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「此処に住んでるの?」
「あぁ」
ちーちゃんと一緒に行くとちーちゃんがチャイムを鳴らしていて
「お久しぶりです。浅葱先輩」
「あぁ。鈴も一緒に来てたのか」
「お久しぶりです」
下を向いた先にいたのはコナン君で
「おトイレ貸してほしくって」と言っていたコナン君は嘘っぽいけど
「入って」
中に案内されたあたし達とコナン君はおトイレに向かっていて
「杖…?」
「あぁ。で?わざわざ何の要件だ」
「佐々木直之の事故現場に花を供えたのは、先輩なんじゃないですか?」
!?そうなの!?
「何の事だか」
あ、そっぽ向いちゃった
「第一、私にそんな資格は無いだろう」
「あの事故は先輩の所為じゃない。あの状況下で追跡は適正だった。事故後の調査でそれは証明されています」
「だからなんなんだ」
「!!」
「マスコミは勝手な事を巻き立て、ネットには今でも警察に責任を問う声は残っている。私にとってバイクはただの乗り物じゃない。無くてはならない存在だ」
家の中にあるのはバイクでとったトロフィが沢山あって、その中に見慣れたバイクにまたがっている写真があった
「それが白バイ隊からも外れられ今は内勤だ。リハビリをすればいずれまた、バイクに乗れる方法はある。だが元には戻らない」
そう話してくれていた一華さんは、何かを諦めた顔をしていて
「用はそれだけか?なら、もう帰ってくれ」
「ねぇねぇ一華さん」
「なんだ?」
あ、昔の一華さんだぁ
「もうバイクには載ってないの?」
「あぁ。バイクの装備も手放してしまったからな」
また、ちーちゃんと走ってる姿を見たかったのになぁ…
「あの事故以来ずっと乗ってないよ」
「そっか…」
「突然、すみませんでした。私たちはこれで」
そう家を出るときだった
「鈴」
「一華さん?」
「これを持って行くといい」
そう冷蔵庫から出してくれたのは
「わーっありがとう一華さん!」
「どういたしまして」
「それが好きなのは相変わらずか」
「へへ」
一華さんの部屋を出て、ケンちゃんの車に乗り込むと
「それどうした?」
「一華さんに貰ったー」
「「一華さん?」」
「ちーちゃんの先輩」
「あぁ」と納得してくれたにぃにたちは流石です
「じゃあちーちゃんまたねー!」
「あぁ。気を付けて帰れよ」
「はーい」
「え?鈴ちゃんどこに」
「実家だよ?」
「そう言えば地元だって言ってたっけ」
「うん。神奈川県生まれの小学校3年生まで神奈川にいたんだー」
「じゃあその後に東京?」
「詳しく言えば小学校3年の途中からは東京にいたんだ鈴は」
「へぇ」
「蘭ちゃん達もまたねー」
ケンちゃんの車が走り出して実家に帰って来ると
「ただいまー!」
「おかえり」
「楽しかったみたいだな」
「楽しかったよ!バイクの免許欲しくなった!」
「まだ言ってんのか、おめーは」
「だってぇ」
「私は反対はしないわよ?」
やった!
「でも千速の後ろには乗れなくなるぞ」
「うぅ」
「あら、千速ちゃんにそんな事言われたの?」
「うん」
「じゃあ諦める事ね」
ママまでそういう…
「夕飯はたまには焼肉にしましょうか」
「おっしゃ!」
「やったぁ!」
ママがちょっと高いお肉買ってきてくれてたよ!
あたしも東京で頑張ってるのと、にぃにが久々に帰ってきてくれたからだって言ってた!
これからはもうちょっとにぃにと一緒に帰って来るね!
部屋に戻ると子供たちは、博士と一緒にまた行っていたらしい
「あらら」
==
翌朝
「あら、早いじゃない」
「へへ。ちーちゃんにお弁当作ろうと思って」
「あら珍しい」
なんて話をしていると
「いや、俺は鈴が台所に立つ姿はもう見慣れたけどな」
「おはよーにぃに」
「おう」
なんてスマホを確認していると
「ちーちゃん、今日もお仕事?」
「あぁ」
「お弁当持って行くから県警で待っててねって言っておいてね!」
「へいへい」
お弁当を作り終わらせて、にぃにと一緒に神奈川県警に行くと
「ったく、警視庁で徹夜して、今度は神奈川県警で事情聴取かよ」
「仕方ないよ。あの黒いバイクの目撃者なんだから」
「パス貰って来る」
「あ、千速さん!」
そう言った蘭ちゃんたちの声がしていて
「あれ?松田刑事に鈴ちゃん?」
「蘭ちゃんだー」
「坊主も一緒って事は、あのおっさんも一緒か」
「はい。これから事情聴取が」
「わー、大変だね」
なんて話しているとあたしの手元に気づいたらしい蘭ちゃんが
「お弁当?」
「そう。これはちーちゃんに作って来たの」
「へー、すごいね!」
「でしょー?」
「だったらもう少しまめに実家に顔を出してやればいいものを」
「だって、にぃにがいないと言われるのあたしだもん」
「え?じゃあたまに帰省だって帰ってるけど」
「実家じゃなくて萩原家の実家かちーちゃんのおうちです」
「そうなんだ」
「ちーちゃんは?」
「わたしはここでの仕事を片付けていただけだ」
ちーちゃんのスマホ画面には
「お前たちも見ているだろう?」
ちーちゃんの待ち受けにはあたしが小学生の時の写真だ
「!!?」
「やはりその反応かまだ」
「え?」
「誰なんです?この子」
「言っただろ?お前らも見てるって。千速の待ち受けの写真は鈴の小学生の時の写真だ」
「「うそ!」」
「本当…」
っていうか、物凄く恥ずかしい…
「千速がそれなら俺達も鈴のちいせー頃の待ち受けにすっかな」
「絶対にやめて」
「んでだよ?」
「恥ずかしいじゃん」
「全然?」
ぶすうってしていると
「ならとーるくんに負けた時の陣君の写真待ち受けにする」
「止めろ」
「じゃあ陣君もやめて」
「わーったよ」
なんて話をしていて
「相変わらずだな」
なんて言われるとは思わなかったけど
「これって確か…」
「7年前の写真だね」
「へぇ」
「変わらないねぇ」
酷くない!?
「そう言えばあの時も白バイをお釈迦にして…上にこっぴどく怒られていた時だったな」
って言ったタイミングで
「あの時のハギは鈴に助けられたしな」
「へっへー」
「ただ、裸足で外に出て来たって言うとんだじゃじゃ馬だけどな」
「言わなくてもいいじゃん…」
あの時はママにも怒られたもん
「お前たちはこれからどうするんだ?」
「ケンちゃんの運転でドライブに行って来るー」
「陣平は」
「ジムだジム」
「そうか」
なんて話をしているタイミングでちーちゃんの携帯に電話が入って
「重梧か。なんだ?」
「丹沢湖でバイクの死亡事故が遭って、交通部の要請で来てみたんだがちょっと気になる点があってな。確認のため至急来てくれないか」
「かまわんよ。ただ私には今、足がない」
っていうタイミングでケンちゃんも来ていて
「研二、丹沢湖まで行けるか?」
「行けっけど。どったの」
「バイクの事故だって」
「成程な。んじゃ任されて」
そう言っている当たり、若干のスピードは出るかもしれないけどね
ケンちゃんの運転で来たのは丹沢湖のブリッジだ
「相変わらずきれーだね」
「お前の感想はそれね。まぁ鈴らしいっちゃらしいけどな」
なんて言われてて
「悪いな突然」
「一体何事だ?ただのバイク事故ではないのか?」
「あぁ。ひとまずコイツの話を聞いてくれ」と
交通課の女の人を紹介されたよ!
「状況だけ見れば普通の事故なのですが、ちょっと引っ掛かる所がありまして」
「被害者の身元は分かっているのか?」
「あ、はい」
青木祐一41歳の男の人だと言うことが分かって居る
「藤沢市内でバイクショップを経営。目撃者の証言によると昨夜の午後9時過ぎバイクごと橋から湖へ転落したようです」
はい!?
「死因は落下の衝撃によるものと思われます」
「それで?気になる点って言うのは」
被害者の所持品に病院の明細書があったと言う。しかも眼底検査を受けていると言う
「それって運転しちゃだめなやつだよね?」
「あぁ」
被害者が乗っていたバイクは真純ちゃんと同じタイプのバイクで
「悪いな研二」
「いやいや、お安い御用」
「ちーちゃん、今日ちーちゃんのお家でお鍋パーティーしようね!」
「いいな」
やった!
「ドライブの帰りにケンちゃんと買い物して帰る―」
「気を付けろよー」
「はーい」
なんて話をしていると
「萩原刑事と本当は兄妹なんじゃ…」
「まさか」
そう言ったケンちゃんは
「君たちにはヒントを上げるよ」
「ヒント?」
「君たちがよく目にする刑事と鈴の共通するモノがあるよ」
「共通するもの?」
「あぁ。それが分かれば分かるはずさ」
なんでそこまでヒントを出しちゃうのかなぁ
「あと」
「あと?」
「鈴とよく一緒にいる」
「それ、ケンちゃん達だって同じじゃん」
「それもそうだ」
なんてケンちゃんの車の助手席に乗り込むと
「んじゃ、姉貴の家で待ってるわ」
「おう」
「ちーちゃん、お鍋何がいい?」
「鈴の食べたい鍋に任せる」
「分かったー」
手を振りながらケンちゃんと事件現場から離れてドライブをしていると
「こんな事件が無けりゃぁな」
「確かに。ちーちゃん、忙しそうだもんね」
「あぁ。つーかお前らはいいのか?親父さんたち」
「ママは今日は夜勤で朝までいないから」
「つーことは親父さん1人?」
「ううん。ジムの人たちと飲みに行くって言ってたよ」
「へぇ成程な。それで鍋パーティーなわけね」
「そう言う事。寒くなって来たし、丁度いいかなぁって」
「だな」
萩原家に行くと2つに分かれているお鍋があって
「これ拝借すっか」
「持って行って平気なの?」
「親父ら2人で鍋するにしたってこんなでけぇの使わねぇよ」
それもそっか
お鍋だけ車に乗せた後ドライブに走ると
「風邪が気持ちいいねー?」
「寒いくらいだけどな」
確かに。窓を開けちゃったから、車でもコートが手放せないよぅ
「そろそろ窓閉めな」
「はーい」
窓を閉めた後
「ケンちゃん」
「ん?」
「にぃにもそうだけど、結婚とかって考えないの?」
「結婚ねぇ」
「だって、わーくんはナタリーさんがいるじゃない?」
「そうだな」
因みに、結婚してるのもわーくんだけ!
「でもにぃにたち皆そんな話が出ないんだもん。あたしも彼氏が欲しいなー」
キキっとブレーキを踏んだケンちゃんに
「お前に彼氏が出来たらおっかねぇのが1人いるからやめておけ」
おっかないのが1人?
「にぃに?」
「あれは、お前に彼氏が出来ても反対しない。因みに俺も反対しない」
という事は、れーくんかヒロ君だ
「あいつ等を鬼にさせたくなかったら止めとけ」
「はぁい…」
仕方がないか…
「でも久々に兄妹で神奈川に帰って来るのも割と楽しいよ?」
「そうか?」
「うん!昨日もご飯食べてから寝るまでににぃにといっかい夜のお散歩してた」
「珍しいな」
「なんか寝付けなくって」
「楽しかったんじゃね?お前がそれだけ」
「なのかなぁ?」
「そうそう」
なんてちょっとだけ砂浜をお散歩
「寒い…もう冬の湘南の海来ない」
「それはここ等に実家がある限り無理があるだろ」
なんて話をしていたときだった
「ケンちゃん」
「ん?」
「なんか後ろに来てない?」
「来てんな」
あたしの腕を引いて走り出したケンちゃんはそのまま後部座席にあたしを入れ込むと急発進してて
「こあいぃー」
「悪いな、少しの辛抱だ」
神奈川県警に入り込むと直ぐに降ろしてくれて、中の会議室に行けば丁度よくちーちゃんがまだ居てくれて、怖かったのと安心感でちーちゃんに抱き着くと
「おいおいどうした?鈴」
「散歩中に追いかけられたんだ。あの、例の黒いバイク『ルシファー』に」
「なんだって」
「鈴は多分、バイクに追いかけられたって言う恐怖があるんだよ」
「もう免許取らない」
「こうなるなら取らせない方が安全だな」
なんて言われていて
「現れました!箱根の付近にルシファーが!」
「やっとお出ましか」
「鈴」
「ちーちゃん、行っちゃヤダ…」
「諦めろ。あれに乗ってるのはお前も知ってる人間だ」
あたしも?
「私は行かなくちゃいけない」
「うん…」
それでも離れようとしないあたしに
「するんだろ?鍋」
「する」
「なら、研二たちと先に帰って支度して待っててくれ」
「うん…」
下に降りると、新しい白バイに乗ったちーちゃんがいて、しょんぼりしたまま
「気を付けてね…?」
「あぁ」
バイクのエンジンをかけたちーちゃんが
「君も気づいているのだろう?少年」
それに頷いたコナン君を見て自信ありげな顔をしたちーちゃんは静かに白バイで走り出していて
「悪い。俺達はこれで帰るわ。松田を迎えに行って」
「松田?鈴君も松田だろ?」
「俺の言ってるのは男の方。鈴は名前で呼んでるだろ」
「そう言えば」
「アイツ迎えに行って姉貴の家で鍋の準備だな。鈴がしてくれるんだろ?」
「する」
犯人は一華さんなんじゃないかって言ってた。
でもなんと、真純ちゃんもルシファーに狙われたんだって。でもその時にはちーちゃんが一華さんに会ってたらしい。はて?
「いやあ、ルシファーは浅葱だよ」
「千速!?お前聞いてたのか」
「あぁ。少年のスマホからな」
さすがはちーちゃん
「少年の言葉が真実だとこれから証明して見せる」
「いいか?千速。くれぐれも無茶はするな」
「それは約束できないな」
「帰って来てね?」
「あぁ。帰って来れたらな」
…っ
「待って居るんだ。奴は…私を」
次の事情聴取が真純ちゃんらしい
「ありがとう。行って来るよ」
因みにあたしは横溝警部にケンちゃんが全部話してくれたので事情聴取無しです
真純ちゃんは蘭ちゃん達に「待ってて」とだけ言って行ってしまい、コナン君もちーちゃんに何かを頼まれたって言ってた
「じゃあ、蘭ちゃんまたねー」
「え?あぁ、うん」
ケンちゃんの車で、スーパーに寄ってお買い物してお肉沢山買って、にぃにも迎えに行ってちーちゃんの家にそのまま来たよ!
ちーちゃんがどこに居るのかもわからないけど、きっと沢山走って疲れて帰って来るから、昆布出汁に生姜を入れておく
あとの3つはお鍋の元。辛いのを2つ(あたしは苦手だから食べないけど)あとは胡麻豆乳鍋
お野菜沢山切ってちーちゃんが帰ってきたらすぐに出来る支度しておく
暫くすると
「ケンちゃん、ちーちゃんから電話なってるよ?」
「さんきゅ」
そう出ると
「悪いな研二」
「どうしたんだよ?」
「ルシファーにもエンジェルにも、爆弾が仕掛けられてる」
その言葉に驚きを隠せていないにぃにたち
「一定の速度を下回ると爆発だ」
「ここからじゃ間に…」
「間に合わせるに決まってんだろ」
「ケンちゃん…?」
「姉貴は」
「今はルシファーだ」
「追いかけっからそのまま走っててくれよ」
「あぁ」
カチャリと鍵を持ったケンちゃんと一緒に行くらしいにぃに
「鈴」
「にぃに?」
「この家で待ってろ。俺達3人ともぜってぇ帰って来てやるから」
「うん…」
そう出て行ったにぃに達を見送って、テレビをみる気力もないまま、ソファーに座り込んでいると
==
Side Jinpei
「よぉ千速」
「松田刑事!?」
「陣平…研二」
「白バイは手を離せそうか?」
「はい」
つーことはルシファーだけが手が離れないようになっているわけか
やってくれるじゃねぇか
「ボウズ」
「え?」
「そこ退け」
「!?」
「俺が解体する」
「陣平!?」
「間違えれば…鈴に会えなくなるぞ!」
「それは千速も同じだろ」
なんて言ったけど、きっと泣きわめくのが目に見えてやがる
「ハギ」
「んだよ」
「戻らなかったらこう言っとけ。お前の恋路は邪魔しねぇってな」
「それ、鈴と誰」
「決まってんだろ」
「だよな。でもそんな台詞言わせんなよ」
「あぁ」
「なんて会話なんだ?」
「さぁ?」
「千速はそのまま運転してろよ」
「あぁ。任せたぞ」
運転した状態での解体なんざなかなか出来ねぇが
何とか解体をし終えるが
「まじかよ」
「なんだ」
「時限式の爆弾魔で組み込まれてやがった。このままいけば午後9時03分って所か」
”にぃに”そう俺を読んでる鈴の声が聞こえた気がした
「午後9時03分は佐々木直之と死んだ時間が同じ」
「んだと!」
「恐らく龍里たちが仕組んだものだろう。全てが計画通りに運んで居れば」
「この時間、乗っていたのは千速じゃなかったってか?」
「あぁ。理由はどうあれ、佐々木をあのカーブに追い込んだのは彼女だからな」
そこまでの理由は何だ?
「そう言えばお前」
「んだよ」
「7年前の11月7日。研二の奴誰かと話してなかったか」
「あぁ。話してたぜ?でもそれはアイツから直截聞けよ」
「は?」
「兄妹なんだからよ」
奥にある爆弾はそう簡単に取れるようなものじゃないことくらいは分かって居るが、俺にも千速にも待って居る奴がいる。今ここで死ぬわけにはいかねぇ
なんて思いながらハギに電話を掛けると
==
「姉貴?珍しいじゃん」
「研二、お前に聞きたい事がある」
「なんだよ」
「7年前のあの日」
「帰ったら話すって奴か。忘れたと思ってたんっだけどな」
「忘れるわけがないだろう」
「つか陣平ちゃんも知ってる話じゃん」
「陣平がお前に聞けって言ったんだ」
~~
「姉貴は美人だが、ズボラで可愛げもなく足もさほど速くねぇし、格闘技も人並みで射撃にいたってはからっきし。だけどバイクにまたがった時、俺のドラテクでも追いつけねぇ日本一早ぇ女だよ」
「いや、この地球上で適う奴は1人もいねぇよ。バイクに乗った千速は」
「「無敵だ」」
~~
「ってな」
フッって笑ったのは千速の方だ
「そうか。無敵か」
スピードを出す前に追い付いたハギの車に戻った俺は
「千速」
「姉貴、戻って来いよ」
「あぁ」
ハギの車を止めると
「なんで」
「もう千速には追い付けねぇよ」
「え?」
グングンスピードを上げていく千速の後ろにはあのガキの姿もある
「ったく」
さっすが千速。バイク事ヘリの中に突っ込んでいきやがった、なんて思った直後ヘリから火が出たかと思えばきっと操縦が不能になったんだろう
「千速は」
前に進めば千速が抱えられている状態でいた
「アイツが言ってた意味が分かった気がするな」
「何が?」
「千速と警部がお似合いだって話だ」
「へぇ意外」
「ま、先に帰ってやるか。泣き虫なアイツが待ってる」
「だな」
千速の家に戻ればソファーで寝てしまっている鈴を見つけた時、これからも寂しい思いをさせるんだろうとは思っていた