第6章 育てたい夢
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綺麗な格好をした卒業生を横目に二人は駅へと向かう。
この瞬間でさえ夏海は嬉しい気持ちと神の話す内容について気になっていた。
「俺さ、コーチになってから、ずっと考えてることがあるんだ。」
「考えてることですか?」
「それは教え子の誰かがバスケや新天地で活躍すること。」
「神さんらしい考えですね。」
「特に最近は吉野さんの影響を受けたんだよ、俺。」
「えっ?私の影響ですか?」
「吉野さん、この大学に転職してきただろ?」
夏海は母校の大学に転職して1年が経とうとしている。
転職活動中だった彼女は自分の決断が正しいのか迷う時があった。
だが母校で働き始めてからの1年で‘あの日の決断は間違いじゃなかった’と今になって分かったと思った。
「選手を引退後、新しい環境に飛び込む勇気と覚悟が必要だと教えたいなって。」
「そうだったんですね。正直、ビックリしました。」
「そっか。」
二人は無言になる。その時間が嫌でも長く感じる。
早く駅に着いてほしいと夏海は思っていた。
「駅、着きましたね。」
「吉野さん、帰りに俺の育てたい夢の話、聴いてくれてありがとう。」
「いえ。聴いていて楽しかったですよ。」
「またこういった話、聴いてくれる?」
「いいですよ。」
夏海は神ににっこりと笑顔を向ける。神は彼女のその笑顔がとても眩しく感じた。
駅近くの踏切の音が鳴り始め、夏海は『また明日。』とあいさつをしてこの日は別れた。
この瞬間でさえ夏海は嬉しい気持ちと神の話す内容について気になっていた。
「俺さ、コーチになってから、ずっと考えてることがあるんだ。」
「考えてることですか?」
「それは教え子の誰かがバスケや新天地で活躍すること。」
「神さんらしい考えですね。」
「特に最近は吉野さんの影響を受けたんだよ、俺。」
「えっ?私の影響ですか?」
「吉野さん、この大学に転職してきただろ?」
夏海は母校の大学に転職して1年が経とうとしている。
転職活動中だった彼女は自分の決断が正しいのか迷う時があった。
だが母校で働き始めてからの1年で‘あの日の決断は間違いじゃなかった’と今になって分かったと思った。
「選手を引退後、新しい環境に飛び込む勇気と覚悟が必要だと教えたいなって。」
「そうだったんですね。正直、ビックリしました。」
「そっか。」
二人は無言になる。その時間が嫌でも長く感じる。
早く駅に着いてほしいと夏海は思っていた。
「駅、着きましたね。」
「吉野さん、帰りに俺の育てたい夢の話、聴いてくれてありがとう。」
「いえ。聴いていて楽しかったですよ。」
「またこういった話、聴いてくれる?」
「いいですよ。」
夏海は神ににっこりと笑顔を向ける。神は彼女のその笑顔がとても眩しく感じた。
駅近くの踏切の音が鳴り始め、夏海は『また明日。』とあいさつをしてこの日は別れた。
