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夢小説設定
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警視庁に入ると、取調室という暗く狭い空間に入れられたあたしは
「やっぱダメか」
「え?」
「悪い。場所変えてもいいか」
「それは構わないけど、どこで誰に聞かれるか分からないわよ」
「だから捜査一課の使用している会議室があんだろ」
あぁ、そう言った佐藤刑事は納得していて
「落ち着け夢姫」
「じんぺ…」
「顔色わりーなまだ」
「迷惑かけちゃった」
「迷惑じゃねーよ」
「え?」
「俺達は『ごめん』は聞かねーからな」
あ…
「助けてくれて、見つけてくれてありがとう陣平君」
「あぁ」
「後で佐藤刑事たちにもお礼しなくちゃ」
捜査一課の会議室に案内されると真正面で佐藤刑事が座ってくれて、隣には陣平君がいてくれる
「じゃあ聞きたいことがいくつかあるんだけどいいかしら。答えにくい事は答えなくていいわ。首を横に振っても構わないし、隣の松田君に何かを言ってもいい」
「はい」
「まずは降谷さんが学校から出た時にこの車は」
そう見せて来たのはあたしが見た車だ
「あたしが氷帝の校舎から出た時には既にと待って居ました。あたしの正面に止まったのも覚えています」
「そう。じゃあどんな人がいたかは」
「男性と女性が1人ずつ。2人とも知らない人たちでした」
「自分の中に何か心当たりとかは」
「いえ、全く」
「そう」
それからも色んな質問をされたあたし
「降谷さんのスマホだけが氷帝に落とされていたの。そしてそのスマホから松田君宛てに電話がかかってね」
「俺が出た時に夢姫から紹介された女が話したんだ」
「そう…なの?」
「え?あなたが彼女に」
「そんな余裕なかったから」
「じゃあ警視庁にかけて来た彼は一体」
警視庁にかけた彼?
「彼って事は男性ですか?」
「えぇ。名前を聞こうと思ったけど、彼も用件だけ言って電話を切っていてね。名前を聞きそっびれちゃったのよ」
「そうだったんですね」
「夢姫、俺から1つ聞きたい事がある」
「松田君がなんて珍しいわね」
「これはきっとお前が氷帝の幼稚舎から通ってることを知ってる俺だから聞けることかもしれねぇが」
「うん?」
「最近、小鳥遊望と一緒にはいねぇのか」
「いないよ」
「いつからだ」
「うーんっと…中等部の終わり位からかなぁ…?望ちゃんがあたしの陰口をよく言っている子と一緒にいるようになって、そのまま高等部にって感じだけど。望ちゃんもお兄ちゃんたちを紹介してほしくて近寄ってきたタイプの子だから」
「「え?」」
「詳しく聞かせて貰える?」
「望ちゃんと出逢ったのは氷帝の幼稚舎の4年生に上がってから。最初は中途入学したあたしが珍しいんだろうと思って、少しずつ話すようになってそれが中学3年生の時にこう言われたの『家族位紹介してくれてもいいんじゃない』って」
その言葉に反応をしたのは陣平君だ
「そう簡単に教えられないのも事実で、だからこそ『会わせる事は出来ない』ってはっきり断った次の日から陰口を言うような子たちと一緒にいるようになって、そのまま高等部に上がってもその調子で、最近は陰口もあたしのいる場所でも平気で言うような子だから」
「夢姫それは陰口じゃねぇ。悪口だ」
「だから高等部では誰ともかかわらないようにしよう手灯った矢先に話しかけて来てくれたのが五十嵐心空ちゃん」
「なんでソイツは大丈夫だと思った」
「え?」
「警戒心の強いお前がそう簡単に」
「信じられるかどうかも確かにあって、でも中等部の時もあたしは知らなかったし幼稚舎の時にも知らなかった。けど、心空ちゃんは知っててくれてそれも望ちゃんがあたしが知るよりも先にその陰口を言っている子たちと一緒にいたって言うことも教えてくれたの」
「なるほどな。お前の弱みに付け込んできた可能性も有るのか」
え?
「どういう」
「その陰口を言っている主体がソイツの可能性もある。『敵を欺くにはまずは味方から』その状態の可能性も有る。用心に越したことはねぇ」
「そうね。その線もあるかもしれないけど」
「じゃあどうして陣平君に心空ちゃんは連絡をしてくれたの?どうでもいいなら連絡なんてしなくても済むでしょ…」
ポタポタと泣き出したあたしに
「夢姫。お前が紹介してきたと言うよりも先にまずは俺達は刑事だ。どんな人材でもまずは疑うのも仕事の内だ」
だからって
「何も無ければそれでいい。夢姫の交友関係にいいも悪いもねぇ。お前が付き合うための人材だからな」
「あ…」
「いまはまだその交友関係の『こ』の字にも達してねぇ。そんな人物だからこそ余計に疑ってもいい」
陣平君達は皆心空ちゃんを怪しんでる
「でも疑問なのよ」
「何がだよ」
「どうやってその人たちを読んだのか」
「それは…」
「たしかにあたしといる時にはスマホも触ってないですけど」
「確かに不自然だな」
なんて話をし終わると
「また何か分かったら松田君でも私でもいいから話をしてくれるかしら」
「でも…」
「大丈夫よ。誘拐犯は早めに捕まえなくちゃ」
きっとこの女の刑事さんはあたしの味方なんだろう。捜査一課の会議室から出ると、入り口には夜風になびいてる金色の髪が見えて
「陣平君」
「なんだよ」
「心空ちゃんね、陰口とか悪口言う人たち嫌いなんだってそう言ってた。あたしはその言葉と一緒にいてくれた時間を信じたい」
「そうか。気を付けて帰れよ」
「うん」
お兄ちゃんの所に走り出したあたしは
「夢姫」
「お兄ちゃ…」
「無事で何よりだ」
「ううん。陣平君が爆弾解体してくれたから。きっと来てくれるって思えたの」
「そうか」
