降谷妹松田嫁(別小説夢主)は未来への扉の夢主設定となりますので予めご了承ください
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「ママ?パパ?どうして、寝ているの…?」
「ほう。こいつらにガキがいたとは驚きだ」
「だ、誰!?」
「知らねぇ方が身の為だが、顔を知られちゃあなぁ」
あたしの腕を掴んだ長身の男は手に黒いものを持っていてあたしもきっとこの見ず知らずの男の人に殺される。そう思っていた。
そう、思っていたのだ。だってまさか殺されず連れて行かされたのは別の場所で
「ここは?」
「お前には今日からここで生活をしてもらう」
「やだやだ!おうち帰る!」
「帰ってどうするつもりだ。今頃あの銃声で警察を呼ばれているはずだからな」
けい…さつ…?
「だからお前にはこの中で生活をしてもらう」
そう言ってきた長身の男はある場所にあたしを連れて行くと
「やだジン、仕事の後は誘拐?」
「んなわけあるか。あいつ等の娘だ。隠れて生んで育ててやがった」
「はぁ!?何言って」
「第一、お腹の中に何カ月隠し通さなくちゃいけないと思っているのよ?10カ月よ?到底無理な話でしょう?」
そう言った女の人はあたしを見ていて
「待ってジン」
「なんだよベルモット」
「この子あの2人の娘と言っていたわね」
「あぁ。これからあのお方に会わせるが」
「私に任せて頂戴」
「何言ってやがる」
「あの女が言っていたのはそういう事でしょうに」
なにがなんだか分からない会話をしている2人を見続けることしか出来ないあたしにとって『ベルモット』と呼ばれた人はきっと怖くはないんだろう。そう勝手に思い込んでいたのだ
ジンと呼ばれた男の人からベルモットと呼ばれた女の人の所に行くと
「あら随分と可愛い子猫ちゃんの様ね」
「ネコ?」
「そうよ?」
あたしはその女の人と手をつなぐと、連れて行かされた場所に居たのは怖そうなお爺さんで
「その嬢ちゃんはどうしたベルモット」
「あの女たちの娘なんですって」
「お前が頼まれていたって言う娘か」
「えぇ。これから私はこの子を養子にするために動きます」
「へまはするなよ」
「えぇ、勿論」
そこからのベルモットの動きは早く、あたしはアメリカでの国籍も取得させられていて、一時的に騒がれたのは
『クリス・ヴィンヤードに隠し子発覚』の文字
組織の中でも、ベルモットやウォッカと一緒にいることの多いあたしにとって写真に写っている人はそっくりさんでしかないのだ
「ねぇねぇ」
「どうかしたの?」
「このクリスって人、ベルモットにそっくりだねぇ?」
「え?えぇ。そうね」
なんて言われたその日から数年後。学校に行けないあたしに先生の代わりにと勉強を教えてくれる人が出来たのは、安室透という男の人でコードネームは『バーボン』と言うらしい。バーボンは大学まで首席で卒業したっていうくらいだから頭が良いんだろうなぁって思っていたら首席で入学から卒業までいるのはそうそう出来る話じゃないらしい
「じゃあ今日はチェリーの苦手な運動でもしようか」
げぇ…運動は大の苦手だ。特にここの人たちを相手にするのはなおさらだ
「やだ!」
「やだと言われても。ではもしここに怖い人たちが来て誰もチェリーを守れなかったらどうするつもりですか」
「誰かに引っ付いてるか、隠れてる」
「それも懸命な判断ですが」
バーボンからは「それだけではきっとあなたは捕まってしまうでしょう」と言われてしまった。
安室透として組織の外から出る時に一緒に連れて来てくれた場所は、小さな子供が遊べる場所で
「ここ?」
「えぇそうです。ここで1時間遊んできてください」
1時間も!?長いって思っていたら
「今は長いと思うでしょうが、遊び始めたらきっとあっという間ですよ」なんて言われて遊び始めて1時間後
「どうでしたか?」
「もう少し遊びたい」
「そう言うと思いました。なので延長でもうしばらく遊んでいただいて構いません」
そう言ってくれたバーボンに甘えて、遊び始めていると気づいた事がある。今日、今ここにいるのはあたしとバーボンだけだという事に
「ねぇとーるさん、とーるさん」
「なんです?」
「なんで他のお客さんが今日はいないの?」
「今日はですね望月に姪いっぱい遊んでもらおうと、ここを貸し切りにしてもらっているんです」
貸し切り!?そんなことするのはベルモットくらいだと思っていたのに、まさかのバーボンも同じタイプの人だとは思わなかった
沢山遊んだ後に、とーるさんがくれたのはスポーツドリンクで
「よく頑張りました」
「つかれたー!」
その後は、透さんが頑張ったからってお昼ご飯食べに連れて行ってくれた!
組織に帰ってきて暫くは何も無いまま過ごしてはいたし、あの後にバーボンに合う事もないまま生活をしていたあたしは10歳の頃にある組織のメンバーに合わされることになる
==
「なぁに?ベルモット」
「仕事よ仕事」
「うげぇ」
「そう言わないの。この仕事が終わったら暫くは休ませてあげると言っているでしょう」
そう言ってなかなか休みをくれないのがここの組織だと既に知って居る
ベルモットと一緒に行った会議室にはすでに数名の組織メンバーと見知った顔が1人。バーボンだ。バーボンの隣にいる顔に髭を生やしている男の人と帽子を被った髪の長い男の人が一緒にいる
慌ててベルモットの後ろに隠れると
「あらあら」
「部屋に帰りたい」
「ノンノン。これから仕事よ?」
「ならママのバイクに乗る」
あたしがベルモットの事をママと言っても何も驚かないのが組織のメンバーだというのに
「「ママ!?」」
「誰が、誰のママだっていうんだ?」
「ベルモットがチェリーの母親なんですよ」
「親子で組織の人間なのか」
「えぇ」
「チェリー?今日はバイクじゃなくて車」
「なら行かない」
「あら、だったらジンとウォッカと一緒の仕事に行く?向こうは向こうで面倒な仕事だけれど」
「どっちも行かない」
目が点になっているのは初めて会う2人だ
「後部座席で寝ていて構わないから、行くわよ」
後部座席で寝ていていいと言うのはバーボンの車が確定だという事だ。意外とバーボンの運転は安全だから乗って居ても怖くはなくて
「なら寝てる」
「いい子ね」
そう言ってくれるベルモットが好きで結局ずっと一緒にいるのだ
「相変わらずベルモットは彼女には甘いですね」
「あら当然でしょう?義理とはいえ、私の可愛い娘ですもの」
ベルモットの背中からひょっこりと顔を出すといつも通りのバーボンがそこにはいて
「チェリーは彼らを見るのは初めてですね」
「え?」
「つい数日前まで別の任務でこっちには帰って来ていなかったのですが、ようやく終わって戻って来たので紹介だけしておきましょう」
「諸星大。コードネームはライだ」
「緋色光だ。コードネームはスコッチだ」
緋色と言われた男の人を見て直ぐにベルモットの後ろに隠れたあたし
「おいおい、こんなんで大丈夫なのか?」
「問題ないわ。暫くしたらなれるもの」
「どういう事だ?」
「僕も同じ反応をされてきているからですよ。僕よりも怖い男なんてこの組織に入ると言うのに、そっちが平気だなんて許せるはずがない」
「バーボン…こあい」
「あぁ、すみません。つい」
これがスコッチこと緋色光との出会いだった
