第一章
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昼から夜へと長引いたチャンピオン戦
誰もが息を呑み新たなチャンピオンの誕生と
無敗の王の勝利の記録更新を同時に望んだ
結果は
「新しいチャンピオンが誕生した!その名は……アキラ!」
帽子を脱いだダンデが清々しい笑顔で少年の腕を掴み観客達に彼を改めて紹介した
歓声と色とりどりの紙吹雪が舞い上がりダンデとアキラはバトル後の熱によりほんのりと顔を赤め汗を流していた
そう…アキラは純粋にバトルの熱のせいだと思っていた、腕を掴むダンデの手が異様に熱い事を
「アキラ」
『はい?』
ふと呼ばれダンデへと顔を向けると彼はゆっくりと地面に片膝をつけ下からアキラを見上げた
『え?』
汗で濡れた紫の前髪は乱れバトル後の程よい疲労感を纏わせながらも、彼の金色の瞳はキラキラと輝きを増し一つ呼吸をしてから唇が動き出す
「君の前で膝をつくことを許してほしい、そして今この場で俺の想いを告げる事を許してほしい」
握られた手が熱い
「君が好きだ」
『へ?』
鳴り止まない観客の声のせいでダンデがとんでもない事を口にした
きっと自分の空耳だろうとダンデを見つめると彼はアキラの手の甲に顔を寄せ唇で触れた
『っ!』
熱い感触とチリっとした小さな痛みが同時に手の甲に走る
きっと熱いのは唇で痛みは彼の顎髭だろう
空耳ではなかった事が分かり彼の唇から逃げようと手を引くがダンデは握った手を離す気はなく唇が離れても強く握ったままだ
「君と初めて出会った時からずっと君の事が頭から離れなかった…最初は良いトレーナーになるかもしれないから気になっているのだと思っていたんだが」
『待って、ダンデさん?あのっ、え?ドッキリですか?ここでこんな話はっ』
「ドッキリでも冗談でもない、本気だ」
ダンデは立ち上がると握っていた彼の手を今度両手で掴み真っ直ぐに至近距離で見つめてくる
その手は緊張しているのか燃えるように熱く少し汗ばんでいる
男の手だ
因みにアキラも勿論男だ、まだ少年の幼さを残しており可愛らしい部分はあるが確かに性別は同じ男
『(もしかしてダンデさん…僕の事女の子とか勘違いしてる?)』
「君の勇姿を見て素晴らしいと感じた、笑った顔が可愛いらしいと思った!君をもっと見ていたい…見ていたいのに今も胸がドキドキして苦しいんだっ」
『待って…ダンデさん、あの僕はっ』
念の為男であると告げようとすると握られた手が引っ張られダンデの前へとより引き寄せられた
途端に感じる彼の汗の匂いと香水のような爽やかな匂い
ダンデの匂いだ
顔を上げれば紫の長い髪がゆっくりと落ちてくる、僅かに傾けられた彼の顔に違和感を感じながらも金色の瞳から視線を外す事も喋る事も出来ず
「好きだ」
無防備になった少年の唇に触れた熱
観客から隠すように彼の長い紫の髪がカーテン代わりとなり触れ合った唇は外から見えにくいだろう
だが何をしているかは分かる
チュッ…
唇が離れ自然と音が鳴った
何をされたか漸く理解し顔を真っ赤にしたアキラは慌てて彼から離れようとするも、一歩早くダンデは自分の腕を彼の背中と腰に回し捕まえた
「君の唇は小さくて可愛いな!」
満足気に微笑む彼はまるでもう恋人気分だ
『っ、待っ…ダンデさん勘違いしてます!僕は男です!女の子じゃないんですよ!』
「む?知ってるぜ?」
『知ってる…て…、なんで…僕…?キスも…初めてだったのにっ』
「本当かっ!それは嬉しいぜ!これから君の初めては全部俺の物だ」
『っ!まだ付き合うなんてっんんぅ!』
二度目のキスはさっきよりも強く唇を押し付けれ言葉ごと塞がれた
ハートを飛ばす元チャンピオン
誰かに助けを求めようとするもリーグスタッフ達でさえ唖然としており動けない
大勢の観客の前だというのに、長年我慢していたかのように何度もキスをする筋肉質で体格のいい大人の男
身長も小柄で色白のアキラは本当に女の子にでもなってしまったかのようにファーストキスを奪われた
新チャンピオン誕生に喜んでいた歓声は途中から黄色い声に変わり、新しい時代は波乱万丈で幕を開けた
誰もが息を呑み新たなチャンピオンの誕生と
無敗の王の勝利の記録更新を同時に望んだ
結果は
「新しいチャンピオンが誕生した!その名は……アキラ!」
帽子を脱いだダンデが清々しい笑顔で少年の腕を掴み観客達に彼を改めて紹介した
歓声と色とりどりの紙吹雪が舞い上がりダンデとアキラはバトル後の熱によりほんのりと顔を赤め汗を流していた
そう…アキラは純粋にバトルの熱のせいだと思っていた、腕を掴むダンデの手が異様に熱い事を
「アキラ」
『はい?』
ふと呼ばれダンデへと顔を向けると彼はゆっくりと地面に片膝をつけ下からアキラを見上げた
『え?』
汗で濡れた紫の前髪は乱れバトル後の程よい疲労感を纏わせながらも、彼の金色の瞳はキラキラと輝きを増し一つ呼吸をしてから唇が動き出す
「君の前で膝をつくことを許してほしい、そして今この場で俺の想いを告げる事を許してほしい」
握られた手が熱い
「君が好きだ」
『へ?』
鳴り止まない観客の声のせいでダンデがとんでもない事を口にした
きっと自分の空耳だろうとダンデを見つめると彼はアキラの手の甲に顔を寄せ唇で触れた
『っ!』
熱い感触とチリっとした小さな痛みが同時に手の甲に走る
きっと熱いのは唇で痛みは彼の顎髭だろう
空耳ではなかった事が分かり彼の唇から逃げようと手を引くがダンデは握った手を離す気はなく唇が離れても強く握ったままだ
「君と初めて出会った時からずっと君の事が頭から離れなかった…最初は良いトレーナーになるかもしれないから気になっているのだと思っていたんだが」
『待って、ダンデさん?あのっ、え?ドッキリですか?ここでこんな話はっ』
「ドッキリでも冗談でもない、本気だ」
ダンデは立ち上がると握っていた彼の手を今度両手で掴み真っ直ぐに至近距離で見つめてくる
その手は緊張しているのか燃えるように熱く少し汗ばんでいる
男の手だ
因みにアキラも勿論男だ、まだ少年の幼さを残しており可愛らしい部分はあるが確かに性別は同じ男
『(もしかしてダンデさん…僕の事女の子とか勘違いしてる?)』
「君の勇姿を見て素晴らしいと感じた、笑った顔が可愛いらしいと思った!君をもっと見ていたい…見ていたいのに今も胸がドキドキして苦しいんだっ」
『待って…ダンデさん、あの僕はっ』
念の為男であると告げようとすると握られた手が引っ張られダンデの前へとより引き寄せられた
途端に感じる彼の汗の匂いと香水のような爽やかな匂い
ダンデの匂いだ
顔を上げれば紫の長い髪がゆっくりと落ちてくる、僅かに傾けられた彼の顔に違和感を感じながらも金色の瞳から視線を外す事も喋る事も出来ず
「好きだ」
無防備になった少年の唇に触れた熱
観客から隠すように彼の長い紫の髪がカーテン代わりとなり触れ合った唇は外から見えにくいだろう
だが何をしているかは分かる
チュッ…
唇が離れ自然と音が鳴った
何をされたか漸く理解し顔を真っ赤にしたアキラは慌てて彼から離れようとするも、一歩早くダンデは自分の腕を彼の背中と腰に回し捕まえた
「君の唇は小さくて可愛いな!」
満足気に微笑む彼はまるでもう恋人気分だ
『っ、待っ…ダンデさん勘違いしてます!僕は男です!女の子じゃないんですよ!』
「む?知ってるぜ?」
『知ってる…て…、なんで…僕…?キスも…初めてだったのにっ』
「本当かっ!それは嬉しいぜ!これから君の初めては全部俺の物だ」
『っ!まだ付き合うなんてっんんぅ!』
二度目のキスはさっきよりも強く唇を押し付けれ言葉ごと塞がれた
ハートを飛ばす元チャンピオン
誰かに助けを求めようとするもリーグスタッフ達でさえ唖然としており動けない
大勢の観客の前だというのに、長年我慢していたかのように何度もキスをする筋肉質で体格のいい大人の男
身長も小柄で色白のアキラは本当に女の子にでもなってしまったかのようにファーストキスを奪われた
新チャンピオン誕生に喜んでいた歓声は途中から黄色い声に変わり、新しい時代は波乱万丈で幕を開けた