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夢小説設定
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先に着いたのは零の家だ
「松田刑事?ここ安室じゃなくて」
「間違いねぇよ」
「え?」
車を駐車スペースに止めて
「インターホン押してくれるか」
「あぁ、はい」
インターホンを押してすぐに出て来たのはヒロだ
「悪いなヒロ」
「いや。夢姫は」
「寝てる。過呼吸起こした直後だし、無理やりは起こさせねーよ」
「そうだな」
後ろにいる坊主たちを見て
「入っておいで」
「え?でも」
「大丈夫だよ。何もしないから」
その言葉に入って来たボウズと毛利の嬢ちゃん
「君に会うのは7年ぶりくらいだね」
「え?」
「昔警察学校時代に君ともう1人の少年に会ってる。ちょうど、そこのボウヤ位の時かな」
「そうなんだ」
「ヒロ、先に夢姫を寝かせてくる」
「あぁ」
一緒に立って夢姫の部屋のドアを開けたヒロと一緒に夢姫を寝かせると
すぐにもぞもぞと動き出した夢姫
「ったく」
そう香水を出したのは俺の香水。毛布にかけてやると安心したような顔をしてやがる
「ったく松田も素直じゃないな」
「るせぇ」
下に降りると、
「さっきの話の続きだな。アイツが伊達やハギでもダメな理由が」
「だって萩原さんだって優しいですよね?」
「多分その優しさが夢姫には辛いんだと思うよ」
「「え?」」
「俺やゼロ、松田は夢姫が魘されていれば無理矢理にでも起こしたんだ。現実に戻させようとして。でも萩原はただただ夢姫の事をさすってここにいると言う安心感を与えているつもりだったんだろう」
「そうなんですね」
「零は言わずとも兄妹だから何もないけど」
「じゃあ」
「俺は夢姫が生まれた時から知ってるんだよ」
「え?」
「俺と零が幼なじみで親友だから。零に妹が出来たと言われたときの衝撃も忘れないけどね」
「へぇ」
「だから夢姫も俺の事は兄貴としか見てないんだよ。現に夢姫の好きなのはここにいる松田だし。俺達に見せないものも松田には平気で見せてるよ」
「そうなんですね」
「夕飯未だなんだろ?」
「あぁ」
「君たちも食べて行くといいよ」
「でも」
「ヒロの飯は絶品だぜ?」
「食べて見たーい」
なんて言っていたボウズは本当にガキのようで
「じゃあお言葉に甘えて」
「少し待っててくれ。温めてくる」
ヒロが立ったのと同時に立った俺
「ヒロ」
「ん?」
「零でもいいんだけどよ、調べて欲しい奴が出来た」
「珍しいな」
「夢姫がその男の写真見て震えたんだよ」
「そうか。それはいただけない話だ。分かった」
「頼んだ。帰りに送ってかなくちゃ行けねーからな」
「其れはご苦労様。夢姫が寝てたから先に届けてくれたんだろ」
「あぁ」
温め直した飯を見て他所ったヒロを見ると
「俺はもうとっくに零と食べたよ」
「アイツは」
「これから徹夜だって言ってたけど」
「そうかよ」
テーブルに並べた飯を見て
「出来たぞ」
「わーい」
「「いただきます」」
そう言ってヒロの飯を食った俺と坊主たちを見つつ、ヒロはどこかに連絡をしているようで
「松田。すぐに零が調べてくれるそうだ」
「そうか」
「ゼロって」
「あぁ。君たちはポアロにいる『安室透』を知って居るだろう」
「あ、それは何か聞きました。透けているからゼロなんだって」
「そう。アイツは多少の無茶をしても夢姫の為に動く兄貴なんだよ」
「標識と僕たちが聞いている名前が違うのは何か関係があるの?」
「それは今はまだ答えられない」
「そうなんだ」
「でもきっといつかゼロがその答えも教えてくれるだろうから」
「へ?」
食べ終わった食器を受け取ったヒロは
「夢姫と会った時には良くしてやってくれると助かる」
「あ、はい」
車に乗せて、エンジンをかけると
「悪いなヒロ」
「いや。こっちでも何か分かれば連絡するから」
「あぁ」
家を出た俺達は毛利探偵事務所に送り届けると
「ありがとうございました松田刑事」
「ありがとう」
「いや。ヒロも言っていたが夢姫とこれからも仲良くしてやってくれれば俺たちはそれでいい」
「それはもちろん。ねぇコナン君」
「うん!」
その返事だけ聞いて車を降谷の家に戻すと
「早かったね」
「まぁな。夢姫は」
「起きてないよ。香水効果かもね」
「何の効果だよ」
「夢姫にはその香水の匂いが精神安定剤ってことだよ」
「なんだそりゃ」
ゆっくりと上から降りてくる音が聞こえてきて、俺や諸伏を見た途端
「ヒロく…」
諸伏に抱き着くのはきっと兄貴と同義だろう
「大丈夫だよ。俺たちが離れないって分かってるだろ」
「うん」
「もう少し寝ておいで」
「やだ」
久々に聞いた夢姫の「やだ」という拒否の言葉
「ちゃんと寝たら、俺か零とどこかに出かけようか」
「え?」
「もちろん、松田でも構わないけど」
「ホント?」
「おいヒロ」
「夢姫の為に時間も割けないような男は嫌われるよ」
諸伏に抱き着いたまま俺の方を見て来た夢姫に
「わーったよ。時間は作る。だから寝て来い」
「!!寝てくる」
「そうそう。おやすみ夢姫」
「おやすみなさい」
部屋に戻って行った夢姫を見ていると
「マジで俺達と会った時と同じじゃねーか」
「下手したらそれ以上かも」
「そしたら毛利の嬢ちゃんたちも拒絶すんだろ」
「それもそうだね。松田、今日は俺がいるから夢姫の面倒は大丈夫だよ」
「それよりも明日からの学校の事だ」
「夢姫には無理のない程度に行ってもらう。ゼロと俺が怪しいと踏んでいるのは小鳥遊望。そして一緒につるんでいる人間だ」
「五十嵐心空は」
「見ている限り不審なところはないけど、一応は要注意人物として気を付けてはおくよ」
「あぁ」
==
翌朝、起きると
「おはよう、ヒロ君」
「おはよう。少しは顔色の悪いのが無くなったみたいだな」
顔色悪かったかな
「取り合えず今日の学校なんだけど」
学校なんだけど?
「出られる範囲で出ようか」
「え?」
「当然、俺が夢姫の護衛に着くことは確定してるけど」
「なら頑張る」
「そう。その意気だ」
ヒロ君が護衛に着く。それはヒロ君がお兄ちゃんと同じ立場になってからずっとだ
部屋で支度を済ませていると、部屋の中が陣平君の香水の匂いがついていることに気が付いて
「ねぇヒロ君」
「ん?」
「あたしの部屋に陣平君入った?」
「そりゃ寝ている夢姫を抱えて連れて行ってくれてるの松田だからな」
連れて来てくれたの、陣平君だったの?
「心配かけた。なんて思うなよ?夢姫」
「え?」
ヒロ君の車に乗り込んで氷帝まで行くと
「お前は俺達の妹だ」
そのヒロ君の発言に丁度登校してきていた望ちゃん達には聞こえていた様だ。
「それは何があっても変わらない。だろ?」
「そうだけど…」
「そのうち俺と旅行でも行こうか」
リョコウ?
「夢姫にもたまには息抜きが必要だって言う事だよ」
教室の中に入ると
「ようやく来れたんかいな」
「本当だ」
え?
「跡部もやけに心配してたで?」
跡部君が?
「自分の目の前で車に乗せられるんやからな」
「キミたちに頼みがあるんだ」
「「頼み?」」
「ヒロ君?」
「あまりそのことが事実でも夢姫には思い出させたくないから、その話をしないで貰いたいんだ」
「どういう事やねん」
「夢姫はあまりその事を話したがらないんだけどな。自分がどうなるか分かってるから」
「え?」
「だからなるべく別の話題にしてやって欲しい。それをフラッシュバックさせたらどうなるか分からない俺達じゃないからな」
「そう言えば、よく降谷も『たち』って言うけど、護衛のアンタらもそういうよな」
「まぁな」
皆がそろって顔を見合わせている中来たのは
「夢姫?あんたもう来れるの?」
「うん。無理のない程度には」
「そう。心配したのよ?来ても教室に入れないくらいだったんだから」
「ごめんね、心配かけちゃった」
「全く、あんたって子は本当に」
なんて心配してくれる心空ちゃん
「五十嵐心空さんだよね」
「はい?」
「少しだけ話がしたいんだ」
「良いですけど」
あたしの方を見て来た心空ちゃん
「大丈夫夢姫も一緒だから。放課後俺に時間をくれないか」
「分かりました」
放課後でいいんだ。なんて思いながらもテストの返却をしてもらうと、お兄ちゃんたちに見て貰っていた場所は矢張り間違っていて
「お疲れ様」
今日はテストの返却だけという事で、早々に学校も終わり、ヒロ君の車で来たのは警察庁
「久々なんだけど、こっちに来るの」
「そうだろうな」
「え?どういう」
「ここでの事は他言無用で願いたい」
「え?あ、はい」
警察庁の中に入ると、ある場所に案内されて
「ゼロ、連れて来たよ」
「あぁ。五十嵐心空さん」
単刀直入に話したのはお兄ちゃんの方だ
「は、はい」
「まずは高等部に上がってから夢姫と仲良くしてくれていることに感謝する」
「え?」
「そこでこの間夢姫が車に乗せられ誘拐された件なんだが」
「あ、あぁはい」
「なんで松田に連絡が出来た?」
「どういうことだゼロ」
「夢姫には簡単に人を信用するなとそう教えているのは僕だ。その夢姫が幼稚舎から一緒にいる小鳥遊望には誰も紹介しなかったのに君には早々に紹介したんだろう」
「そうですね。夢姫と一緒に登校した時に、その『松田陣平』という方を紹介してもらいましたから。当然、この方は知って居ましたよ」
そう見たのはヒロ君の方で
「ずっと彼女のクラスで立っているなぁと思っていましたから」
「そうか」
「まさか護衛だとは思ってもいませんでしたよ」
「じゃあ松田にすぐ連絡できたのは」
「紹介してもらっていたからで、それが無かったら電話なんてしませんよ」
真っ直ぐにお兄ちゃんの方を見ている心空ちゃんに
「それもそうだな。では他の質問に変えよう」
「他の質問?」
「『小鳥遊望』についてだ。君は彼女の事も知って居るだろう」
「えぇ。幼稚舎から一緒なので」
「少しでもいい。何か情報がないか」
「そうですね、3年の10月に来た彼女の事を不振がってはいましたよ。彼女は『小鳥遊グループ』のたった1人の孫娘で大分我儘に育てられたようなので。自分の欲しいものは手に入れたいタイプなんですよ。きっとお兄さんたちの事も調べているはずだと思っていますが」
「なるほど」
「でも中学2年の時には今一緒にいる人たちと一緒にいたので、その前から一緒にいたんでしょう。たまたま聞こえたのは『降谷夢姫の情報も無ければ一緒にいる人間の情報も出ないなんて』ってこぼしているのが聞こえていますし、丁度その時くらいじゃないですか。『家族位紹介しろ』と大勢の前で堂々と言っていたのは鮮明に覚えていますよ。当時同じクラスにはいましたけど」
「そうか」
「でもその時には降谷夢姫って言う子がどんな子かなんて私は知らなかったので話すこともしませんでしたけど」
「それがなんで高等部に」
「中3の時はクラスが違たので話す接点が無かったんです」
確かにクラスが違えば、話すことなんてほとんどない。それこそ余程仲が良いとかにならなければの話だ
「そうか」
お兄ちゃんとヒロ君が何かを話していて
「貴重な時間を取ってしまってすまない」
「いえ。ただ1つ夢姫が休んでいるときに小鳥遊望はこう言っていたのを聞いていますよ」
そう出して来たのはスマホのボイスレコーダー
『アイツ今頃生きてるか死んでるかなんて分からないんじゃない』そう話しているのが聞こえてきて
「これは本当に」
「えぇ小鳥遊望ですよ。そう言った事に私は興味がないので」
「分かった。そのボイスを我々に提供をしてもらえるだろうか」
「構いませんけど」
お兄ちゃんと心空ちゃんで何かをしていると
「ゼロ、万が一がある」
「あぁ」
お兄ちゃんはもう1つのスマホを出すと、何かをしていて疑問に思っていると
「じゃあこっちの方には夢姫に何かあった時に連絡をくれると助かる。僕がいなくてもヒロが大抵は一緒にいるからヒロに言ってくれても構わない」
「わ、わかりました」
そのまま心空ちゃんも一緒に送ってくれるという事でヒロ君の車に乗り込むと
「私までいいんですか?」
「あぁ。夢姫と仲良くしてくれているお礼と、今日は無理矢理でも時間を奪っちゃったからね」
「そんな事は無いですけど」
なんて話をしていたけど、家の場所を聞いたヒロ君はそのまま送ってくれていて
「じゃあ今後今日の事を聞かれても他言無用で。もししつこく聞かれたら今日の話じゃなくて、夢姫の事で話をしていただけだと言っていい」
「いいんですか?」
「あぁ」
「分かりました」
車のドアを閉めた心空ちゃんが手を振ってくれたので手を振り返すと
「夢姫」
「うん?」
「いい子そうじゃないか」
「望ちゃんといた時よりも気が楽なの。話をしているときも聞いているときも」
「そう」
家に着いたあたし達を待って居たのはケンちゃんと陣平君で
「どうかしたの?」
「警察庁の方にGPSが動いてたからさ」
車を駐車し終わったヒロ君が戻って来て
「お前が一緒なら安心だな」
「当り前だろ。それよりも松田、ちょっと話が」
「あ?あぁ」
家の中に入るとケンちゃんも一緒に入ってきて、リビングに行った3人を見て
「夢姫も着替えておいで」
