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調べられることは調べ、後は結果待ちという事になり、その検査結果も数週間はかかるとの事で
「そうですか。では次にお会いするのはその結果の話という事になりますね」
「あぁ」
「じゃああたしはこれで」
4人を見送った後、すぐにキラに連絡をとると
「悪いな俺が話したかったんだ」
そう言って来たのはバルドフェルドさんで
「珍しいですね」
「まぁな。オーブの決定の話だが」
「あぁ、その事ですか」
「何か知って居るのか」
「軍事の事に関してはあたしは連合に関することは反対派なのはご存じでしょ?」
「そうだったな。じゃあ」
「セイランがあたしの名前を勝手に使っただけにすぎませんが」
「そうか。だがまぁオーブの決定はな。残念だが仕方のない事だろうと思うよ」
「セイランが招いたこととはいえ、あたしの名前を勝手に使わせてしまったあたしにも責任がないとは言えないですけど」
「代表と補佐官と言う名の副代表といっても18と16の女の子にこの情勢の中での政治は難しすぎる」
「あたしも入れてくださるんですね」
「当り前だろう。彼女もお前も責める気はないがね。問題はこっちだ」
問題?
「お前たちはともかく、俺やキラやラクスは引っ越しの準備をした方がいいかもしれんな。プラントにしかなくなっちまいそうだな、このままだと俺達コーディネーターの住める場所は」
「それなら日本基地にいっその事来てしまえばいいのでは」
「良ければお前も一緒にどうだ」
「考えときますね」
「あぁ」
「どこかでただ平和に暮らせればそれで充分なんですけどね」
「そうか」そう言ってくれたバルドフェルドさんはきっと同じことをマリューさんに言われたのかもしれない
その日の深夜。けたたましい音と一緒に起きたあたし
「何事?」
「さぁ」
あたしのオーブでの家の中に誰かが侵入をしたんだろう
「全く嫌なお客様ね」
パソコンで色々と出していると
「よく分からない人たちが集団で侵入してるの?」
ラクスたちは無事かしら?
きっと狙ってくるのはキラやラクスだろう
「まぁ戦闘訓練を受けているマリューさんやバルドフェルドさんが一緒だから問題はなさそうだけど」
シェルターにはあたし以外の人間からの連絡は受けられないようにしてある
「ったく」
ピピピと連絡を入れると
「はい」
「あたし」
「どうして」
「警報音が鳴ったもんでね。ラクスたちは」
「皆無事だ」
それならいいけど
「コーディネーターだわ」
「でしょうね」
「あぁ、それも素人じゃない。ちゃんと戦闘訓練を受けてる連中だ」
「ザフト軍…ってことですか」
「分からんがね」
「でも考えられない事ではないわね。あの議長も何を考えているか分からないし」
「え?」
「オーブの軍事機密を持っているのよ、あの国はまだ。そしてそのトップにいるのがデュランダル議長よ?」
ふぅ…
「でも彼女を狙ってくる理由は」
「今のプラント、ザフトには
「なるほどな」
「キラ、その家には
「うん」
「そのカギは今、ラクスに預けているわ。必要ならその期待を使って」
「ありがとう」
奥では子供たちが落ち着きなくガヤガヤしているのがよく分かる
「キラ、バルドフェルド隊長、マリューさんユキ。狙われたのはわたくしなんですね?」
「恐らく。でもちゃんと貴方も守るわよ」
「はい」
パソコンの画面越しにけたたましい音と揺れているのがよく分かる
「一体どこから」
パソコンで言いを調べると1か所被弾してしまっている場所があった
「海辺の方からだわ」
「な!?」
「カメラが被弾してる。きっと何かに撃たれたのでしょう」
「わるいなユキ」
「うん?」
「お前から預かっていた家をまたダメにした」
「仕方がない事ですよ。それに皆が無事ならそんな家でも安いものでしょう?」
「そうか」
「それとフリーダムがある場所はシェルター構造になっているけど、他の場所よりははるかに安全だからそこに非難してくれたらあたし的には嬉しい」
「あぁ。分かった」
「ハルメヤの加護があらん事を」
内線を切ろうとした瞬間に再びの爆風で通信が切れ、映像も全てシャットアウトされてしまった
「ほんっとうに最悪!」
==
「ラクス、ユキが言っていた通り、鍵を持っているな」
「あ…」
「扉を開ける。仕方なかろう?それとも今ここで皆大人しく死んでやった方がいいと思うか?
「いえ…それは…」
「ラクス」
「キラ…」
「うん?」
ラクスとキラの目の前の扉には例の機体…つまりはフリーダムが設置してある。何かあった時のためにと。ジャスティスをエターナルに。フリーダムをオーブへ置いてくれているのだ
「貸して」
「ぁ…」
「なら僕が開けるから」
「いえ、でもこれは…」
「大丈夫。僕は大丈夫だから、ラクス。このまま君たちのことすらも守れずにそんなことになる方がずっと辛い。だから鍵を貸して」
ハロの中から出て来た2つの鍵。それは2つ同時に開けないと開かない扉の鍵
バルドフェルドの合図で開けた扉の向こうにあったのはあの時と同じ状態のフリーダムの姿
結局そこも長くは持たず別の場所へ移動したラクスたちと
フリーダムを収容している場所はそう遠くはない
==
「まったく別の家を出すしかなさそうね」
「ユキ様、大丈夫ですか」
「まぁね。オーブでラクスが狙われた」
「は?ラクス様がですか」
「えぇ」
「無事なんですか?!」
「無事よ。あの場所にはフリーダムもあるもの」
「そうか。そうでしたね」
「えぇ」
「朝からの方が忙しくなりそうね」
「ですね」
その日の昼間
「えー!?じゃあ降谷ちゃんってば、両親の顔も知らないのか?」
「ええ」
「だってアスハなんでしょ」
「アスハのお父様は養父だもの。でもそれでもお父様はお父様だったけど」
「へぇ」
「どんなお父様だったのか聞きたーい」
どんなお父様だったか…ね
「国のトップなだけあって確りと周りも見えていたわ。何とどうやって向き合うのかを教えてくれたのもお父様だった」
「へぇ」
「あたしが本当は軍人になりたくなかった事も知って居て、でも政治の世界にも興味が無かったのも知って居て「ならば学を学び、そこでなりたいものを見つけなさいとそう言ってくれたのはお父様だった」
「え?」
「あたしが本格的に軍人になろうと思ったのは14歳の時でね。その時にときはまつことは出来ない。だから今ここで選択をしろ。そう言われたときに迷わず軍人の道を選んだ」
「なんで政治じゃなかったんだ」
「政治には向いていないとその時に分かってしまっていたって言うのもあるのかもしれない。そこでお父様がこっちの基地にあたしを配属するから、あたしを政治から外して軍人以外でいる時間を普通に過ごしているただの学生にしたかったんだよ」
「へぇ」
「まぁそれでも軍に関することであたしのサインが必要なものもあるけど、今回勝手に使われているしね」
「それは複雑だな」
いや、もう決定事項にされているから覆せない。だからこそ反発を強める民衆だっているって言うことを忘れない方が良いのも事実」
「へぇ」
「そしてその戦争の中オーブを戦場としてしまった事にお父様たちは責任を負って亡くなってしまったわ。あたしとカガリの目の前でね」
「…っ」
「何も無かったわけじゃないし悲しくないわけじゃない。でもお父様が言ったように時は待ってはくれない。お父様の声も優しさも強さもあたしたちは覚えてなくちゃいけない。むしろ忘れることなんて出来っこない」
「そうね…」
「だな」
「貴方達にも家族はいるでしょう?」
「あぁ」
「会える時にうんと会っておきなさい?」
「え?」
「じゃないといつどこで会えなくなるかなんて分からないわよ」
「そう…だね」
その日の夕方。学校から帰っている最中だった
「あ、昨日のお姉さん!」
「ん?」
「昨日はありがとうございました!」
「いいえ。こちらこそ。あたしたち軍人の訓練に付き合わせちゃってごめんなさい」
「ううん!歩美たちも楽しかったから」
「そう。それは良かった。気を付けて帰るのよ?」
「「はーい」」
「アンタって子供には甘いわよね」
「オーブでは子供は宝なのよ」
「へぇ」
「そこは日本と同じなんだね」
「まぁ日本だと子供に暴力振るう大人とかもいるみたいだけど」
最悪じゃん
「でもどこにでもそういうのっているんだね?」
「え?」
「今言ったように、オーブでは子供は宝。子供たちには自由にノビノビと。軍人になる、ならないも自分で決めて貰う。でも同じように地球軍という軍人は子供であっても、使えるものは使う。だから暴力沙汰なんて日常的にあるようなもの。中にはその意思に従えず未来あるこれからの子供ですら平気で殺すような人たち」
「…っ」
「あたしが連合側に行きたくないのはそう言った事もあるしそもそもオーブと連合じゃ子供に対することも全く違うから」
「確かに」
ピピピと鳴ったスマホにはキラと書かれている
「うん?」
「どうかしたの?」
「あ、ううん。何でもない」
「ふーん」
ポアロの中に入ると見慣れた男の人影が2つ
「おや蘭さんに園子さん」
「世良さんに降谷さんも。いらっしゃい」
ボックス席に座って軽いお茶会
「でもさぁ」
「うん?」
「なんでオーブはこの日本に基地なんて作ったんだろうね」
「あー…確かに。それは気になるよなぁ」
頼むものを注文した後
「そうだねぇ」
「同じオーブの人間なら知ってるんじゃ」
「知ってるよ?知ってるけど口外しちゃいけないからさ」
「あ、そうなんだ」
「そう。ただ国同士の決定というのだけは言っておこうかな」
「「国同士?」」
「そう国同士」
日本の総理との密会で決まったと聞いてはいる
「国同士の決め事をあたしに話してくれたのはきっと、あたしが軍人として娘としてこの日本基地に行くとお父様に話をしていたからだと思ってる」
「へぇ」
「でも確か、その話し合いに日本は政府だけじゃなくて別の組織も一緒に話を聞いていたと言っていたけど」
「別の組織?」
「そう。名前を忘れちゃったけど」
「あちゃー…」
「ま、別にあたしに何か関係するのかしないのかと言えばしないんだろうけどね」
「関係してたら怖いじゃない」
「確かに」
なんて話をした後に届いた飲み物とフレンチポテト
「日本の当事者が話すのは勝手だけど、あたしたちが話すことは出来ないの。ようは軍事機密っていう事なんだけどね」
「あ、そうなんだ」
暫くして入って来た眼鏡の男の子
「あ、コナン君」
「蘭ねーちゃんに園子ねーちゃん、世良のねーちゃん!」
「どうかした?」
「おじさんに仕事が入っちゃったから下で食べて来いっておじさんが」
「あ、そうなんだ」
「そう言えば、安室さんと似てるね?」
「そうかい?」
「似てるか?透と彼女」
「似てるよ。声質とか後は仕草に髪の毛の色とかも」
ふーん…
「でもね、ボウヤ」
「うん?」
「あたしの髪質だけでそれを判断すると、あたしたちの代表だって同じ金髪よ」
「え?そうなの?」
「えぇ」
じゃあそろそろと立ち上がったあたしに
「じゃあまた」
「あ、うん」
領収書を持って会計を済ませるとすぐに出たあたしの後を追って来たのは緋色さんだ
「なんの御用ですか」
「この間の結果が明日には出る。後日時間をくれないか」
「分かりました。また明日、此方に伺います」
「いいのか?夜遅くに出歩くなら」
「大丈夫ですよ」
「分かった」
基地に帰ると、すぐに軍服に着替えたあたしは
「ユキ」
「どうかした?」
「ラクスを狙った機体が分かった」
「随分と早いのね?」
「あぁ。アッシュという機体だ」
「アッシュ?」
「あぁ。俺もデータでしか知らんがね」
「そのデータってまだあったりは」
「あるにはあるが」
「じゃあそのデータをください」
「分かった。だが、あれは最近ロールアウトしたばかりの機種だ」
「ということは」
「あぁ、ユキの思っている事はあっているだろう。まだ正規軍にしかないはずだが」
やっぱり
「でもそんな機体でラクスを狙ったという事?という事は」
「なんだかよく分からんがプラントへお引越しってのも」
「今は止めておいた方がいいでしょうね。特に今の議長は何を考えているのかがまるで分らない」
「そうだな」
「ところでカガリは?」
「なんの音沙汰もないが」
「そう…。キラに伝えておいてください」
「うん?」
「カガリが馬鹿なことをしたら無理矢理にでも連れ戻してほしいと」
「え?」
「大西洋連邦の話は耳にしています」
「あれはお前のサインが」
「そう。そのはずなんですけどね?連合よりの人間がオーブ政府内にいることはご存じでしょう?」
「あぁ」
「そのなかの1つが『セイラン』です」
「な!?」
「そしてそのセイランは現在進行形でカガリの婚約者の家の人間でもあります」
「嘘だろ」
「ほんとうです。あの家の人間は口が上手いのでカガリが上手く言いくるめられそうな気がするので、もし万が一にでもカガリがセイランとなんて馬鹿なことをしたら絶対に連れ戻してほしい」
「分かった」
