第一章
夢小説設定
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「君を愛している…君の隣に並ぶ最高の名誉を俺にくれないか?」
「キバナをオマエに全部やるからオマエの全部をオレにくれ……いいだろ?」
紫のくせ毛から覗く金色の瞳と褐色に映える青い瞳がこちらを見上げてくる
ソファに座らさせられたあたしの目の前で床に膝をついた彼らは自分達よりも幼く小さな手を優しく握り手の甲に唇を落とした
騎士がお姫様にする求愛のように…って!!
『(な…なんでこんな事に?)』
始まりはあの日だ
春の日差しがポカポカと暖かく牧草を食べるウールー達の真っ白な毛もよりふわふわしていた時期
十五歳になったあたしは明日から始まる念願のジムチャレンジに浮かれていた
『こんにちは!!』
朝も早く幼馴染の家を訪問し、ノックもせず勢いよく扉を開ければキッチンから顔を出したダンデくんが怒りもせずニッコリと明るい笑顔を向けてくれた
「ナマエ!おはよう!今日も早いな!」
『だって迎えに来ないとダンデくん勝手に飛び出して迷子になるでしょ?』
「ハハっ!確かにな、今準備するから入ってくれ」
彼がいるキッチンへと足を運べばテーブルには食べかけの朝食達がまだ並んでいた
『あ、ごめん!ご飯中だったんだね』
「いや、もう終わるぜ?」
他の家族の姿はなく食事を終えていなかったのはダンデくんだけのようだ、寝坊でもしたのかな?
食べかけの目玉焼きを大きな口にしまい込みお皿をいそいそと片付けようとした彼の手元に何気なく目が止まった
『………ニンジン残してる』
「ぐっ!」
ギクリと肩を揺らした彼はシンクに置こうとした皿を握りしめ顔を引き攣らせた
『ダンデく〜ん?』
「こ、これはヒトカゲにあげようとわざと残してたんだぜ?」
嘘ばっかり
『こっち見て』
「うっ」
無理矢理彼の頬を両手で掴みコチラを向かせると金色の瞳が揺れ眉が八の字に下がっていた
可哀想な子犬みたいで可愛いけど、ご飯を残すのはダメだよ?
『もぅっ!ほら食べさせてあげるから、あ〜んして?』
フォークを借りてニンジンのグラッセを刺すと彼の口元へと近づける
匂いが嫌なのか味が嫌なのか彼は昔からニンジンが嫌いで自然と口元にキュッと力が入る
「どうしても食べないとダメか?」
『残すとおばさんに怒られるでしょ?』
ダンデくんのお母さんは普段は優しいけど
ご飯を残すと黒い炎を背中に出す程怒る
今機嫌を壊したら明日の旅がダメになるかもしれないし、そうなったらあたしも困るもの
『ほら!口開けるっ』
「………あ、あー……んむっ」
『ふふっ、いい子!』
大人しくニンジンを口に含んだ彼は苦虫を噛み潰したように顔を顰めゆっくりと喉を上下させる
「うぇ…やっぱりニンジンだけは好きになれないぜ」
『でも何だかんだ言って食べてくれたじゃない?』
「それはナマエがっ…いや、それより早く出かけようぜ!明日の準備をしないと!」
何か言い返そうとした彼は話を変えるとあたしの手を取りキッチンを後にする
幼なじみのダンデくん
家も近くて物心ついた頃からもう一人の幼なじみソニアと共に三人でよく遊んだ
同い年だけど誕生日が数カ月早いあたしが一番上のお姉ちゃん、次がソニアで一番誕生日が遅いのがダンデくん
だからかな?
ダンデくんを弟みたいに可愛がってしまうのは
女のコみたいに大きな金色の瞳
紫のくせ毛は肩まで伸びてもうすぐ結べそう
今度髪の毛で遊ぼうかな…と彼の後ろ姿を眺めていると視線に気がついたのかダンデくんが振り返った
「買い物が終わったら今日もバトルしようぜ!君のヒトカゲと俺のヒトカゲの一騎打ちだ!」
『いいよ!あたしのヒトカゲ最近調子よくて技のキレもいいんだから!また勝っちゃうかも』
「なっ!俺のヒトカゲだって負けてないぜ!」
負けず嫌いで明るい男の子
そんなダンデくんのライバルでいられるのが嬉しかった
なのに…
「セレビィ?」
「そう!確かに見たの!まどろみの森で!」
買い物の途中で会ったソニアから信じられない話を聞いた
未来から来た時を渡るポケモン、綺麗な森にしか現れないというレアな存在にダンデくんは目を輝かせ
「俺も見たいぜ!ナマエも見たいよな?今からまどろみの森に行ってみようぜ!」
この時断っていれば……未来は変わっていたかもしれない
「キバナをオマエに全部やるからオマエの全部をオレにくれ……いいだろ?」
紫のくせ毛から覗く金色の瞳と褐色に映える青い瞳がこちらを見上げてくる
ソファに座らさせられたあたしの目の前で床に膝をついた彼らは自分達よりも幼く小さな手を優しく握り手の甲に唇を落とした
騎士がお姫様にする求愛のように…って!!
『(な…なんでこんな事に?)』
始まりはあの日だ
春の日差しがポカポカと暖かく牧草を食べるウールー達の真っ白な毛もよりふわふわしていた時期
十五歳になったあたしは明日から始まる念願のジムチャレンジに浮かれていた
『こんにちは!!』
朝も早く幼馴染の家を訪問し、ノックもせず勢いよく扉を開ければキッチンから顔を出したダンデくんが怒りもせずニッコリと明るい笑顔を向けてくれた
「ナマエ!おはよう!今日も早いな!」
『だって迎えに来ないとダンデくん勝手に飛び出して迷子になるでしょ?』
「ハハっ!確かにな、今準備するから入ってくれ」
彼がいるキッチンへと足を運べばテーブルには食べかけの朝食達がまだ並んでいた
『あ、ごめん!ご飯中だったんだね』
「いや、もう終わるぜ?」
他の家族の姿はなく食事を終えていなかったのはダンデくんだけのようだ、寝坊でもしたのかな?
食べかけの目玉焼きを大きな口にしまい込みお皿をいそいそと片付けようとした彼の手元に何気なく目が止まった
『………ニンジン残してる』
「ぐっ!」
ギクリと肩を揺らした彼はシンクに置こうとした皿を握りしめ顔を引き攣らせた
『ダンデく〜ん?』
「こ、これはヒトカゲにあげようとわざと残してたんだぜ?」
嘘ばっかり
『こっち見て』
「うっ」
無理矢理彼の頬を両手で掴みコチラを向かせると金色の瞳が揺れ眉が八の字に下がっていた
可哀想な子犬みたいで可愛いけど、ご飯を残すのはダメだよ?
『もぅっ!ほら食べさせてあげるから、あ〜んして?』
フォークを借りてニンジンのグラッセを刺すと彼の口元へと近づける
匂いが嫌なのか味が嫌なのか彼は昔からニンジンが嫌いで自然と口元にキュッと力が入る
「どうしても食べないとダメか?」
『残すとおばさんに怒られるでしょ?』
ダンデくんのお母さんは普段は優しいけど
ご飯を残すと黒い炎を背中に出す程怒る
今機嫌を壊したら明日の旅がダメになるかもしれないし、そうなったらあたしも困るもの
『ほら!口開けるっ』
「………あ、あー……んむっ」
『ふふっ、いい子!』
大人しくニンジンを口に含んだ彼は苦虫を噛み潰したように顔を顰めゆっくりと喉を上下させる
「うぇ…やっぱりニンジンだけは好きになれないぜ」
『でも何だかんだ言って食べてくれたじゃない?』
「それはナマエがっ…いや、それより早く出かけようぜ!明日の準備をしないと!」
何か言い返そうとした彼は話を変えるとあたしの手を取りキッチンを後にする
幼なじみのダンデくん
家も近くて物心ついた頃からもう一人の幼なじみソニアと共に三人でよく遊んだ
同い年だけど誕生日が数カ月早いあたしが一番上のお姉ちゃん、次がソニアで一番誕生日が遅いのがダンデくん
だからかな?
ダンデくんを弟みたいに可愛がってしまうのは
女のコみたいに大きな金色の瞳
紫のくせ毛は肩まで伸びてもうすぐ結べそう
今度髪の毛で遊ぼうかな…と彼の後ろ姿を眺めていると視線に気がついたのかダンデくんが振り返った
「買い物が終わったら今日もバトルしようぜ!君のヒトカゲと俺のヒトカゲの一騎打ちだ!」
『いいよ!あたしのヒトカゲ最近調子よくて技のキレもいいんだから!また勝っちゃうかも』
「なっ!俺のヒトカゲだって負けてないぜ!」
負けず嫌いで明るい男の子
そんなダンデくんのライバルでいられるのが嬉しかった
なのに…
「セレビィ?」
「そう!確かに見たの!まどろみの森で!」
買い物の途中で会ったソニアから信じられない話を聞いた
未来から来た時を渡るポケモン、綺麗な森にしか現れないというレアな存在にダンデくんは目を輝かせ
「俺も見たいぜ!ナマエも見たいよな?今からまどろみの森に行ってみようぜ!」
この時断っていれば……未来は変わっていたかもしれない
