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翌日
「にぃにー」
「んだよ?」
「雪、フカフカー」
「そうだな?フカフカだな」
外では子供たちが元気に雪合戦をしていて
「楽しそうだねぇ?」
「おねーさんもやりませんか?」
「やらなーい」
「ちぇ…」
「そらやらねーだろ」
「え?」
「にぃにが投げたら絶対に痛いじゃん」
「本気で投げっからな」
「「え゛~~!」」
「加減してくださいよ」
「わりぃな。俺達に加減なんてもんはねぇんだよ。ガキだろうとな」
そんな中、ある男の子がカーテンを開けてこっちを見ていて
「お…お母さんに会えたーーー!!」
「?」
一緒に住んでてお母さんに会えたってどういう事?
「冬美の息子の冬馬は、8年前のある朝、元の村からほど近い崖下の沢へ転落して、気を失っているところを発見されたんです。すぐに冬馬は麓の病院に運ばれ、一命は取り留めたんですが…その日以来意識が戻らないまま8年が…」
「8年!?」
「随分と長いね?」
「そうだな」
「その日はちょうど、山尾がひき逃げで事故を起こした日で」
「事故?」
あ、にぃにの目が変わった…刑事さんの目だ
「ああ…のんびりとした平和そのものの村で、同じ日に2つの大きな事件が起きたんで…村中、大騒ぎだった」
「!?」
「その冬馬ってガキの方の事件性は?」
「警察の調べで事故と判断されました」
事故…?
「その崖は、冬馬の好きな白鳥のいる湖の近くで、発見時、首から双眼鏡を下げていたことから、誤って滑り落ちたものと…見つけたのは、冬馬が可愛がっていた、隣の家の犬でした」
「さすがワンちゃん!」
りんもワンちゃん飼いたいなぁ
「その時、冬美さんとご主人は?」
「彼女は未婚の母なんです…冬美は当時、勤務していた麓の病院に急患が入ったとかで呼ばれて…」
「じゃあ、おじいちゃんとかおばあちゃんは居なかったの?」
「冬美の両親は昔、雪崩に遭って…」
「え!?亡くなったんですか?」
「発見されたのが雪崩に遭った30分後でもう15分早ければ助かったかもしれないって」
「そうなの?」
「雪崩に巻き込まれた場合、タイムリミットは約15分と言われているからな。その15分が生死を分けるって言われてる」
へぇ…
「15分ですか…」
「15分じゃ短いね…」
「お前らはそう思うだろ?でもな同じ状況で、その15分はすげー長いぞ」
「そうなの!?」
「あぁ」
診療所の先生が帰って行くと
「どうだった?冬美」
「みずき、武藤君…取り合えず冬馬の体に問題はないって」
「そうか」
「ただ心がね…」
「!?」
「崖から落ちた日の記憶がないのよ」
「え?」
「だから、なんで自分が8年間も眠り続けていたのか、理解できないみたいなの」
にぃにと一緒に昨日話したスノーシュートレッキングに参加してきた!白鳥沢山いた!
歩いている最中に雪が降って来てて
「これは積もりそうね…」
「大丈夫よ。じきにやむわ…さぁそろそろ出発しましょ」
お姉さんが言った通り、雪は本当にすぐに病んでいて
「地元の人だから分かるんだね」
蘭ちゃんのパパがみずきさんを今度東京にと誘っていた時に
「じゃあスカイツリーに!」
「あ、其処だけはちょっと…」
「毛利さん高い所苦手なんですか?」
「恥ずかしながら…みずきさんは、苦手なものは?」
「私は暗くて狭い所が…」
歩いている最中に驚いた顔をしたみずきさんに
「どうかしました?みずきさん」
「あのジャケット…氷川君じゃないかしら?」
「「ん?」」
氷川君!と大きな声で呼んでも返事がない
「聞こえないのかしら?」
「何してるんだ?あんな所で」
「…ねぇなんかヘンじゃない?」
「あぁ」
「皆さん、ちょっと待っててくださいね」
そう歩いて行ったみずきさん
「鈴、お前は嬢ちゃん達と一緒にいろ。いいな?」
「う、うん…」
みずきさんと一緒に行ったにぃには、男の人に触ろうとした瞬間に倒れこんでしまった男の人
「!!」
「来るんじゃねぇぞ!」
首元を触ったにぃには
「駄目だ。もう死んでる」
「…っ」
「外傷はなさそうだけどな。凍死?いや、心臓発作か?」
「そう言えば、氷川君子供のころから心臓が…」
「なるほどな。鈴」
「うん?」
「すぐに警察に連絡だ」
「はーい」
コナン君もにぃにと一緒にいるけど
「ねぇおかしいよ…」
「なにがだ」
「スタンガンが無くなってる」
旅行のはずだったんだけどなぁ…
「確かに変だな」
「何が変だって言うんだよ?」
「俺たちが聞いていたのは、この男が護身用にいつもスタンガンをポケットに入れてるって言ってたぜ?」
「それがないって事は、誰かが一緒にいて持ち去ったんじゃ…」
「いや、それはねーな」
電話をかけ終わったあたしはにぃにに両手で〇印を贈ると
「電話したみてーだな」
「あれでよく分かるね」
「ちょっとの距離がある時はそう送れって教えたんだよ。ましてやこの中に入れるなんざ出来ねぇだろ」
「確かに」
==
Side Jinpei
「靴跡は1種類だけ。このスノーシューズの跡に間違いはねぇだろう。とまり氷川さんは村から1人で沢づたいに歩いてきて雪原を歩いているうちに心臓発作に襲われて亡くなった。そうだな?」
「じゃあスタンガンは?」
「ロッジにでも置いてきたんだろ」
いや、それはあり得ねぇ。肌身離さず持ち歩くような言い方をしていた人間がロッジにスタンガンを置いて出てくるか?
トリックが分かったと話した毛利のおっさんだが
「帰りは自分が残した靴跡を後ろ向きに踏んで戻ったんだ」
「後ろ向きに!?」
「そんな事できるの?」
「出来るさ」
嬢ちゃんたちが疑問だったらしいが
「出来ねぇことはねぇが、まず同じ方向で歩いて行くなんてぜってぇ無理だ。どこかで必ずへまをする」
「何を!」
そう言った矢先によろついたおっさんが雪の中に埋もれるように倒れこんでいる
「言わんこっちゃねぇ」
「フン」
氷川のフードの中には雪が入っているのも気になる
「!!」
「お前も分かったみてぇだな?工藤新一君」
「!?」
「なんで分かったって顔だな。工藤がいなくなったタイミングで出て聞いたのがお前だ。まぁどんな原理で工藤が江戸川になったのかは知らねぇし、知るつもりもねぇよ。」
「な!?」
「安心しな。お前が工藤新一だって言う事は黙っといてやるからよ。鈴が俺の妹だって事を黙って貰っている代わりにな」
あっけらかんとしているコナンを放置して
「トリックが分かったぜ」
「何!?」
「ほら、さっき雪が降ってたじゃない?犯人は氷川さんと一緒に沢から歩いてきて」
「この場所で心臓発作に見せかけて殺害。その後、降ってきた雪が2人の足跡を消した。そんでもってその雪が止むのを待ってから犯人は用意しておいた氷川さんと同じ長靴に履き替えた」
「逆向きに歩幅を気にしないで歩いて沢まで戻ったんだ」
「こうすることで1種類だけの靴跡だけが残る。その証拠に氷川のコートのフードの中に雪が溜まってやがる。きっと犯人は雪が止んだ後で頭とか肩に積もった雪だけ払ったんだ。雪が止んだ後にここへ来たように見せるためにさ!」
「でもこのトリックって私たちがすぐに遺体を見つけないと成立しないんじゃ…」
「たしかにそうだよね?だってここに来るかもしれないだけでそのまま放っとかれて、また雪が降ったら折角つけた足跡も消えちゃうし」
「つまり、その誰かは俺達がここを通りかかるのを知って居た人物ってわけか」
もしくは俺達をここへ案内した…
「ここをこの時間に通るのが分かるのは」
「私たちがこの時間にここを通るのはスノーシュートレッキングの案内を見ればだいたい分かると思いますけど」
「この向かっている先にあるのは」
「武藤君の山小屋があるわ…」
「武藤さんの?」
「でも山小屋へは、村から車の通れる村道があるんだけど…」
そこはどうも機能ガキどもが勝手に乗り回したスノーモービルで走った道らしいが
「どうして氷川君、その道を行かなかったのかしら」
ロッジに戻ると
「お待たせしました。氷川さんの遺体は、大学病院で監察医が調べております。一応心臓発作で有ることは、確認されましたが、それが自然死なのか、誰かの手によるものなのかは、詳しい検査や解剖をしてみなければわかりません」
「誰かの手って!?氷川は殺害されたって言うんですか!?」
「今の段階ではまだ…山尾さん、今日の2時頃、どこで何をしていました?」
「今日の午後は、氷川とは別行動で東側の林を散策していました」
「おひとりで?」
「えぇ」
「誰かに会いませんでした?」
「いえ…」
「わかりました」
冬美は
「私は午前中の検査で疲れて眠ってしまった冬馬について、自宅の部屋にいました」
「それを証明する人は?」
「いません」
武藤も
「俺はダム近くの作業小屋に戻って仕事をしてました」
「作業小屋?氷川さんの遺体が見つかったそばの山小屋でなく」
「えぇ」
「それを証明する人は?」
「いませんよ!仕事中は誰とも会わないんでね!」
「しかし…それではなぜ、氷川さんは貴方の山小屋に向かっていたんでしょう?」
「知りませんよ、そんなの!」
「オマエホントに、山小屋にい名kぁったのか?」
「何!?」
そこで始まった大人同士の口論
「お前が氷川を呼び出して殺害したんじゃないのか!?みずきのことで話したいことが有るとか言って!」
テーブルで転寝をしていた鈴がびっくりして起きたかと思えば泣きそうな顔をしてる
マジで勘弁してくれ…今は泣くなよ?今だけは
「何の事でしょうか?」
「氷川は若い頃、みずきにプロポーズして断られた事が有るんですよ!」
へぇ
むーっとしてる鈴も可愛いが、椅子から立ち上がった鈴はまっさきに俺の所に来ていて
「どうした?」
「びっくりした」
「だろうな」
「あの、松田さん?その子は」
「まぁ知り合いだ」
背中に引っ付き虫のようにくっついている鈴に
「嬢ちゃんや坊主たちと一緒に暖かいものでも飲みながら座って待ってろ」
「うん」
「あるかもしれねぇだろ?お前の好きなミルクティー」
「うん…」
席に戻る前に中に入って何かを入れて貰ったらしい鈴は子供の様にゆっくりと歩いて嬢ちゃんたちの所に戻って行った
「でも、氷川は今でもみずきに未練があった。だから彼女の名前を出せば必ず行ったはずです」
「どうして俺が氷川を殺害しなきゃならないんだ!」
「そりゃあダムの件でいろいろあったみたいだから…」
「呆れて言い返す気にもならない」
遠野が言われたとき
「彼女は俺達と一緒だったんでアリバイは確かです」
「そうですか。わかりました…今日の所はこの位で…皆さんには氷川さんが殺害されたとわかった時点で、もう1度詳しく伺いたいと思います…」
「あのう…所持品検査は…」
「今の段階で強制することはできないでしょう…それに氷川さんのスタンガンを奪ったとしても、既にどこかに隠しているに違いありません。皆さん、お疲れ様でした」
==
翌朝
「おいしー」
「そりゃよかったな」
「事件の事が気に杏なる?」
「あ?何言って」
「だってずっと刑事さんのお顔してるよ?」
そんなに経って居ない頃
「わりぃな鈴」
「ううん…そこら辺散策してるからお仕事しててもいいよ?」
「けど!」
「せっかく休み取って来てくれたけど、にぃにが刑事さんのお顔をしてる時にまで休めないもん」
「そうか」
にぃにはご飯を食べた後、色々と調べたい物があるらしくにぃには氷川さんが止まっていた部屋を調べに入っていた
「鈴ちゃん、松田刑事はいいの?」
「刑事さんのお顔してたし、そこら辺散策してるから言いよってって言って来た」
「あ、そうなんだ」
「何かあってもすぐに見つけてくれる人もいるから。大丈夫なんだ」
「へぇ」
ドオンって音がしたかと思えば携帯が使えなくなってパニックになりそうだったけど
「蘭ちゃん…ごめんね?」
「え?」
「あたしやっぱり…もどる…」
「え?」
「駄目よ!今行った所で!」
「あたしには陣君しかいないんだもん…」
「え?」
「松田刑事を名前呼びしてるの?」
「陣君の所に行かせてよぉ!」
==
Side Jinpei
「鈴と別れて殺されたであろう氷川の借りていた部屋に入るとすでに入って来ていた人物
「おめーも来てたか」
「あ、松田刑事…鈴ねーちゃんはいいの?」
「まぁ聞き分けが良すぎるのも傷なんだがな」
とある新聞記事を見た俺達は
「宝石店強盗?」
それは8年前の事件の出来事。残業中の宝石店社長が殺害され、時価10億円相当の宝石類を奪って逃走
その直後にコイツと灰原ってガキ以外のガキたちと連絡が取れないと来た
「マジかよ」
鈴に電話を掛ければ嬢ちゃんたちと一緒にいると言う。これから式典を見に行くと言っていたから大丈夫だろう
ドオオンとデカい音が鳴ったかと思えば
「あれは携帯の基地局じゃないのか?」
携帯の基地局?やべーな…鈴のGPSは…
それだけは作動しているらしい
「両方だ!固定電話も繋がらなくなってる…」
「おいおい式典の日に限って事故かよ」
式典の方もパニックになりつつあるが
「それと、鈴さんがパニックになってる」
そう聞こえたガキの後ろから確かに俺の事を名前で呼ぶ鈴の声が聞こえている
{ガキ」
「え?」
「嬢ちゃんにこう伝えろ。無理なら気絶させてでも今は一緒に居ろってな」
「え?」
「それと子供たちだけど、冬馬君と一緒だったのを見た人がいたの。その後4人でどこかに行ってしまったみたい」
「すぐにこっちに戻ってくれ!」
「分かった」
嬢ちゃんたちはロッジに戻ってきたがガキどもの姿がない
「めんどくせぇえな」
なんて思っていると
「爆弾!?」
そう言ったおっさんの声が聞こえてきて
「声が大きいです…名探偵の毛利さんと聞いてお話してるんです」
「いや、申し訳ない…」
「で?その言ってる爆弾はどこにあんだよ?」
「松田刑事!?」
聞けばダムの方にあると言う
「県警に連絡しろ。俺が解体する」
「え!?」
「待ってられねぇだろうが!」
ダムの方に行けば確かに時限式の爆弾が設置されている
「面倒な位置にしかけやがって」
「解体できるのか?」
「あぁ」
工具を借りて配線を切って居る中ピーーという音が鳴ったが爆発せずに済んだ
爆発はせずに済んだものの式典は中止。その日の午後、ダムの底に沈んだ山尾の元の家の庭から宝石類の入ったカバンが発見された
証拠を突き付けられた山尾は全てを自白。みずきは8年前の妹の件を告白。警察に事情を聴かれることになった
==
にぃにの車に乗り込んだあたしは
「蘭ちゃん、園子ちゃん、また学校でねー!」
「気を付けるのよ?」
「いくら年上の彼氏がいるからって!」
「だから!陣君は彼氏じゃないもん!」
「ほら、帰んぞ鈴」
「はーい」
窓を閉めると
「まだ言うのはこえーか」
「まだ…」
「そうか」
静かに走り出した車で、帰って来た東京の家
(あたしはにぃにの運転でずっと寝てたよ!)
「お帰り」
「ただいまー!」
「楽しかった?」
「楽しかったけど、大変だったー!」
「「大変だった?」」
家にいてくれたひーくんととーるくんは首をかしげていて
「事件があったんだよ」
「へぇ」
「予定より1日遅れて帰って来たけどな」
「そうだな」
「にぃにね?警察の人に話して防護服着て爆弾解除してくれてたんだよ」
「それはまた」
「あ、そうだ。お土産があるんだー」
「「土産?」」
「俺達は鈴の楽しかった話が聞ければ満足だったんだけどな?」
そう渡したのは、中でのお仕事中につかえる置物とボールペンだ
「助かるよ。ありがとう」
「へへっどういたしまして」
実はこれ、にぃににもケンちゃん達にも買って来たので大分な量なのです!
「明日にぃにに警察まで連れて行ってもらうの」
「なんで!?」
「ケンちゃん達にもお土産買ったから」
「あ、そういうこと」
「危ない事に首突っ込んだかと思ったよ」
「突っ込ませねぇよ」
「そうだな」
なんて話した翌日、警視庁に連れて行ってもらったよ!
ケンちゃんにも同じものを渡して、捜査一課の人たちにはフクロウの置物とボールペン渡したよ!わーくんだけはクマさんの置物で笑われてた!(なんで?)
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