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15年前の出会いの物語と、8年前の出会いの物語。そう、お兄ちゃんたちが警察学校へ入港した時の物語であり、皆との出会いの物語、そして初恋と片思いの物語でもある
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まだ産まれて1歳の頃
「おにーちゃ…?」
「ただいま夢姫」
「おかえりなしゃ!」
「「んん゛…」」
「おにーちゃ?ひぃく?じょぶ?」
「あぁ」
「大丈夫だよ。そうだ、夢姫、俺達これからカフェに行くんだけど」
「かふぇ?」
「そう、カフェ。一緒に行こっか」
「いくぅ!」
あたしは既に朝の時点でお兄ちゃんに着替えさせられているので、そのままクツを履けば行けるのだ
歩くたびに音が鳴るクツを両親に勝ってもらったのは憶えている
「ん!」
「はいはい」
そう両手を差し出せば、抱っこをしてくれるお兄ちゃんが好きなのだ
「じゃ、行こっか」
「いこー!」
お兄ちゃんに抱っこされたままついたカフェで会ったのはひぃくんのおにーちゃん
「兄さん」
「ん?」
「僕の親友の降谷零君と妹の降谷夢姫ちゃん」
「ん?」
「零君は僕や兄さんみたいに警察官を目指してるんだってさ」
なんて話をしながらお茶をすると
「随分と年が離れているようだな。彼と妹は」
「あぁ。一回りくらい違うからな」
「そうか。だが人見知りもないようだな」
「割としてるみたいだけど、僕は零君と一緒にいることが多いから多分慣れたんだと思うよ」
「そうか」
なんて話をしながらカフェで頼んでくれたジュースを飲んでいて
「お嬢さん」
「あい?」
「お名前は」
「ふるやゆき」
「です」
「でしゅ」
「何歳ですか」
指で1とすると
「随分とおしゃべりが出来るようですね」
「多分僕たちが聞いている会話とかで覚えるのが早かったんだと思うよ。よく零君と一緒にいるみたいだし」
「そうか」
なんて思っている数日後の休みの日
「ゼロ」
「どうかしたのか」
「兄さんから送られてきたんだけど」
そう送られてきたのは
「モンポケパズル?」
「あぁ」
「ありがたいがゆきはまだ寝ている。今は出来るか分からないぞ」
「置いておけばいいじゃないか」
普通に家の中に入って来た音がして起きると
「ひぃく…?」
「そうだよ。ひぃくんが来たよゆき」
思いっきりあげられると
「きゃーー!」
「今日も可愛いねゆきは」
「かぁい?」
「うん。可愛い」
「ゆき、ヒロから言い贈り物が届いたぞ」
「?」
お兄ちゃんが持っている箱を見た瞬間
「しゃんたしゃ?」
「サンタさんの時期にはまだ早いがゆきの事が可愛くて仕方ない人が送ってくれたんだって」
箱を開けてくれたお兄ちゃんの後に
「なーよ?」
「ほらこれだよ」
「きゃーーっ」
お兄ちゃんズはあたしを見ながら何かを話しているようだけど、おもちゃを持ったままよたよたと歩いているあたしを見ているのは未だ怖いようだ
「ゆき、おもちゃを置いて歩くんだよ」
そんな言葉も束の間、玩具にぶつかり盛大にこけたのだ
「う゛うわあああああ!!」
「だから言わんこっちゃない」
なんてお兄ちゃんに抱えられながら部屋の中に入っていると
「ん!」
「家の中ではだめだって言われてるだろ」
「ん!」
「だーめ」
「ふぇ…」
「泣いても駄目なものは駄目だ」
「ゼロ、いくら何でも厳しすぎやしないか?」
「ひーく…」
はいはい。そう言って抱きかかえてくれたひぃくんにしがみついていると
「なんだそう言う事だったか」
「どういう」
「ゆきは遊びたいのと眠いのとでゼロの所に行ったんだよ」
「そういうことだったのか」
「これはしばらくは起きないかもしれないな」
「え?」
「半分ねてる」
布団を敷いてくれている音がして、横にしてくれたひぃ君
「ん゛ー…」
「駄目か?」
「いや、最近は背中スイッチが無くなっているから誰が寝かせても寝るようになっているよ」
「そうか」
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そのまま何も変わらず8年の時間が過ぎ両親の仲も悪くなってきた頃、お兄ちゃんとヒロ君は警察学校へ入るという事になり
「半年間は家には帰って来れないかもしれない」
「やだ」
「やだって言われてもなぁ」
だって、パパとママ、喧嘩ばかりなんだもん
「暫くしたら帰って来れるかもしれないだろう」
「そのままおうちにいて欲しい、ヒロ君にも」
「俺も警察官目指してるから其れは聞けないなぁ」
「2人して意地悪だ!」
「意地悪かぁ」
なんて話していると
「そろそろ時間だ」
「じゃあ行って来る。ゆきも元気にしてるんだぞ」
「はーい」
そんな中で起きた誘拐事件でお兄ちゃんが迎えに来てくれて、両親はあたしを探し出すこともしてくれなかったそうだ
「お兄ちゃん…」
「ちょっと暫くは時間がかかるかもしれないが、警察学校を出たらこの家の戸籍から僕もゆきも抜ける」
「パパとママは?」
「ゆきにはいなくなってしまう。という事だ」
本気で泣いたあたしに
「ゆき」
「ヒ…」
「ゼロと一緒に居るって事は俺とも一緒にいられるって事だろ?それでも寂しいか?」
「うん」
「まぁそれはそうだよな」
なんて話をしていたお兄ちゃんたちは「あいつ等にも紹介しておいて損はないだろ」って言っていて
「あいつら?」
「僕たちの同期だ」
「こわくない?」
「どうだろうな?」
「ハギなら平気なんじゃないか」
ハギ?
「かもな」
なんて言っているお兄ちゃんたちはもう訳の分からない会話をしている
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警察学校にて
「よう陣平ちゃん、なんだよその面。色男が台無しじゃねぇか」
「うるせぇよハギ」
「おまけに差し歯まで抜かれてやんの超ウケる」
「しかし、降谷って奴もやるねぇ。プロボクサーの親父さんに仕込まれた陣平ちゃんとここまでやり合うとは」
なんて会話をしている松田と萩原
「ねぇゼロ」
「ん?」
「昨日、松田とやり合ったあとに電話してたんだろ?ウチの
「当り前だ。寧ろ電話を切る時に大泣きされた」
「相変わらずゼロ大好きっこだね」
「それはヒロも同じだ」
なんて話してる僕たちに
「で?結局どっちが勝ったんだ?」
「ハッそりゃ当然俺だ「僕だ」」
なんて言っている松田はきっとゆきが怖がるであろう存在だ
「はぁ?てめぇ殴られ過ぎて頭いっちまったんじゃねぇか?」
「それは君だろ」
「あぁ?何だと」
なんて言っている松田と僕の間に入って来たのは班長だ
「おい、お前等何があったか知らねぇが、次は俺も混ぜろよ」
なんて言われる始末だ
「でもさゼロ」
「ん?」
「よくアレが大泣きだけで済んだね」
「まぁその後の事は大抵想像がつくからな。ヒロだって分かってるだろ?」
「まぁね」
きっと僕とヒロの会話が分からないのは皆も同じだ
「全く、スマホのロックにも待ち受けにもするくらいの溺愛だね」
「そりゃ当然だろ」
「お前らは一体誰の話をしてるんだ」
そう聞かれるのも無理はない。まだ誰にもゆきの事を話していないからな。知って居るのはヒロくらいだろう
「秘密だ」
「教えろよー」
「教える気はない。特に松田、君にはな」
「はぁ?何で俺なんだよ」
「何でもだ」
なんて言っているが後々結局全員に会わせるなんて想像もつかないだろう
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