第一章
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『ふぅ…今日はなんとかパンが買えてよかった』
商業の盛んな惑星に暮らす一人の女性ナマエ
この星ではいろんな国や星から集められた商品が溢れ帰り観光客も多く豊かだ
だが全ての人が裕福なわけではない
彼女もまたその一人であり、顔を土ぼこりで汚しながら毎日朝から晩まで働いて必死に生き抜こうとしている
「ナマエちゃ〜ん!」
『あ、チャーリーさん!』
香ばしい麦の匂いがする買ったばかりのパンの入った紙袋、鼻先を寄せ頰を緩ませていると後ろから緑色の長い髪を緩く結んだ青年に声をかけられた
『お仕事帰りですか?』
「ま、そんなとこや!せやけどちょこ〜と売れ残ってしもうてな…明日の商品には出せんし、よかったら貰ってくれへん?」
彼が差し出された袋はパンが入っている袋よりも大きい
自分にはお金ない
本当に貰っていいものかと不安になり袋とチャーリーの顔を見比べるが受け取るまで手を引っ込める気はないようだ
『…なんですか?この袋……あっ!お菓子だ!いいんですか?こんなに!』
袋の中身は種類の様々なお菓子だった
クッキーやチョコレートが特に多く甘い匂いに目が輝いてしまう
「ええって、貰ってくれたら俺も大助かりや」
肩から腰にかけて巻きつけた布に小さな黒いサングラス…独特なファッションをした彼は怪しさのある青年だがナマエは懐いていた
いつもタイミングよく現れては手助けをし、嫌な事があった日は明るく笑わせてくれる
孤児として一人で生きる彼女には頼れる兄的な存在だ
「ん?あ〜ほらほら、ここ…汚れとるで?」
『んんっ』
頬についた土ぼこりをチャーリーは親指で拭ってやり、綺麗にしてやりながら肌の柔らかさを楽しんだ
「ハハッほっぺたプニプニで気持ちええなぁ」
チャーリーも貧しいながらも懸命に生き、物事に素直に喜んでくれる彼女を何かと気にし力になろうと動いていた
『んん、ありがとうございます!おかげで今夜はご飯がデザート付きで豪華です!』
「ふはっ、まあナマエちゃんが嬉しいなら俺も嬉しいわ」
小さな事で花でも咲かせそうな笑顔を向けてくる彼女にチャーリーは照れてしまい頰を指先で軽くかき言葉を濁らせる
「あ…ああ〜そういえば明日はナマエちゃんの誕生日やろ?」
『はい!明日でついに成人になります!』
「ハハッ大人の仲間入りやね!ほんならお祝いせんとな?何か俺にできる事ないか?ナマエちゃんの記念すべき日やしプレゼントさせてほしいんやけど」
ニッコリとタレ目を細め彼女からのリクエストをワクワクと待つ彼はまるで大型犬だ
左右に忙しくなく振る尻尾でも見えそうな彼にどちらがプレゼントをくれる人なのか間違いそうになるくらいだ
『じゃあ……せっかく大人になるんですし』
「うん、うん!」
『初めてを付き合ってくれませんか?』
「っ!ひゃひゃじっ、うっ、げほっ!ごほん!初めて?なんのや?」
まさか大人の階段を自分と登りたいのか
女性の大事な初めてを貰えるのかと期待と緊張に動揺してしまう
だがチャーリーの想像していたものと彼女が想像しているものは違ったようだ
『お酒です!飲んでみたかったんです!』
「あ…あ〜……酒ね」
照れくさそうに小首を傾げて見上げてくる彼女にチャーリーは一瞬胸を強く高鳴らせ息を喉で詰まらせた
無自覚だろうが、初めてを共にしてほしいとおねだりする姿はこの男としてはイケナイ事を連想させてしまい心臓に悪い
邪な下心を見せないように彼は軽く咳払いをするといつもの笑顔に戻り
「勿論や!ほな明日の夜にでも家に迎えにいくわ」
『ふふ、今から楽しみで眠れないかも』
嬉しくて頰をほんのりと赤めた彼女にチャーリーは吊られて頰が熱くなっていく
「〜〜っ、あんまりこれ以上俺を試さんといて」
『?』
「……はぁ……なんでもあらへん」
彼女を家まで送り届けふらふらと帰っていくチャーリーを見送り家の中に入るナマエ
手元にはシンプルながら小麦のいい香りがするパンと彼から貰った沢山のお菓子
どちらも久しぶりのまともな食べ物で幸せに頬が緩んだ
『あ、そうだ!明日チャーリーさんと出かけるなら何着ていこう?』
パタパタと狭い家の中を進み寝室のクローゼットを開けてみる
中には仕事用の汚れてもいいボロい服と大きな街に買い物などしに行く為のよそ行きの服が一着ずつ…
よそ行きと言ってもドレスやスーツではなく
ノースリーブのタンクトップとスキニーパンツだ
彼女の女性らしい体のラインは綺麗に見せてくれるが、男性と出かける物として華やかではない
分かっていながらクローゼットに手を伸ばし、よそ行き用の服に着替え鏡で自分を改めて確認してみる
白い肌とくびれた腰
丸みのある尻は若さもあり眩しい
『髪…染めようかな?そしたら少しは可愛くなるかな?』
この星では珍しい黒髪だった
美容院に行く金も勿体なくて伸ばしていただけだが艶のある黒髪は実は街の男達も二度見する程美しい色なのだが、彼女は知らぬようだ
鏡の前で体を左右に揺らし確認していた時だ
突然扉をノックする音が聞こえた
今月分の部屋代の支払いは終わっている
ならば誰だろうか
疑問に思いながらも扉を開けると、そこには白く綺麗な民族衣装のようなローブに身を包んだ数人の男女が立っていた
「やっと見つけました……女王候補殿」
『………え?あの…なんですかっ貴方達』
「女王陛下がお待ちです、さあこちらへ」
『女王…陛下?待って、何がなんだかっ!』
驚き後退りすれば部屋のテーブルに腰がぶつかり飾っていた花瓶が揺れ落ち床に音を立てて割れた
水しぶきを辺りに散らし飾っていた野花はくしゃりと床に顔をつけてしまったが拾う余裕がない
女王の使者達によりナマエは何もわからぬまま宇宙の女王が待つ主星へと連れて行かれてしまい
後日部屋を訪れたチャーリーは乱れた部屋に顔を青くさせた
商業の盛んな惑星に暮らす一人の女性ナマエ
この星ではいろんな国や星から集められた商品が溢れ帰り観光客も多く豊かだ
だが全ての人が裕福なわけではない
彼女もまたその一人であり、顔を土ぼこりで汚しながら毎日朝から晩まで働いて必死に生き抜こうとしている
「ナマエちゃ〜ん!」
『あ、チャーリーさん!』
香ばしい麦の匂いがする買ったばかりのパンの入った紙袋、鼻先を寄せ頰を緩ませていると後ろから緑色の長い髪を緩く結んだ青年に声をかけられた
『お仕事帰りですか?』
「ま、そんなとこや!せやけどちょこ〜と売れ残ってしもうてな…明日の商品には出せんし、よかったら貰ってくれへん?」
彼が差し出された袋はパンが入っている袋よりも大きい
自分にはお金ない
本当に貰っていいものかと不安になり袋とチャーリーの顔を見比べるが受け取るまで手を引っ込める気はないようだ
『…なんですか?この袋……あっ!お菓子だ!いいんですか?こんなに!』
袋の中身は種類の様々なお菓子だった
クッキーやチョコレートが特に多く甘い匂いに目が輝いてしまう
「ええって、貰ってくれたら俺も大助かりや」
肩から腰にかけて巻きつけた布に小さな黒いサングラス…独特なファッションをした彼は怪しさのある青年だがナマエは懐いていた
いつもタイミングよく現れては手助けをし、嫌な事があった日は明るく笑わせてくれる
孤児として一人で生きる彼女には頼れる兄的な存在だ
「ん?あ〜ほらほら、ここ…汚れとるで?」
『んんっ』
頬についた土ぼこりをチャーリーは親指で拭ってやり、綺麗にしてやりながら肌の柔らかさを楽しんだ
「ハハッほっぺたプニプニで気持ちええなぁ」
チャーリーも貧しいながらも懸命に生き、物事に素直に喜んでくれる彼女を何かと気にし力になろうと動いていた
『んん、ありがとうございます!おかげで今夜はご飯がデザート付きで豪華です!』
「ふはっ、まあナマエちゃんが嬉しいなら俺も嬉しいわ」
小さな事で花でも咲かせそうな笑顔を向けてくる彼女にチャーリーは照れてしまい頰を指先で軽くかき言葉を濁らせる
「あ…ああ〜そういえば明日はナマエちゃんの誕生日やろ?」
『はい!明日でついに成人になります!』
「ハハッ大人の仲間入りやね!ほんならお祝いせんとな?何か俺にできる事ないか?ナマエちゃんの記念すべき日やしプレゼントさせてほしいんやけど」
ニッコリとタレ目を細め彼女からのリクエストをワクワクと待つ彼はまるで大型犬だ
左右に忙しくなく振る尻尾でも見えそうな彼にどちらがプレゼントをくれる人なのか間違いそうになるくらいだ
『じゃあ……せっかく大人になるんですし』
「うん、うん!」
『初めてを付き合ってくれませんか?』
「っ!ひゃひゃじっ、うっ、げほっ!ごほん!初めて?なんのや?」
まさか大人の階段を自分と登りたいのか
女性の大事な初めてを貰えるのかと期待と緊張に動揺してしまう
だがチャーリーの想像していたものと彼女が想像しているものは違ったようだ
『お酒です!飲んでみたかったんです!』
「あ…あ〜……酒ね」
照れくさそうに小首を傾げて見上げてくる彼女にチャーリーは一瞬胸を強く高鳴らせ息を喉で詰まらせた
無自覚だろうが、初めてを共にしてほしいとおねだりする姿はこの男としてはイケナイ事を連想させてしまい心臓に悪い
邪な下心を見せないように彼は軽く咳払いをするといつもの笑顔に戻り
「勿論や!ほな明日の夜にでも家に迎えにいくわ」
『ふふ、今から楽しみで眠れないかも』
嬉しくて頰をほんのりと赤めた彼女にチャーリーは吊られて頰が熱くなっていく
「〜〜っ、あんまりこれ以上俺を試さんといて」
『?』
「……はぁ……なんでもあらへん」
彼女を家まで送り届けふらふらと帰っていくチャーリーを見送り家の中に入るナマエ
手元にはシンプルながら小麦のいい香りがするパンと彼から貰った沢山のお菓子
どちらも久しぶりのまともな食べ物で幸せに頬が緩んだ
『あ、そうだ!明日チャーリーさんと出かけるなら何着ていこう?』
パタパタと狭い家の中を進み寝室のクローゼットを開けてみる
中には仕事用の汚れてもいいボロい服と大きな街に買い物などしに行く為のよそ行きの服が一着ずつ…
よそ行きと言ってもドレスやスーツではなく
ノースリーブのタンクトップとスキニーパンツだ
彼女の女性らしい体のラインは綺麗に見せてくれるが、男性と出かける物として華やかではない
分かっていながらクローゼットに手を伸ばし、よそ行き用の服に着替え鏡で自分を改めて確認してみる
白い肌とくびれた腰
丸みのある尻は若さもあり眩しい
『髪…染めようかな?そしたら少しは可愛くなるかな?』
この星では珍しい黒髪だった
美容院に行く金も勿体なくて伸ばしていただけだが艶のある黒髪は実は街の男達も二度見する程美しい色なのだが、彼女は知らぬようだ
鏡の前で体を左右に揺らし確認していた時だ
突然扉をノックする音が聞こえた
今月分の部屋代の支払いは終わっている
ならば誰だろうか
疑問に思いながらも扉を開けると、そこには白く綺麗な民族衣装のようなローブに身を包んだ数人の男女が立っていた
「やっと見つけました……女王候補殿」
『………え?あの…なんですかっ貴方達』
「女王陛下がお待ちです、さあこちらへ」
『女王…陛下?待って、何がなんだかっ!』
驚き後退りすれば部屋のテーブルに腰がぶつかり飾っていた花瓶が揺れ落ち床に音を立てて割れた
水しぶきを辺りに散らし飾っていた野花はくしゃりと床に顔をつけてしまったが拾う余裕がない
女王の使者達によりナマエは何もわからぬまま宇宙の女王が待つ主星へと連れて行かれてしまい
後日部屋を訪れたチャーリーは乱れた部屋に顔を青くさせた