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ケンちゃん(萩原研二)を救済してから早2年
虐めっ子たちはいまだ健在で、とうとう学校にも行けなくなったあたしに、にぃにが
「なら東京に来るか」と提案してくれた
「でもあんただけで」
「いや、その判断は鈴に任せようと思ってるけどな」
久々のお休みで神奈川に戻って来てくれたにぃにに抱き着いてルンルンなあたし
「でもねぇ」
「りんはにぃにと一緒にいたい」
「いいじゃないか」
そう言ってくれたのはパパで
「鈴が学校に行けない状態でずっと家に引きこもってばかりもいたら、母さんも仕事に出られないだろう?」
「そうだけど、でもそれじゃ陣平だって同じでしょう!?」
「いや」
いや?
「学校が亜終われば警視庁にそのままくれば面倒なんていくらでも見られるし、行きたくねぇなら1日見てたって構いやしねぇよ」
ぽけーっと聞いていると
「行ける、行けないの問題じゃねぇ。行けない鈴に問題があるとは思えねぇ。つーことは見て見ぬふりしてやがる学校側とやってくる奴等の問題だろうが」
なんて話をしていて
「鈴は兄ちゃんと一緒が良いんだもんな?」
「うん!」
「はぁ」とため息をついたママは
「仕方がないわね」そう言ってあたしがにぃにと一緒に住むのを許してくれた
「中学からは正式に東京にする」
「けど陣平はいいの?」
「何がだよ」
「高校までは面倒を見ることになるのよ?」
「構いやしねぇよ」
身支度を終わらせてにぃにたちの所に行くと
「終わったのか」
「終わった!」
「随分とはぇーな」
「うん!」
にぃにの車で東京に来ると
「松田君じゃない?」
そう言われていたのは女の人で
「あれ?今日出かけるからって」
「ちょっとな」
にぃにが入っていったのは
「ケンちゃんのところじゃないの?」
「ちげぇよ。俺の今の部署はこっち」
にぃにが連れて来てくれたのは
「?」
「捜査一課だ」
中に入ると男の人達だけじゃなくて、女の人も中に入て
「おや、松田君。今日は休みじゃなかったかね」
「確か、今日の為に休みをもぎ取っている筈ですが」
「休みっすよ。丁度帰ってきて、色々と手続きをしなくちゃいけねぇ事があったんで寄っただけっすよ」
「「手続き?」」
「引っ越しでもするの?」
「ちげぇよ」
にぃにがあたしを前に出すと
「松田さん、子供がいたんですか?」
「な訳あるか。俺の年の離れた妹だ」
「へ?妹?」
「まだ小学生なんだけどな。ちっと訳アリで学校に通えていなくてな。俺の家に住ませるための手続きを済ませてきたところだ」
「あ、なるほど」
「でもこっちに住むってなあると学校は?」
「中学からはこっちに移すけど、それまでは実家の方だな」
「へぇ」
にぃにの足にしがみついていると
「お、お前も来てたか」
「わーくんだ」
「同じ捜査一課だからな。伊達も」
「ケンちゃんは?」
「アイツは爆処」
「にぃにー」
「どうした?」
「お腹すいた」
「家を出てからまだなにも食ってなかったな」そう言ったにぃにに
「んじゃ、おれとコンビニでも行くか」
「え?でも伊達さん徹夜明けですよね」
「わーくん寝てないの?」
「張り込みしてたからな」
「寝なくちゃ駄目だよ!」
「それはお前も、同じだ」
高木さんと言う刑事さんも一緒に連れて行くと言ったわーくんと一緒にコンビニへ
「コンビニ?」
「そうだぞ?お前はどんなのを想像してたんだ」
「もう少し小さいの」
「そうか」
コンビニでにぃにと一緒に食べようとでっかいパン2つとにぃにの飲むコーヒーとあたしの好きなオレンジジュースを買ってもらったの!
きっとこの帰りに伊達航が居眠りのトラックに轢かれるんだろうけど
「鈴?「
「わーくん、この道りん通りたくない」
「ん?」
「え?でもこの道じゃないと」
「駄目なの…この道で、怖い事になるから嫌」
「「怖い事?」」
ワタルブラザーズと呼ばれている2人が首をかしげて少し避けた所で
スピードのあるトラックが突っ込んできていて
「あっぶねぇ!」
「危機一髪でしたね」
「高木!すぐに救急車呼べ!それと警視庁にもだ!」
「は、はい!」
もう1人のワタルくんが、わーくんの指示で色々と電話をしていて
「鈴、どうしてこの道が嫌だった?」
「わかんない…でも怖かったの…」
「怖かった?」
「わーくんや、誰かがここで死んじゃう夢を見たから」
本当はここがわーくんの死亡場所だなんて事は絶対に言えないから
「成程な。萩原の時も夢を見たって聞いてる。それと同じ現象だな」
「ケンちゃんの時の事も聞いてるの?」
「あぁ。お前がマンションで萩原が死んじまう夢を見たって言ってたからな。松田も萩原も」
そっか
救急車と同じくらいで到着したのは捜査一課の人たちでした
「に゛ぃ゛に゛ぃ~~~!!」
「おーよしよし。怖かったな?」
「う゛ん…っ」
「鈴がこの道通りたくないって言わなきゃ俺が巻き込まれてたわけだ」
捜査一課の人たちはそれに驚いていて
「そうか」
「でもどっちのワタルくんか分からなくて」
「それで鈴が止まったんだな?」
「うん」
「でもなんで彼女が」
「鈴が止まれば、大人の2人も止まらなくちゃいけなくなる。ただそれだけの事だろ」
「なるほどね」
これで2人目の救済完了。残りは、ヒロ君とにぃにだけだ