坊ちゃん×ルック
坊ちゃん・2主・王子の名前を変換する
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いたずら仲間
ルックは彼の後頭部へ手を伸ばした。彼の瞳がほんの目の前、真正面からこちらをじっと見据えている。なんとなく鼓動が早まっていく気がして、ルックは身じろぎをひとつ。
彼の頭の後ろ、見えないところにある布の結び目を探り当てると、そこに指を差し入れて緩めていく。深緑色の布はスルリと解け、ルックの手元へとやってきた。
「なんで取るの」
面白がるように笑いながら、彼はそう言った。
続いて、ルックはしゃがみ込んで、彼の服の腰紐の結び目と格闘しはじめた。
「なんでって……。ねぇ、これ、どう結んでるの」
やけに頑丈な結び目に手間取っていると、彼は「こうだよ」と自ら腰紐を解いてみせる。紐がパラリと床に落ちた。
「なんでって、これからこっそり出かけるっていうのに、こんな目立つ格好で行くだなんてバカだろ。あちこちで目撃されて、マッシュに通報されるのがオチだよ」
立ち上がって、彼の赤い衣を一息に剥ぎ取ってしまう。
これで、彼は解放軍のリーダーでもなければ、マクドール家の坊ちゃんでもなくなった。ただのひとりの少年。
(僕だけのギオンだ)
ルックは満足すると、彼の方へと手を差し伸べた。
「さぁ、どこに遊びに行く? 僕がどこにでも連れて行ってあげるよ」
「実は前からやってみたかった悪戯があって……」
彼はニヤリと笑いながらルックの手を掴んだ。
「そうこなくちゃ」
ふたりは顔を見合わせて笑い合うと、手を取り合ったまま光の中へ姿を消した。