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11月7日。この日はにぃにとケンちゃんにとって1番イヤな日だ。そして
その前日11月6日
布団から飛び起きたあたしも尋常じゃないほど嫌な汗をかいていて
「に゛ぃ゛に゛ぃーーー!!」
「んだよ?朝っぱらから」
「にぃにとケンちゃんが死んじゃう夢見た…」
「は?何言ってやがる。俺も萩原も死にやしねぇよ」
「分かんないじゃん…」
「つーか、お前、顔赤いな」
「ちょっと頭が痛いだけだから寝てるよ」
「俺も休めねぇしな。そうしてろ。どうしても無理なら
「なんで、ひーくん?」
「アイツも今日は警視庁に登庁予定なんだよ。アイツの事だからお前が熱出してる。なんて知ったらぜってぇ来るだろ」
2年前、ヒロ君を救済した後、公安にはそのまま居るけど警察庁に配属になったって聞いた
その時に、諸伏景光ではなく、緋色光という偽名を使うとの事。それはれーくんも同様で、安室透という偽名を使っているとの事
最初にその名前で会った時にれーくんとひーくんに「鈴ちゃん」と言われたときに大泣きしたのも覚えてる。
「わかった」
「よろしい。じゃ、行って来るな」
「行ってらっしゃい」
けど、今日、頭が痛いのは本当の事だ
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Side Jinpei
「ちょっと何なのよ…さっきの聞き込みの仕方。あんな乱暴な聞き方したら誰も答えてくれないわよ」
隣でぴーぴー言ってる佐藤の言葉を右から左に受け流していると
「あら、メール?速いわね?」
「あぁ、
「もしかして、彼女?」
「いや。お前も会ってんだろ?妹にだよ」
「そう言えば2年前に来た子よね?」
「あぁ。ちょっと具合悪いらしくてな」
メールを見れば、「にぃにのベッドで寝てる」と返信が来たもんだ。
「大丈夫なの?」
「駄目なら、自分で連絡する人間決めてるからな鈴は」
「へぇ…」
そのまま追伸で
「もしかしたらひーくんよぶかも」と全部ひらがなで送って来やがった鈴は相当なんだろう
翌日
「本当に平気だな?」
「だめなら、ひーくんよぶ」
「そうしろ」
「うん。にぃに」
「んだよ?」
「いなくなっちゃ、やだよ…」
「居なくなんねぇよ」
こういう時の鈴の勘が当たるのは、俺達同期の4人がよく知ってる。
ハギのマンションの爆破現場とか
ヒロの自殺未遂とか(潜入捜査中だったらしい)
班長がトラックに轢かれる夢だったりとか。全部正夢になってやがる
”いなくなっちゃやだ”は鈴が7歳の時にも急に言って来た言葉だ
「大丈夫だ。俺はちゃんと帰って来る。アイツにはそう言ってある」が佐藤は何を思ったのか、1度俺の住んでるマンションにまで車を走らせて
「おいっ」
「心配なんでしょ?待っててあげるから少し様子見て来なさいよ」
そう言った佐藤には感謝だ。マンションの俺の部屋に入ると、鈴は俺のベッドで寝ているが、アイスノンはすでにぬるくなっている
「ったく」
アイスノンを取り換えて、11月とは言えまだまだ暑い中でいるのは酷だろうと送風にして空気を循環させておく
「に…」
「起きちまったか」
「にぃにだぁ…」
「悪いな。すぐに戻らなくちゃならねぇ」
泣きそうな鈴を見ていると出て行きたくはないが、こっちも仕事だ。
「にぃに…」
「帰ってきたら鈴の好きなもん買ってやるから、いい子で待ってな」
家を出て、緋色に連絡をすれば「定時で上がるようにする」と返信が来て居る。「無茶だけはするなよ」とも来ているが警視庁について直ぐにFAXが届いていると言う
「例の数字のFAXだろう?」
「え?」
「で?事酢の数字は何番だね?」
「そ、それが、今回は数字ではなく…」