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「へぇスピリッツの優勝パレードねぇ」
「にぃにはお仕事?」
「だろうな」
相変わらずにぃには捜査一課で刑事さんとして大忙しなにぃに大好き娘のあたしはしょんぼり
「ま、近いうちに出掛けるか」
「出かけられるの?」
「られたらな」
「やったぁ!にぃに大好き!」
「へいへい」
にぃにも仕事に出て、あたしも学校が休みだからと時間をずらして外に出ると、すでにパレードは始まっていて
「コラッ!」
そう聞きなれた声がするかと思えば
「駄目じゃないんの!そんな所に乗っちゃ!」
「あ、す、すみません…今、降ろしますから…」
そうお爺さんみたいな人が子供たちを降ろしてくれている中
「ちょっとくらいいーじゃんかよ、
「!?」
後から来たあたしがクスクスと笑っていると
「あれ?松田のねーちゃんがいる」
「本当ですね」
「滅多に出てこないんじゃなかったのかしら?」
「うーん…出てくるつもりは無かったんだけど」
にぃにが警視庁に送られてきたFAXがあの時のにぃにが観覧車に乗った時のFAXに似ていたから、そこら辺に行くかもと来たのだ
「勘のいい哀ちゃんとコナンくんはあたしのにぃにの正体に気づいていそうだけど」
「「え?」」
「何となくよ」
「俺も、なんとなく気づいているだけだから。確証はまだ得てないけど」
あ、そうなんだ?
「でもこの間の事件の時ににぃには蘭ちゃんもコナンくんも見たって言ってたよ」
「やっぱ、あの中にいんのか」
「いるねぇ」
「あらやだ鈴ちゃん、教えてあげないの?」
「教えなーい。にぃにが気付くまでは何も言わないって言ってたし、あの時見たくさせたくないからってにぃにたちが言ってた」
「そうなの…」
「松田のねーちゃん、そんなオバサンと話してても平気なのかよ?」
「平気だよ?だって皆も知ってる人だよ?」
「え?」
「僕たちも知ってる人ですか」
「うん」
「ちょっと、さっきからオバサンはないんじゃないの?オバサンは!言う事聞かないと」
ウィッグを取って姿を見せて来たのは
「逮捕しちゃうぞ♡」
「やっぱり、美和子さんだぁ」
「さ、佐藤刑事…」
「何してるの?そんな恰好で」
「あ、分かりました!仕事抜けだしてこっそりパレードを見に来たんですね!?」
「え?」
「そっか!だから変装してたんだ」
「違うわよ。これには訳があって」
キョトンとしているあたしと美和子さんに
「でもよぉ。なんで松田のねーちゃんは佐藤刑事の事、名前で呼んでんだ?」
「だってあたしがちょうど皆と同じくらいの年からのお付き合いだもん」
「え?」
「マジかよ」
「本当」
「デートなんでしょ?」
「!?」
「高木君と♡」
「ゆ、由美!?」
「あ、由美さんだぁ」
「相変わらずねぇ、アンタも」
「あたしが変わったらにぃに呼び出来ないもん」
「それもそうね」
「でもなんで高木刑事とでーとなの?」
「私見ちゃったのよ」
見ちゃった?
「見たって何を」
「さっきトイレでカツラを選んでる高木君を」
へー…
「勤務中に変装してこっそりデートなんてやるわね、あんた達」
「ち、違うわよ!」
子どもたちからのブーイングに
「だ、だから違うんだって」
「仕事ですよ、仕事!デートじゃありません!」
「白鳥警部…どうしてあんたまで変装を?」
「じゃあ、どっかにいるかな?にぃに」
「そこら辺にいるんじゃないかしら」
そこらへん…
「本庁に妙なFAXが送られてきたんですよ」
「妙なFAX?」
「あぁ」
聞きなれた声に振り向けばにぃにとわーくんが一緒にいて
「わーくんだ」
「よぉ鈴。元気だったか?」
「元気だよ?」
っていうかにぃにわーくんには何も伝えてないの?同じ捜査一課の人なのに
「伊達刑事も松田のねーちゃん知ってたのかよ」
「知ってるさ。俺が警察学校の時からな。萩原のがもっと古いぞ」
「へぇ」
「で?妙なFAXって」
「私はアンチスピリッツ…優勝パレードで面白いことが起こる」
「とね」
「そのFAXが前に俺達が関わった事件の時のものとよく似ててな」
「それで私たち捜査一課も動いてるのよ」
あ、だからにぃにがこっちにいるって教えてくれたんだ
「まぁ私たちその犯人に顔を知られちゃってるから一応変装してたってワケ!まぁどうせ優勝を妬んだ誰かのタチの悪いイタズラだと思うけどね」
「何打ぁ、デートじゃないんだー…」
「そう言う事!」
「ああそれに、その問題のデートは来週の様ですしね」
どうやら美和子さんの非番の日に合わせて休暇届を出す予定の高木刑事は、警視庁で取調室にいれられて尋問されたらしい
なんて話をしている中
「あれ、にぃにと同じタイプの車だね?」
「いやアイツのはお前のリクエストした車だろ」
そうだけど
「どっちかっていうとあれは萩原じゃないか?」
あ、ケンちゃんか!そっかそっか
なんて思いながら出て来たのは
「なんで俺のマネしてんだよアイツは」
「そっくりだねぇ。なんだかほわほわしたお兄ちゃんみたい」
「おいおい。それ目の前にして言うか?」
「いう」
「つーか高木、さっさと車移動して来い」
「あ、今やります」
車を移動しに行った高木刑事が急にしゃがんだと思ったら
ドォン!!
「!?」
目の前で爆発が起こるのは2回目だ。にぃにの腕にしがみつくと
「な、何だよあれ!」
「爆弾よ。車が1台吹っ飛んだみたいね」
「あの車ってもしかして高木刑事の車じゃないですか?」
「じゃあ、まさか高木刑事…」
なんて話をしている子供たちに
「でも松田のねーちゃんも顔色わりーぞ?」
「そうみたいね」
「だいじょぶ…」
隣ににぃにがいてくれてるもん
「鈴」
「ん」
「ちょっとばかし我慢しろよ?」
「する」
にぃにに抱きかかえられたあたしはにぃににしがみついてそのまま目暮警部の方に連れて行かされて
「松田刑事?いくら何でも…」
「問題ねぇよ」
「高木刑事は!?」
一緒に付いてきたらしいコナンくんはそう聞いていて
「爆発したのは彼が車を移動するために近づいたときだったよ」
「普通、あの爆発に巻き込まれたらまず命はねぇ」
命はない。それはケンちゃんがマンションでの爆弾解体っちゅうの時の現状と全く一緒だ
「普通ならな」
「え?」
「な、何なんすか!?それ」
そう聞こえたのは高木刑事の声で
「だから教えておいてやっただろうが。この俺が直々に」
へーにぃに直々に逃げる方法を教えてたんだ?
「スパルタすぎるんですよ、2人は」
ふたり?
「あのなぁ。爆弾だぜ?爆発は待っちゃくれねぇんだよ。スパルタにもなんだろうがよ。自分の命ぐらい自分で守りやがれ」
「それをお前が言うか?」
「「え?」」
「どういう事ですか?」
「コイツも萩原も鈴に助けられた命だぜ?」
「それを言うな。つーか伊達だって同じだろうが」
「そうだったな」
なんて笑いながら話してるわーくんは相変わらずだ
「つーか最近そんな夢見たって聞かねぇな?」
「そういやそうだな」
なんて話をしているけど
「よく思い出せないけど、見ることは見てるよ?」
「ば!それを早く言え!」
「痛い!痛いよ!
「痛くしてんだ!馬鹿野郎!」
「おいおい」
近くにいた子供たちの方がポカンとしてて
「えーー!?」
「松田刑事と」
「松田のねーちゃんって…」
「あ…」
「自分で墓穴掘ったな?鈴」
「にぃにがそうやるからじゃん!意地悪!」
「やっぱ、貴方の言ってた『にぃに』は松田刑事だったのね」
「つーか、よく俺や蘭ねーちゃんを現場でにぃにが見てるって言ってたから怪しいとは思ってたけどよ」
「へへっ」
「嬢ちゃん達には内緒にしとけよ」
「なんでですかー!?」
「そうだよ!教えてあげれば!」
「それはお前たちの意見な?けど、鈴は今の生活をするまでに4、5年掛かってるんだ。その状態をお前たちが見てーならいいけど」
にぃににそれだけはイヤだと、グリグリしていると
「コイツがそれを拒否してる時点で今の生活にようやく慣れてるんだ」
「え?」
捜査一課の人たちもそれを知って居る人と知らない人がいる。美和子さんたちだってその現状を知らない人たちだ
「知ってる奴なんてごくわずかだ」
「かえる…」
「緋色か安室呼ぶか?」
「いるの?」
「近くにいんじゃね?あいつ等2人そろって今日はポアロだって言ってたしな」
2人でいるんだ
「ポアロにいるからかえりにきてね?」
「もしかしたら遅くなるけどな」
「そしたら待ってる」
「どっちかに送って貰え」
「あい」
美和子さんたちに何かを話したにぃには
「しかしよく分かったのぉ…紙袋の中身が爆弾じゃと」
「「あぁ、それは…」
「当然ですよ」
「言っただろ?本庁に送られてきたFAXが前に俺たちが関わっていた事件のモノと似ていたってな」
「それが連続爆弾事件だったという情報を得ていた刑事なら気がつかない方がどうかしていますよ…」
爆発した車で美和子さんが何かを探すようなことをしていて
「にぃに、美和子さんが」
「高木が無事だったのに気づいてないようだな」
「さ、佐藤さん!!」
「連続爆弾事件と言えば…」
そう言ったあたしに
「鈴、それを話してもこのガキどもは産まれてねぇよ」
「それもそっか!」
「ったく」
「いいんですか?現場にいて貰っても」
「鈴だろ?」
「えぇ」
「時期に迎えに来る。無暗に動かれるくらいなら一緒に居た方がよっぽどいい」
「そうなんですか」
にぃにのそばで爆発したものを見ていると
「これ昔病院にあったのと、同じだね?」
「あぁ」
「「病院…?」」
「お前たちは知らねぇな。7年前マンションに設置された爆弾事件と3年前病院と観覧車に設置されていた爆弾は同じものだ」
「「な!?」」
「おま!」
「そのマンションは俺が住んでたマンションで俺の住んでたフロアでしかも俺の部屋の前に設置されてやがった」
「じゃあ」
「萩原隊員が今も生きているのは」
「奇跡だな。あん時鈴が俺か萩原が死んじまう夢を見たって泣きながら朝早くに来やがった」
「!!」
「よく覚えてるね…?」
「忘れる訳ねぇだろ。で、爆弾解体中に鈴が出たのもあってそのまま全員退避。無事だったって訳だ」
「へぇ」
「3年前の時にも同じ夢を見たってびーびー泣いてやがったんだよ鈴は」
「へ?」
「しかも熱があるってのにな、自分の心配よりも俺の心配だったんだぜ?」
「うそ…!」
「嘘じゃないよ?熱で何を言ったか覚えてないけど、夢を見た時ににぃにかケンちゃんが死んじゃう夢を見たの」
「んでその日に観覧車に爆弾仕掛けられててその解体している最中にヒントが出されるのが爆発3秒前。だけど具合の悪かった鈴は緋色に連れられて米花中央に連れて行ってたんだ。そん時にもう1つの爆弾を見つけたわけだ。そっちは萩原が解体してたけどな」
「そうなんですね」
「だってにぃに解体するの得意だもんね?」
「語弊があんだろ。しっかり元にも戻せるってな」
「全く、また危険な所に来ているんですか、あなたは」
「へ!?」
「『へ!?』じゃないですよ鈴」
「とーる君だ!」
「わりぃな安室」
「悪いと思うのなら鈴をあまり危険にさらけ出さないでいただきたいですけどね」
「残念だな。本庁に送られてきたFAXの関係で来てただけだ。無関係だぜ」
「じゃないと僕たちが困ります」
あ、とーる君が困るんだ…
「にぃにー!じゃあポアロでまってるねー」
「だから送って貰えって言ってるだろうが」
とーる君の方に行くと
「松田」
「んだよ?」
「例のFAXの件、アイツも知ってるからな」
周りはわーくんも含めて分かっていない様だけど
「ったく、まじでお前らはこえーよ」
「そうでもないだろ?何か分かれば教えてやるさ」
「頼んだぜ」
とーる君のRX-7に乗ってポアロに付くと
「お帰り」
「ただいま?」
「災難だったな?」
「ちかれたー…」
とーる君もいてひーくんもいるのに
「お客さん、少ないねぇ?」
「まぁ午前中のピークは過ぎたからな」
「そうなんだ」
「はい」
そう出されたのはひーくんお手製のキャラメルシロップが入ったミルクティだ
「ありがとー」
「どういたしまして」
フーフーしながら飲んでいると
「しっかし松田もなんだって」
「もともとは本庁に送られてきたFAXの関係で行くとなったから鈴に連絡をしたと言ってたけどな」
「へぇ」
「車の下から爆発物が見付かったらしい」
「それで松田は連絡してきたわけか」
「そう言う事だ」
「あ、そうだ」
「「ん?」」
「どうかしたのかい?」
「2人には言っておこうッて思って」
「言っておこう?何をだい?」
「子供たちににぃにの妹だってバレた」
カウンター越しにお皿が割れる音がしたけど大丈夫かなぁ?
「透」
「あ、すまない…」
「だけど用心深い鈴が自分からばらすとは思わないんだけど」
「にぃにの所為だもん。でもにぃにが蘭ちゃん達には言うなよって言ってたよ?」
「それが無難だな」
「そうだな」
なんて言われてて
「そう言えばあれから夢を見てるって言ってたけど、何かを思い出さないのか?」
「赤色って言うのは分かってるんだけど、赤色っていっぱいあるから分かんないんだよね」
「そうか。でも前進だな」
「あぁ」
前進?
「今までは水浸しでしかもモノクロだって言ってた鈴が赤色だと言ってくれている。大きな前進だよ」
「そっか」
カランカランと音がしたかと思えば
「え?」
「あ!」
「鈴君じゃないか!」
「蘭ちゃん達だー」
「『今日は家から出ない』って言ってなかった?」
「変わったんだー。にぃにが外に出てるって言ってたからお仕事してるにぃにに会ってた」
「寧ろ一緒にいたでしょう」
「えへへ」
「へぇ」
「まったく、アイツが行く場所どこにでも行くんでしょうね鈴は」
「いくー!」
2人そろって「やっぱりな」って顔をしてる
「なんでわかるのー!」
「確かに」
「鈴ちゃんのお兄さんのお知り合いって言うだけの接点ですよね?」
「そうだな?まぁ、鈴とはその時に会ってるからなー」
「彼女の場合、分かりやすいくらい分かりやすいですよ?特に自分の兄が関わるとなれば…ですが」
「へぇ」
「自分の事は」
「「無頓着」」
ひどいっ
「酷くはないだろ」
「そうですね。本当の事です」
「にぃにと同じで意地悪だ…優しいのはケンちゃんとわーくんだけだ」
「おいおい」
なんて言ってる真純ちゃんを放っておいて
「はい」
カウンター越しにミルクティーのお代わりを入れてくれたひーくん
「ありがとー」
「どういたしまして」
「「ミルクティー?」」
「うん、そうだよ?」
「でもそれにしては色が…」
「キャラメルの匂いがする」
「正解。鈴はミルクティーにキャラメルを入れてあるのが好きなんだ」
「へー」
「とーるくんだけの時ははちみつ入れてくれるよね」
「そうだな」
試験勉強や受験勉強の時に見てくれてた時はよくはちみつ入りのミルクティーを作ってくれてたっけ
「あんた、そんな前からの知り合いだったの!?」
「そうだよ?正確には小学生の時」
「!!」
驚きすぎじゃない?
「そうだったな。あの時は驚かされたよな」
「え?」
「そうなんですか?」
「あぁ。松田刑事が彼女を誘拐でもしてきたのかと思ったくらいさ」
「へ!?」
あー…やっぱり驚くよなぁ
「にぃにととーる君たちは同じ年だよ」
「「うそ!」」
「本当。だから13歳年上です」
「見えない…」
「良く言われる」
「ちなみに受験勉強の時にはとーる君が家庭教師してくれたの!」
「へぇ」
「それは俺も初耳」
「だってにぃにが内緒で頼んだって言ってたもん。大学の首席だったからって」
「あ、それは納得」
警察学校時代も入ってから卒業まで主席キープしてたってにぃにが教えてくれた!
「おかげで帝丹高校に入れたんだもん」
「へー」
「でもそこまで成績悪かったわけじゃないでしょ?」
「小学校の時がね…」
「?」
「何かあったのか」
「あったんですよ。それも学校に通えなくなるくらいには追い詰められてしまった」
「じゃあ、最初から東京じゃない?」
「あぁ」
「鈴は神奈川出身ですよ。萩原刑事と松田刑事と同じね」
「え?」
「蘭ちゃん達がみたちーちゃん」
「本名で言ってあげないと」
「千速さんですか?萩原千速さん」
「そう。その人とケンちゃんが兄妹なの。だからあたしの事を妹だって言ってくれたんだ」
「へぇ」
「でも、にぃにが東京に引っ越すって言ったとき絶望だったんだよ?」
「え?」
「だって、神奈川と東京じゃちょっと距離があるもん。でもにぃにが、学校に通えないなら神奈川にいたって東京にいたってかわらないだろって言ってあたしを神奈川から出してくれたんだー」
「へー」
「かっこいいじゃない!アンタのお兄さん」
「うん!かっこいいんだよ!で中学からはこっちの学校に入れるからって全部こっちに移してくれたんだー」
「あの時忙しそうにしてたのはそれか」
「多分ね?」
なんて話をしていると、今日はとーる君はラストまでなんだって言ってくれたからひーくんと一緒に帰るんだ!
推しと帰れる幸せ♡
「さて、帰るけど松田は何て?」
「遅くなるって言ってた」
んー。と考えたひーくんは
「じゃあ俺の家で夕飯でも食べるか?」
「食べる!」
「決まりだ」
やったぁ!
「にぃにに連絡だけしとくー」
「そうしてやってくれ」
にぃににヒロ君のおうちでご飯食べてる!って送ると
「にぃにが帰りに迎えに来てくれるって!」
「そうか」
ヒロ君のおうちもじつはマンションだたりする。それもにぃにとあたしの住んでる場所からはかなり近い
でもにぃにが迎えに来たのは翌朝だった。ヒロ君と一緒のベッドで寝てたあたしはにぃにとヒロ君の声で起きて
「にぃに…?」
「わりぃ!鈴」
「うん?」
眠たい眼を擦りながら歩いていると
「鈴を暫く俺とゼロの所に預けたいらしい」
「え?」
なんで!?
「鈴が1人で生活できるのも知ってる。でもあn?まだお前は高校生だ。何かあった時すぐに動ける奴が傍に居た方がいい」
「でも!」
やだ…やだよ…
目の前が赤く染まっていく感覚…
誰か分からない後ろ姿と小さな子供の背中がある
「鈴」
「にぃに…?」
「早く終わらせるようにする。日曜日、試験なんだろ?」
「そうだけど…」
それどころじゃない
「そう簡単に俺達が死ぬような奴じゃないってこと、お前がよく知ってるだろうが」
「そうかも知れないけど…」
「鈴。なら松田を信じてやれ」
「ヒロ君…?」
「3年前と同じようなFAXが届いた時点で既に松田や萩原は犯人を捕まえるための準備をしてるんだよ」
「うん…」
「7年前も3年前も鈴が萩原も松田も救ったんだ。今回だってきっと無事さ。だから、妹の鈴が1番に信じてやらなくてどうする」
あ…
ヒロ君に言われるまで忘れてた。そうだったあたしはケンちゃんもにぃにも救済したんだ。今度は犯人を捕まえる版なんだ
「にぃに…」
「ん>」
「頑張ってね…?」
「あぁ」
「あと!」
「「あと?」」
「赤い建物に、にぃにと子供がいる夢見たの」
「赤井建物に俺とガキ…?」
「うん。なんか四角い箱みたいなのに2人で一緒にいるの」
「そうか、分かった」
「帰って来てね?」
「あぁ」
走って行ったにぃにを見送ると
「赤いものが建物だったのか」
「多分…でも四角い箱みたいなのに女の子か男の子か分からないけどそこににぃにと一緒にいる夢を今日見たの
」
「それを松田に知らせたって事は今日かもしれないってことか?」
「分からない…でもケンちゃんがマンションで爆弾を解体してたのも、にぃにが観覧車で爆弾解体してたのもあたしが病院で爆弾見つけたのも全部11月7日だよ…」
その日は日曜日。学校で試験があるのも事実だ
「四角い箱が気になるな」
「うん…」
「あとね…、学校が夢に出て来たの」
「それは帝丹高校か?」
「多分…高校としか出て無くて、どこの学校かは分からないの」
「ギリギリになったら分かるのかもしれないな」
「だといいな…」
土曜日は蘭ちゃん達とポアロで勉強会だ
「そう言えばゼロも土曜日は休むって言ってたな」
「あたしの先生頼んでるー」
「あ、なるほどな」
「うん!れーくんがね、勉強道具だけ持ってくればいいって言ってくれたの」
「へぇ。アイツは何処で教えるつもりだ?」
「ポアロって言ったけど」
「そうか」
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