第三章
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「ふぁ〜……ん?ナマエ?」
天気のいい朝
飛行船のメンテナンスをしようと工具片手にウィングデッキ前を通ろうとしたオリオはデッキの上で洗濯物を干しているナマエに目が止まった
洗濯物を干す為に端から端まで張った縄の上に仲間達のベッドシーツを干している彼女は朝も早いというのに楽しそうに仕事をしている
感心しながら自分も仕事に向かおうとしたがナマエの背後に近寄る人影にオリオの足が止まった
「(フリード?何してんのあいつ)」
フリードは洗濯物を干している彼女の後ろからゆっくりと近寄り中腰になりながら両手を伸ばす
まるで獲物を狙う肉食獣のように静かに距離をつめる彼をオリオもつい瞳を細め見つめてしまう
すると次の瞬間フリードはナマエに飛びかかり無防備な脇腹を擽りだした
不意打ちに奇声をあげ飛び跳ねるがフリードの攻撃は終わらず体を捩って逃げようとする彼女を何処までも追いかける
歯を出して意地悪く笑うフリードは嫌がる彼女の反応を楽しんでいるようで子供みたいだ
「(なぁに遊んでるんだか…ていうかあの二人って随分仲がいいよね)」
子供のような戯れ合いをする二人を眺めていると、不意にナマエがバランスを崩し後ろへ転びそうになる
「(危ないっ!)」
つい身を乗り出したオリオがウィングデッキへと向かおうとするが、倒れかけたナマエはフリードが後ろから抱きしめて支えた
フリードはナマエの耳元へと顔を寄せると何かを囁いたようだ
オリオからは二人の話し声は聞こえないがナマエの表情は見える
フリードに何か言われた彼女は顔をじんわりと赤くさせ体を抱きしめる彼の腕に手を添え俯いた
「(え?)」
自然と物陰に隠れたオリオは更に二人を観察しようとじっと見つめ、彼女の視線に気が付かないフリードは俯いたナマエの顎を優しく下から掴み上げ
「(え、え、えぇぇぇぇ!!)」
顔を上に向かせるとフリードの影が彼女の顔に覆い被さり、オリオから詳しくは見えないが甘い雰囲気だというのは分かる
二人のキスシーンを見てしまったオリオは頬を赤くさせ慌ててその場を逃げ出し、治療室へとドタバタと駆け込んだ
「モっモリー!!」
「なんだよ、煩いなぁ」
朝からハイテンションのオリオにモリーは迷惑そうに眉間にシワをよせながらコーヒーを飲もうとした
だが
「フリードがナマエを襲ってた!」
「ぶっっっ!!はぁぁぁっ?」
コーヒーを吹き出したモリーは口の端から零したままオリオの見た事を聞きだんだんと顔を青ざめさせた
「待って……て事はフリードはパルデアで親御さんから預かってきた未成年の女の子に手を出したって事?」
お隣同士で確かに仲が良いのは聞いていたし見ていても分かる
だが彼女達はフリードとナマエが恋人という事は知らなかったのだ
オリオとモリーから見ればフリードがからかって手を出したか
それとも元々ロリコンで新しく入った彼女の見た目に欲望が負け手をだしたのか
どちらにせよ由々しき事態だ
「緊急会議だ」
「そうね!女性陣を集めるわ!」
*****************
『えっと…何事でしょうか?』
ミーティングルームの扉に貼ってある男子禁制の貼り紙
室内にはオリオとモリー、そしてスマホロトムで参加したドットがナマエを囲んでいた
「単刀直入に聞くけど、あんたフリードになんか弱みでも握られてるの?」
『はい?』
モリーが何を言ってるのか分からず小首を傾げると今度はオリオが我慢出来ずに彼女に迫った
「じゃあっじゃあっ!もしかして嫌なのに言えないの?フリードに無理矢理言い寄られてるの?」
『いや、あの…』
鼻息荒いオリオの前に飛んできたスマホロトムからは顔を見たことがないドットが会話に参加する
【オリオがナマエとフリードのきっ、ききキスシーンを見たんだってさ】
『………へ?えっ、あっ』
やっと彼女達が何を聞きたいのか察するとナマエは顔を真っ赤に染め上げ両手で熱い頬を隠した
「どうなのっ!」
「なんで二人はそうなったの!何か困ってるならお姉さん達に任せて!懲らしめてやるから!」
【フリードの弱み探すなら手伝うよ、面白そうだし】
困り果てたナマエは何と言えばいいのか迷っているとミーティングルームの扉がノックされた
「おーい、ここにナマエいるか?」
『ひえっ!フリードさんっ!』
「チャ〜ンス!!」
オリオは本人が登場したチャンスを逃さずバンッと勢いよく扉を開いた
廊下側で驚いた顔つきをしている彼をオリオとモリーは無理矢理室内へと引きずり込むと視線はフリードへと集まる
「おいっ、なんだよ?顔怖ぇぞ?」
険しい顔つきの女性二人の視線に刺されフリードは身を後ろへと引いてしまう
「フリード!ハッキリ答えて!」
「ん?」
「ナマエに手を出してるのっ!」
じぃっと見つめてくるオリオやモリーの反応にやっと理解したフリードはニヤリと笑うとナマエの隣に立ち当たり前のように彼女の肩を抱いた
「俺ら付き合ってんだ」
【「「は……はぁぁああっ!!」」】
飛行船内に響く女性陣の声
ビリビリと肌や窓ガラスを揺らす程大きな声にフリードは苦笑いを浮べ自分の首の後ろを擦った
「わりぃ言うの忘れてたわ」
「忘れてたって、ちょっ待って!仮に付き合うにしてもナマエってまだ未成年じゃ?」
痛いところを突くオリオの言葉
フリードはグッと息を詰まらせると口を真っ直ぐに結び視線を泳がせた
「フリードぉぉ?」
「あんた…まさか最後まで手出したの?」
「い、いやぁ…それはこれから、あっ」
つい出てしまった言葉を慌てて手で抑えるがもう遅い
モリーとオリオに視線で責められダラダラと冷や汗を流し始めるフリードは咄嗟にナマエの手を掴むとミーティングルームから逃げ出した
「あ!こら!逃げるな!」
後ろからは女性陣のギャンギャンとした怒りの声が聞こえたがフリードは構わず走り外へと飛び出た
『はあっ、っ、もうっ、急に走らないでください!』
「ハハッ悪い、悪い」
景色が見えるデッキへと近寄るとフリードは手すりに背中を預けてもたれ、片手を少し離れた前に立つナマエへと向けた
差し出された浅黒い手と彼の顔を見比べ恐る恐る彼の手に自分の手を伸ばすと、フリードは優しく握り締めゆっくりと引き寄せた
「皆にバレちまったな…イヤか?」
腕の中へと引き寄せるとフリードはナマエの腰へと腕を輪っかにして回し額同士をくっつけた
『……イヤじゃないです、ただ恥ずかしかっただけです』
彼の長い前髪が肌を掠め擽ったい
だがそれさえも心地よくてナマエはフリードの胸元の服を握りより側へと近寄ろうとした
「なら良かった、じゃあ皆にもバレたわけだし……今夜のレッスンも頑張ろうな?」
『うぐっ!ほっ本当にするんですか?』
慌てて上体を反らし彼を見上げるとフリードは嬉しそうに笑い鼻先を甘えるように彼女の鼻先に擦り付けた
「ん〜?さっきウィングデッキでも言ったろ?俺の風邪も治ったし今夜はお前に触るからなって」
見つめてくる金色の瞳
優しく垂れているというのに何処かギラついている
今夜は逃げられない
いつか結ばれる為にも必要な事だと分かっているが未経験の彼女はやはり緊張する
「安心しな、気持ちいい事しかしねぇって…ナマエは可愛く鳴いてくれればいいだけだ」
意地悪く笑う彼にナマエは恥ずかしさと悔しさを顔に浮べ軽くフリードの胸を叩いて八つ当たりした
『〜〜っ!』
「ハハッまあお兄さんに任せとけ」
照れる彼女が可愛くてフリードは腰に回していた手をゆっくりとナマエの後頭部へと移動させ、やんわりと頭を支える
それと同時に顔を傾け彼女の唇へと自分の唇を押し当てた
『んっ…っ…』
触れるだけのキス
一度柔らかさを堪能し唇を離すとまたフリードは角度を変えて唇を落としリップ音を鳴らした
「……っ…はぁ…」
ちゅっ…っ………ちゅっ…ぷ…
何度か啄むキスを楽しみ顔を離すとフリードは蕩けた顔をする恋人の頬にもキスを落とし
「……ヤバイ」
『…っ…え?』
フラフラとナマエから手を離した彼は自分の口元を片手で隠し
「すっげぇ好きっ…て気持ちが溢れてくるわ」
照れくさいのか眉間にシワがより熱い頬をそのままに熱を孕んだ瞳でナマエを見つめてくる
そんな恋人に彼女は嬉しそうにはにかんで笑った
天気のいい朝
飛行船のメンテナンスをしようと工具片手にウィングデッキ前を通ろうとしたオリオはデッキの上で洗濯物を干しているナマエに目が止まった
洗濯物を干す為に端から端まで張った縄の上に仲間達のベッドシーツを干している彼女は朝も早いというのに楽しそうに仕事をしている
感心しながら自分も仕事に向かおうとしたがナマエの背後に近寄る人影にオリオの足が止まった
「(フリード?何してんのあいつ)」
フリードは洗濯物を干している彼女の後ろからゆっくりと近寄り中腰になりながら両手を伸ばす
まるで獲物を狙う肉食獣のように静かに距離をつめる彼をオリオもつい瞳を細め見つめてしまう
すると次の瞬間フリードはナマエに飛びかかり無防備な脇腹を擽りだした
不意打ちに奇声をあげ飛び跳ねるがフリードの攻撃は終わらず体を捩って逃げようとする彼女を何処までも追いかける
歯を出して意地悪く笑うフリードは嫌がる彼女の反応を楽しんでいるようで子供みたいだ
「(なぁに遊んでるんだか…ていうかあの二人って随分仲がいいよね)」
子供のような戯れ合いをする二人を眺めていると、不意にナマエがバランスを崩し後ろへ転びそうになる
「(危ないっ!)」
つい身を乗り出したオリオがウィングデッキへと向かおうとするが、倒れかけたナマエはフリードが後ろから抱きしめて支えた
フリードはナマエの耳元へと顔を寄せると何かを囁いたようだ
オリオからは二人の話し声は聞こえないがナマエの表情は見える
フリードに何か言われた彼女は顔をじんわりと赤くさせ体を抱きしめる彼の腕に手を添え俯いた
「(え?)」
自然と物陰に隠れたオリオは更に二人を観察しようとじっと見つめ、彼女の視線に気が付かないフリードは俯いたナマエの顎を優しく下から掴み上げ
「(え、え、えぇぇぇぇ!!)」
顔を上に向かせるとフリードの影が彼女の顔に覆い被さり、オリオから詳しくは見えないが甘い雰囲気だというのは分かる
二人のキスシーンを見てしまったオリオは頬を赤くさせ慌ててその場を逃げ出し、治療室へとドタバタと駆け込んだ
「モっモリー!!」
「なんだよ、煩いなぁ」
朝からハイテンションのオリオにモリーは迷惑そうに眉間にシワをよせながらコーヒーを飲もうとした
だが
「フリードがナマエを襲ってた!」
「ぶっっっ!!はぁぁぁっ?」
コーヒーを吹き出したモリーは口の端から零したままオリオの見た事を聞きだんだんと顔を青ざめさせた
「待って……て事はフリードはパルデアで親御さんから預かってきた未成年の女の子に手を出したって事?」
お隣同士で確かに仲が良いのは聞いていたし見ていても分かる
だが彼女達はフリードとナマエが恋人という事は知らなかったのだ
オリオとモリーから見ればフリードがからかって手を出したか
それとも元々ロリコンで新しく入った彼女の見た目に欲望が負け手をだしたのか
どちらにせよ由々しき事態だ
「緊急会議だ」
「そうね!女性陣を集めるわ!」
*****************
『えっと…何事でしょうか?』
ミーティングルームの扉に貼ってある男子禁制の貼り紙
室内にはオリオとモリー、そしてスマホロトムで参加したドットがナマエを囲んでいた
「単刀直入に聞くけど、あんたフリードになんか弱みでも握られてるの?」
『はい?』
モリーが何を言ってるのか分からず小首を傾げると今度はオリオが我慢出来ずに彼女に迫った
「じゃあっじゃあっ!もしかして嫌なのに言えないの?フリードに無理矢理言い寄られてるの?」
『いや、あの…』
鼻息荒いオリオの前に飛んできたスマホロトムからは顔を見たことがないドットが会話に参加する
【オリオがナマエとフリードのきっ、ききキスシーンを見たんだってさ】
『………へ?えっ、あっ』
やっと彼女達が何を聞きたいのか察するとナマエは顔を真っ赤に染め上げ両手で熱い頬を隠した
「どうなのっ!」
「なんで二人はそうなったの!何か困ってるならお姉さん達に任せて!懲らしめてやるから!」
【フリードの弱み探すなら手伝うよ、面白そうだし】
困り果てたナマエは何と言えばいいのか迷っているとミーティングルームの扉がノックされた
「おーい、ここにナマエいるか?」
『ひえっ!フリードさんっ!』
「チャ〜ンス!!」
オリオは本人が登場したチャンスを逃さずバンッと勢いよく扉を開いた
廊下側で驚いた顔つきをしている彼をオリオとモリーは無理矢理室内へと引きずり込むと視線はフリードへと集まる
「おいっ、なんだよ?顔怖ぇぞ?」
険しい顔つきの女性二人の視線に刺されフリードは身を後ろへと引いてしまう
「フリード!ハッキリ答えて!」
「ん?」
「ナマエに手を出してるのっ!」
じぃっと見つめてくるオリオやモリーの反応にやっと理解したフリードはニヤリと笑うとナマエの隣に立ち当たり前のように彼女の肩を抱いた
「俺ら付き合ってんだ」
【「「は……はぁぁああっ!!」」】
飛行船内に響く女性陣の声
ビリビリと肌や窓ガラスを揺らす程大きな声にフリードは苦笑いを浮べ自分の首の後ろを擦った
「わりぃ言うの忘れてたわ」
「忘れてたって、ちょっ待って!仮に付き合うにしてもナマエってまだ未成年じゃ?」
痛いところを突くオリオの言葉
フリードはグッと息を詰まらせると口を真っ直ぐに結び視線を泳がせた
「フリードぉぉ?」
「あんた…まさか最後まで手出したの?」
「い、いやぁ…それはこれから、あっ」
つい出てしまった言葉を慌てて手で抑えるがもう遅い
モリーとオリオに視線で責められダラダラと冷や汗を流し始めるフリードは咄嗟にナマエの手を掴むとミーティングルームから逃げ出した
「あ!こら!逃げるな!」
後ろからは女性陣のギャンギャンとした怒りの声が聞こえたがフリードは構わず走り外へと飛び出た
『はあっ、っ、もうっ、急に走らないでください!』
「ハハッ悪い、悪い」
景色が見えるデッキへと近寄るとフリードは手すりに背中を預けてもたれ、片手を少し離れた前に立つナマエへと向けた
差し出された浅黒い手と彼の顔を見比べ恐る恐る彼の手に自分の手を伸ばすと、フリードは優しく握り締めゆっくりと引き寄せた
「皆にバレちまったな…イヤか?」
腕の中へと引き寄せるとフリードはナマエの腰へと腕を輪っかにして回し額同士をくっつけた
『……イヤじゃないです、ただ恥ずかしかっただけです』
彼の長い前髪が肌を掠め擽ったい
だがそれさえも心地よくてナマエはフリードの胸元の服を握りより側へと近寄ろうとした
「なら良かった、じゃあ皆にもバレたわけだし……今夜のレッスンも頑張ろうな?」
『うぐっ!ほっ本当にするんですか?』
慌てて上体を反らし彼を見上げるとフリードは嬉しそうに笑い鼻先を甘えるように彼女の鼻先に擦り付けた
「ん〜?さっきウィングデッキでも言ったろ?俺の風邪も治ったし今夜はお前に触るからなって」
見つめてくる金色の瞳
優しく垂れているというのに何処かギラついている
今夜は逃げられない
いつか結ばれる為にも必要な事だと分かっているが未経験の彼女はやはり緊張する
「安心しな、気持ちいい事しかしねぇって…ナマエは可愛く鳴いてくれればいいだけだ」
意地悪く笑う彼にナマエは恥ずかしさと悔しさを顔に浮べ軽くフリードの胸を叩いて八つ当たりした
『〜〜っ!』
「ハハッまあお兄さんに任せとけ」
照れる彼女が可愛くてフリードは腰に回していた手をゆっくりとナマエの後頭部へと移動させ、やんわりと頭を支える
それと同時に顔を傾け彼女の唇へと自分の唇を押し当てた
『んっ…っ…』
触れるだけのキス
一度柔らかさを堪能し唇を離すとまたフリードは角度を変えて唇を落としリップ音を鳴らした
「……っ…はぁ…」
ちゅっ…っ………ちゅっ…ぷ…
何度か啄むキスを楽しみ顔を離すとフリードは蕩けた顔をする恋人の頬にもキスを落とし
「……ヤバイ」
『…っ…え?』
フラフラとナマエから手を離した彼は自分の口元を片手で隠し
「すっげぇ好きっ…て気持ちが溢れてくるわ」
照れくさいのか眉間にシワがより熱い頬をそのままに熱を孕んだ瞳でナマエを見つめてくる
そんな恋人に彼女は嬉しそうにはにかんで笑った