第一章
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「改めて…ダンデだ、よろしく」
『ナマエですっよろしくお願いしまっうっ!』
頭を下げる彼女は勢い余ってテーブルに額を強くぶつけてしまい両手で赤くなる額を隠した
「ハハッそんなに緊張しないでくれ、君の事を少し知りたいだけだ」
ヒリヒリする額を撫でながらダンデを見れば優しく微笑む彼がすぐ近くに見えナマエは余計に緊張してしまう
『あたしの事ですか?何も特別な事はないですよ?』
先程の女性のように家柄が有名でもなければ芸能人やモデルでもない
チャンピオンと並ぶような存在ではないと顔を曇らせるが
「俺だってそうさ、出身は田舎だしチャンピオンになるまでは誰もが俺を気にしなかった」
田舎者のジムチャレンジャー
結果を見せつけるまでは誰もが期待なんてしておらずダンデの存在は薄かったのだ
彼なりのフォローに気がつくとナマエは視線を泳がせつつ口を開いた
『………何から話せばいいでしょうか?』
「そうだな、まずは君の出身と普段はどのような生活をしているのか聞きたい」
ダンデは自分でも驚く程彼女に質問を投げつけていた
今まで義務的な会話ばかりで相手に興味など持ったことがないというのに
ナマエ相手だと次から次へと聞きたい事が浮かんでくる
彼女もまた必死にダンデの問いかけに答え悩んだり笑ったりとコロコロと表情を変え段々と緊張が解れていったようだ
表情から読み取ったダンデは日常の話から恋愛方面の話へとゆっくりと変えていき自分がどうしても知りたい話へと流れを変えていった
「じゃあ君の望む恋人は?どんな相手を望んでるんだ?」
「おいおい、少しは休ませてやれよ?がっつきすぎだろ?」
ダンデの雰囲気に圧され始めた彼女に気がついたのは黙っていたキバナだった
中々席を立とうとしない彼を待てずに会話を続けたのが悪かった
ダンデは会話を邪魔された事にムッと口をへの字にさせ彼をギロリと睨んだ
「そんないっぺんに聞いたら疲れちまう、ゆっくり聞いてお互いを知るから楽しいんだろ?」
「……そういうものなのか?」
「これだからバトル馬鹿は」
恋愛経験がないダンデと経験豊富なキバナ
二人のやり取りを見ていたナマエは小さく笑い肩を震わせた
『ふふ、本当に仲が良いんですね』
仲が良いと言われた二人は微妙な顔つきになったお互いを睨み気不味くなる
『キバナさん、心配してくれてありがとうございます!あたしは大丈夫ですから!』
『ダンデさん恋人に望む事ですが…あたしは自分を心から愛してくれる人がいいです!』
にこやかに答えた彼女に二人は胸に何かがストンと落ちた気がした
特別な恋人なんてまだ作りたくない
先程までそんな事を考えていたのに今二人は同じ事を考えていた
ナマエこそが自分の求めた相手ではないかと
その後も話が止まらずダンデだけでなくキバナも彼女に質問を何度もし気がつけば三人でお茶をして過ごした
予定の時間がとっくに過ぎた頃ナマエは話しすぎた事に気が付き慌てて席から腰をあげた
『すっすみません!すっかり話し込んじゃって』
ガタンっと音を鳴らす席
そこまで慌てなくてもいいのだが相手が有名なガラルチャンピオンとトップジムリーダーである事を思い出したようだ
身分の差とでも言うか
自然な会話をしていた筈なのにまた逆戻りした態度に二人はムッと口を尖らせ心の距離感に不満を感じた
「君は悪くないさ、俺達が君を離したくなかっただけだ」
「そうそう、なんならもうちょい話したいんだけど?良かったら連絡先交換しない?」
流れるように連絡先交換を口にするキバナにダンデは驚きと尊敬の眼差しを向け、慌てて自分のスマホもポケットから取り出した
「俺も君と交換したい!駄目だろうか?」
いつもはカッコいい彼が下からキラキラと目を輝かせたおねだりしてくる
あざとくも可愛らしい顔に負けナマエは結局二人と連絡先交換し、今度こそと駅へと帰ってしまった
『ふぁぁ…緊張したぁ、でもキバナさんもダンデさんも話しやすくて良い人だったなぁ』
一人で歩きながら先程の事を思い出すと自然と口元が緩み微笑んでしまう
『(テレビで見るよりずっと人間らしくて…かっこよかったなぁ)』
当たり前だが彼らも怒ったり笑ったりする
テレビで見るより表情豊かな彼らに想いを寄せていると後ろから誰かが走ってくる足音が聞こえた
「ナマエ!」
呼ばれて振り返ればそこにいたのは
『………ダンデさん?』
カフェから随分離れたというのに彼は走ってきたのか、軽く息を乱していた
『何か忘れ物ですか?あっ、それともさっきの連絡先やっぱり消して欲しいとかですか?』
考えつく事を慌てて口にするが彼は苦笑いをし大股で彼女へと近寄った
「そんなんじゃないぜ、まあ忘れ物といえばそうだが」
『えっ?あの、近っ』
話すだけなら顔が見える距離で十分だ、なのにダンデはもっと近寄り体と体がくっつきそうな程迫ってきた
ただでさえ服を着ていても分かるほどの筋肉を持つ男だ、太い腕と体の厚さの迫力に怯え身を引こうとすると
「俺も君の匂いを嗅ぎたい」
『………はい?』
何を言っているんだと彼を見上げるとダンデはムッと口をへの字にさせ頰を赤めた
「っ!キバナとはお互いに匂いを確認したじゃないか!俺もしたい!」
自分のお見合い相手だと言うのにキバナとばかり親しそうにしていたのが気に食わなかったようだ
ダンデのやりたい事は分ったが改めて言われると恥ずかしいものがある
『匂いって…じゃあ…手でも良いですか?』
手首からでも匂いは感じる
眉を下げつつそっと手を出すとダンデの小麦色の手がその手を取り
「嫌だぜ」
次の瞬間ナマエの手を引っ張り寄せバランスを崩した小さな体を抱きしめた
『っ!』
無防備になった首輪の着いた首筋へと顔を埋めるとダンデは胸いっぱいに匂いを嗅ぎだす
『ひゃあっ!ちょっダンデさんっ!』
スーと匂いを嗅ぐ度に彼の鼻が首筋を掠め吐息が擽ったい
身をよじろうとするが体格差で叶わずただ敏感になる肌を震わせた
「……あぁ…とても良い匂いだな」
うっとりとした声を出す彼は白い首筋に目を向け口内に湧き上がる唾液を飲み込んだ
これも本能なのか
噛みつきたくて食べたくて仕方ない
もっと匂いを嗅ぎたくて彼女の細い腰に腕を回し抱きしめると赤い耳元へキバナと同じ様に唇を寄せた
「俺のも嗅いでくれ」
『ぅ?ん……ぁ……』
言われた通りに顔を少し横にずらし紫の髪の毛がかかる太い首へ鼻を寄せるとナマエはビクンッと体を震わせダンデの胸元の服を強く掴んだ
『ぁ…何…これ?……凄いっ濃い匂いで…頭……クラクラしゅる…』
発情を誘発するフェロモンも出していないと言うのに体を刺激するダンデの匂い
少し嗅いだだけで背筋から腰へと甘い刺激が走り腹の奥が切なく引き締められた感じがし危険だと分かりつつもスンスンとダンデの匂いに夢中になった
そのせいだろうか
彼女の体からじんわりと発情フェロモンが漏れ出しダンデも変化していく匂いに気が付き体を熱くさせていった
「はぁ…っ…君の匂いも濃くなってきた…なんだコレ…これが普通なのか?」
『分かんないっ…ん…でも…ダンデさんだって…』
お互いの首筋に鼻を埋めながら強く抱きしめ合い息が乱れていく
もっと嗅ぎたい
もっと触れたい
そんな欲が見え始めた頃、反応し始めた下半身に気が付きダンデは慌ててナマエから離れた
『ん…ぁ…あえ?』
トロリとした顔でコチラを見上げる彼女は色っぽく
それでいてまだ熱に染まっている
このまま持ち帰りたい気を我慢しダンデは汗ばんだ額にくっついた紫の前髪をかき上げ大きく深呼吸をした
「はぁっ…っ…」
『…っ…ダンデさん?』
「っ…ふぅ……すまないっどうも俺はっ…いや、とにかくまた今度…会ってくれるか?」
照れたように口ごもりながらコチラを見下ろす彼はまだ息が少し荒い
必死に理性を保つ彼に何故か恐怖を感じずナマエも小さく頷いた
『ナマエですっよろしくお願いしまっうっ!』
頭を下げる彼女は勢い余ってテーブルに額を強くぶつけてしまい両手で赤くなる額を隠した
「ハハッそんなに緊張しないでくれ、君の事を少し知りたいだけだ」
ヒリヒリする額を撫でながらダンデを見れば優しく微笑む彼がすぐ近くに見えナマエは余計に緊張してしまう
『あたしの事ですか?何も特別な事はないですよ?』
先程の女性のように家柄が有名でもなければ芸能人やモデルでもない
チャンピオンと並ぶような存在ではないと顔を曇らせるが
「俺だってそうさ、出身は田舎だしチャンピオンになるまでは誰もが俺を気にしなかった」
田舎者のジムチャレンジャー
結果を見せつけるまでは誰もが期待なんてしておらずダンデの存在は薄かったのだ
彼なりのフォローに気がつくとナマエは視線を泳がせつつ口を開いた
『………何から話せばいいでしょうか?』
「そうだな、まずは君の出身と普段はどのような生活をしているのか聞きたい」
ダンデは自分でも驚く程彼女に質問を投げつけていた
今まで義務的な会話ばかりで相手に興味など持ったことがないというのに
ナマエ相手だと次から次へと聞きたい事が浮かんでくる
彼女もまた必死にダンデの問いかけに答え悩んだり笑ったりとコロコロと表情を変え段々と緊張が解れていったようだ
表情から読み取ったダンデは日常の話から恋愛方面の話へとゆっくりと変えていき自分がどうしても知りたい話へと流れを変えていった
「じゃあ君の望む恋人は?どんな相手を望んでるんだ?」
「おいおい、少しは休ませてやれよ?がっつきすぎだろ?」
ダンデの雰囲気に圧され始めた彼女に気がついたのは黙っていたキバナだった
中々席を立とうとしない彼を待てずに会話を続けたのが悪かった
ダンデは会話を邪魔された事にムッと口をへの字にさせ彼をギロリと睨んだ
「そんないっぺんに聞いたら疲れちまう、ゆっくり聞いてお互いを知るから楽しいんだろ?」
「……そういうものなのか?」
「これだからバトル馬鹿は」
恋愛経験がないダンデと経験豊富なキバナ
二人のやり取りを見ていたナマエは小さく笑い肩を震わせた
『ふふ、本当に仲が良いんですね』
仲が良いと言われた二人は微妙な顔つきになったお互いを睨み気不味くなる
『キバナさん、心配してくれてありがとうございます!あたしは大丈夫ですから!』
『ダンデさん恋人に望む事ですが…あたしは自分を心から愛してくれる人がいいです!』
にこやかに答えた彼女に二人は胸に何かがストンと落ちた気がした
特別な恋人なんてまだ作りたくない
先程までそんな事を考えていたのに今二人は同じ事を考えていた
ナマエこそが自分の求めた相手ではないかと
その後も話が止まらずダンデだけでなくキバナも彼女に質問を何度もし気がつけば三人でお茶をして過ごした
予定の時間がとっくに過ぎた頃ナマエは話しすぎた事に気が付き慌てて席から腰をあげた
『すっすみません!すっかり話し込んじゃって』
ガタンっと音を鳴らす席
そこまで慌てなくてもいいのだが相手が有名なガラルチャンピオンとトップジムリーダーである事を思い出したようだ
身分の差とでも言うか
自然な会話をしていた筈なのにまた逆戻りした態度に二人はムッと口を尖らせ心の距離感に不満を感じた
「君は悪くないさ、俺達が君を離したくなかっただけだ」
「そうそう、なんならもうちょい話したいんだけど?良かったら連絡先交換しない?」
流れるように連絡先交換を口にするキバナにダンデは驚きと尊敬の眼差しを向け、慌てて自分のスマホもポケットから取り出した
「俺も君と交換したい!駄目だろうか?」
いつもはカッコいい彼が下からキラキラと目を輝かせたおねだりしてくる
あざとくも可愛らしい顔に負けナマエは結局二人と連絡先交換し、今度こそと駅へと帰ってしまった
『ふぁぁ…緊張したぁ、でもキバナさんもダンデさんも話しやすくて良い人だったなぁ』
一人で歩きながら先程の事を思い出すと自然と口元が緩み微笑んでしまう
『(テレビで見るよりずっと人間らしくて…かっこよかったなぁ)』
当たり前だが彼らも怒ったり笑ったりする
テレビで見るより表情豊かな彼らに想いを寄せていると後ろから誰かが走ってくる足音が聞こえた
「ナマエ!」
呼ばれて振り返ればそこにいたのは
『………ダンデさん?』
カフェから随分離れたというのに彼は走ってきたのか、軽く息を乱していた
『何か忘れ物ですか?あっ、それともさっきの連絡先やっぱり消して欲しいとかですか?』
考えつく事を慌てて口にするが彼は苦笑いをし大股で彼女へと近寄った
「そんなんじゃないぜ、まあ忘れ物といえばそうだが」
『えっ?あの、近っ』
話すだけなら顔が見える距離で十分だ、なのにダンデはもっと近寄り体と体がくっつきそうな程迫ってきた
ただでさえ服を着ていても分かるほどの筋肉を持つ男だ、太い腕と体の厚さの迫力に怯え身を引こうとすると
「俺も君の匂いを嗅ぎたい」
『………はい?』
何を言っているんだと彼を見上げるとダンデはムッと口をへの字にさせ頰を赤めた
「っ!キバナとはお互いに匂いを確認したじゃないか!俺もしたい!」
自分のお見合い相手だと言うのにキバナとばかり親しそうにしていたのが気に食わなかったようだ
ダンデのやりたい事は分ったが改めて言われると恥ずかしいものがある
『匂いって…じゃあ…手でも良いですか?』
手首からでも匂いは感じる
眉を下げつつそっと手を出すとダンデの小麦色の手がその手を取り
「嫌だぜ」
次の瞬間ナマエの手を引っ張り寄せバランスを崩した小さな体を抱きしめた
『っ!』
無防備になった首輪の着いた首筋へと顔を埋めるとダンデは胸いっぱいに匂いを嗅ぎだす
『ひゃあっ!ちょっダンデさんっ!』
スーと匂いを嗅ぐ度に彼の鼻が首筋を掠め吐息が擽ったい
身をよじろうとするが体格差で叶わずただ敏感になる肌を震わせた
「……あぁ…とても良い匂いだな」
うっとりとした声を出す彼は白い首筋に目を向け口内に湧き上がる唾液を飲み込んだ
これも本能なのか
噛みつきたくて食べたくて仕方ない
もっと匂いを嗅ぎたくて彼女の細い腰に腕を回し抱きしめると赤い耳元へキバナと同じ様に唇を寄せた
「俺のも嗅いでくれ」
『ぅ?ん……ぁ……』
言われた通りに顔を少し横にずらし紫の髪の毛がかかる太い首へ鼻を寄せるとナマエはビクンッと体を震わせダンデの胸元の服を強く掴んだ
『ぁ…何…これ?……凄いっ濃い匂いで…頭……クラクラしゅる…』
発情を誘発するフェロモンも出していないと言うのに体を刺激するダンデの匂い
少し嗅いだだけで背筋から腰へと甘い刺激が走り腹の奥が切なく引き締められた感じがし危険だと分かりつつもスンスンとダンデの匂いに夢中になった
そのせいだろうか
彼女の体からじんわりと発情フェロモンが漏れ出しダンデも変化していく匂いに気が付き体を熱くさせていった
「はぁ…っ…君の匂いも濃くなってきた…なんだコレ…これが普通なのか?」
『分かんないっ…ん…でも…ダンデさんだって…』
お互いの首筋に鼻を埋めながら強く抱きしめ合い息が乱れていく
もっと嗅ぎたい
もっと触れたい
そんな欲が見え始めた頃、反応し始めた下半身に気が付きダンデは慌ててナマエから離れた
『ん…ぁ…あえ?』
トロリとした顔でコチラを見上げる彼女は色っぽく
それでいてまだ熱に染まっている
このまま持ち帰りたい気を我慢しダンデは汗ばんだ額にくっついた紫の前髪をかき上げ大きく深呼吸をした
「はぁっ…っ…」
『…っ…ダンデさん?』
「っ…ふぅ……すまないっどうも俺はっ…いや、とにかくまた今度…会ってくれるか?」
照れたように口ごもりながらコチラを見下ろす彼はまだ息が少し荒い
必死に理性を保つ彼に何故か恐怖を感じずナマエも小さく頷いた