第一章
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『よし!綺麗になった!』
クリーニング屋さんから受け取ってきたキバナさんの上着、シワもなく綺麗にされたせいかあの香水の匂いも消えてしまった
『いい匂いだったのに…ちょっと残念かな』
クリーニング独特の清潔感のある匂いになった上着を大事に運び自宅に一度帰ろうとすると鍵を閉めた筈のアパートのドアが開いていた
『…………はぁぁ』
今日は会いたくなかったなぁ
肩を落としながら中へと入ると思った通りたった一人の家族である姉が室内で待っていた
「おっそ〜い!何処いってたの?アンタ今日休みでしょ?」
『ちょっと用事があったの、お姉ちゃんは?何しに来たの?』
同じプラチナブロンドにスミレ色の瞳をした姉はひらひらとした可愛らしいスカートを揺らしながらあたしに近づくとすぐにクリーニングから持ってきた上着に気がついた
「それ…男物よね?誰の?まさか彼氏じゃないでしょうね?」
『違うよ、仕事場で迷惑かけちゃったお客さんの上着』
嘘ではない
キバナさんは彼氏でもないし本当に仕事中に迷惑をかけてしまったんだし
それでも疑うようにコチラを見る姉はリップを塗った唇をニンマリとさせクリーニングの薄いビニールに包まれた上着に触れた
「これ、結構有名なブランド物じゃん?若い男でしょ?見た目は?どんな人なの?」
『どんなって…なんでそんなの聞くの?』
「……大切な妹が迷惑をかけたんだもの、姉である私がお詫びに行かないといけないでしょ?」
これは品定め…また姉の悪い癖が出た
姉はすぐあたしの交友関係を見たがる
女友達にしろ男友達にしろ顔を見ては自分なりに採点し馬鹿にする
姉の目に止まる男友達がいるといつの間にかあたしの元から姿を消して姉の彼氏になっていたり…付き合ったと思えば毒を吐いて捨てたり
盗るつもりはなかったとニヤニヤしながら謝罪し、かと思えば急に現れ金を貸して欲しいと甘えてきたり…姉の行動はいつもあたしの肩を重くさせた
『(キバナさんには…会って欲しくないな)』
ナックルシティの駅前広場ー
待ち合わせの場所に早めに行くとまだ十分も前だと言うのに彼はいた
この前夜に会った時とは違う服で頭にはオレンジ色のバンダナ黒く大きめのゆったりとしたパーカーに藍色の短パン……ってあれ?
あの格好の人何処かで見たような
「よ!早いじゃん」
人違いかと一瞬思ったのに彼はキバナさんで…てかあの有名なキバナさんだった!
『え、キバナさん?キバナさんが…キバナさん?』
「なぁ〜に混乱してんの?オレさまはオレさまだろーが」
へらりと頰を緩ませた彼は白い八重歯を光らせて爽やかに笑いテレビや雑誌で見るキバナさんそのものだった
『すみませんっ!あの有名なキバナさんとは思ってなくて…そっくりさんかと』
「ハハッどんだけ鈍いんだよ、て事はダンデの事もそっくりさんとか思ってたわけ?」
そうだ!あの夜確かにもう一人そっくりさんがいた!まさかあの人が元ガラルの無敗の王ダンデさんだったなんて
『ずっずびまじぇん!とんでもない失礼をっ』
ガタガタと涙目に震えだすとキバナさんは余計に笑いだした
「ククッ良いって良いって!下手に媚てくる奴らより気楽に楽しめたしな」
大きな褐色の手があたしの頭を数回叩く…慰めてくれてるんだろうか?
顔を上げればタレ目の青い瞳が優しく細められていて一瞬胸が飛び跳ねた
『(なんだろ…なんかドキドキするっ)』
でもコチラを見ていてくれた青い瞳はチラリとあたしの後ろへと移動しすぐに目つきを変えた
「誰?」
『あ、あたしのお姉ちゃんで…』
「はじめまして~!チハルの姉です!この度は妹がご迷惑をおかけしたようで本当にすみません!」
姉はあたしが持っていた彼の上着を奪い取るように掴むとキバナさんの前へと勢いよく出た
圧倒されてしまい数歩あたしが下がると姉は二人の世界にでも入ったように喋りだす
お詫びに食事を奢らせて欲しいと姉が口にするがキバナさんは上着だけを受け取り
「悪いけどオレ女の子に奢らせる趣味ねぇんだわ」
ニッコリと微笑むと姉はうっとりと顔を蕩けさせ黙ってしまい、その隙にとキバナさんはあたしの手首を掴み引き寄せた
「ちょっと付き合えよ」
『あの、何処へ?』
「他の奴らに邪魔されないとこ」
褐色の熱い手は軽々とあたしの手首を包み込める程大きい
長い足をしている彼の歩幅に合わせようとするとあたしは小走りになってしまう
大きな彼に引っ張られる小さな体のあたし
周りからはどう見えているだろう?
『(迷子と保護した大人…とかに見えてたりして)』
着いた場所はナックルシティのジム
ナックルシティで一番高い建物であり所々にドラゴンが目立つ
まるで翼を広げた大きなドラゴンのような建物の頂上を見上げると上半身が後ろへと下り危なく倒れそうになった
建物内の奥へと進めば眼鏡をかけ髪を後ろへと流した青年があたし達をすぐに見つけ顔を歪めた
「キバナさま?そちらの方は?」
「オレの客、ちょい話す事あっから暫く執務室には誰も入れるなよ?」
「また悪い癖出してませんよね?」
眼鏡を光らせる青年にキバナさんは意地悪く笑い片手をひらつかせた
「コイツはそんなんじゃねぇ〜よ」
悪い癖とはなんの事だろう?
まだコチラを疑う青年の視線を感じながらあたしはただキバナさんに引っ張られて廊下を進んだ
廊下を進むとバトルコートがらしき場所がチラリとドアの隙間から見え、ポケモン達がトレーニングしているのが見えた
ジムスタジアムなんて今まで入った事がないから知らなかったけどコートはテレビで見るよりきっと広いんだろうとぼんやりと感じた
「さてさて、漸くゆっくり話せるなチハルちゃん」
執務室に着くとキバナさんはあたしをお客さん用のソファへと座らせた
ふかふかであたしの普段使っているベッドより柔らかい…いいなぁ
『話?』
「そ、本当ならどっか店に入って話したいとこだけどさ…オマエの姉ちゃんもついて来そうだったからな」
『う…………そうですね』
流石の観察眼というか
姉の下心をすぐに見抜いたようだ
「もしかしてだけど…姉ちゃんのせいで何か困ってた事ある?」
『え?』
座っていたソファの背もたれに手を付けて立つ彼は背中を軽く丸めあたしの顔を覗き込んだ
マリンブルーの瞳は全てを見透かすようで嘘を言えばすぐにバレてしまいそう
「オレの勝手な想像だけどさ、姉ちゃんに逆らえないとか無理なお願いされてんじゃないかな〜と思ってな」
『………』
下手な嘘はきっとすぐバレる
でもなんと言っていいか分からず口が半開きのまま動かせなかった
困りだすあたしに気がついた彼は鼻で笑いソファから手を離すと背筋を元に戻し壁側に置かれた棚の方へと離れていった
「ま、オレさまの勘違いならそれはそれでいいんだけど」
お茶を準備するキバナさんの広い背中を見つめながらあたしは悩んだ
本当は困っている事があるけど、これは姉妹の問題で他人のキバナさんに話す事じゃない
あたしがただ我慢して今まで通りに生きれば波風立てずに暮らしていけるんだから…
悶々と考えているうちに彼は出来た紅茶のカップをテーブルへと置き向かい側に座り直した
「そうだ、この間の黙っといたお礼…今貰ってもいい?」
『お礼?……あ!』
何時ぞやの仮面舞踏会の借りだ
何を要求させるのかと不安そうにキバナさん見ていると彼は小さく咳払いをし
「良かったらさ、オレさまと連絡先交換しない?」
『……………………はい?』
「ほらオマエって結構危ない仕事とかしてるし何かあった時は男の助けがあるといいだろ?オレもジムリーダーとしてガラルの治安が悪くなるのは見逃せないしチハルちゃんが教えてくれれば街のリサーチにもなるし……お互いに都合がいいと思うんだけど?」
早口に言ってくる彼に圧されながらも納得しあたしはスマホを取り出し彼と連絡先を交換した
『お友達…って事でいいんですかね?』
「ん?お〜…まあ…そうね」
ジムリーダーと連絡先を交換するなんて…思ってもいなかったけどキバナさんは交換がすんだスマホロトムの画面をじっと見つめるとほのかに微笑んだ気がした
「……何?」
視線に気がついたキバナさんは口元をスマホで隠しコチラをギロリと睨んだ
あれ?さっきの笑った顔は見間違いかな?
『いえ、なんか嬉しそうに見えた気がしたから…なんて…へへ!あたしの方が嬉しいからそう見えるのかも』
キバナさんと友達になれて嬉しい
だから目の錯覚でそう見えたんだと照れ笑いし紅茶へと手を伸ばした
『…ん、美味しいっ』
紅茶を一口二口と飲んでいると目の前にそっとクッキーが乗ったお皿が出され、彼をチラリと見上げた
彼はコチラを見てはいなかったけど、食べていいって事だよね?
クッキーにも手をつけ幸せなティータイムにうっとりとしてしまう
夢中で食べるあたしを横目で見る彼、スマホで隠した彼の口元から僅かに吊り上がった口角が見えたけど…これも気のせいかな?
クリーニング屋さんから受け取ってきたキバナさんの上着、シワもなく綺麗にされたせいかあの香水の匂いも消えてしまった
『いい匂いだったのに…ちょっと残念かな』
クリーニング独特の清潔感のある匂いになった上着を大事に運び自宅に一度帰ろうとすると鍵を閉めた筈のアパートのドアが開いていた
『…………はぁぁ』
今日は会いたくなかったなぁ
肩を落としながら中へと入ると思った通りたった一人の家族である姉が室内で待っていた
「おっそ〜い!何処いってたの?アンタ今日休みでしょ?」
『ちょっと用事があったの、お姉ちゃんは?何しに来たの?』
同じプラチナブロンドにスミレ色の瞳をした姉はひらひらとした可愛らしいスカートを揺らしながらあたしに近づくとすぐにクリーニングから持ってきた上着に気がついた
「それ…男物よね?誰の?まさか彼氏じゃないでしょうね?」
『違うよ、仕事場で迷惑かけちゃったお客さんの上着』
嘘ではない
キバナさんは彼氏でもないし本当に仕事中に迷惑をかけてしまったんだし
それでも疑うようにコチラを見る姉はリップを塗った唇をニンマリとさせクリーニングの薄いビニールに包まれた上着に触れた
「これ、結構有名なブランド物じゃん?若い男でしょ?見た目は?どんな人なの?」
『どんなって…なんでそんなの聞くの?』
「……大切な妹が迷惑をかけたんだもの、姉である私がお詫びに行かないといけないでしょ?」
これは品定め…また姉の悪い癖が出た
姉はすぐあたしの交友関係を見たがる
女友達にしろ男友達にしろ顔を見ては自分なりに採点し馬鹿にする
姉の目に止まる男友達がいるといつの間にかあたしの元から姿を消して姉の彼氏になっていたり…付き合ったと思えば毒を吐いて捨てたり
盗るつもりはなかったとニヤニヤしながら謝罪し、かと思えば急に現れ金を貸して欲しいと甘えてきたり…姉の行動はいつもあたしの肩を重くさせた
『(キバナさんには…会って欲しくないな)』
ナックルシティの駅前広場ー
待ち合わせの場所に早めに行くとまだ十分も前だと言うのに彼はいた
この前夜に会った時とは違う服で頭にはオレンジ色のバンダナ黒く大きめのゆったりとしたパーカーに藍色の短パン……ってあれ?
あの格好の人何処かで見たような
「よ!早いじゃん」
人違いかと一瞬思ったのに彼はキバナさんで…てかあの有名なキバナさんだった!
『え、キバナさん?キバナさんが…キバナさん?』
「なぁ〜に混乱してんの?オレさまはオレさまだろーが」
へらりと頰を緩ませた彼は白い八重歯を光らせて爽やかに笑いテレビや雑誌で見るキバナさんそのものだった
『すみませんっ!あの有名なキバナさんとは思ってなくて…そっくりさんかと』
「ハハッどんだけ鈍いんだよ、て事はダンデの事もそっくりさんとか思ってたわけ?」
そうだ!あの夜確かにもう一人そっくりさんがいた!まさかあの人が元ガラルの無敗の王ダンデさんだったなんて
『ずっずびまじぇん!とんでもない失礼をっ』
ガタガタと涙目に震えだすとキバナさんは余計に笑いだした
「ククッ良いって良いって!下手に媚てくる奴らより気楽に楽しめたしな」
大きな褐色の手があたしの頭を数回叩く…慰めてくれてるんだろうか?
顔を上げればタレ目の青い瞳が優しく細められていて一瞬胸が飛び跳ねた
『(なんだろ…なんかドキドキするっ)』
でもコチラを見ていてくれた青い瞳はチラリとあたしの後ろへと移動しすぐに目つきを変えた
「誰?」
『あ、あたしのお姉ちゃんで…』
「はじめまして~!チハルの姉です!この度は妹がご迷惑をおかけしたようで本当にすみません!」
姉はあたしが持っていた彼の上着を奪い取るように掴むとキバナさんの前へと勢いよく出た
圧倒されてしまい数歩あたしが下がると姉は二人の世界にでも入ったように喋りだす
お詫びに食事を奢らせて欲しいと姉が口にするがキバナさんは上着だけを受け取り
「悪いけどオレ女の子に奢らせる趣味ねぇんだわ」
ニッコリと微笑むと姉はうっとりと顔を蕩けさせ黙ってしまい、その隙にとキバナさんはあたしの手首を掴み引き寄せた
「ちょっと付き合えよ」
『あの、何処へ?』
「他の奴らに邪魔されないとこ」
褐色の熱い手は軽々とあたしの手首を包み込める程大きい
長い足をしている彼の歩幅に合わせようとするとあたしは小走りになってしまう
大きな彼に引っ張られる小さな体のあたし
周りからはどう見えているだろう?
『(迷子と保護した大人…とかに見えてたりして)』
着いた場所はナックルシティのジム
ナックルシティで一番高い建物であり所々にドラゴンが目立つ
まるで翼を広げた大きなドラゴンのような建物の頂上を見上げると上半身が後ろへと下り危なく倒れそうになった
建物内の奥へと進めば眼鏡をかけ髪を後ろへと流した青年があたし達をすぐに見つけ顔を歪めた
「キバナさま?そちらの方は?」
「オレの客、ちょい話す事あっから暫く執務室には誰も入れるなよ?」
「また悪い癖出してませんよね?」
眼鏡を光らせる青年にキバナさんは意地悪く笑い片手をひらつかせた
「コイツはそんなんじゃねぇ〜よ」
悪い癖とはなんの事だろう?
まだコチラを疑う青年の視線を感じながらあたしはただキバナさんに引っ張られて廊下を進んだ
廊下を進むとバトルコートがらしき場所がチラリとドアの隙間から見え、ポケモン達がトレーニングしているのが見えた
ジムスタジアムなんて今まで入った事がないから知らなかったけどコートはテレビで見るよりきっと広いんだろうとぼんやりと感じた
「さてさて、漸くゆっくり話せるなチハルちゃん」
執務室に着くとキバナさんはあたしをお客さん用のソファへと座らせた
ふかふかであたしの普段使っているベッドより柔らかい…いいなぁ
『話?』
「そ、本当ならどっか店に入って話したいとこだけどさ…オマエの姉ちゃんもついて来そうだったからな」
『う…………そうですね』
流石の観察眼というか
姉の下心をすぐに見抜いたようだ
「もしかしてだけど…姉ちゃんのせいで何か困ってた事ある?」
『え?』
座っていたソファの背もたれに手を付けて立つ彼は背中を軽く丸めあたしの顔を覗き込んだ
マリンブルーの瞳は全てを見透かすようで嘘を言えばすぐにバレてしまいそう
「オレの勝手な想像だけどさ、姉ちゃんに逆らえないとか無理なお願いされてんじゃないかな〜と思ってな」
『………』
下手な嘘はきっとすぐバレる
でもなんと言っていいか分からず口が半開きのまま動かせなかった
困りだすあたしに気がついた彼は鼻で笑いソファから手を離すと背筋を元に戻し壁側に置かれた棚の方へと離れていった
「ま、オレさまの勘違いならそれはそれでいいんだけど」
お茶を準備するキバナさんの広い背中を見つめながらあたしは悩んだ
本当は困っている事があるけど、これは姉妹の問題で他人のキバナさんに話す事じゃない
あたしがただ我慢して今まで通りに生きれば波風立てずに暮らしていけるんだから…
悶々と考えているうちに彼は出来た紅茶のカップをテーブルへと置き向かい側に座り直した
「そうだ、この間の黙っといたお礼…今貰ってもいい?」
『お礼?……あ!』
何時ぞやの仮面舞踏会の借りだ
何を要求させるのかと不安そうにキバナさん見ていると彼は小さく咳払いをし
「良かったらさ、オレさまと連絡先交換しない?」
『……………………はい?』
「ほらオマエって結構危ない仕事とかしてるし何かあった時は男の助けがあるといいだろ?オレもジムリーダーとしてガラルの治安が悪くなるのは見逃せないしチハルちゃんが教えてくれれば街のリサーチにもなるし……お互いに都合がいいと思うんだけど?」
早口に言ってくる彼に圧されながらも納得しあたしはスマホを取り出し彼と連絡先を交換した
『お友達…って事でいいんですかね?』
「ん?お〜…まあ…そうね」
ジムリーダーと連絡先を交換するなんて…思ってもいなかったけどキバナさんは交換がすんだスマホロトムの画面をじっと見つめるとほのかに微笑んだ気がした
「……何?」
視線に気がついたキバナさんは口元をスマホで隠しコチラをギロリと睨んだ
あれ?さっきの笑った顔は見間違いかな?
『いえ、なんか嬉しそうに見えた気がしたから…なんて…へへ!あたしの方が嬉しいからそう見えるのかも』
キバナさんと友達になれて嬉しい
だから目の錯覚でそう見えたんだと照れ笑いし紅茶へと手を伸ばした
『…ん、美味しいっ』
紅茶を一口二口と飲んでいると目の前にそっとクッキーが乗ったお皿が出され、彼をチラリと見上げた
彼はコチラを見てはいなかったけど、食べていいって事だよね?
クッキーにも手をつけ幸せなティータイムにうっとりとしてしまう
夢中で食べるあたしを横目で見る彼、スマホで隠した彼の口元から僅かに吊り上がった口角が見えたけど…これも気のせいかな?