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お礼画面

じゅじゅさんぽ②
3巻開始前

「はい‼︎はい…かしこまりました…よろしくお願いいたします。はい」

伊地知さんがペコペコと電話越しの相手にペコペコしているのを私達はじぃっと見つめる

「(恵くん眠そうだなぁ…)」

私は少し場違いなことを思っていると野薔薇が口を開く

「伊地知さんって電話でお辞儀するよね」

この言葉に伊地知さんは苦笑いを浮かべた

「はは…なんかこう電話する時って電話するぞって気持ちを作るのでなんか没入してしまうと言うか…」

そういう伊地知さんに野薔薇はうんうんと頷く

「わかる、私も脱毛してるとき埋没毛して首痛めた事何回もあるもん…もちろん毛穴も痛めた」
「それって同じなの…?」
「野薔薇それは違うと思う…」

野薔薇のよくわからない同意に私と悠仁くんは思わずツッコミを入れてしまった

「あ‼︎伏黒は電話の時よくイライラしてるよな」

話題変えの為か悠仁くんが恵くんに話題を振る
するとかなりめんどくさそうな顔をしていた

「それは電話じゃ無くて五条先生のせいだ」
「虎杖はよくウロウロしてるわよ、電話してる時」
「あとコイツは良く電話で見えないのに身体動かすよな」
「えっ私そんな体動いてる⁉︎」

まさかの私にまで飛び火がきて思わず恥ずかしくなった
え、私そんな動いてたんだ…

少し恥ずかしさで熱くなった頬を冷まそうと手でパタパタしていると伊地知さんが「そう言えば」と思い出したように言う

「皆さんは肩で携帯挟んでながら電話できますか?」

この問いに4人で顔を見合わせまず恵くんをガン見するとはぁ、と溜息をつきながらやって見せてくれた

「おっ、伏黒できんだ」
「コイツできないと思ってたわ」
「恵くんって器用だもんね〜」
「別に普通だろ…?」

さっ次‼︎
と今度は悠仁くんが肩に携帯を挟む

「虎杖は普通にできそうよね」
「同感」
「確かに」
「えー‼︎そんな軽い答えかよ‼︎なら釘崎はどうなの」

悠仁くんの問いに野薔薇がドヤ顔しながら「誰に言ってんのよ」と肩に携帯を挟む

「(あれ…なんか危な、い?)」

肩と耳との隙間があるように感じて少し不安にしていると案の定スルッと携帯が滑り落ち

「あ」

スローモーションで地面に吸い寄せられ

「あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッッッ」

野薔薇の悲痛な叫び声と同時に無慈悲にも画面ガラスが飛び散った

「う…そ、でしょ…」
「うわぁ…バッキバキ」
「野薔薇…」
「ドンマイ」
「に、任務終わったら買いに行きましょうか」

項垂れる野薔薇に各々声をかけたのだった

「因みにオマエできんの?」
「ん?できるよ〜」

恵くんに聞かれたのでさっとやってみせた
よく作業中に悟さんから電話くるから
できるようになりました‼︎



おしまい

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