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夢小説設定
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下に降りると、誰かと電話をしている陣平君の姿があって、さっきまで陣平君と話していたであろうヒロ君は邪魔をしないように陣平君から離れているようで
「夢姫が森谷邸で食べたスコーンが美味しかったって言うからちょっと作ってみたんだ」
わーい
さっきまで紅茶も飲んでいたのに、ヒロ君はここでも紅茶を用意してくれて
「やった!ヒロ君の作ってくれるもの美味しいんだよね」
「それは良かった」
電話を終わらせたらしい陣平君は
「夢姫、聞きたい事がある」
「聞きたいこと?」
「あぁ」
スコーンに手を伸ばした後そう言われてしまい手を止めたあたし
「森谷邸でギャラリーを見たっつったよな?」
「うん。ケンちゃんと一緒に」
「あのボウズがカツラと変成器があったと言っていた。お前が行った時にも」
「無かったよ」
「ん?」
「カツラとかそういった類のものはなかった。あったらすぐに言うでしょ?あたしだもん」
「そうだよな」
なんて何かを考えているようで
「陣平君?」
「いや、なんでもねぇ」
「そう?」
何かを考えているときの陣平君はきっと何かを繋ぎ合わせているんだろう
「でもなんで捕まえた人の事をまだ調べているの?」
「まぁ色々とな」
「そうなんだ」
でも色々と証拠が揃ったらしく彼は警察で拘留されるという事になったらしい
==
翌日
「夢姫」
「うん?」
「もし、今日も午前中で終わるようなら俺にかけて来ても構わないよ」
「え?」
「俺今日は出ないつもりだし」
あ、そうなんだ
「出てもそんな遠出するわけじゃないからね」
「っていうかお兄ちゃんは?」
「色々とあるらしいよ。暫くはまた徹夜だってぼやいてたし」
あちゃー…
「でもまぁ試験の時には室内での護衛もしないっていう条件での普段の室内護衛だからね。見える位置にはいるよ」
「そっか」
学校までは今日はヒロ君の運転
「お兄ちゃんもそうだし皆そうだけど、よくこんなひっくい車運転出来るよね」
「慣れだよ慣れ」
慣れでもあたしには無理かも
「夢姫はどういう車が好きなの」
「どういうって?」
「班長みたいなボックスカーもあれば、松田みたいにハリアーみたいに低くもなく高くもない車もあるだろ?」
あ、そういうこと?
「皆車はかっこいいんだよ?ケンちゃんの乗ってるGTRだってお兄ちゃんのRX-7だって、ステップワゴンもそうだしクラウンもハリアーだって皆かっこいい。けどあたしは自分が運転するってなったらきっと乗れないなぁって」
「まぁこういう車を運転させるつもりがないからな俺達も」
俺達?
「俺だけじゃないよ。ゼロ達皆おんなじこと思ってるだろうから。なんならきっとゼロは確実に運転なんてさせる気ないだろうし」
「あー…お兄ちゃんならあり得そう」
「だろ?」
ヒロ君は実は黒のクラウンに乗っていて
「じゃ、行こうか」
「うん」
クラウンに乗って氷帝に入ったあたし
「今日も随分な登校の仕方なのね」
「跡部様だってこの校舎の中には車ではいらないと言うのに」
ふーん…
そう言えばここ最近はクラスにいることも減っているような気もするけど
「よぉ」
「おはよう」
そう入って来た不二君と跡部君
「2人ってよく一緒にいるよね」
「来るタイミングが同じなだけだ」
「へぇ」
「でもよ、跡部」
「んだよ?」
「コイツ今日黒のクラウンで来てたぜ?」
「兄貴が車でも」
「変えてないよ。お兄ちゃんはRX-7のまま。今日の車の運転手は皆もよく知ってる人だよ」
「は?」
「俺達もよく知ってる?」
「そう」
だってヒロ君は室内で護衛してくれている公安の刑事さんだもん
「確かに試験が始まった昨日はいなかったよね」
「そうだね」
「何かあんのか」
「そういう条件だって言うから」
「「条件?」」
さっきまであーだ、こーだと言っていた彼女たちもそこまでは知らないだろう
「先生たちに許可は取ってあるんだよ。普段室内であたしの護衛で入る代わりに、試験の最中だけはこの室内にも、校舎の中にも護衛を入れないって言うことで」
「マジかよ」
「だから廊下にもいないでしょ」
「確かに。いねぇな」
「だからこそのあれは彼の車。普段は一緒に乗ってきてそのまま護衛だったりしているからね」
「そういう事かよ」
でもヒロ君が運転するなんて早々にないから結構レアだ。午前中にたまっている公安の仕事をしてくるから終わり次第連絡くれていいとは言っているけど、忙しいのに電話をしてもなぁ
なんて思いながら席に座って始めるのは読書だ
「お前っていつも本読んでるよな」
「そうだね」
「でもそれって」
「難しそうだな」
「割と難しいよ。でもまぁお兄ちゃんたちはもっと難しい本読んでたしね」
「「はぁ!?」」
PIPIと入った連絡にはお兄ちゃんからで
「ありゃりゃ」
しばらくお兄ちゃんの送迎は無しって事だ。つまりヒロ君も確実かも知れない
「おみやげよろしくっと」
「「みやげ?」」
「お兄ちゃん今日から海外だって言うから」
「マジかよ」
お兄ちゃんからの連絡には「ヒロは今回行かないから」という事だ
ヒロ君が行かないという事は確実に朝言っていたことが遂行できれば来てくれるという事だ
「あら、おはよう降谷さん」
「おはよう?」
「なんで疑問形なのよ」
「え、だって」
「そういやお前等って中等部とかでも話してたイメージねぇんだけど」
「だって話したのつい最近だもの」
「へぇ」
先生も入ってきて、試験が始まるという事で皆が席に着くと、遠くから黒煙の様な物が見えていて
「何?あの煙」
「遠くもないけど、近くもないよね」
なんて話が聞こえて来ていて
「でもサイレンの音が全く聞こえないのも可笑しくない?」
「確かに普通だったら聞こえるよね」
なんて話をしていて
「少し待って居ろ」
そう言った先生は教室を出て行っていて
「確かに、この距離くらいならサイレンが聞こえてくるなり、走って来るなりしているはずだよね」
「あぁ」
「でもなんで降谷さんは連絡しないんだろう」
なんて聞こえているのも事実だけど
「はぁ…」
「降谷さん?」
「お兄ちゃんいないしなぁ、取り合えず」
「「取り合えず?」」
スマホを取り出して電話をしたのはヒロ君だ
「こんな早く終わったのかい?」
「なわけないでしょ。あのねヒロ君」
ことの顛末を話すと
「取り合えず直ぐに見に行くよ。それとあいつ等にも連絡しとけよ」
ヒロ君の言うあいつ等っていうのはきっと爆処と一課の事だろう
「分かった」
それだけで電話を切ったヒロ君
「凄いね」
「なにが?」
「簡単に刑事さんを動かしちゃうだなんて」
「動かしてないよ」
「え?」
「あの」と言った瞬間、同じような場所で再び黒煙が上がっていて
「またかよ」
「
「「家?」」
「家、あっちの方なんだよね」
「マジかよ」
「そして今電話した彼は一緒に住んでいる人」
「同棲か?」
「いや同居って言う線も」
「シェアハウスの可能性も」
なんて言うもんだから
「半分同棲、半分同居」
「どういう意味だよ」
「そのままの意味。さーて電話しなくちゃいけない場所が沢山だ」
「あ?」
スマホから警視庁へつなぐ番号を書けると
「はい」
「あ、スイマセンが警備部機動隊の爆発処理班へつないでいただけますか?」
「失礼ですが」
「降谷と言えば分かりますが」
「少々お待ちいただけますか」
そう言ってしばらくした後、電話に出てくれたのは
「どうした?夢姫、珍しいじゃん」
「ケンちゃん、ヒロ君には伝えたんだけど」
事の顛末の話をすると
「分かった。松田たちにも俺から伝える。諸伏には言ってるって事は」
「きっと見に行ってるかもしれない」
「了解」
電話を切ってくれたケンちゃん。きっとケンちゃんの事だ直ぐに処理班を動かしてくれるだろう
戻ってきた先生は「ここ等辺じゃないから試験を行う」という判断を下したようで
「するんだ」
「でも降谷さんの家はあの煙が上がってる方だって」
その言葉に先生が今度は驚いていて
「大丈夫ですよ。見に行ってくれているので。ダメならダメで連絡が来るでしょうし、大丈夫なら大丈夫でも連絡は来るので」
「そうか」
なんて話をしていて
「ただ」
「ただ?」
「何かあればすぐに乗り込んで来そうですけど」
「はぁ!?」
「そりゃそうでしょ?あの黒煙で爆処の現エースと元エース2人が出てる。一課の人間も出るんだから」
「そうかも知れねぇけどよ」
それも出てくるのはほとんどはお兄ちゃんの同期の人間と後輩たちだ
試験が始まってすぐ大きな爆発音が聞こえてきて
「え!?何!?」
「何が起きてるの!?」
なんて話した直後
「夢姫」そう声が聞こえたかと思えば電話に陣平君の文字
「もしもし」
「お前今氷帝の」
「中だね。黒煙だけだったから試験はするって言ってるけど」
「そうか。ならこう伝えろ」
「ん?」
「
「分かった」
電話が切れたかと思えば
「どうかしたのか降谷」
「爆処の元エースからの伝言ですよ」
「だから」
「『全部閉じろ』との事です」
「全部閉じろ?」
「なんでそんな事を」
「距離があれば多少は防げるでしょう?黒煙からも」
「だが!」
「あたしは彼らの言葉を信じますけどね」
「!?」
「彼が…いいえ彼らが処理してくれていると信じられるからこそ、窓は占めるべきですけどね」
「何故」
「7年前、ビルに設置された爆弾を解体してくれている2人の人材を知って居るでしょう」
「そう言えばニュースにもなってたな」
「若い刑事が処理していたと」
「そう。その彼らをあたしは信じていますよ」
ついこの間、デートしてきたしね。ケンちゃんと
「だがそれだけで」
クスクスと笑ったあたしに
「何が」
「それなりの付き合いがあるんだって。お兄ちゃんと同期で同じ年。そして1人は未だに爆処で最前線を担っているわけだけどね」
機械いじりとか分解をさせたら絶対に右に出るものはいないとあたしは思ってる
「じゃあもう1人は」
「一課でバリバリの刑事さんだよ?ちなみに皆が『怖い』って言ってた」
その瞬間「嘘だろ!?」っていう声がクラス中に響いていて
「試験があるのならやってて構わないそうですよ」
「いいのか!?」
「えぇ」
それでも普通にしてくれた先生は試験問題と解答用紙を配っていて
「先生」
「なんですか?」
「ちょっと危険な事になっているので、生徒が終わり次第、回収をするように」
「はい」
「最終科目の時間帯は終わり次第回収。そのまま帰宅させるように」
「承知しました」
なんて話をしていて
「終わり次第帰れるという事は」
「どこかでテニス部の練習が見られるかも」
なんて言われているようで
「(テニス…)」
試験が始まって問題用紙に書き込みながら答えを回答用紙に書き込んでいく
答えがあっているかどうかなんてあたしには分からないけど、お兄ちゃんが帰って来た時に答えを合わせてくれるからお兄ちゃんによく勉強は見て貰っているけど、ヒロ君だって中々に頭が良い
なんて思いながらも回答用紙を先生に提出すると既に提出していたのは跡部君と不二君だ
まぁ問題用紙を回収しないでいてくれているのはすごく助かるけど
全部の教科が終わって電話を掛けようとしたときに入っていたのはヒロ君からの大量着信
「こわ…」
「何がだい?」
「あ、ううん。何でもない」
なんて話をしながらヒロ君に電話を掛けると
「無事!?」が一発目の言葉で
「平気だよ。今終わったけど」
「じゃ、迎えに行く」
「待ってる」
なんて話をしていた時だ。この間来ていた先輩達がまた来ていて
「そう言えば降谷さんってよく送迎の人が変わるよね」
「そうだね」
「それは君の情報が出ていないのと何か関係でもあるのかい?」
「大いにありますよ」
「え?」
「心配性と言えば聞こえはいいでしょうけど、兄たちは皆揃いも揃ってあたしに対しては過保護なので」
だからこそ、何かあれば物凄く心配もしてくれる
「過保護…ねぇ」
キキっという音が聞こえてきて外を見ると、ヒロ君だと思いながら
「えぇ。まぁあたしに何かあって暴れるのは兄ではないですけど、兄も他の皆も起こらせたくはないのであたしは」
「「怒らせたくはない?」」
「えぇ。なら聞きますか?」
タイミングよく電話をかけて来てくれたヒロ君の電話をスピーカーにすると
「もう着いたけど、また話し込んでいるようだね」
「よく分かってるね。さっすがヒロ君」
「そりゃわかるだろ。夢姫の兄貴をしてすでに14年目だぞ?分からないわけがない。そのついでだ、速く降りて来い」
「すぐに降りるね。あ、そうだヒロ君」
「ん?」
「テストの問題用紙に書いてある答え見て欲しくて」
「そんな事?」
「大事な事ですー」
「いいよ。いつだってその役目はゼロだったのにね」
「「ゼロ?」」
「気を付けて降りておいで」
「そうする」
電話を切ったあたしに
「なんで私たちが一緒に話をしていると」
「ここから見えますよ?迎えに来てくれている彼の姿。そこからでも見えていますよ。この中は」
「成程」
「だが怒らせたくないというのは」
「良いも悪いも全て褒めて起こってくれるのは兄たちだけですからね」
「はぁ!?」
「降谷さんって両親は」
「さぁ?生きてるのか、死んでいるのかさえ分かりませんよ」
あの日、あの時、お兄ちゃんに「俺が引き取る」って言わなければあたしはきっと降谷の姓じゃなくなってたかもしれないけど
