第三巻
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「なんだそれは…俺が他の誰かを好きだと噂が流れているのか?」
『噂というか…偶々友人に聞いて』
ソニアだとは言わず友人と濁すとダンデは不満げに大きくため息を吐いた
「全く…誰だそんな事を言ったのは」
『(ああ…やっぱり本当だったのかな?)』
潤む瞳を見せまいと下を向こうとすると突然ダンデの両手がナマエの頬を掴み無理矢理上を向かせた
「ハッキリ言うが!俺は君が好きなんだ!君以外に好きな人なんていない!」
大きな声で顔を真っ赤にして怒鳴る彼は鼻の上にまでシワを寄せ怒っているようだ
「君は俺の初恋だ!正直に言うと今も君を抱きしめたくてウズウズしてるしドキドキしてる!信じられないなら俺の胸に触ってくれ!」
『ひえっ!いや、触るなんてっそんな!』
自分から触るなんて無理だ
おどおどとし胸に触ろうとしない彼女に痺れをきかせたダンデは少々強引ではあるが自分の胸板へとナマエの顔を引き寄せた
『うぶっ!』
「ほら!聞いてくれっ!」
『っ!(うわぁぁ!ダンデの胸がっ、て……凄い鼓動が早い?)』
自分と同じ…いやそれ以上に早いリズムを打つ彼の心臓の音
耳に伝わる熱と鼓動の早さに驚き彼を見上げるとダンデは頬から手を離し代わりに彼女の背中へと腕を回した
「何度だって言うぜ…俺は君に恋をしている…愛してるんだ」
真っ直ぐに…誤解をさせる暇も与えない告白だった
いつもバトルコートやテレビの向こうで自信に溢れた彼は今はなく
一人の初な青年として顔を赤めながら不安げにナマエを見つめてくる
背中を撫でる手のひらは返事をくれと言うように動き、ナマエも彼の告白に応えねばと口を数回動かした
緊張のせいだろう
上手く言葉がでず、空気ばかりでる
必死に声を出そうとし瞳が潤む彼女に気が付きダンデは片手でナマエの頰を優しく撫でた
「無理に声に出さなくてもいい、君も俺と同じなら……頷いてくれ」
『ぁ…〜〜っ!』
遂に流れ落ちた涙は頰を伝い#主人公 #は喉奥が狭くなり息をするのも苦しい
ヒクヒクと勝手に痙攣してしまう喉奥を何度も上下に揺らしナマエは何度も頷いた
ダンデが好き
必死に伝えようとしてくれる彼女が愛しくてダンデは瞳を色濃くさせると我慢できずにナマエを強く抱きしめた
「あぁ…夢みたいだ!」
やっと手に入れた愛しい人
バトルとも違った心を強く満たす感情にダンデは喜びを感じナマエを抱き寄せる
『ん…ダンデさ…っ…』
彼の温もりを感じながらナマエも多幸感に満ち溢れるが…
心の片隅でキバナの横顔がふと浮かんだ
『(……キバナさん……ごめんなさいっ、でもあたしは…やっぱりダンデさんが好きなんです)』
自分で思っていたよりもダンデに恋をしていた事に驚き、それと同時にキバナへの罪悪感がまた襲ってくる
彼の事も勿論好きだが…
自分は答えを出してしまった
『(……ちゃんと謝ろう)』
自分なりにこれからの事を考えているとダンデが密着していた体をゆっくりと離しこちらを見下ろしてきた
「そのっ、キス……してもいいだろうか?」
耳まで赤い顔で聞いてくる彼に驚きながらもナマエは恐る恐る頷き、ダンデの喉がゴクリと音を鳴らした
「初めてなんだ…下手でも許してくれ」
『あたしも、したことないですから…お互い様?……です』
変な会話だとお互いに思いながらも二人はぎこちなく顔を寄せた
近寄ってくる気配と肌の熱
ふわりと香るダンデの匂いとナマエの匂い
先に目を閉じ少々身構えた彼女を見つめダンデはゆっくりと目を閉じ顔を傾けた
すぐには触れず、一瞬躊躇しながらも唇と唇が重なると二人の肩から力が抜け初めて触れた他人の柔らかい唇の感触に心を満たした
ちゅっ…
小さなリップ音を鳴らしながら唇を離しお互いに相手を見つめると、ダンデは切なげに眉を下げ
「もう一度……いいか?」
『……はぃ……んっ』
はいと答える前にダンデはまた触れるだけのキスを彼女に送り、先程よりゆっくりと唇を離した
「………もう一度」
一度知ってしまった唇の甘さにすっかり酔ってしまったダンデはその後何度も触れるだけの可愛らしいキスを繰り返し、リザードン達が声を掛けるまで離れなかった
**************
「秘密にするのか?」
甘い余韻を少し残しながらこれからについて話し合いをすると、ナマエの出した希望にダンデは小首を傾げた
『あたし達はチャンピオンとチャレンジャーですし…贔屓とか思われたくないので全てが終わるまでは秘密にしたいです』
ダンデとしては逆にガラル中に広めたいと思っていた
彼女は自分の物なのだと言ってしまえば余計な虫の心配もしなくてすむ
特にキバナへの手を出すなという忠告になると期待したが、人一倍照れ屋な恋人は嫌らしい
「分かったぜ、じゃあこの祭事が終わったら堂々と君が恋人だと言ってもいいか?」
『うっ!…は……はい』
顔から湯気でも出そうな程赤める彼女が可愛くてダンデはまたキスがしたくてムズムズと体を揺らした
「(まずいな…手に入ったら落ち着くと思ったが、余計に彼女が欲しくてたまらないっ)」
先程までキスをしていたピンク色の唇に視線が向いてしまいダンデは我慢しようと唇をキュッと結んだ
「秘密にはするが…俺は君との恋人としての時間は欲しい、その時は会いに来てもいいか?」
せっかく恋人になったのだ
隠れて会うにしても愛を育みたい
「(もっとキスしたいし、君が許してくれるならその先もしたい!嫌ならせめて抱き合っていたい…ずっと触れていたいなんて俺は変だろうか)」
いつかネズに言われた事を思い出しながらも暴走し始める男としての欲に困惑しながら彼女の答えを待つと、ダンデの服を白い手が掴んだ
『あ、あたしもっ…もっと…ダンデさんといたいです!だから…待ってます』
「っ!」
嬉しさに胸が張り裂けそうだった
ダンデは我慢できずにナマエの頬にキスを落とすと、許しも貰わずにまた唇へと自分の唇を押し付けた
ちゅ…ぷ…
『ふぁ…っ』
「はぁ…キスって気持ちいいんだな」
『ん…そぅ…ですね…』
「もっと…したいぜ」
掠れた甘い声を出しながらダンデはまたキスを繰り返し好きだという気持ちをこれでもかとナマエにぶつけた
不器用で触れるだけのキスではあるが…二人は確かに幸せを感じていた
『噂というか…偶々友人に聞いて』
ソニアだとは言わず友人と濁すとダンデは不満げに大きくため息を吐いた
「全く…誰だそんな事を言ったのは」
『(ああ…やっぱり本当だったのかな?)』
潤む瞳を見せまいと下を向こうとすると突然ダンデの両手がナマエの頬を掴み無理矢理上を向かせた
「ハッキリ言うが!俺は君が好きなんだ!君以外に好きな人なんていない!」
大きな声で顔を真っ赤にして怒鳴る彼は鼻の上にまでシワを寄せ怒っているようだ
「君は俺の初恋だ!正直に言うと今も君を抱きしめたくてウズウズしてるしドキドキしてる!信じられないなら俺の胸に触ってくれ!」
『ひえっ!いや、触るなんてっそんな!』
自分から触るなんて無理だ
おどおどとし胸に触ろうとしない彼女に痺れをきかせたダンデは少々強引ではあるが自分の胸板へとナマエの顔を引き寄せた
『うぶっ!』
「ほら!聞いてくれっ!」
『っ!(うわぁぁ!ダンデの胸がっ、て……凄い鼓動が早い?)』
自分と同じ…いやそれ以上に早いリズムを打つ彼の心臓の音
耳に伝わる熱と鼓動の早さに驚き彼を見上げるとダンデは頬から手を離し代わりに彼女の背中へと腕を回した
「何度だって言うぜ…俺は君に恋をしている…愛してるんだ」
真っ直ぐに…誤解をさせる暇も与えない告白だった
いつもバトルコートやテレビの向こうで自信に溢れた彼は今はなく
一人の初な青年として顔を赤めながら不安げにナマエを見つめてくる
背中を撫でる手のひらは返事をくれと言うように動き、ナマエも彼の告白に応えねばと口を数回動かした
緊張のせいだろう
上手く言葉がでず、空気ばかりでる
必死に声を出そうとし瞳が潤む彼女に気が付きダンデは片手でナマエの頰を優しく撫でた
「無理に声に出さなくてもいい、君も俺と同じなら……頷いてくれ」
『ぁ…〜〜っ!』
遂に流れ落ちた涙は頰を伝い#主人公 #は喉奥が狭くなり息をするのも苦しい
ヒクヒクと勝手に痙攣してしまう喉奥を何度も上下に揺らしナマエは何度も頷いた
ダンデが好き
必死に伝えようとしてくれる彼女が愛しくてダンデは瞳を色濃くさせると我慢できずにナマエを強く抱きしめた
「あぁ…夢みたいだ!」
やっと手に入れた愛しい人
バトルとも違った心を強く満たす感情にダンデは喜びを感じナマエを抱き寄せる
『ん…ダンデさ…っ…』
彼の温もりを感じながらナマエも多幸感に満ち溢れるが…
心の片隅でキバナの横顔がふと浮かんだ
『(……キバナさん……ごめんなさいっ、でもあたしは…やっぱりダンデさんが好きなんです)』
自分で思っていたよりもダンデに恋をしていた事に驚き、それと同時にキバナへの罪悪感がまた襲ってくる
彼の事も勿論好きだが…
自分は答えを出してしまった
『(……ちゃんと謝ろう)』
自分なりにこれからの事を考えているとダンデが密着していた体をゆっくりと離しこちらを見下ろしてきた
「そのっ、キス……してもいいだろうか?」
耳まで赤い顔で聞いてくる彼に驚きながらもナマエは恐る恐る頷き、ダンデの喉がゴクリと音を鳴らした
「初めてなんだ…下手でも許してくれ」
『あたしも、したことないですから…お互い様?……です』
変な会話だとお互いに思いながらも二人はぎこちなく顔を寄せた
近寄ってくる気配と肌の熱
ふわりと香るダンデの匂いとナマエの匂い
先に目を閉じ少々身構えた彼女を見つめダンデはゆっくりと目を閉じ顔を傾けた
すぐには触れず、一瞬躊躇しながらも唇と唇が重なると二人の肩から力が抜け初めて触れた他人の柔らかい唇の感触に心を満たした
ちゅっ…
小さなリップ音を鳴らしながら唇を離しお互いに相手を見つめると、ダンデは切なげに眉を下げ
「もう一度……いいか?」
『……はぃ……んっ』
はいと答える前にダンデはまた触れるだけのキスを彼女に送り、先程よりゆっくりと唇を離した
「………もう一度」
一度知ってしまった唇の甘さにすっかり酔ってしまったダンデはその後何度も触れるだけの可愛らしいキスを繰り返し、リザードン達が声を掛けるまで離れなかった
**************
「秘密にするのか?」
甘い余韻を少し残しながらこれからについて話し合いをすると、ナマエの出した希望にダンデは小首を傾げた
『あたし達はチャンピオンとチャレンジャーですし…贔屓とか思われたくないので全てが終わるまでは秘密にしたいです』
ダンデとしては逆にガラル中に広めたいと思っていた
彼女は自分の物なのだと言ってしまえば余計な虫の心配もしなくてすむ
特にキバナへの手を出すなという忠告になると期待したが、人一倍照れ屋な恋人は嫌らしい
「分かったぜ、じゃあこの祭事が終わったら堂々と君が恋人だと言ってもいいか?」
『うっ!…は……はい』
顔から湯気でも出そうな程赤める彼女が可愛くてダンデはまたキスがしたくてムズムズと体を揺らした
「(まずいな…手に入ったら落ち着くと思ったが、余計に彼女が欲しくてたまらないっ)」
先程までキスをしていたピンク色の唇に視線が向いてしまいダンデは我慢しようと唇をキュッと結んだ
「秘密にはするが…俺は君との恋人としての時間は欲しい、その時は会いに来てもいいか?」
せっかく恋人になったのだ
隠れて会うにしても愛を育みたい
「(もっとキスしたいし、君が許してくれるならその先もしたい!嫌ならせめて抱き合っていたい…ずっと触れていたいなんて俺は変だろうか)」
いつかネズに言われた事を思い出しながらも暴走し始める男としての欲に困惑しながら彼女の答えを待つと、ダンデの服を白い手が掴んだ
『あ、あたしもっ…もっと…ダンデさんといたいです!だから…待ってます』
「っ!」
嬉しさに胸が張り裂けそうだった
ダンデは我慢できずにナマエの頬にキスを落とすと、許しも貰わずにまた唇へと自分の唇を押し付けた
ちゅ…ぷ…
『ふぁ…っ』
「はぁ…キスって気持ちいいんだな」
『ん…そぅ…ですね…』
「もっと…したいぜ」
掠れた甘い声を出しながらダンデはまたキスを繰り返し好きだという気持ちをこれでもかとナマエにぶつけた
不器用で触れるだけのキスではあるが…二人は確かに幸せを感じていた