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泣いたままの状態で、アークエンジェルへ連絡をすると
「ユキさん?」
「キラたちに伝えてください」
「何を」
「このままエターナルに合流すると」
「そんな状態で?」
「あたしよりもカガリの方がよっぽど辛いに決まってる。あたしはカガリに頼まれた場所に行くだけだから」
「そう、分かったわ」
翌日の早朝、シャトルを用意していると
「どっか行くのか?」
「えぇ」
「「?」」
「泣いたのか」
「やっぱり分かります?」
「分かりやすいくらいには」
そんなに分かりやすいか…あたし
「大分泣いたんだろ?目の周りが腫れてる」
「最悪…」
やっぱ延ばそうか…でも延ばしたところですることが同じなだけだ
「で?どこか行くのか」
「えぇ。オーブに」
「え?つい昨日も大分な戦闘があったのに」
「あたししかいないんですよ。もう1人の父の形見を持てる人間が」
「え?」
本当は空に上がって戻ってきたらの話だけど
エターナルに乗り込むと
「久しぶりだなユキ」
「えぇ」
「なんかいつもと違くないか?」
「トダカ一佐がユウナ・ロマの責任を負って亡くなったの。沈んだタケミカヅチの船の中で」
「な!?」
「トダカってお前のもう1人の父親だろう」
「えぇ。だからこそユウナ・ロマを捨ててトダカに逃げて欲しかったのだけれど」
「立場を変えて責任を取ったのか」
「そう言いう事。でもまぁ仕事は仕事だと割り切っているつもりではいるわ」
「そうか」
「そう言えばラクスは?」
「例の新しい機体の所だ」
「そう」
CIAに座ると
「そこに座ると、あの時の戦争の時を思い出すな」
「そうですね。今のアークエンジェルにはトダカと一緒にいたタケミカヅチのクルーも一緒なので心配はいらないでしょうけど、問題はどうしても連合とザフトという事になってしまうので」
「そうだな」
「ダコスタ」
「はい?」
「例のメンデルには行けるな」
「行ってきます」
エターナルから出して、メンデルに向かわせてはいるけど
「大丈夫か」
「えぇ」
「ちょっと部屋でも仕事してくるので何かあったら呼んでください」
「あぁ」
部屋に戻る最中でラクスと一緒になったあたし
「随分とお疲れの様ですわね」
「それはカガリもラクスたちも同じでしょう?」
「いいえ、わたくしたちよりも。きっと何かおありになったのでしょう?」
「まぁ、ね」
「これからお部屋でお仕事ですか」
「そうしようと思ってるけど」
「ではわたくしも」
今はこのエターナルの中も平和だ。ただいつ見つかるか分からないと言うデメリットもあるわけで
部屋の前まで歩きながらラクスと話をしていると
「アスランはやっぱりザフトに副隊したっぽくてね。カガリとキラが会いに行ったときに確認してる」
「そうでしたか」
「それと、ミリアリアが戻って来てくれてる」
「あら」
「これ以上、オーブ軍を連合に加担させちゃいけないの。もうこれ以上ね…」
数日後
「ラクス、ユキ」
「「はい」」
「以前ヘブンズベースが落ちたら次はオーブだと言っていたな」
「はい」
「まさか…っ落ちたって言うの?」
「思ったより早かったな」
ラクスと一緒にブリッジへ行くと
画面にはヘブンズベースが攻撃されている様子が映し出されている
「はっ」
「だが、どうして次がオーブなんだ」
「え?」
「デュランダルが討つとぶち上げているのはロゴスだろう?」
「オーブは強い国ですから」
「力も理念も」
「うん?」
「ユキさんの言ったとおりに。でもそれは、デュランダル議長のやろうとしていることの前には、ただの障害でしかないだろうと思うので」
「障害?」
「何だ?奴のやろうとしている事とは」
「まだはっきりと分かったわけではありませんが、でも少しずつ見えてきたように思います」
「え?」
「議長は地球・プラントを一つにまとめた新しい世界秩序を作ろうとしているのではないでしょうか」
新しい世界秩序…ね
「もしかしたら今のこの争乱も全て」
「ラクスの言っていることが本当なら、そのための土台作りって言うこと?」
「恐らくは」
.そんな中、アークエンジェルからの連絡が入って
「珍しいわね?ターミナル経由でも連絡して来るだなんて」
「確かに」
「へぇ」
電文が届いていて
「どうかしたのですか?」
「アスランがアークエンジェルへ戻って来ているらしいの。それもあのザフトのミネルバの優秀な管制官だっていう子を一緒に連れてね」
「あらあら」
「一緒に行動をすると言うのならこの席に、その子に座ってもらいましょうか」
「え?」
「もともとはエターナルだってザフトの戦艦じゃない」
「そうだな」
「ザフトから来ていると言うのなら、その子に座って貰った方がいいでしょう?」
「だな」
ただ、今は熱を出して休んでいるという事
「アークエンジェルなら大丈夫でしょうけど」
「だろうな」
「全く、無茶をするものよ。アスランもキラもカガリだって」
「そうですわね」
「カガリの事よ?その彼女の事だって無碍にするはずがないと分かっているもの」
「そうですわね」
ラクスを見ると
「あの時と顔が変わったわね、ラクス」
「そうですわね。わたくしにももう迷いはないので」
「そう」
迷いはないと言ったラクス
戻ってきたダコスタさん
「「いや、もう参りましたよ。コロニーは空気も抜けちゃってて荒れ放題だってのに、遺伝子研究所の方はなぜかデータから何から綺麗に処分されちゃってて」
「綺麗に処分するなんてよっぽどよ?」
「はい」
でも箱の中から出して来たノートを見せて来たダコスタさん
「こんな物しか」
「あぁ…」
「でも、ここにですね」
パラパラとページをめくってきて見せてくれたのは
「多分当時の同僚か何かのものだと思うんですが…」
「うん?」
「あ…」
「はっ」
「デュランダルの言うデスティニープランは一件今の時代有益に思える。だが我々は忘れてはならない。人は世界の為に生きるのではない。人が生きる場所それが世界だという事を」
「これは…」
あたしとラクスが顔を見合わせていると
「デスティニープラン?」
警報音が鳴ったと同時に振り返ったあたし達。画面に映し出されたのは
「何だ!?」
「偵察型ジン!」
「チィっ付けられてたか、ダコスタ」
「えぇ!?」
「すぐに追う。俺のガイアを!」
ブリッジから出て行こうとしたバルドフェルドさんを止めたのはラクスで
「待って!待ってください」
泊まってくれたバルドフェルドさんは
「もう、間に合いません」
「確かに。追尾してきたと言うのなら母艦ももうそう遠くはないでしょう」
「ええい…」
「行っていたのはメンデルよね?」
「え?あぁはい」
「メンデルを見張られていた可能性があるわね」
「ええ?」
「わたくしが迂闊でした」
「いえ、そんな…!」
バルドフェルドさんはダコスタさんを捕まえていて
「ああ、迂闊なのはコイツだ」
「うぅ」
「だがどうする?ここのファクトリーの機体だってまだ最終調整は終わっていない。攻め込まれたら守り切れん」
あたしとラクスで顔を見開合わせると
「船を出しましょうバルドフェルド隊長。今すぐに」
「何?」
「そんな!それこそ発見されます」
「偵察型ジンに付けられていたのだから同じことよ」
「ならば攻め込まれる前に出て少しでも有利な状況を」
「だが、今のこいつにはナスカ級とだってやれる戦力はないぞ。どうあがいたって勝ち目は…」
「あたし達は勝ちたいわけじゃないわ」
「守りたいのです」
「「ん?」」
「あれと力を貸してくださったこのファクトリーの方々。そしてこれを」
「あたしたちが出れば当然ザフトがおって来るでしょう?」
「だろうな」
「ファクトリーはその間に対応の時間を稼げます。我々は最悪の場合、降下軌道へ逃げて、あの2機と資料をアークエンジェルへ向けて射出します」
「お前はいいのか」
「戦場へ戻って来ている時点で覚悟は決まって居るわ」
「よーし分かった」
ダコスタさんを離したバルドフェルドさんは
「エターナル発進準備開始!ターミナルに通達。ファクトリーには俺が話す!回線を回せ」
そう言ったと同時にあたしがCICに座ってファクトリーの回線をバルドフェルドさんに回すと色々と話をしていて
「エターナル発進後、ファクトリーはサイレントモードに移行する」
「パワーフロー正常、FCSオンライン、勢力上昇、発進臨界!」
「偽装排除」
外にある偽装を外すと
「エターナル発進します」
「グリーン及びインディゴ更にナスカ級2!」
「ザフ、グフ来ます!」
「くそ!振り切れ!下げ舵15!」
降下ポッドの位置を画面に映し出しながら進んでいくエターナルは攻撃っをしつつ、でも攻撃がぶつかっていく状態だ
「くそ…駄目だ。俺が出る!」
バルドフェルドさんが動き出すと
「隊長!」
「うるさいのを追っ払う。とにかく距離を稼げ。いいな?ダコスタ。エンジンを撃たせるな」
「はいっ」
エンジンを撃たせるなと言ってもねぇ…
「ポットの射出ポイントまであとどのくらいですか?」
「あと、20~25と言った所ね。どうかそこまでは」
「はい。そこまで頑張ってください」
「はいっ」
ザクの持っている銃でぶつけられてしまったエターナルで
「うぅ…っ」
しばらくした後エターナルを守るように撃たれてきたのは明確で
「何事?」
エターナルに映された機体
「えぇ?」
「ストライク?」
「キラ!?」
「ラクス、バルドフェルドさん!」
「キラ!」
「やっぱり、上がってきたのね?」
「ユキ。でもやっぱりラクスが心配で」
ストライクでのこれだけの交戦が出来るのはやはりキラだからだろうけど
「馬鹿!だったら早くエターナルに入れ」
「え?」
「お前の機体を取って来い!」
「はい!」
そんな会話もちゃんと聞こえてきている
「行っていらっしゃいな、ラクス」
「あ…」
ラクスを椅子から立たせて行かせる場所は1つだ
「いいんですか?」
「えぇ。久々に同じ船に乗っているのに会わせないわけがないでしょう?」
「そうですね」
「緊急着艦システム用意!」
ストライクと一緒にキラも中に入ってきているのだろう
「X20Aストライクフリーダム発進どうぞ」
「キラ・ヤマト、フリーダム行きます!」
フリーダム発進した後
「やっぱりフリーダムにはキラがよく合っているのね」
「はい」
フリーダムに乗ったキラは
「敵艦ザク・グフ全滅。敵母艦全滅!」
「エターナル帰投するぞ」
「はい」
「フリーダムも」
「うん」
エターナルに戻ってきたキラは
「ユキもいるとは思わなかった」
「上がると言ったでしょう?」
「言ってはいたけど、こんなに早く上がっているとは思わなかったよ」
「それはどうも」
「でも無事で良かったよ」
「あたしも同じよ。カガリはどう?」
「元気だよ」
「それは何より。あたしも1度オーブにも戻らなくちゃいけないんだけどね」
「うん」
「なかなかそういう訳にもいかないじゃない」
「だね」
「まぁ先にオーブに戻るよ」
「うん?」
「で、カガリの姿を見たらすぐに日本に戻る」
「そっか」
シャトルのある場所に行くと
「シャトルで行くつもり?」
「えぇ。これでも一応は出来るつもりだけれど」
「なら」
ポットであたしを降ろした方が確実にアークエンジェルへ行けると判断したキラがあたしをポットに入れ込むとそのままポットの射程位置に連れて来てくれていて
「じゃあ先に行っているわね」
「僕たちもすぐに降りるから」
「待ってる」
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