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夢小説設定
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一度上がってきたケンちゃんは
「松田!手伝え!」
「あ?」
「一大事だ」
チッと舌打ちした陣平君は自分の所の手錠だけ鍵を外していて
「夢姫はここで待ってろ」
「あ、うん」
ケンちゃんに続いて陣平君まで潜って行った所を見ると
「松田君まで平気なのかね」
「あの2人なら大丈夫だと思いますよ」
「え?」
「どういうことだ」
「ここに来た時同期だとそう言っていましたけど、彼らはそれだけじゃないので」
幼なじみにしかわからない事もきっと沢山あるから
「「それだけじゃない?」」
「あの2人は陣平君とケンちゃんは機動隊のWエースと呼ばれていましたから」
それだけの事を言わせる実力があの2人にはちゃんと有るから。そうだよね?陣平君…
==
水中にもぐれば毛利の嬢ちゃんが車に挟まっていてボウズ…コナンが車を持ち上げようとしている
ハギのジェスチャーに頷きながら車の窓を割って少しでも浮かせると
コナンがベルトで車を持ち上げていた。嬢ちゃんをハギが抱えて上に上がると
「蘭!」
「大丈夫だ。息はしてる」
「そうか」
おっさんに嬢ちゃんを渡すと
「お、お父さん…」
「あいつ等に感謝するんだな」
「うん…」
振り返った毛利さんは
「ありがとうございます」
「これも仕事なんでな」
脇腹まで抑えた警部さん
「どうやら傷口が開いてしまったようだ」
「なんですって」
その直後
「あれを見てください」
そう見たのは
「スペードの6~2だ」
「クソッここで一気に殺そうってのか。ふざけんな!」
そして、ジョーカー
「ジョーカー…?」
「お前ジョーカーの意味は」
「切り札。そう言ってた気がするけど」
「そうか」
誰が切り札なんだろう…
時間の問題だと言った男の人に
「爆破されたガラスの後から外に出ることが可能だ」
「そんなのあったの?」
「あぁ」
「泳げない」と言った男の人はケンちゃんが一緒に連れて行ってくれることになり、毛利さんはお父さんが一緒に行くことになった
「お前ももう少し頑張れるな」
「うん」
「いい子だ」
カチャリとつないだ手錠で一緒に水の中に入り込むとそのまま引っ張る様に泳いでくれた陣平君
外に出てきたあたし達。陣平君はあたしを椅子に座らせて手錠も外してくれて
「少し休んでろ。ゼロ達に連絡してやっから」
「うん…」
手錠を外した陣平君は電話をしていて
「確りしろ」
その声が聞こえた時には泳げないと言っていた人が横になっている
「ったく。マジで今日は忙しいじゃねーか」
「でもケンちゃんの仕事姿かっこいいよ…?」
フッて笑ってくれたケンちゃんは人工呼吸をしてくれていて
その直後には毛利さんが眠っている姿もある
「警部殿。今度の一連の事件、犯人は村上丈じゃありません」
「なんだって」
「なぜなら、阿笠博士を撃った犯人も奈々さんを殺した犯人も右利きだったからです」
右利き?
ゲホゲホとしている男の人も助かったようで
「犯人は恐らく仮出所した村上とどこかで会い10年前私に肩を撃たれた事や彼が元トランプ賭博のディーラーで
「利用だと?」
「はい。犯人は自分が殺したいと思っている相手と自分自身の名前に数字が入っていることに気づきました」
「そこでこの名前の数字とトランプを組み合わせ自分の犯行を村上の犯行に置き換えられると考えたって訳か」
「あぁ」
「じゃあわしと英理さん、阿笠博士を狙ったのは、村上の君への復讐と思わせるカムフラージュだったのか!」
「そうです。そしてゼロが数字に入るか聞いてきた夢姫さん」
「はい?」
「ゼロは数字にカウントはされるんですよ。ただし、トランプにはない。だからジョーカーとして使われることもある」
「!!」
「そのジョーカーは切り札。そして身代わりという事もある」
「夢姫が犠牲になったかもしれねぇってのか」
「じゃあ犯人はその」
「「ゼロには出来ねぇよ。ぜってぇにな」」
「なんでそう言い切れる?」
「ゼロは夢姫の兄貴だ。夢姫を悲しませるようなことはしねぇよ」
「じゃあ犯人が殺したかった相手は」
「旭さんと奈々さんの2人です」
!?
「それに辻さん。彼の場合、目薬をすり替えるという、死ぬ確率の高いやり方を選んだ点から見てまず間違いないでしょう」
「おっさん、犯人は一体!」
「犯人はこの中にいます」
そう言われた言葉に驚きを隠せないでいると
「何!」
そんな中でいろいろとあの人だと言われた仁科さんは
「私はしていない」
「そう、貴方は殺される側だ」
「え?」
「犯人は海中レストランを爆破することで泳げない貴方を溺れ死にさせようとしたのです」
「!?」
「じゃあそのタイミングで下手をしたら夢姫もってことだったのか」
「そうだな」
気道などを確保せず。そう言った瞬間
「死ぬに決まって…」その言葉の後ハッとしたのは刑事さんたちで
「ま…まさか」
「そうです。旭さんと奈々さんを殺害し辻さんと仁科さん、そして夢姫さんを殺そうとした犯人。それは沢木公平さんあなただ!」
周りと一緒に驚いている沢木さん
「毛利さん!私だってボウガンで狙われたじゃないですか」
「前もって仕掛ける事が可能なら出来る技だ。ワインセラーのあの中にならな」
「昨夜、このアクアクリスタルで旭さんを殺害した後でね」
男の人達が俺達に電話してきた秘書もか」
「すべて沢木さんです。もちろん奈々さんに夜光塗料入りのマニキュアを買ったのもね」
「動機は?動機は何なんだ」
「だが夢姫を狙う理由はなんだ。接点なんか」
「夢姫さんを狙ったのはここにお兄さんがいないからでしょう」
お兄ちゃんがいない。その言葉に反応を示したのは陣平君とケンちゃんだ
「お兄さんたちと夢姫さんで食事に来ていたレストランに沢木さんはソムリエとして接客をしていた。夢姫さんのある程度の知識はお兄さんたち譲りなのでしょう」
「マジかよ」
「確かに、お兄ちゃんたちと一緒に行ったレストランにあの人はいましたけど」
「「けど?」」
「あの時のお兄ちゃんたちの話にあたしがついて行けるはずがない」
「え?」
「あたしはあまりお酒には詳しくはないので、お兄ちゃんたちは2人でお酒の話をしていましたよ」
「そうか」
「それと恐らくは味覚障害に関係が…」
「「味覚障害?」」
「ヒロ君なら教えてくれるかな」
「だろうな」
「味覚…障害…?」
「食べ物や飲み物の味が分からなくなるあれだろ?」
スマホが鳴ったと思ったらヒロくんで
「出て構いませんよ」
ヒロ君からの電話に出ると
「もしもし」
「夢姫、無事!?何事もないか!?」
耳元でヒロ君の大きな声にスマホを放すと
「俺達が一緒にいて何かあったら困んだろうが、ヒロ」
「俺達?という事は松田だけじゃないって事か」
「ハギも一緒だ。ついでに言えば夢姫がゼロの代わりに狙われてたって事だけだな」
「はぁ!?」
きっとそれはお兄ちゃんにも聞こえていたんだろう
「夢姫、直ぐに迎えに行く!大人しくしていろ!」
「いやいやここにまでくんなよ」
「すっげぇ会話だな」
「ちょうどいや。ねぇヒロ君」
「ん?」
後ろでガヤガヤしてるのはもう放置だ。きっと、いや確実にお兄ちゃんが迎えに来るであろうから
「ちょっと聞きたいんだけど」
「なんだい?」
「味覚障害ってどんな障害なのかなぁって」
「夢姫がなったわけじゃないんだろう?」
「あたしじゃない。でもヒロ君も知ってる人ちなみにお兄ちゃんも」
「そうか。ならスピーカーにしていいよ」
「いいの?」
「あぁ」
スピーカーにすると
「味覚障害は、まぁ色々と種類があるけど食べ物、飲み物、スパイスなどの調味料類なども上がる」
「「!!」」
「はい。彼はその味覚障害にかかっているんです」
「彼?」
「沢木さん」
電話越しに息をのむのが分かってしまったあたし
「言ったでしょ?」
「あぁ」
「味覚障害は精神的ストレスや頭部外傷などが原因となる事がある」
「頭部外傷…?」
「あぁ」
その言葉に驚いているのは陣平君達刑事さんだ
「それじゃあ奈々さんが起こした交通事故の相手が沢木さん?」
「君が味覚障害と言うが、彼は奈々さんの持って来たワインの銘柄を当てたじゃないか」
「それはきっと」
「「ワインの色と香りだけで銘柄を当ててしまった(んです)」」
色と香りだけ…
「あ。ちょっと待てゼロ!」
そのヒロ君の焦った声も聞こえてきて
「1度切ろうか?」
「あぁ。松田たちと一緒に気を付けて帰っておいで」
「うん」
電話を切ったヒロ君はやっぱりお兄ちゃんよりお兄ちゃんかもしれない
「今の電話の相手は」
「夢姫の兄貴の親友で幼なじみ。夢姫からしたらもう1人の兄貴だ」
「そ、そうか」
メッセージには
「すぐに迎えに行く」と来ていたので「陣平君とドライブデートしながら帰る」とだけ返信。「無茶はするなよ」とすぐに返信が来たからきっとヒロ君が止めてくれていたんだろう
「(さすがお兄ちゃんたちだ)」
「沢木さんは残された視覚と嗅覚だけを頼りにその後もソムリエを続けていました。だがそれは完璧なソムリエでありたいという沢木さんの美学に反することだった。だから沢木さんはソムリエの仕事を捨て田舎へ帰ることにした。その前に奈々さんを含む自分を味覚障害に陥れた者たちへの復讐をしてね」
「復讐…?」
「それだけ悔しかったんだろ」
「自分がレストランを開く時の為にずっと大事に取っておいた宝物のワインを割ってしまうくらいですから」
「うわっもったいねぇ」
「それじゃああの床についていた傷が。しかしどうして君はそんな事まで分かったんだ?」
「えぇ。彼が調味料の味見をしていたからです」
「「調味料の味見?」」
「彼が味見をしていたのはチリ・パウダー」
「唐辛子の粉だな」
「ソムリエのように舌を使う仕事をする人は刺激物など口にしないですからね。彼が味覚障害にかかっていることは私がコナンに持ってこさせたミネラルウォーターで確かめることが出来ました」
ミネラルウォーター?
「コナンがあなたに渡したグラスにだけ塩が入っていたんです」
「それを私は気づかずに飲んでしまったのか」
沢木さんは開き直った顔をしていて
「確かに私は味覚障害にかかっています。でもだからと言って私が奈々さんを殺した証拠にはならないでしょう」
「証拠ならあります。あなたの上着左右のどちらかのポケットに」
沢木さんはポケットを確かめるとワインのコルクが出て来て
「あ…」
「それは奈々さんがいたずら書きしたコルク」
「奈々さんが殺される直前まで手にしていたそのコルク、なぜあなたのポケットにあったのです?」
握りつぶすように持ったそのコルクをみて
「それは貴方に後ろから刺された奈々さんが振り返りしがみついた。その時コルクがポケットに入り込んだんです。床に落ちていたつけ爪はこの時剥がれたのでしょう。ソムリエの貴方がワインのコルクで犯行を証明されるなんて皮肉なもんですな。さらにもう1つ」
もう1つ?
「恐らくあなたのポケットの中にまだ眠っているはずだ」
そう見せて来たのは水に浮かんでいたトランプのカード
「その柄と同じ使い残したスペードのエースが。工藤新一のカードがね!」
内ポケットから出したのはスペードのエースだったらしく驚かれていて
それは毛利さんの方に当てていた
「毛利さん、すべてあなたがおっしゃったとおりだ。3カ月前私は店から帰る途中、彼女の車と接触しそうになって転倒した」
「!?」
「それからしばらくして突然味が分からなくなった。医者からはストレスが原因の可能性も有ると言われた。絶望した私はもはやソムリエで有ることを諦め、事故の原因を作った小山内奈々とストレスの原因になっている旭、辻、仁科への復讐を決意した」
色々と話をしている中
「それじゃ毛利さんや目暮警部」
「ゼロには何の恨みもねぇよなぁ!」
「その通り」
「…っ」
エースの工藤新一君も来ると思っていたらしい沢木さんは残念ながらと言っていた
「海中レストランを爆破したのもただ仁科を殺すためだ」
プッツンと何かが切れたんだろう
「いー加減にしろよ!?」
「ケンちゃん…?」
「爆破予告を機動隊に送りつけて来たのはテメェだろうが」
「そうだ。工藤新一が来れなかった時の事を考えて警視庁の機動隊のエースをと考えたんだ」
「「!!」」
それこそあたしや陣平君が驚く番で
「他の連中は死のうが生きようがどうでも良かった」
「!?」
