第一章
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お日様さんさん
今日のワイルドエリアは珍しく機嫌がいいのか快晴だ
気候も安定していて寒がりなオレさまのポケモン達にとっても過ごしやすい
なのにオレのハートは落ち着きなく騒いでいやがる!!
『ふう!できました!』
「ん?どれどれ?おっ、随分上手くテントが張れるようになったな!」
『へへ!そうでしょ?いっぱい練習しましたから!』
「(あーやべ……可愛く見える)」
意識したせいかチビちゃん…いやナマエを見る目が変わっちまった
つい最近までは妹みたいに思ってたのに今じゃ可愛い一人の女の子として見てる
成人した男が十歳も下の子供に気があるなんて…
これはマズイ気がする
『キャンプ用品って結構色々あったんですね!ハロンでは見た事ないのが多くて、キバナさんに買って貰ったこのマットなんかフカフカで最高ですよ!』
テントの中でエアマットを敷き満足気に寝転ぶナマエは本当に猫みたいだ
コロコロと右へ左へと転がっては蕩けた顔をしショートパンツから出た白い生足が目に毒でオレはさり気なく視線をそらす
「簡単には燃えねぇ素材だからヒトカゲも一緒に寝れるぜ?旅に出たら使ってみな」
『旅か〜早く行きたいなぁ〜!』
そういやぁナマエにとっては出るはずだったジムチャレンジを延期しているようなもんだもんな
本当なら今すぐ旅に出たいだろうが
女の子の旅は慎重に準備しないといけない
「まあ基礎は教えたつもりだが、後不安な事はあるか?オレが教えられる事ならなんでも教えるぜ?」
ここ数ヶ月で強くなった相棒のヒトカゲがいれば大抵の奴は倒せると思うが、念には念を入れたい
不安要素は今のうちに解決してやろうと聞くとナマエは体を起こしマットの上にちょこんと正座した
『不安……一つあります』
「なんだ?」
なんでも言ってくれ!
全て答えられる自信があり待っていると彼女はもじもじとTシャツをいじり遠慮がちにコチラを上目遣いで見上げ
『……雷とお化けが怖いです』
何を言うかと思えば…
「…………ぶっ、くっ、くくくっ」
『笑うなんて酷いです!こっちは真剣に悩んでるんですよっ!!』
「ナハハハハハッッ!!!」
『キバナさんっっ!!』
あ〜もう、だめだわ
本当にチビちゃんはオレを楽しませてくれる
どんなに背伸びしてもやっぱり子供っぽいところがあって…
可愛いわ
「はぁ〜〜笑った、笑った!」
やれやれとテントから離れ焚き火の側へと移動しようとすると後ろからナマエが走って近寄ってきた
『もうっ!キバナさんのバカ!イジワル!』
よほど恥ずかしかったのか、オレの横腹を数回叩いてきたが痛くねぇ
「やぁ〜だ、痛ぁ〜い!暴力はんたーい」
『なんでギャルっぽい言い方になるんですか!』
ちょいとふざけて女声で遊んでやれば案の定のってくる、こうやってムキになるからナマエはからかい甲斐があるんだよな
「くくくっまあまあ!ポケモン達ものんびりしてるしオレらものんびりしよーぜ」
テントから出てきた彼女に気がついたヒトカゲは甘えたいようでナマエの足元に飛びつきグルグルと喉を鳴らしだす
ヒトカゲもすっかりオレのポケモン達と仲良くなったが一番はやっぱり相棒らしい
ナマエとヒトカゲの為にマシュマロでも焼いてやるかと木の枝を探そうとした時だ
青空に何か影が見えたと思い目を細め空を凝視すると、遠くで見覚えのあるオレンジ色のポケモンが目に入った
「隠れろっ!!」
『え?ひゃっ!!』
咄嗟にヒトカゲごとナマエをテントの中へと押し込み、手短に今からすべき事を教えた
「いいか?何があっても出てくるなよ?」
『キバナさん?』
「……いい子だから……な?」
頼むから聞いてくれ
そういう意味も込めて小さな両肩を掴み優しく言い聞かせるとナマエは静かに頷きマットの上に座ってくれた
オレは直ぐ様テントの出入り口のチャックを全て閉じ、何事もなかったかのように焚き火の側に腰掛ける
顔に出すな
クールになれ
感情を殺すのには慣れているが、妙に緊張し枝にマシュマロを刺そうとする手が震えやがる
「やあ!キバナじゃないか!こんなところで何してるんだ?」
オレさまの予想通り、数分後ダンデはオレを見つけた途端下へと降り挨拶しに来やがった
「……よお、オマエこそ何してんだよ?」
「俺は…人探しだ」
「人探し?誰を探してんだよ?」
予想はつくが悟られないよう白々しく聞くとダンデは苦笑いを浮かべ自分の手首をもう片方の手で強く握りしめた
「実は…信じてもらえないかもしれないが十年前行方不明になった子供時代の幼馴染みを昨日見かけてな?ナックルシティに向かったところまでは分かるんだが…そこから見つけられなくてここまで来てしまった」
ダンデの話を聞き昨日みた光景が脳裏に鮮明に浮かび上がった
ナマエが不安定になったのは……
コイツのせいだ
ザワッとした何かが背筋を走り枝を握る手がミシッと音を立てた
「焦げるぜ?」
「あ…やべっ」
火にかけたマシュマロが赤い炎に包まれそうになり我にかえった…少し焦げちまったわ
「十年前…ね、そんなに昔じゃ人違いの可能性だってあるんじゃねぇの?しかも子供時代ってありえねぇだろーが」
「分かってる…でも確かに彼女だ!顔を隠しててハッキリ見えなかったが俺には分かるんだ」
「……会ってどうするわけ?」
落ち着け
ここでバレるわけにはいかねぇ
感情を殺して笑うなんて何年もやってきた事なのに今のオレは上手く嘘の仮面をつけれなかった
「今までの事を聞きたい、昨日は彼女が逃げてしまったが…俺は会いたくてたまらないんだ」
「オマエさ…相手の気持ちとか考えてんのか?あっちは違うかもしれねぇだろ?」
あぁ…だめだ
イライラする
焼き過ぎたマシュマロを乱暴に口に放り込むと焦げた部分を強く噛みすぎたのかガリッと音が鳴った
「そんな事ない!彼女だって俺に会いたい筈だ!」
なんでオマエはアイツの気持ちが分からねぇんだよっ
遂に我慢の限界を迎えたオレは木の枝を投げ捨て立ち上がると同時にダンデに掴みかかった
「それがてめぇの思い上がりだって言ってんだよっ!!十年経ってんだろ?会いたきゃすぐにオマエの元に行くだろーがっ!」
「っ、何か理由があったかもしれないだろ!」
「どんだけ自分勝手なんだよ…てめぇっ」
胸ぐらを握る手に力が入りすぎて震えちまう
奥歯が砕けるんじゃないかと思うほど噛み締めたオレはきっと他人から見たら今にもコイツに噛みつきそうな獣に見えるだろう
十年だぞ?
どんな顔で会えると思ってるんだ
ましてやライバルだったんだろ?
シュートシティのデカいバトルコートでオマエと戦う事を夢見てた女の子の気持ちが分かるか?
なんでオマエがアイツを語る
オレの方が何倍もアイツの事をっ
「……何故君はそんなに俺の幼馴染みの味方をするんだ?君とは何の関係もないだろう?」
オレとは何の関係ない
その言葉にオレの頭の中が一瞬真っ白になった
震えていた手はぴたりと止まり
ダンデの胸ぐらから離れた腕は力を失い、だらりと下がった
「………別に、話を聞いててそう思っただけさ」
冷静さを取り戻しパーカーのポケットに両手をしまい込みテントの方をチラリと見るとリザードンが近寄ろうとしていてギクリと肩が揺れそうになった
「リザードン?どうした?」
リザードンは鼻先をテントへと向け何かを探っているようだった
ここで中を見せろと言われたら終わりだ
「おいっ!用が終わったなら早く行け、こっちは愛するポケモン達とのんびり過ごしてぇんだから邪魔すんなよ」
「ああ、すまなかった!リザードンっ行こうか」
ダンデが帰りやすいようにわざと機嫌が悪い演技をすれば奴は苦笑いを浮かべリザードンをテントから引き離した
リザードンはまだ納得してないのかテントをジッと見ていたが相棒の指示によりまた大空へと飛び上がる
ナックルシティの方角へと飛んでいったのを確認するとオレはテントの前に立ち
「チビちゃん……もういいぜ」
ぴっちりと閉めた出入り口のファスナーを開くと、マットの上で膝を抱えて座る彼女が見えオレの胸にズキンと何かが刺さった
「…………ごめんな?」
『いえ……ありがとうございました』
力なく笑う彼女はマットの上から動かなくて…
オレは狭いテントの中へと背中を丸めて入るとナマエの側に胡座をかいて座った
「昨日泣いてたのは……ダンデに会ったからか?」
聞こうか迷ったが、聞かないと先に進めない
彼女は数回声にならない言葉を出そうとし唾を一度飲み込むと今度こそ返事をした
『………はい』
「オマエはどうしたい?アイツのとこに行きたいなら今から呼び戻せるぜ?」
何言ってんだか
自分で自分が分からねぇわ
そんな事これっぽっちも望んでねぇのに勝手に口に出るなんて…
すると彼女は突然顔を上げ
『いえ、このまま秘密にしてくれませんか?そしてジムチャレンジの開会式で目ん玉飛び出るほど驚かせましょう!』
吹っ切れたような明るい顔をしていた
そんな彼女の反応にオレの心も決まった
「………ハハッ、そりゃ楽しみだな」
トコトン奴の悔しがる顔を見てやろうってな
「よし!じゃあ少し休んだらもう一回バトルするぞ!」
『はい!』
オマエを最高の選手にしてやる
だから
これはオレさまの我儘だ
もう少しだけ…オマエを独占させてくれ
今日のワイルドエリアは珍しく機嫌がいいのか快晴だ
気候も安定していて寒がりなオレさまのポケモン達にとっても過ごしやすい
なのにオレのハートは落ち着きなく騒いでいやがる!!
『ふう!できました!』
「ん?どれどれ?おっ、随分上手くテントが張れるようになったな!」
『へへ!そうでしょ?いっぱい練習しましたから!』
「(あーやべ……可愛く見える)」
意識したせいかチビちゃん…いやナマエを見る目が変わっちまった
つい最近までは妹みたいに思ってたのに今じゃ可愛い一人の女の子として見てる
成人した男が十歳も下の子供に気があるなんて…
これはマズイ気がする
『キャンプ用品って結構色々あったんですね!ハロンでは見た事ないのが多くて、キバナさんに買って貰ったこのマットなんかフカフカで最高ですよ!』
テントの中でエアマットを敷き満足気に寝転ぶナマエは本当に猫みたいだ
コロコロと右へ左へと転がっては蕩けた顔をしショートパンツから出た白い生足が目に毒でオレはさり気なく視線をそらす
「簡単には燃えねぇ素材だからヒトカゲも一緒に寝れるぜ?旅に出たら使ってみな」
『旅か〜早く行きたいなぁ〜!』
そういやぁナマエにとっては出るはずだったジムチャレンジを延期しているようなもんだもんな
本当なら今すぐ旅に出たいだろうが
女の子の旅は慎重に準備しないといけない
「まあ基礎は教えたつもりだが、後不安な事はあるか?オレが教えられる事ならなんでも教えるぜ?」
ここ数ヶ月で強くなった相棒のヒトカゲがいれば大抵の奴は倒せると思うが、念には念を入れたい
不安要素は今のうちに解決してやろうと聞くとナマエは体を起こしマットの上にちょこんと正座した
『不安……一つあります』
「なんだ?」
なんでも言ってくれ!
全て答えられる自信があり待っていると彼女はもじもじとTシャツをいじり遠慮がちにコチラを上目遣いで見上げ
『……雷とお化けが怖いです』
何を言うかと思えば…
「…………ぶっ、くっ、くくくっ」
『笑うなんて酷いです!こっちは真剣に悩んでるんですよっ!!』
「ナハハハハハッッ!!!」
『キバナさんっっ!!』
あ〜もう、だめだわ
本当にチビちゃんはオレを楽しませてくれる
どんなに背伸びしてもやっぱり子供っぽいところがあって…
可愛いわ
「はぁ〜〜笑った、笑った!」
やれやれとテントから離れ焚き火の側へと移動しようとすると後ろからナマエが走って近寄ってきた
『もうっ!キバナさんのバカ!イジワル!』
よほど恥ずかしかったのか、オレの横腹を数回叩いてきたが痛くねぇ
「やぁ〜だ、痛ぁ〜い!暴力はんたーい」
『なんでギャルっぽい言い方になるんですか!』
ちょいとふざけて女声で遊んでやれば案の定のってくる、こうやってムキになるからナマエはからかい甲斐があるんだよな
「くくくっまあまあ!ポケモン達ものんびりしてるしオレらものんびりしよーぜ」
テントから出てきた彼女に気がついたヒトカゲは甘えたいようでナマエの足元に飛びつきグルグルと喉を鳴らしだす
ヒトカゲもすっかりオレのポケモン達と仲良くなったが一番はやっぱり相棒らしい
ナマエとヒトカゲの為にマシュマロでも焼いてやるかと木の枝を探そうとした時だ
青空に何か影が見えたと思い目を細め空を凝視すると、遠くで見覚えのあるオレンジ色のポケモンが目に入った
「隠れろっ!!」
『え?ひゃっ!!』
咄嗟にヒトカゲごとナマエをテントの中へと押し込み、手短に今からすべき事を教えた
「いいか?何があっても出てくるなよ?」
『キバナさん?』
「……いい子だから……な?」
頼むから聞いてくれ
そういう意味も込めて小さな両肩を掴み優しく言い聞かせるとナマエは静かに頷きマットの上に座ってくれた
オレは直ぐ様テントの出入り口のチャックを全て閉じ、何事もなかったかのように焚き火の側に腰掛ける
顔に出すな
クールになれ
感情を殺すのには慣れているが、妙に緊張し枝にマシュマロを刺そうとする手が震えやがる
「やあ!キバナじゃないか!こんなところで何してるんだ?」
オレさまの予想通り、数分後ダンデはオレを見つけた途端下へと降り挨拶しに来やがった
「……よお、オマエこそ何してんだよ?」
「俺は…人探しだ」
「人探し?誰を探してんだよ?」
予想はつくが悟られないよう白々しく聞くとダンデは苦笑いを浮かべ自分の手首をもう片方の手で強く握りしめた
「実は…信じてもらえないかもしれないが十年前行方不明になった子供時代の幼馴染みを昨日見かけてな?ナックルシティに向かったところまでは分かるんだが…そこから見つけられなくてここまで来てしまった」
ダンデの話を聞き昨日みた光景が脳裏に鮮明に浮かび上がった
ナマエが不安定になったのは……
コイツのせいだ
ザワッとした何かが背筋を走り枝を握る手がミシッと音を立てた
「焦げるぜ?」
「あ…やべっ」
火にかけたマシュマロが赤い炎に包まれそうになり我にかえった…少し焦げちまったわ
「十年前…ね、そんなに昔じゃ人違いの可能性だってあるんじゃねぇの?しかも子供時代ってありえねぇだろーが」
「分かってる…でも確かに彼女だ!顔を隠しててハッキリ見えなかったが俺には分かるんだ」
「……会ってどうするわけ?」
落ち着け
ここでバレるわけにはいかねぇ
感情を殺して笑うなんて何年もやってきた事なのに今のオレは上手く嘘の仮面をつけれなかった
「今までの事を聞きたい、昨日は彼女が逃げてしまったが…俺は会いたくてたまらないんだ」
「オマエさ…相手の気持ちとか考えてんのか?あっちは違うかもしれねぇだろ?」
あぁ…だめだ
イライラする
焼き過ぎたマシュマロを乱暴に口に放り込むと焦げた部分を強く噛みすぎたのかガリッと音が鳴った
「そんな事ない!彼女だって俺に会いたい筈だ!」
なんでオマエはアイツの気持ちが分からねぇんだよっ
遂に我慢の限界を迎えたオレは木の枝を投げ捨て立ち上がると同時にダンデに掴みかかった
「それがてめぇの思い上がりだって言ってんだよっ!!十年経ってんだろ?会いたきゃすぐにオマエの元に行くだろーがっ!」
「っ、何か理由があったかもしれないだろ!」
「どんだけ自分勝手なんだよ…てめぇっ」
胸ぐらを握る手に力が入りすぎて震えちまう
奥歯が砕けるんじゃないかと思うほど噛み締めたオレはきっと他人から見たら今にもコイツに噛みつきそうな獣に見えるだろう
十年だぞ?
どんな顔で会えると思ってるんだ
ましてやライバルだったんだろ?
シュートシティのデカいバトルコートでオマエと戦う事を夢見てた女の子の気持ちが分かるか?
なんでオマエがアイツを語る
オレの方が何倍もアイツの事をっ
「……何故君はそんなに俺の幼馴染みの味方をするんだ?君とは何の関係もないだろう?」
オレとは何の関係ない
その言葉にオレの頭の中が一瞬真っ白になった
震えていた手はぴたりと止まり
ダンデの胸ぐらから離れた腕は力を失い、だらりと下がった
「………別に、話を聞いててそう思っただけさ」
冷静さを取り戻しパーカーのポケットに両手をしまい込みテントの方をチラリと見るとリザードンが近寄ろうとしていてギクリと肩が揺れそうになった
「リザードン?どうした?」
リザードンは鼻先をテントへと向け何かを探っているようだった
ここで中を見せろと言われたら終わりだ
「おいっ!用が終わったなら早く行け、こっちは愛するポケモン達とのんびり過ごしてぇんだから邪魔すんなよ」
「ああ、すまなかった!リザードンっ行こうか」
ダンデが帰りやすいようにわざと機嫌が悪い演技をすれば奴は苦笑いを浮かべリザードンをテントから引き離した
リザードンはまだ納得してないのかテントをジッと見ていたが相棒の指示によりまた大空へと飛び上がる
ナックルシティの方角へと飛んでいったのを確認するとオレはテントの前に立ち
「チビちゃん……もういいぜ」
ぴっちりと閉めた出入り口のファスナーを開くと、マットの上で膝を抱えて座る彼女が見えオレの胸にズキンと何かが刺さった
「…………ごめんな?」
『いえ……ありがとうございました』
力なく笑う彼女はマットの上から動かなくて…
オレは狭いテントの中へと背中を丸めて入るとナマエの側に胡座をかいて座った
「昨日泣いてたのは……ダンデに会ったからか?」
聞こうか迷ったが、聞かないと先に進めない
彼女は数回声にならない言葉を出そうとし唾を一度飲み込むと今度こそ返事をした
『………はい』
「オマエはどうしたい?アイツのとこに行きたいなら今から呼び戻せるぜ?」
何言ってんだか
自分で自分が分からねぇわ
そんな事これっぽっちも望んでねぇのに勝手に口に出るなんて…
すると彼女は突然顔を上げ
『いえ、このまま秘密にしてくれませんか?そしてジムチャレンジの開会式で目ん玉飛び出るほど驚かせましょう!』
吹っ切れたような明るい顔をしていた
そんな彼女の反応にオレの心も決まった
「………ハハッ、そりゃ楽しみだな」
トコトン奴の悔しがる顔を見てやろうってな
「よし!じゃあ少し休んだらもう一回バトルするぞ!」
『はい!』
オマエを最高の選手にしてやる
だから
これはオレさまの我儘だ
もう少しだけ…オマエを独占させてくれ
