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夢小説設定
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アークエンジェル内
「これで必要な物資は揃っているはずだけれど」
「そう?」
「えぇ」
なんて話をしているときだった
「ユキ」
「んー?」
「あなたにお客さんみたいよ?」
あたしに?だって会う人なんていないはず。会っていても既にあっているはずだから今更会う人なんて…
「あなたによく似た…」
「げぇ…」
ミリアリアの言葉にブリッジにいた人間がどよめいたのが一瞬で分かった
「あのユキがあんな声を出すとは中々だぞ?」
「もっともあんな声を聞いたの初めてだけど」
「私もよ」
「サイと別れ話になった時だって、凄く淡々としていたのに」
「言えてる」
なんて話しているクルーたちは放置だ放置
「行って来る」
「珍しいじゃない」
「だって行かなかったらあたしが行くまで毎日でも、何なら徹夜でもして張り付いているんだもの」
それこそ怖いじゃない
「会いに行った方が早いって事よ。戻ってきたら残りの仕事片付けるからそのままにしておいて」
「分かった」
アークエンジェルから出て、外に行くと
「ようやく出て来た」
「全く、貴方方は暇なんですか?」
「ヒマではないんだけどな」
そう言って出て来たのは緋色さんたちだ。いつもの背の高い人はいない。
「へぇ、それであたし1人に対して4人ですか」
「こうでもしねぇとお前が逃げるからな」
「別に逃げてるつもりなんてないんですけど、あたし的には」
「んだと」
「あたしに手を出せば、今ここで貴方方が捕まるだけですが」
その言葉で止めたのが安室さんだ
「なんで止んだよ」
「それが賢明な判断でしょうね。いち国家公務員なだけである貴方方と、オーブの元国家元首の娘で軍人。そしてここは軍基地。手を出せば反逆罪」
どっちが悪いかなんて聞かなくても分かる事でしょう
「くそっ」
「で?何をしに来たんです?本当に」
「いや、俺がただ会いたかっただけだよ。そしたら『じゃあ俺も』って集まっただけ」
へぇ
「夢姫」
「うん?」
「本当にただ会いたかっただけだよ。俺がな」
「そうですか」
あたしは、会いたくなんてなかったですよ
「あの時あったんだから其れで良いと思ってたんだけどなぁ」
「何言って」
「そのままの意味ですよ。あたしがこれから行くのは戦場です。帰って来いと言われても帰って来れるか分からないのが戦争です」
「!」
「そんな場所に行かせられる」
「はずがない?でもあたしはそういう場所でずっと生活をしてきているんです。なのでいったでしょう?あたしは躊躇なく行くと」
「あぁ」
「帰って来れる日も分からない。なので、待って居ると言われても何も答えられないのも今の現状の答えなのです」
「そうか」
「だから、ちゃんと帰って来れるその日まで待って居ないでください。帰って来た時にあたしからちゃんと会いに行くと約束しますから」
「分かった」
それだけで帰って行った安室さんたちを見送ると、最後まで残っていたのは松田さんで
「松田さん?」
「本当に帰って来れるのか分からねぇのか」
「そうですね。戦場の中ですし、そんな中で帰って来られるかどうかは全く分からないのが現状です」
「そうか」
「でも今日、会えたことには感謝しますよ。あなたたちにも兄にも」
「お前、アイツにそれは言ってやらねぇのか?」
「それ?」
「『お兄ちゃん』ってやつ」
あー…
「松田さんなら口が堅そうですね?」
「あ?何が言いてぇ」
「内緒にしておいてくださいね?あたしが安室さんをちゃんと『お兄ちゃん』だと認識したのはつい最近ですよ」
「は?」
「なので、今度戻ってこれたときにそう言ってあげたいので」
「そうか」
「はい」
それに、あなたにもちゃんと「ただいま」と言えるようにしたいので
「それでは」
「あぁ。アイツも言ってたけどな。帰って来いよ」
「はい」
アークエンジェルの中に戻れば
「良かったの?あの人たち」
「いいの」
これでいい。彼らには彼らのこれからの時間と未来がある。
あたしたち軍人にとって、ここに戻ってこれるかどうかなんて終わらなければ分からない未来の事
「さて、仕事仕事」
カタカタと情報を入れ込んでいるあたしに
「ねぇユキ?」
「うん?」
「本当は、寂しいんじゃない?」
「え?」
何言って…
ブリッジにはすでにあたしとミリアリアだけだ。あたしの仕事が終わらないからいるだけで先に戻って居ても構わないのにいてくれている
「だって、さっきのあの彼。どう見てもユキタイプの人だったじゃない」
「お兄ちゃんの他に3人いたけど?」
「最後まで残ってた彼よ」
最後まで残ってた彼…松田さんか
「そうね。確かにあたしのタイプではあるけれど、きっと彼には彼で好きな人位いるでしょうからね」
こんな年下の子供に好かれたところでって所よ
「そうは見えなかったけどなぁ」
なんて言ってるミリアリアの言葉も聞きつつ仕事を終わらせるtp
「でもね」
「うん?」
「もしここに帰って来れなくても、お兄ちゃんはお兄ちゃんなんだろうなってきっとあたしはそう思ってる」
「そう」
「戻ってこれたとき、皆にもちゃんとお兄ちゃんくらいは紹介しようって思ってるから」
「あら『お兄ちゃんくらい』なの?みんなじゃなくて?」
「お兄ちゃんだけで良くない?」
「だめよ」
ちぇ…っ
なんて思いながら温かいお茶を持って歩いているときだった。少し離れた場所からラクスが出て来たのだ
「あら」
「ラクスは休まなくて平気なの?」
「わたくしもそろそろ。2人がそこで話をしているので」
2人…と言うのはきっとキラとアスランだろう
「そう」
「でもユキさんもお話をされてきたのでしょう?」
「えぇ」
あの人が欲しがった言葉は、あたしが戻って来た時にと言ってしまったから
「少し休んでから戻るわ」
「分かったわ」
「ではお休みなさい」
2人と別れてキラ達の方に行くと
「まだユキも起きてたのか」
「今ちょっと前にかたづいたんだもの」
「そうか」
「ここはこんなに静かなのにな。なのになんで俺達はずっとこんな世界にいられないんだろう…」
「それは夢があるからじゃない?」
「え?」
「夢?」
「願いとか希望とか。悪く行っちゃうと欲望?」
「お前…」
「でも、そう言う事でしょ?あぁしたいとか、こうなりたいとか。みんな思うからここにいられないんだ。アスランだってユキだってそうじゃない?」
「そう…かも知れないわね」
「かもしれないって…」
「だってそう答えるしかないじゃない」
「僕もそうだし、カガリやラクスもみんな、そうだと思うよ」
「でも議長の言う世界にはそれがない」
「うん。ある意味ずっとここにはいられるよ。ってかずっとここに居ろって事でしょ?」
「そうだな」
「確かにそれなら何も起こらないし、こんな戦争も起きないでしょうけど」
「でも僕は…」
「俺もイヤだ」
「あたしだってそんなのはイヤよ」
「これってわがまま?」
「かもしれない」
「でも」
でも?
「でもだから人は生きて来たんだろ?長い時の中をずっと」
「うん」
「「難しいわよね」
「「え?」」
「戦ってはいけないのか。戦わなきゃいけないのか」
「うん。皆の夢が同じだといいのにね」
「いや、同じなんだ多分」
「え?」
「でもそれを知らないんだ。俺達は皆」
きっとアスランはミネルバにも乗っていたから、ミネルバのクルーやパイロットの気持ちも分かる部分もあるのかもしれない
翌朝、カガリから中継を繋いでくれと早朝から連絡が入り、それを繋ぐと
「月の情勢もまだあまり詳しい事までは分かって居ない。時期が時期なので何のトラブルもなくと保証は出来ないが、アークエンジェルには正式にオーブ軍第2宇宙艦隊所属として出来る限りのサポートを約束する。プラントの受けた大きな被害もあって今やデュランダル議長は世界最強のリーダーだ。どうしても彼は正しく全てを知って揺るがなく見える。だが、我々と同じくその強大な力を危惧する国もある。オーブは何より望みたいのは平和だがだが、だがそれは自由自立でのなかのことだ。屈服や従属は選べない。アークエンジェルもその守り手として、どうか力を尽くしてほしい」
そう言ったカガリの言葉に安心を覚えると、外には兄の姿がある
「悪いけど、ちょっとだけ抜けるわね」
「えぇ」
ブリッジを出て外に出ると
「まだ行ってなかった様だな」
「もう時期行きますよ」
「そうか」
なんて思いながら急に兄に抱きしめられるとは思わず固まっていると
「昨日言いそびれたからな」
いいそびれた?
「お前は俺の妹だ」
「!?」
「ちゃんと日本に居場所を用意しておくから帰って来い」
その言葉だけで十分。
「なら帰って来た時に1番最初に会いに行ってもいいですか?」
「…あぁっ待ってるさ」
「ありがとうございます。降谷さん」
「!?」
「行ってきます」
「あぁ」
アークエンジェルの中に戻ると
「お帰りなさい」
「えぇ」
通信が切れている所を見ると、あたし待ちだったのだろう
「遅くなりました」
「いいえ」
「にしても強烈な抱擁だったわね?」
!?
み…み、…
「見てたの!?」
「そりゃもう。バッチリと」
最悪…うわっ最悪
「出発待てます?」
「え?」
「きっとまだ近くにいる筈…」
「一体」
「この際だから紹介しておこうと思って」
「「彼氏?」」
「違います!」
連絡を取ると直ぐに戻ってきた彼はどんな運動神経なんだろう…
彼をブリッジに連れてくると
「紹介しておくわね?一応、兄です」
ブリッジに集まっていたクルー全員が驚いた声で「兄ぃ~~!?」と言ったもんだから耳が痛かった
「初めまして。夢姫の兄の降谷零といいます」
「本当に兄だったのね…」
だからそう言ってるじゃん…
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