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結局、昼間は鈴が寝てたのもあって、俺達も簡単に済ませて、夜は起きて来た鈴が「うどんがいい」って言うもんだから
鈴の好きな鍋焼きうどんを作って、小分けにして食わせた
「あちち…」
「ったく。良く冷ましてから食えってんだ」
「あったかいのたべたいんだもん…」
「冷ましたってあったけーだろうが」
まぁそれでも鍋焼きの具は全部鈴が好きな具材で揃えている当たり、諸伏も大分鈴には甘い方だろ
「おいしい…」
「それは良かった」
デカい鍋で作って3人で分けて食うのも悪くないと思っていたら、チャイムが鳴ったと同時に来たのは降谷で
「珍しいじゃねーか」
「潜入捜査だったんだ」
「それはご苦労様」
「鈴がインフルエンザなんだって?」
「あぁ」
「でも昨日よりはいくらかマシだと思ってる」
俺の隣でチビチビとうどんを食ってる鈴を見て
「少しは食欲があるんだな?」
「今朝まではゼリーとアイスしか食べてないからな」
「おいおい」
「具合悪い人間にまでどうこういう趣味は俺にはないからな」
「それは俺も同感」
「ごちそーさまでした」
「はい、ご馳走様」
自分の器に入っている分だけでもしっかりと食べたらしい鈴は伊達巻だけは全部完食してやがった。
「相変わらず、伊達巻好きだね」
「すき。だしまきたまごもすき」
「じゃあ、明日、食べられそうだったら作ってあげるよ」
「わーい」
って降谷の方を見た鈴が
「れーしゃん?」
「うん?その言い方も可愛いけど、体調はあんまりの様だな?」
「昨日よりはいいよ?にぃにがいてくれたもん」
「へぇ」
仕事まで休んでいたのか。って顔をしてやがるな
「悪いけど、これは松田も俺も不可抗力だ」
「え?」
「仕事に行く松田を見つけたのは鈴で大泣きして止めたのも鈴なんだよ」
「そうだったのか」
「でも明日は休めねーからな。無理矢理にでも泣いてようが登庁する」
「それはまた大変だ」
「あぁ」
「でも間は」
「俺が面倒を見てる。まぁ家でも出来る仕事が多いからな俺は」
「そうだったな」
==
Side Hiromitsu
不安そうな顔をして松田を見ていた鈴は
「にぃにおしごと…」
「あぁ」
「や…っ!」
「『やだ』ばっかり聞いてられねぇって言っただろ?それと、お前の具合治ったら神奈川か例の島かどっちか選んでおけよ」
「どいう…」
「お前が寝言で千速の名前呼んだんだろうが」
「ちーちゃん…?」
「あぁ神奈川だってそう遠くねぇ距離だし、地元だし実家に帰省すると思えばいい話だろ」
「そっか。がんばってなおすね」
「あぁ」
インフルって頑張って治るモノなのか?なんて思っていると隣でゼロが呆れていた
「そう言えばゼロは」
「あぁ、そうだ」
と持ってきていたのはポカリとアイスノンだ
「すっげぇ助かった」
「は?」
「松田の家アイスノン2つしかなくて、結構頻繁に取り換えてたから中々冷えて無かったんだよね」
「お前、予備ぐらい備えて」
「そんな熱出すような俺達じゃねぇからそんな沢山あっても邪魔になんだよ」
「それでもだ」
体温計は一応あるけど、新しいのも買ってきてくれたらしいゼロは本当に妹の世話をしてる兄貴と同じだ
なんなら果物まで買ってきてる当たり流石だと思ってる
「みかんだ…」
ミカンにリンゴ、柿に梨、マスカットまでいろいろと揃えてきたようだ
「公安御用達の所で買っているから外れはないはずだが」
「わーいっひろくん…りんはなしがたべたいです」
「はいはい。剥いてあげるからちょっと待ってな」
「はーい」
梨を向いて食べやすいであろう大きさにカットした後、モソモソと食べている鈴を見て
「本当に好きだな?果物」
「すきぃー」
「買って来て正解だった」
「れーくん、ありがとー」
「どういたしまして」
満足したらしい鈴は眠いけどきっとここにゼロもいるからなのか安心しきった状態でマスクをしたままソファーで足をぶらぶらとさせている
「まぁすぐに寝るよりはいいけどな」
「それは同感だが」
「ねてればなおるよ?」
「普通ならな?」
「鈴は普通じゃないからな」
「ふつうじゃないってどーいうこと?」
「「そのままだ」」
こういう時のこいつ等の息の合い方が怖いぞ俺は
「ひーくん…」
「放っておこうな?あの2人は」
「うん…」
あーでもない、こーでもないと。言い合っている大人の男2人が言いあっているのが具合の悪い鈴にとっては怖くて仕方がないのだろう
「何か飲むか」
「あったかいの」
「分かった」
温かいミルクに鈴の好きなキャラメルを入れた俺
「はい」
「ありがとう」
「ゆっくり飲むんだよ」
「うん」
チビチビ飲んでいる鈴に
「ゆっくりと体を休めるんだよ鈴」
「うん?」
「また来る」
そう言ったゼロはきっとこの時間に出ると言う事は潜入捜査何だろう
「気を付けろよ」
「あぁ」
「いってらっしゃーい」
「行って来るよ」
ゼロを見送った後
「にぃにー」
「んだよ?」
「なおったら、ちーちゃんのとこ」
「わあったよ」
それだけで、鈴の言いたいことと行きたい所が分かるのは流石だと思うけどな俺は
「でもひーくんともおでかけしたいな…。とーるくんとはできないかもしれないけど…」
「それは、鈴次第かな」
「あたし?」
「そう。きっと鈴がいい子にしてたらゼロも時間を作ってくれるよ。俺だって」
「わーい」
「おいおい。俺がって言う前に十分お前だって鈴に十分甘いじゃねーか」
「俺達はいいの」
俺達はな。ただただ年の離れてる鈴を可愛がりたいだけだから
「そろそろ休もうか鈴」
「うん」
アイスノンを持たせて部屋に行かせると「おやすみなさい」って言っていて
「あぁ」
「おやすみ」
~~
翌朝、早朝
「わりぃな諸伏」
「いや。それよりも」
玄関を出て話をしている俺達。昨日の今日だ。鈴が起きてきて見つかったら大変だからだと思ったからだ
「あぁ。鈴の事、頼むな」
「任せておけ。ゼロも知ってるんだ。何かあればゼロにも応援は頼むさ」
「あぁ」
松田も見送った後、家の中に戻るとまだ鈴が起きた様子はない
「暫くは寝ていてくれ」
なんて思ったが
「ひーくん…」
「起きちゃったか」
「うん…にぃには?」
「もう仕事に行ったよ」
そう言えばあからさまにがっかりした顔をした鈴の顔があって
「居て欲しかったな」
「うん…」
「それでな?暫く帰って来れないらしい」
その言葉にさらにショックを受けたんだろう
「に゛…っ」
「寂しいな?でも鈴との休みのためだって言ってたぞ?神奈川に帰る為に」
「がまんする…」
「そうだな?それと少しでも良くしなくちゃいけないな?」
「うん…」
「ってことで朝は何が食べたい?」
「ぞーすい…」
「いいよ」
1週間後
「熱も下がったみたいだな」
「ありがとうひーくんもにぃにも」
「おうよ」
「どういたしまして。ただ、今日は無理しちゃ駄目だから学校もお休みな」
「はぁい」
あたしが学校に行く頃に学校内でインフルエンザがはやり出して、結局また学校がお休みになったのです(残念…)
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