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パビリオンを見た後
「ただいま」
「お帰り」
「じゃ、行くぞ」
そう連れて来られた先はテニスコートで
「最終日の模擬試合はここでやるそうだ」
「えっと、最終日の為だけにここ作ったんっすか?」
「テニスをアピールするためだけにしては、本格的すぎんだろ」
「今すぐプロのテニスプレーヤーが試合を始めても違和感はありませんね」
「メイン広場のドームは交流祭を終えた後、別の目的で使用されると聞いた。このテニスコートも同じだろう」
「じゃろうな。大富豪にもほどがあるぜよ」
「っていうよりも、ほー君もよくこんな人と知り合いだよね?招待状が届くくらいの知り合いなんでしょう?」
「この程度で圧倒されてるようじゃ、メンタルを鍛えたりねぇ様だな」
「ちょっと驚いただけっす」
「負けん気が強いのう」
「夢姫には、話してはあるが。模擬試合は招待客の
「すげープレッシャーっすね」
「アピールの方法、模擬試合の内容について何かアドバイスは在りませんか」
「ないな」
「ないね。模擬試合に関しては学校や合宿所で行っているテニスをしてもらえればいいかなって感じだけど」
「そんなあっさり」
「任せると言った。何をしようが貴様らの勝手だ。質問に答えんとは言わん。何かないか、など曖昧に問われればないと答えるがな。それにアドバイスなら夢姫がしただろう」
「あれだけですか」
「あれこれ考えても意味ねーんじゃねーか?楽しくやってりゃ、見てる方も楽しくなるってもんだ」
「楽しいと言うならいっそ手品でもやって見せるのはどうじゃ。四天宝寺のお笑いテニスならぬマジカルテニスぜよ」
「奇抜な事をやって、他の種目より目立てばいいというものでもないだろう」
「そうですよ。テニスそのもので勝負するべきです」
「プリ」
「でも、子供相手なんでしょ?そういう分かりやすいのは大事っすよ」
「ん?」
ノートに対戦する子供とのリストを作成していると
「分かりやすく強いとか、カッコいいとか、楽しいとか」
「そうじゃそうじゃー」
「ちょっと混ぜ返さないでください」
「俺も小さい頃はそういうことあったかなって」
なんて話をしている中高生達を見ていたほー君も
「フン」
「ほー君?」
「任せたのは間違っていなかったようだな」
「そっか。ほー運がそんな事を言うなんて珍しいね」
「そうか。で?リストは決めたのか」
「学校別にしようと思ってて。その方が模擬試合にしろ、皆がいつも通りの試合が出来るでしょう?」
「そうか」
「それと、監督役なんだけどね」
「ん?」
「今、立海は修ちゃんとお兄ちゃんが監督とコーチとして入ってくれているんだけど」
「お前に任せる」
「分かった。明日、宿舎に貼り付けるよ」
「頼むぞ」
「はぁい」
