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夢小説設定
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「セダちゃん…」
スペインのマルコ選手が味方であるセダ選手にボールを打っていて
「全身麻痺した人に直接攻撃しない約束だったわよね?」
「ごめんなさい…姉さん」
そんな話をスペイン同士でしていたとは驚きだけれど
「謝る相手が違うでしょ!」
「あの子の保護者も兼ねてるって所かな」
「そうみたいだな」
「ソーリー。お兄さんが回復するまで…」
そう言っている中で立ち上がっている竜君
「不死身なの?」
「金太郎怪我は無ぇか?」
あ…あの時と同じセリフだ
「夢姫」
「うん。随分と久々に聞いた気がする」
「そうだな」
「「どういう」」
「後で、スペイン戦が終わったら話してやる。夢姫がお前達氷帝と向き合うと決めているならな」
「!!」
「ゲームスペイン6-5!!」
「夢姫は不安やな」
「不安以外の何もないよ。3年前も今もW杯はね」
「さよか」
でも、3年前よりも今の選手たちの方が安心してテニスを観ていられる
「や、やはり大曲先輩はまだ打球直撃の影響が…」
「当り前だ。佰八式波動球より危険な大車輪山嵐を心臓に食らったんだ」
「今立って試合してるのだって不思議なくらいだぜ!」
命拾いをしたと言ったスペインの選手に
「やられたらやり返せじゃ!」
「ヤバいぜ日本ペア」
「そうだね。セダ選手の『オリンポス
「何一つ攻略出来て無ぇ状況で、頼みの大曲までダメージを負ってしまった」
セダ選手が打ったボールは竜君の方に向かって行って
「も…やめて…」
「夢姫?」
「あんな状況観るのは3年前だけで十分だよ…」
「避けやぁぁぁ!!」
!?
「ワイが全部取ったるから!!」
!?
「セイギノミカタに任せとき!!」
「ま、まさか」
「あの子相棒を休ませるため?1人で戦うつもり?」
「修ちゃん…」
「あぁ、久々に見るかもしれへん…」
「どういう」
「遠山の奴あのばーさんと同じテニスしてやがる」
「だね」
「「ばーさん?」」
「元女子プロテニス
「へぇ」
「今の彼のプレースタイルはその人に似ている」
「夢姫ちゃんは見た事が有るのかい?」
「大分前にね。リョーマ君はあの人から話を聞いた事があるかもしれないね」
「どういう」
「『サムライ南次郎』もお世話になったっていう話を聞いた事がある」
「マジか」
「一体…」
「屋久杉麗華選手」
「あの出鱈目なテニス」
「間違いなく婆さんのテニスのまんまだな」
「お前は何一つ守れなイ!!」
「やられたら…やり返せじゃああああーーーっ!!」
「15-0!!」
「…何故俺を狙わなイ?」
「『やられたらやり返せ』って暴力や無いで…テニスでや!!」
「夢姫」
「うん。日本に帰ったらお墓参りに行かなくちゃね」
今のあたしの状況とこのW杯の話をしに…
「お墓参り、長くなりそうだね」
「あぁ」
「大曲の兄ちゃんには…指1本触れさせへん!!」
「セダちゃん勝つわよ…絶対」
「うん!」
マルス選手がラケットを肩に当てた時
「今婆さんの様な変なモノが見えなかったか?」
「へ、変な事言わないでくださいよぉ真田副部長ーーっ!!」
「その見えたお婆さんが屋久杉麗華選手…通称おスギ婆さんって言われていた人よ」
「あの人もおすぎさんに教わってたんだね」
「そうみたいだな」
「アドバンテージスペイン!!」
「こ、こんなダブルス見た事ねぇ!?」
「まさか…遠山君と同じダブルスだ」
「大曲先輩が金ちゃんを守って負傷し動けない今」
「このセットポイントは絶対に落とせないね」
「でも遠山君、笑ってるよ」
「ホンマや。笑っとる」
打ち返して来たボールを拾ってくれたのは紛れもなく竜君で
「え?」
「大曲の兄ちゃん!?」
「りゅ…」
「待っとったでぇ大曲の兄ちゃん!!」
「金太郎ーー!!負け組の意地見せっぞ!!」
まだ負け組だったこと竜君覚えてるんだ…
「え?」
「今大曲先輩、負け組って…」
「あ、そっか知らない人も多いのか」
「とっくに話していると思ってたけどな」
「立海の皆は知ってるよ。ある程度話してるもん」
「他の奴等は知らないのもいるのか」
「そういう事」
「デュース!!」
その後も激しい打ち合いをしている中
「ゲーム&セカンドセットスペイン7-5!!」
「大曲の兄ちゃん…マズイわ…」
マズイ?
「ワイ、この1本しかラケット無いでぇ」
「え?嘘でしょ?」
普通の選手ですら2、3本ラケットは常備している所を遠山君は1本しかないと言って来たのは驚きだ
「金ちゃん…」
「白石君?」
白石君の手には新しいラケットがあって
「四天宝寺の皆からやで」
「いい贈り物をもらったね。遠山君」
「あぁ」
「ファイナルセットスペインサービスプレイ!」
サーブを打った瞬間にポイントを取ったのは遠山君で
「うおぉぉめっちゃ軽いでぇこのラケット!?」
「15-0!」
「規格外すぎるでしょあの子…」
でも一体…
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
「遠山のラケットの破片だ」
そのラケットは
「お婆さんの使ってたラケットだ…」
「!?」
「しかも重くてボロボロだったラケットを遠山君は使ってくれてたんだね」
「そうみたいだな」
「その重くてボロボロのラケットがむしろ足枷になっていたんだろう」
「ゲーム日本2-2!!」
「エース4本金太郎がエンジン全開だ!」
「ねぇあの2人すごく楽しそう」
「あぁ」
「どうした越前?」
「あ、いや金太郎…ずっと天衣無縫っすね」
「そう言えば…」
「ずっとは天衣無縫の状態でいられない?」
「そーっす。俺が徳川さんと合宿所で戦った時も途中でその状態が解けたせいで一気に逆転されたっス」
「テニスを楽しむ気持ちが可能にする天衣無縫のテニス。その気持ちとプレーを3セットもぶっ続けるなんて本来不可能だろうよ」
「だけど竜君の為にラケットを託してくれた四天宝寺の仲間の為にその思いが金太郎の天衣無縫を進化させているのかもしれないね」
「竜次の魅力に惚れへん奴はおらんやろ☆」
「大曲の奴…見事にあのガキを覚醒させおった」
「ゲーム日本4-4!!」
「ゲームスペイン5-4!!」
「大曲先輩のサービスゲームだけど…このゲームの重圧が掛かるのは日本ペアの方だよ」
「まずいなスペインはノンストレスで来る。この正念場耐えてくださいよ先輩っ」
「15-0!!」
「え、」
「マジ勘弁しろし」
「「二刀流…」」
「15-15」
「姉さん…勝つヨ」
「もち!」
「あの小僧このタイミングまで二刀流をあえて温存してやがった」
「え?」
「大曲の
遠山君が前に出たと思ったら、その動きすら読んでいたかのようにマルス選手も見逃すはずがなくて
「次の攻撃に備えろし!!」
ロブを上げたセダ選手に打ち返していた遠山君
「『革命』を起こした貴様の精神力…そんなヤワじゃねーよな大曲よ!!」
「デュース!アドバンテージレシーバー!」
「日本ペアが追い込まれた!!」
「いよいよマッチポイント…」
どっちが勝っても負けても可笑しくないこの試合…
「兄ちゃん…なんか腕が痺れて来とるような」