降谷妹松田嫁(別小説夢主)は未来への扉の夢主設定となりますので予めご了承ください
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事が動いたのは数カ月たったころだった
バチン!といきなり頬を叩かれたのだ。名にも話もしていない、それも見ず知らずの女の人に
「へ?」
「『へ?』じゃないわよ!この泥棒猫!」
泥棒猫…?
呆然としているあたしに
「誰が誰の泥棒猫だっていうんですか」
「この女よ!人の男奪い取ったくせに!」
「っていうか望月、この人、知ってる人?」
「知らない」
知ってたらびっくりだ
「何ですって!」
女の人が手をあげた瞬間、またぶたれる!そう思っていたのに
「え?」
「人の妹に手を上げるのは感心しませんね」
「れ…」
「な!?何よ!アンタまで!」
「お望みの彼ならば別件の仕事で今は彼女にもお会いできていませんが何か不都合でも?それともいないと知って居て狙って来たのですか?」
あ、これバーボンモードの零さんだ…
「えぇ!いないと知って居たから、今日という日を狙って来たのよ!光を誑かしてるこのメギツネを!」
「メギツネ…ですか」
メギツネ…じゃないのになぁ…やっぱり数か月あって無いってなると、自分がもろくなるのが分かって
「望月がメギツネで泥棒猫なら貴方は何だって言うんです?」
「そ、それは…」
「僕にはよっぽどあなたの方が泥棒猫でメギツネの様だ」
「!」
あ、女の人の顔が真っ赤かになった
「覚えておきなさいよ!」
そう真っ赤な車に乗って行ってしまった女の人
「望月、だいじょうぶだったか?」
「こあかった」
「だろうな」
「でも、あの人は一体誰なんです?」
「あの女はなヒロがハニトラを仕掛けた相手だ。多分何回か、望月も遭遇してるだろうな」
「え?」
「出なければ学校を突き止めてくるなんて馬鹿な真似して来ないだろ」
「そうですよね…」
「あの」
「ん?」
「ヒロ君は…」
「仕事なのには嘘はついていない」
そうなんだ…
「ならお願いが…」
「お願い?」
「ヒロ君には内緒にしておいてください」
そう言ったあたしは咲姫ちゃんと零さんにだけ、話をすると
「いいのか?」
「はい」
「探すぞ?アイツ」
「そうだと、思います」
「なら!」
「でも…きっとこのまま居てもまた同じことになるでしょう?」
「それはそうだが…お前これが初めてじゃないな?」
「やっぱりバレますよね?」
「今の話し方からすればな」
「もう何回かあります。自宅を突き止められた経験もありますから」
「は?」
あ…バーボンモードの「は?」が出てますよー
「なのでママには大分前から話はしていたんですけど、暫くはという形で」
「そうか」
2人に挨拶をしてそのまま家に帰って着替えてパスポートも持って空港に行って最短ルートでのアメリカに行く飛行機のチケットを入手して、そのまま飛行機に乗り込んだあたし
==
「ヒロ君には内緒にしておいてください」
「何をだ」
「暫く、アメリカに身を潜めようと思っているんです」
「は?」
「なんで!」
「ヒロ君の仕事上だと言う事も分かってはいるんです。でもそう何度も来られたり、自宅を突き止められちゃうと生活がしにくくて…ママに相談したら『アメリカに戻って来なさい』って言ってくれたので」
「そんな…」
「なのでヒロ君には黙っていてください。ほとぼりが冷めた頃には戻ってきますから」
「その言葉の信用性がない」
「でも、あの人たちの行動を制限できるものも無いでしょう?」
「そうだが」
「ここにママがいなかっただけ良かったと思ってくださって結構です」
「何を」
「こんなことが起こればきっとネットでもテレビでもニュースになってしまいますから」
「そうだな。でもアイツ探すぞ」
「見つかったら見つかったです。べつに逃げているわけじゃない。自分を守るための手段ですから」
「そうか」
==
13時間以上のフライトを経て着いたのはアメリカの家。
「お帰りなさい望月」
「ただいま、ママ」
「大分な力で叩かれたのね。赤くなっているわ」
「ちょっとヒリヒリするけど大丈夫だよ」
「Oh!それは大丈夫とは言わないわ!」
あ、言わないんだ?
「全く」そう言いながらクリームを塗ってくれたママには感謝でしかない
「ヒロミツには黙って来てるのでしょう?」
「うん。というか、ここしばらくあって無かったし、帰って来てもすぐに出て行っちゃってたからあたしがいなくても心配なんてしないし、きっと気づかないよ」
「そうかしらね」
なんて言ってたけど、これ以上自分が駄目になるのはごめんだ
「望月がいいのなら私は何も言わないのだけれど」
「ありがとう…」
きっとこんなあたしの事なんて…
なんて思っていたのもほんの数日間だけだった
ママが日本での仕事を終わらせて戻ってくるのが遅かった理由が分からずにいると
「望月には、ルナとしてアメリカの学校に通ってもらうわ」
「え?」
なんで?
「ヒロミツってば、潜入捜査だなんだ言って他の女と一緒にいたのよ」
「あ、ママも見ちゃったんだね?」
「えぇ。ほんっとうに最悪よ。あんな男だけは止めておきなさい?」
「じゃあれーさんは?」
「アレならかろうじて許可を出せるわ」
零さんをアレ扱いできるのはママくらいです
「まぁ編入届も出して来たからこっちの学校に入ってもらうだけなんだけれど」
「早くない!?」
「あら、去年から同じ話をしていたじゃない」
してたけど
「それが今になったって言うだけじゃない」
「うぅ…」
咲姫ちゃんにお別れ言ってないのに…
「寂しい?ヒロミツに会えなくなるのが」
「それもある…」
「まぁこっちへの編入届は出すから、日本に戻ってお別れしてきてもいいのよ?」
「ヒロ君に会っちゃいそうだから行かない」
「そう」
咲姫ちゃんには電話でアメリカの学校に通う事になったと伝えると
「気を付けなさいよ」とだけ言われた
零さんにもアメリカの学校に通う事になったと伝えるとすぐに電話がかかって来ていて
「もしもし?」
「僕だ」
「声聞けばわかりますよ。零さん」
「そうだな。アメリカの学校に通うっていうのは」
「そのままの意味です。というかまだ切れていなかったんですね?あの人が他の女性と」
「何が言いたい」
「ママが見ていたんですって。あの人がホテルに入っていくあの人の姿を」
「戻って来ていたのか」
「戻ったわけじゃないですよ。ママが仕事の関係で日本に行ったときに見たそうですよ。連日ホテルの中に女性と入るあの人の姿を」
「な!?」
「申し訳ないですが、あたしはもう、日本に帰ることはほぼ無いでしょう。なのでこれから国際便であの人の家のカードキーをお送りしますので受け取っておいてください」
「おい!」
こっちの住所さえ書かなければ、ヒロ君はあたしがアメリカにいると分かって居ても迎えになんて来れないはず
電話越しにあの人の声も聞こえていたけど、これ以上聞いたら寂しくなるのが分かって居て繋ぎっぱなしにしておくほどで来た女じゃない
電話を切る時に「望月!」って声が聞こえて来たけど、無理矢理電話を切ったあたし
「…っく…」
「よっぽど好きだったのなら私の反対を押し切ってでも行けばよかったじゃない」
「いいの…」
これでいい
きっとホテルに入ったのだってあたしの事を泥棒猫と言って来た女の人なんだろう
「編入すれば、18歳の高校卒業まではもう日本の学校には戻れないわ」
「分かってるよママ。大丈夫。大分前に決めていたことだもん」
「そう」
それから数週間、アメリカの全寮制の学校に編入することが決まったあたしは
「ルナーー!」
「はーい」
そう呼んでくれたのはアメリカの学校で出来た友人のエミリーとオリビアだ
「相変わらずルナは早いのね?」
「そんなことはないけど、2人だって早いじゃない」
「そうかしら?」
なんて話をしながら学校に入ってすぐだった
「ねぇ!知ってる!?」
「何?」
「今アメリカ全土の全寮制のある学校を見ている男の人達がいるんですって!」
「へー」
「もうルナってば興味なさそうね」
「興味ないって言うか」
好きな人にしか興味を示さないタイプだ
「で?それがどうかしたの?」
「それがそろそろ、この学校なんじゃないかって話でね」
「ふぅん…特徴は?」
聞けばどう考えても零さんとヒロ君なのだ。最悪だ…
「ごめん、帰る」
「え?」
「今来たばかりじゃない」
「そうなんだけど。もしその2人が来たらこう答えて。『もうアメリカにはいない』と」え?」
「どういうこと?」
「彼等にはそういう条件であたしが逃げていることも知って居る筈だもの」
あたしの周りにいたクラスの子たちは首をかしげていたけど、学校を出て家に戻ると
「珍しいわね?」
「零さんたちがアメリカにいるかもしれない」
「あらやだ」
「例の言葉、実行しようかと思って」
「アメリカから消えるって事?」
「そう言う事になるね」
「何処に行くつもりなのよ?」
考えてないけど、アメリカからもそう遠く離れてない国に行こうかな?カナダとか
「あなたが後悔しないのならそれでも構わないけれど。それでも捕まってしまえばおしまいよ?」
「そうだね。捕まるまでのタイムリミットはまだあるみたいだしね」
「そう?」
「うん」
そんな多くない荷物を持って空港に行くとカナダ息の飛行機のチケットを取ってすぐに乗り込んだあたしは暫くはカナダに在住だ
==
「全寮制の学校と言えどアメリカは広いぞ」
「分かってる。けど」
それでも俺が捕まえなくちゃいけないんだ
「潜入先の女がまさか望月に接触するだなんて想像もしなかったけどな」
「それもヴィンヤードにも見られているなんて思ってもないだろ、お前」
「思ってない」
だから余計に焦ってる。咲姫ちゃんから望月が学校を編入すると聞かされるまで普通にいるとばかり思っていた
「あとはここだな」
全寮制のある学校をしらみつぶしに探していくと最後の学校にまでたどり着いた。片っ端から来ている生徒に写真を見せると
「え?」
「彼女?」
「今日は見てないな」
今日は?
「いつもはもう?」
「特区に来ているよ」
「でも今日は来ていないんだな?」
「あぁ」
そう言った男の子に感謝をして、暫く待つが来る様子もなくあっという間に昼過ぎまで来てしまっている
「いったん離れよう」
「あぁ」
画工がお終わる頃合いを見て再び行くと
「え?」
「これってルナだよね」
なんて話してきた子がいる
「知ってるのか?」
「知ってますよ。でもルナはもうアメリカにはいないので」
「アメリカにいない?」
「はい」
「私たちもその後の足取りは分かって居ません」
「そうなんだ」
どこに行った?望月の事だ。そう簡単に日本に帰るはずがない。ならどこに隠れる?
小さな島国から大きな大陸迄あるって言うのに、どこをさがしたら見つかってくれるんだ?望月
「今朝まではちゃんと来てましたけどね」
「今朝、会っていたのか」
「えぇ」
「会いましたよ。ただ噂話できいた人の特徴を聞いたら顔を変えて慌てて学校を出て行ったので」
「そうか!」
ガタリとイスから立ち上がった俺に
「おい」
「まだ遠くには行けていないはず。探しに行く」
「だが、無暗に探しても見つからないだろ」
「そうだが」
「でもあの子の母親って確か」
「ヴィンヤードだな。聞けば何か分かるか?」
「お前居場所は分かるのか?」
そうだった。アイツは居場所を掴ませない女だ。その娘である望月もまたそういう女なんだろう
「面倒な女を好きになったなお前」
「お前に言われたくない」
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