降谷妹松田嫁(別小説夢主)は未来への扉の夢主設定となりますので予めご了承ください
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その日の夜までヒロさんは本当に話してくれなくて
「すっげぇ組織にいた頃みたいでいやなんだけど」
「だ、だって…」
「何時も見たく『ヒロ君』って呼んでくれないと俺寂しいんだけど」
嘘つけ。寂しいなんてどこにも書いてないじゃないか。なんて言われるもんだから渋々『ヒロ君』に戻すと「それでいい」と言われた
洗濯物を取り込む時間まで話してくれなくて、取り込んですぐに冷蔵庫のチェックまでしている所を見ると持って行くのか作るのか分からないままでいると
「何言ってる。お前が俺の家に来ることは大前提として決まって居ることだ」
あ、確定なんだ。
なんて話して警視庁の食堂でバイトを始めて数カ月。
夏休みも終わり学校が始まっても警視庁での食堂のバイトは継続中だ。何でも零さんいわく
「資格を取るならバイトを続けていた方が資格を取るのには有利」らしく、そのまま継続でバイトを続けている
だけどそんな日が続いていたある日
「そういや最近諸伏の奴見ねぇな?」
「確かに。望月ちゃんがいるからって毎日食堂に来てる奴がどうしてるんだろうな?」
「あー…なんか潜入捜査だって言って、自分の家にも帰って来てないんですよね」
「あ?」
「それってさ一緒に生活してるって言わないじゃん」
そうなんだよ。一緒に生活して数カ月
あの時に、もし次女の人と歩いてるのを見たら黙って家から出て行く。とヒロ君には告げている
そんな思いも虚しく、ヒロ君が女の人と腕を組んでラブホに入って行く姿を見てしまったのだ。
「もう、無理だね」
昼間っからラブホに入ってすることなんてただ1つしかないだろう。
かろうじてママもまだアメリカにいることだし。そのままこの家を出よう
ダンボールの中にあたしの荷物を入れて、ヒロ君と一緒に選んでヒロ君があたしのものだと買ってくれたお揃いのカップや食器も次々とビニール袋に入れていく。割ろうと思えば割れるものなのに、割れなかったのはまだほんの少しだけの機体もしていたかったから
あたしの荷物をアメリカに運ぶのに、業者を呼んで荷物を運んでもらう事に
次々と運ばれて行く荷物を見ながら最後の荷物だなぁと思いながらこれを運んだらあたしはもうヒロ君の家にはいない者になる。まぁ食器やカップは別だとしてもでもそれでも
「これで全て入れ終わりました。そのまま空港へ持って行っても」
「構いません」
「分かりました」
そう言って空港に行ってもらったあたしはママに電話すると
「どうかしたの?望月」
「ママ、あたしアメリカに行く」
「何かがあったのね?」
「もう、無理みたい。アメリカでこれからは生活をする。先に荷物だけ空港に送るから」
「そう。気を付けて戻っていらっしゃい」
「分かった」
歩いて咲姫ちゃんの家に行くと
「どうかしたの?」
「咲姫ちゃん。あの時の言葉実行することにした」
「あの時の…ってアメリカで生活するって話?」
「うん。学校もアメリカの学校に編入する」
「なんで!」
「ヒロ君とちょっと前に色々とあってね。その時にそういう話をしていたの」
「望月の初恋の人だっけ?でもなんだって」
「見ちゃったんだよねー。白昼堂々と女の人と腕組んで歩きながらラブホに入る所」
「マジか…」
「ヒロ君も知ってる話なんだけどさ。ヒロ君が来てもあたしの居場所『知らない』って教えてあげてくれる?」
「良いけど」
「ありがとう。食器はさ、咲姫ちゃんが処分して欲しい」
「え?自分で…」
「自分で処分できたらすごく楽なんだろうけど、今のあたしにはそれがどうしてもできなくて。ヒロ君は絶対に元の場所に戻しそうだから」
「そう。分かったわ」
「ありがとう。ごめんね?こんな事頼んじゃって」
「いいんだけど。ちゃんと私には連絡しなさいよ?」
「落ち着いたら連絡する」
咲姫ちゃんに食器を渡すとそのまま咲姫ちゃんの家を後にして空港に向かったあたし
こんんs短時間で見つけられるはずもないよね。だってヒロ君は今、ラブホにあの女の人と一緒にいる筈だし
「零さんにも後で連絡だけしておこうかな。きっと怒るよね…黙って消えちゃうような女なんて」
飛行機に乗って13時間と-α。着いたのはアメリカのあたしとママの家だ
「お帰りなさい。荷物だけは届いているわよ?」
「洋服だけはどうしても処分できなかったから」
「あら。他のものは」
「食器は咲姫ちゃんにお願いした。今のあたしには処分できないから」
「そう」
「ねぇママ」
「んー?」
「好きな人が他の人と腕組んでホテルに入って行くのを見るのってこんなにつらいんだね?」
そんな事を言ったもんだから、ママが持っていたカップを床に落としていて
「望月!?貴方まさか」
「見ちゃったの。あの人が女の人と腕組んで白昼堂々とラブホに入る所。ラブホに入って何もしないなんて事、ないでしょ?」
「そうね。でも降谷には?当然言って…」
「ない。だって今話したらあの人にも絶対に話しが行くでしょ?」
「そうでしょうけど」
「だってあの時に言ってあるもの。次は黙ってアメリカに行くって」
「じゃあ」
「そうそうにその次が来ちゃったって言うだけの話」
「全く…そんなに好きになってたのね?ヒロミツの事」
「え?」
「望月の事よ?ちゃんと好きじゃなきゃ一緒になんて嫌でも過ごさないでしょ?」
確かにそうかも知れないけど
「夏休みが終わって一緒に生活だってしていたって言うのだから驚きよ」
「ママでも驚く事ってあるんだね?」
「当然でしょう?」
あ、そうなんだ
「まぁ学校も編入するなら日本の学校もそれなりの手続きを踏まなくちゃいけなくなるわね」
「戻るなら昔行ってた学校…?」
「そうなるわ」
そっか
1週間後
「そろそろ連絡してみたら?」
なんて思いながらスマホを見ることもしないまま1週間が過ぎていて
「なに…これ…」
「どうか…」
あたしのスマホにはヒロ君と零さんの名前でぎっしりと埋め尽くされている
「やだ。この2人、こあい…」
「そうね。私から連絡しましょう」
そうママが連絡をしてくれて
「何を言っているの。望月から話は聞いているのよ?言ったでしょう?チャンスは1回限り。今使えば次のチャンスは与えなくってよ?そうね。私と一緒にはいるわ。えぇ。そうね、それは望月が決める事。私が決めることではないわ。次の私の来日に合わせて1度帰らせるつもりよ。だけどそれで貴方に会うかどうかを決めるのは望月自身だもの」
ママの来日予定があったんだ
「いやね。来日の予定は降谷にしか教えるつもりはないわよ」
零さんにしか教えるつもりがない?でもそれはきっとあの人にも伝わるのでは?
「あら。降谷は私が組織にいた頃の相棒でもあるのだから教えるわよ。必要な情報ならね。そうよ?それ以上でもそれ以下でもないわ。じゃあね」
電話を切ったママが
「望月」
「ママ?」
「ヒロミツ、心配していたわよ?」
心配…してくれてるの…?
嘘だよ。きっとそんなの嘘。だってあんな綺麗な人と一緒に白昼堂々とラブホテルに入っているくせに…?
「今度、来日する時に降谷には教えるけどヒロミツには伝えないわ。それは降谷にも伝えておくから安心しなさい」
「でも…」
「今は会いたくなんてないのでしょう?ヒロミツに」
「うん」
組織にいた頃からそうだった。スコッチもバーボンも相手を言いくるめるのがものすごく上手だった。
だから、ヒ…諸伏さんもきっとあたしを言いくるめるのなんて容易い事だろうから
「ちょっと降谷に電話してくるわ」
「うん」
==
Side
「ハァイ降谷」
「何の用です?ヴィンヤード」
「あら、随分と殺気立っているのね?」
「それはそうでしょう。佐久間が急にいなくなったんです。しかも此方からの電話に気づいていないのか全く出る気配がない。それどころか掛けなおしても来ない」
「あら、それは大変ね?」
「自分の娘がいなくなったと言うのに随分と平然としていますね」
「それはそうよ。だってあなたたちの探している望月は、私の所に居るんだもの」
「………は?」
「だから望月は私の所に居るのよ」
「それは諸伏は」
「知って居るわよ。ついさっきまで話をしていたもの。望月ではなく、私とだけど」
「な!?」
「私の来日に合わせて帰らせるにしても、今のあの子をヒロミツに会わせるつもりは無いわよ?組織で参謀を敷いていたくらいの頭の良さがあるあなたになら分かるわよね?降谷」
「それは諸伏と佐久間を合わせないで帰国させるという事ですか」
「そうよ?私の来日している間は私と同じホテルに泊まらせる。学校にも手続きに行かなくちゃいけないでしょうしね」
「手続き?」
「望月はアメリカではルナとしてアメリカでの生活をすることを選んだ」
「なるほど。本当にヒロの事を諦め言おうとしているという事ですか」
「そうよ?わたしはそれに賛成も反対もしないわ」
「どちらでもない回答をするとは貴方にしては珍しいですね」
「当り前じゃない」
奥のリビングで、昔かった大きな縫いぐるみをいまだに持っている望月を見ていると
「あの子は私の最初の『
「それは」
「あの子は確かに言えない事もあるかもしれない。そう言ってはいたけど、でもそれで自分の好きな男が自分の目の前で知らない女とラブホテルに入っていくのを目撃してしまっているのも事実よ」
「…は?」
あら、降谷にしては珍しくそんなひっくい声も出せるのね
「今後あのこ子がヒロミツに会ってもいいと言うまでは私は何もしないわ」
そう、ヒロミツとどうなっても、賛成もしなければ反対もしない。
「そうそう。私の来日に合わせて、貴方に身辺警護を頼みたいのよ」
そう降谷に電話をしたのはその話
「身辺警護?SPでも連れてくればいいでしょう」
「やぁね。そんなSPなんてつけたら私たちの自由が無くなるじゃない」
「身辺警護を俺にして少しは自由にさせろと?佐久間が一緒なのに?」
「私の来日時には佐久間望月ではなく、ルナ・ヴィンヤードとして来日をさせるわ。いい?ヒロミツには何も言わないで頂戴」
「分かった。来日する日程が分かり次第、連絡をくれ」
「えぇ、そうするわ」
1か月後
「ルナ?もう行くわよ」
「はーい」
ルナとして暮らしをさせて役1カ月。未だにヒロミツからの連絡は来るようだけれど、最初の頃は泣き出しそうな顔をしていたルナも「もう慣れちゃったよ」って言っていたけど、きっとそうじゃない。ヒロミツからの電話に出るか出ないかで悩んでいるのだろう
13時間以上のフライトを経て着いた日本。ルナとして一緒にいるけれど、あの子には佐久間望月としてのパスポートが存在しているためにそっちのパスポートで帰国と言う形を取らせている
「予定より少し早いけどアイツは居るのかしら」
「えぇ。もう到着していますよ?ヴィンヤード姉妹」
「降谷」
私の後ろに隠れたルナに
「随分と警戒されているな」
「ルナ?」
「あの人も一緒にいるかもしれないからヤダ」
「アイツには何も話をしていないが。必要ならすぐにでも連絡してやるぞ?佐久間」
「いらないっ」
「そうか」
「ホテルに入ったら少し話がしたいのよ。あなたと」
「それは構わないが」
「助かるわ」
降谷の白の車に乗り込むと落ち着かないのであろうルナはソワソワしている姿が目に入る
「そんなにソワソワしていてもヒロには連絡はしていないさ」
「はへ?」
「言っただろ?して欲しいなら連絡はいつでもできるぞ」
「しないでくださいっ絶対にイヤですっ」
ハハッと笑った降谷に「零さんは時々意地悪です」なんて言っているルナ
「組織にいた時よりも距離が近いんじゃなくって?」
「そんな事は無いですよ。ただ日本にいた時によく学校の課題を見て欲しいと家庭教師をしていたのは事実ですが」
「あら。公安は暇なの?」
「そんなわけがないでしょう。仕事は仕事ですよ。仕事をしている間にも課題を見るなんて事雑作もない事貴方はご存じでしょう、ヴィンヤード」
「それもそうね」
なんて言っていたけど、組織にいた頃とそこはたいさなく面倒を見られるという事は流石としか言いようがないわね
「ねーママ」
「どうかして?」
「この来日で手続きも済ませる感じ?」
「そうね。そうしましょうか」
その瞬間、急ブレーキを踏んだ降谷は
「手続きって
「決まって居るでしょう?ルナの手続きよ。色々とね」
「勘弁してくれよ」
そう言っていたのを私が聞き逃すはずもなく
「何を勘弁するのよ?ルナの事に関しては全て私に一任されているのは組織にいた頃から変わらないでしょう?」
「ヒロとの接点を全て消すつもりですか」
「この子がそれを望んでしまっているのだから仕方が無いでしょう?」
==
Side Rei
突拍子もなく言って来た佐久間は後部座席でなんとなく外を眺めてはいるが時々寂しそうな顔をしている
ホテルの駐車場に着くと、ヴィンヤードがチェックインしている時に
「佐久間」
「はい?」
「アイツに言っていたことは本気で言っているのか」
「本気ですよ」
佐久間を見ると、何かを諦めたようなそんな声に表情をしている
「それはヒロに言うなと言っていたことと、話したくないと言っていたことと関係しているんだな?」
「はい」
ヴィンヤードがロビーから動き出したのと同時に佐久間も動き出していて
「お前までホテルじゃなくてもよかったんじゃないのか」
「だって家の場所だったらあの人も知って居るでしょう?」
そう言えば、電話でも戻って来てからも佐久間からヒロの名前を聞いていないな。ヒロの事じゃないのか?それともただただ、ヒロの名前を言いたくないだけなのか。時々佐久間が何を考えているのか分からない時があるのは組織にいた頃からだ
「だからあの家に戻って来た時に出くわしてしまう可能性も有るでしょう?」
「なんで出くわす可能性がある」
「あの家の鍵、あの人も持ってるんですよ」
「ほぉ」
「なので会いたくないんです。あの人に」
ホテルの部屋に入る前に
「そうだ」
「ん?」
佐久間から手渡しで渡された鍵というかカードキー
「これは」
「あの人の家の鍵です。もうあたしには必要がないので。そのキーはあの人に渡してくれると助かります」
「そうか」
「(さて、どうやってヒロに話すか)」
部屋に入って身支度を整えて来たらしい2人
「随分と早かったですね」
「えぇ、ちょっとね」
ヴィンヤードよりも遅れて出て来た佐久間は普段とは違う装いに雰囲気を出している。流石はこの女…クリス・ヴィンヤードの娘と言った所か
ヴィンヤードに言われた場所に着いたのは夜だ。ヒロにはこの場所の位置だ簡単に送るとアイツの事だ直ぐに来るだろ
「随分と心ここにあらずだな?佐久間」
「へ!?」
「この会場に着いてからずっと落ち着きがないのはヒロがいるかいないかの確認か?」
「へ!?」
どうやら図星だったようだ
「少し離れる。お前はここに居ろよ」
「へ?あぁ、はい」
俺が離れてヒロに連絡を入れると
「あの位置情報は何」
「俺からのチャンスを潰すなよ?ヒロ」
「え?まさか」
「そのまさかだ。佐久間も一緒に来て居る。何か羽織る者を持ってきてやれ」
「分かった」
ヒロがスコッチだった時の声のトーンをまた聞くとは思わなかったが
「アイツお前が来てないかずっと落ち着きがない。こういう場所に不慣れなんだろうな」
電話越しにドタバタとしているヒロの姿が想像がつく
「スーツで来いよ?」
「なんで」
「そういう場所だからな」
「ったく!」
それを早く言えと言っていたヒロの事だ。きっとすぐに着替えてくるだろう
電話を切ると、佐久間が定位置にいない!?
「何処に行った!」
目線だけ動かして佐久間を探すと恥にあるソファーに座り込んで縮こまっている
ヒロが来るにしても暫くは時間がかかるであろうが
「これでも羽織ってろ」
「でも…零さんが…」
「大丈夫だ」
大人しく俺のジャケットを羽織っている佐久間を見ていると小動物にしか見えなくて
色々と何かが始まるタイミングで、立ち上がった佐久間は俺にジャケットを返してきて
「いいのか」
「はい」
ヴィンヤードの隣に行った佐久間を見ているとやっぱりクリス・ヴィンヤードの娘なんだと実感する。他にも沢山いる親子の中で一歩も負けを引かないあたりは流石だろう
「ゼロ」
「ようやく来たかヒロ」
「あぁ。望月は」
「ヴィンヤードの隣にいる」
ヴィンヤードの隣にいる佐久間を見つけたらしいヒロは警察官とは思えない表情だ
「なんであんな恰好なんだ」
「アメリカから持って来たらしい。向こうでもパーティーには同じドレスだったらしいからな」
「勘弁してくれ」
頭を抱えたヒロに
「お前、操作でホテルに入っただろ」
「あぁ」
「あの現場を見ていたらしい」
「は?」
「お前に言っていたんだろ?『黙って姿を消す』って」
「あぁ」
「アイツは本当にお前との接点を消そうとしているからな」
「何が言いたいんだ」
「アメリカの学校に戻ると話をしていた。その為の手続きもこの帰国している間に住ませると」
「な?」
「きっとこの後行くつもりなんだろう。有名女優の娘ともなればどうなるか分からないアイツらじゃないだろう」
「だろうな」
ヴィンヤードと一緒に佐久間にも何かを渡されている
「あれは、酒か?」
「だろうな。こういった場所では当たり前に渡されると聞いた事がある」
アメリカだとどうしてたんだろうな?佐久間の奴は
「は?」
嘘だろ?アイツ酒を飲もうとしてる?近づけば
「駄目よルナ。これはお酒。あなたにはまだ早いわ」
「おや。まだ未成年だったのかね」
「えぇ」
なんて話をしている2人
「ママ、少し休んできてもいい?」
「えぇ。ソファーにでも座っていらっしゃいな」
ソファーにでも?そう言えばソファーの所にはヒロも確かにいる。気づいていたのか?
「そうする」
ウエイターに何かを話してソファーに言った佐久間を見ると驚いているのがよく分かる
