたのだろう?
そう思い、辺りを見渡せばそこは先程までツナの家にいた筈なのに全く別の場所だった。
シンプルな内装ではあるが品がある家具達、今私が何故かディーノさん?の膝の上に座ってるけどディーノさん?が座ってるソファーも上質で高そうな感じがする。
初めて見る室内にキョロキョロと子供みたいに見渡していると、「そうか、今日だったか…」と目の前に居るディーノさん?はそう呟く。
『えっと…ディーノさん…ですか?』
「あぁ、俺はディーノだぜ?名無しから見て10年後の俺にはなるけどな」
そう言ってニカッと笑う姿は10年経っても変わらないディーノさんのままだ。
私が知ってるディーノさんの声よりも少しだけ低く、艶のある声に思わずドキッと胸が高鳴る。
現代のディーノさんは兄貴分って感じだけど、10年後のディーノさんは大人の色気が増した素敵な大人のお兄さんって感じがする。
そんなディーノさんから私はそっと目を逸らす。
10年後の姿はあまりにもかっこ良すぎて目の保養ではあるのだが、如何せん刺激が強すぎる。
「吃驚すぎて状況読み込めてないよな…?」
『えっと…そうですね』
「名無しはランボが打った10年後バズーカに当たって今10年後に居るんだよ」
ディーノさんが私に分かるように説明してくれる。
そう言えばここに来る前にランボちゃんとイーピンちゃんが何して遊ぶかで喧嘩して…ランボちゃんがバズーカみたいなの出して打ってたなぁ…と思い出す。
バズーカは普段ランボちゃん自身に向けて撃っていたはずなのに、今回はまともにイーピンちゃんを狙って撃ったのを見て咄嗟に私はイーピンちゃんを庇って…
段々と思い出せば点と点がぶつかり合う。
『じ、じゃあ此処は10年後の世界なんですか⁉』
「ははっ、そうだぜ名無し」
あまりにも驚いている私とは裏腹に、ディーノさんは余裕そうに笑う。
これが大人の余裕か…なんて思う私はまだまだ子供なのだろうか?
「10年後バズーカの効果は5分間だけだから、名無しは安心して時間が経つのを待ってればいい」
そう言いながら私の頭をポンポンと子供をあやす様に撫でるディーノさん。
今の私と10年後ディーノさんとの年の差は18歳だ。
そのせいか余計に子供扱いされてる気がしなくもない。
何が起きたのか分からず驚いていたせいもあるが私はそう言えばと思いまたディーノさんに問いかける。
『10年後なのは分かったんですけど…何故私はディーノさんの膝の上に…?』
「何でだと思う?」
ニヤニヤと愉しそうに笑いながら、ディーノさんは質問を質問で返されてしまう。
私は思わず首を傾げるが、その瞬間ふと、ディーノさんの左手薬指にキラリと光る何かに目が行く。
『あ、ディーノさんそれ…』
「ん?あぁ、これか」
言いながらディーノさんは私に見えるように左手を差し出す。
そこには緩やかなV字のラインとすこしひねりをつけたシルエットのプラチナの指輪がされていた。
左手薬指に指輪を着けていると言うことは結婚指輪だろうか?
国によって指輪を着ける場所は違うが、確かイタリアも同じだったはず。
『ディーノさん結婚してるんですか!?』
「はは、流石に俺も32歳だしな。結婚しててもおかしくないだろ?」
『そ、そうですけど…』
愛おしそうに指輪を見ているディーノさんに、私の胸はぎゅっと締め付けられる。
現代ではディーノさんと付き合ってはいるものの、10年後となればまた別だ。
もしかしたら別れているかもしれない、マフィアのボスだからマフィア関係の人と結婚したのかな?と思わずネガティブな想像をしてしまう。
そんな私に、ディーノさんはまた頭をポンポンと撫で、「なんか変なこと想像してないか?」と声をかける。
不安そうにディーノさんを見れば、ディーノさんは相変わらず良い笑顔のままだ。
「安心しろ、名無し」
『…えっ?』
「俺は10年経とうが何年経とうが、お前以外好きにならねえし愛してねえからな」
『っつ…』
「ずっとずっと、お前が好きだ名無し」
そう言いながらディーノさんは私の右手の薬指にチュッと音を立ててキスをする。
先程まで想像していたネガティブな発想は何処かに消え去り、ただただディーノさんに見惚れてしまう。
薬指にキスする動作さえ格好良く惚れ惚れするほど、ディーノさんから目が離せない。
キスされた薬指が熱く、じんわりと温かい熱が広がっていく。
目が合えば鳶色の真っ直ぐな、揺るぎない瞳が私を射抜く。
ドクン、ドクンっと、ディーノさんの無駄に色気が増しているせいか先程から心臓の音が鳴り止まなかった―――…
何年経っても君が好き
(名無し顔真っ赤だぜ?)
(ディーノさんのせいじゃないですか!!)
(俺は本当の事しか言ってないだけなんだけどな)
2024/08/04
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