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夢小説設定
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「伊達航だ」
「?」
訳が分からず首を傾げた夢姫に
「ん゛可愛い…!」
そう言ったのはヒロで
「可愛いのは認める」
「お兄ちゃん、あの人…」
「夢姫が名前を教えてくれたから教えてくれてるんだよ」
「そうなの?」
「随分と警戒しているようだね」
「まぁな。そういうふうに教えたのは僕たちだからな」
「へぇ」
「んじゃ次は俺な。松田陣平だ」
「萩原研二だよ」
「チビの呼びやすいように呼べばいい」
そんなことも言われたことのない夢姫にとってはおどおどしているだけで
「お、おにいちゃぁん…」
「あー…こりゃダメか?」
「いいや。じゃあ夢姫、遊んでおいで。松田たちを捕まえられたらヒロと僕とで遊びに行こうか」
「いく!」
「じゃあ今は僕たちに協力してくれるな?」
「うん!」
夢姫とヒロが鬼となって、他の皆が逃げる側となる
「なぁゼロ」
「ん?」
「あの子のしゃべり方」
「あぁ、年相応と言うよりもかなり低くないか?」
「まぁ仕方がないさ。自分と同じくらいの年の事あまり接点がなく、むしろ今まで僕やヒロたちと言った年上の人たちとしか話すことが無かったからな」
「あぁ…納得」
夢姫の事を見ていると
「いいのか?」
「何が」
「ヒロだって元は他人。警戒しなくても」
「大丈夫だ」
「え?」
「俺とヒロが親友で夢姫が生まれた時から交流があるからか、夢姫はヒロには人見知りさえしなかった」
「へぇ」
「ようは僕の他にもう1人の兄貴がいるって思えばいいだけだろ」
「そうだな」
「お兄ちゃーーん」といつもの夢姫の可愛い声が汗臭い男だらけの警察学校の中に響いていて
「もうちょっとしたら合流するか」
手を振り返せば、鬼であるのに警官もどきの他の男に捕まっている夢姫がいて、それが嫌なのだろう。バタバタしている姿は小学生とは思えない姿だ
「なんだかおじさんと幼稚園児の構図だな」
「だな」
なんて走って夢姫の傍に行くと
「まだ走るのーー!」と聞こえてきて
「夢姫ー」
「お兄ちゃん…」
「じゃあ今度は俺達が相手だ。やるか?」
「やるーー!」
散々走り回って夕飯を食べた後だ
「コイツの風呂はどうすんだよ?」
「あー…」
「まさか、考えてねーなんてことは」
「いや。僕と夢姫は最後に入る」
「え?」
「という事は必然的に俺は待ちぼうけを喰らう訳だね」
「悪いなヒロ」
「いや、構わないさ」
「どういう」
「夢姫は両親とうまくいっていなくてね。それこそ学校が終わってすぐに風呂に入っていたりもしたんだけど、何故か1人で入る風呂が怖いらしくて僕と一緒に入ってたんだ。で」
「洗って出て来たのをキャッチするのが一緒にいる俺の役目って訳だ」
「へー」
「風呂自体は割とおとなしく入るからな」
なんて話をしていた時だ
「じゃあさぁ」
「ん?」
「今度俺の姉ちゃんに会ってみるか?」
「ね…?」
「ハギ、それはいくら何でも」
クイクイと引っ張ってくる夢姫に
「どうした?」
「ねーちゃんってなぁに?」
「え?まずはそっからな感じ?んじゃ、風呂で教えてやるよ」
「おふろーー!」
「え?風呂も平気な感じなんだ」
「あぁ」
結局最後に入るとは言ったものの、ハギも一緒にとなり松田や班長も一緒に入ることになったせいもあってヒロも同じタイミングで入ることに
お風呂に入る前に、寝間着と言う名の部屋義を用意していると
「ゼロ」
「ヒロ?どうかしたのか?勢いでいいとは言ったけど、夢姫はやっぱり年齢からしたら年頃の子だから、女子寮の子たちに」
「そうとも考えて接触を試みたんだが、夢姫があからさまに嫌な顔をしてな。諦めたんだ」
「そうか」
自分の部屋義を持って来た夢姫に
「お、自分で持ってこれるようになったか」
「選べるよ?」
「それは選べないと困るんだが、物欲が無さすぎるのもどうかと思っててな」
「それは同意見だ」
大浴場に行くと
「お、来たな?ちびっこ」
「ちびっこじゃないもん!」
「じゃあ、あれだ」
「「あれ?」」
「じゃじゃ馬」
「ぶーーっ」
さっさと服を脱がせてお風呂に直行する時にハギが止めてくれていて
「滑るから走らない、走らない」
「あの夢姫が言うこと聞いてる」
「珍しいパターンが来たかも知れない」
「どういうことだ」
「普段から自分が知らない人の話は全く聞かないんだよ夢姫は」
「じゃあ」
「今日初めて会ったハギの言うことを聞くとは思わなかった」
「そういう事か」
納得した2人とも一緒に風呂に入ると、仲良く一緒に入っていて
「まじでおじさんと姪っ子の構図にしか見えねぇ」
「同感だ」
「ねぇねぇ」
「ん?」
「さっきの『ねーちゃん』ってなぁに?」
「夢姫ちゃんの場合、ゼロと諸伏は何だと思う?」
「お兄ちゃん」
「そう。俺の場合上に男の兄弟がいなくて女の姉弟がいる。上の女の姉弟の事を姉ちゃんって呼ぶんだ」
「んー…わかんなぁい」
そう言った夢姫にガクっと項垂れたハギに
「夢姫の上の姉弟が僕じゃなくて、女の人だったらお姉さんになるんだよ」
ぱあっと明るくなった夢姫は
「お姉ちゃんが出来るの!?」
「会ってみるかい?」
「会えるの?」
「休みの予定さえ合えばな」
しょぼーんとした夢姫に
「今度の休みにでも会いに行ってみるか」
「でもここは東京。千速は神奈川だぜ?」
「高速バスと言う名の物があるだろ」
「いや、車の方が早いんじゃないか」
なんて話をしていている間にヒロが終わらせてくれていて、夢姫も洗って外に出すとヒロになんなく捕まっている
「そういやあのおチビちゃんはバスとかって」
「車はよく乗ってるけど、バスには乗せた事無いかも」
「じゃ、やっぱ車で行くか」
「そうだな」
なんて話した次の日
「夢姫ちゃん」
「んー?」
「ごめんね、こんな朝早くから」
「なぁに?」
「学校が休みだから、夢姫ちゃんとの時間を作って俺達の名前を憶えて貰おうと思ってな」
「ねむい…」
「わりぃな、ゼロも起こしたか?」
「いや、僕はもう起きてたが」
夢姫は割と起きるのが遅い子でもある
「夢姫、顔を洗って着替えておいで」
「うん…」
あぁこれはきっとまたベッドに入って寝てしまうパターンかもしれない。そんな予感は
「遅くないか?」
「あぁ、確かに」
部屋に行くとベッドで気持ちよさそうに寝ている夢姫の姿。僕の予感は的中してしまったようだ
「どうかした…」
部屋に入って来たハギは
「まぁ眠いって言ってたしな」なんて言ってたが
「どうするべきか」
「あ?」
「僕はこれから出かけなくちゃいけない用事があって、ヒロも今日は出かけるんだ」
「あちゃー」
「じゃあ連れて行きゃあ良いじゃねぇか」
「そうしたいんだが、夢姫を連れて行っても何の反応を示さない2人が来るから」
そう、両親に会いに行くことになっている。夢姫の事に関心のない両親に、夢姫を合わせても何もいい事がないと分かって居るからこそ、会わせるなんてことはしない
「へぇ」
「んー…」
「起きちゃったかな」
「いや」
べっどではまだ寝ている夢姫を見て
「流石は兄妹だな。そういうのは分かるのか」
「大体は。ヒロも大抵の事は分かるから」
「へぇ」
「夢姫が気を許すようになればハギにもわかるようになるさ」
「どうかねぇ」
なんて話をして部屋から出ると
「いいのか?1人にしておいて」
「夢姫の寝ている所に、ハギと松田の漢字で書かれている部屋に行く様に書いてある」
「へぇ。それは読めるのか」
「あぁ。読めるよ。年相応の理解力はあるし勉強もそこそこには出来る」
「そっかぁ」
と言われた瞬間、ガチャガチャとドアを開けようとする音が聞こえてきて、そのまま開けたゼロに
「ゆきもいく」
「両親だぞ?」
その言葉に下を向いた夢姫はやはり会いたくはないんだろう
「ここで、ハギや松田たちと遊んで待ってればいいさ」
「じんぺーちゃんも連れてどっかに行くか」
「ゆきも?」
「そ、夢姫ちゃんも」
「いく!」
「お、いい返事だ。じゃあ着替えて来な。まっててやるから」
「うん!」
着替えに行った夢姫を見ていると
「素直じゃん」
「ハギには最初から懐いているからな。何かあれば連絡をくれ」
「おうよ」
ゼロをそのまま見送ったタイミングで出て来た夢姫ちゃんはパーカーとスパッツにスカートを履いている
「ん゛…っ」
「ハギ、お前変態みたいだからな?」
「じんぺーちゃん。良く見てみろ?天使だ。天使がいるんだぞ?」
「天使か?じゃじゃ馬だろどうみても」
「いじわる…っ
「だとよ…って夢姫ちゃん?」
「おいおいマジかよ」
