第三章
夢小説設定
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*匂わせ程度の裏表現あり
薄闇が夜に変わる頃
あたしは前を歩くフリードさんの背中をただずっと不安げに見つめていた
何処に向かっているのか何を考えているのかも分からない
街の賑やかな音がどんどんと後ろへと下り地面を歩く靴の音が余計に緊張させる
『(勝手にバトルしに行ったの怒ってる?それとも他の事?)』
聞きたい事は喉に詰まり視線だけが彼の広い背中に訴えた
その効果なのかは分からないけどにフリードさんは突然足を止め振り返ると無言であたしの手首を掴み、とあるホテルの中へと入り込んだ
『ここ…ホテル?ここに泊まるんですか?』
フロアは綺麗なのに静かな音楽が流れているだけで従業員の姿が見えない
フロントのカウンターはあるものの受付係もおらず代わりに壁には大きな液晶画面が設置されていた
部屋の番号らしき数字の書かれた小さな画面がいくつもあり光っている画面と暗くなっている画面がある、ただ変なのがデザインが全て違う部屋という事だ
パルデアではジムチャレンジ中にビジネスホテルを使う事もあったけど部屋はもっとシンプルな作りだった
他の地方では違うという事なんだろうか
不思議そうに見ている間にフリードさんは画面を操作し自動で鍵が小窓から出てきた
小さなカードキーを握り手を引っ張る彼に連れられてフカフカの絨毯で出来た廊下を進む
目的の部屋につくと彼のカードキーに反応してドアが開きあたし達は室内へと入り込んだ
『うわぁ…』
室内に入って最初に目についたのは大きなベッド、大人が二人で寝ても余裕がまだあるほど大きなベッドに驚き辺りを見回すとソファや冷蔵庫それにテレビもあり中々快適そうだった
『(こんなに凄い部屋なのに…窓が一つもないや)』
せっかく初めての島でのお泊りだ、景色を見たかったのにとなぁと残念がっていると手首を握る彼の手に力が入った
『フリードさん?』
「お前…ここが何処か分かっててついて来たのか?」
『どこって…』
「ここはただのホテルじゃない、俗に言うラブホテルだ」
『ラブホテル…ラブホ……?え?』
漸くこのホテルで感じた違和感に納得するが既に遅い、意識した途端あたしは顔が燃えるように熱くなったけど
フリードさんは眉間にシワをよせ怒りに染まっていた
「さっきの奴らといい…お前警戒心がなさすぎるぞ!悪い男達だったらどうするんだ!こうしてホテルに連れてかれて襲われてたかもしれないんだぞ!」
『だ、大丈夫です!あたしには頼もしい相棒達がいるし』
それなりに強いという自信があった
だからというわけではないけど、あたしみたいなのが誰かに襲われるなんて有り得ないと思っていた
「なら俺から逃げてみろ」
『えっ?ちょっ、んんっ!』
それは突然だった
フリードさんは急にあたしの背中と腰に腕を回し強く抱きしめると唇を奪ってきた
勢いが良かったのか唇の向こう歯が少しぶつかり痛かった
いつもの好きだと言う気持ちを乗せた触れるような優しいキスではなく、彼はあたしの閉じた唇をぬるりと舌で撫でる
『っ!』
初めての誰かの舌の感触に驚きあたしはフリードさんの胸を押し逃げようとした、でも背中に回された彼の腕の力は強く逆に引き寄せられより密着して抱きしめられる
体と体がピッタリとくっつき
下唇に熱い舌が優しく撫で上唇との間に入り込もうとしてくる
顔だけでも逃げようとするけどフリードさんは顔の角度を変えては追ってくる、次第に口内へと入り込んだ舌はあたしの舌を探し当てぬるりと撫でてきた
舌の感触はなんとも不思議な物だ
舌同士で押し合い絡まりお互いの唾液が混ざっていく
好きな人が相手だからなのか
嫌な気はせず、寧ろ気持ちよくてフリードさんの好きなように口内を犯される
上手く息が出来なくて唇を離そうとすればフリードさんが口を大きく開きあたしの吐息ごと唇で塞ぎ二人の唇の隙間から水音と甘い声な漏れ出る
ちゅ…ちゅぷ…
『ふ…んっ…っ、ん』
ちゅる…っ
「はぁ…っ…ん……」
身長の大きな彼は背中を丸めつつキスを何度も繰り返し気持ちよくて足の力が弱っていくあたしを抱きしめて支えてくれる
恥ずかしいけど幸せな筈なのに、リップ音を鳴らして唇が離れた瞬間、見えたのは悲しげな彼の顔だった
「ほら見ろ…俺から逃げれないじゃないか、こんなんじゃいつか他の奴らに食われちまう」
そんな事ない
あたしは彼に分かってほしくて両手を彼の小麦色の頬に添えた
『っ…はぁっ、違っ…これはフリードさんだから、だもん』
「俺?」
『すっ…好きな人だから逃げられないの、他の誰かとなんて絶対イヤっ』
上手く言えない
でもいくら鈍くてもあたしはきっとフリードさん以外の人と深い関係にはならない
あたしの事を心から好きでいてくれる彼にしかこの先の行為も許せない
自分で言って恥ずかしくて苦しい
助けを求め目の前の彼を見つめるとフリードさんは自分の口元をきゅっと結び、じわじわと嬉しそうに瞳を細めてくれた
「そっか…だよな?俺も…ナマエとじゃなきゃイヤだぜ」
やっといつもの優しい彼の声に戻り肩の力が抜け落ちる、緊張が抜けたあたしは膝を床に着ける前にフリードさんに抱き上げられ部屋の中央に位置したベッドの上へと寝かされた
フカフカのベッドは気持ちよく、体を静かに沈めていく
寝心地のいい感触にホッとしているとあたしの上にフリードさんが覆い被さり金色の瞳と視線がぶつかった
「ナマエ…さっきの大人のキス、もう一度してもいいか?」
天井のライトの逆行に浮かぶ彼の顔は少し目がギラついていて怖かった
でも…好きな相手ならきっと何をされても大丈夫だと感じあたしは静かに頷いた
「……可愛いな…俺のハニーは」
『ふふっハニーってなんですか?』
「恋人ならハニーて呼ぶだろ?それともニンフィアちゃんとかの方がよかったか?」
『どっちも変な感じです』
「恋人だからこそ特別な呼び名があってもいいだろ?俺とお前だけの…特別ってやつ」
彼の体があたしの上に密着するように重なりギシリと鳴るベッドのスプリング
仰向けに寝かされたあたしの顔を撫でる彼の手は熱く気持ちがいいのにドキドキと胸が忙しく早鐘を打ち何かを期待する
『じゃあ……あたしも特別な名前で呼ばないと駄目ですか?』
「ん?例えば?」
ゆっくりと近づく彼の顔
形の良い唇をつい見てしまい睫毛が伏せていく
『…………ダーリン…とか?』
「……そりゃ効果抜群だ」
クスクス笑う彼はあたしの鼻の上に軽く啄むようにキスを落とすと今度は唇へと襲い、リップ音を鳴らして触れるだけのキスを繰り返した
ちゅっ…っ…ちゅっ…
可愛らしい音
気持ちよさと嬉しさに身を任せていると可愛らしいキスはゆっくりと触れている時間が長くなり大人のキスへと変わっていく
口内に入り込む舌に今度は驚かず受け入れるとフリードさんはあたしの頬から手を離し代わりに手を指を絡めて握った
大きな手は少し汗ばんでいて触れた唇も熱い
段々と唇から漏れる息遣いが短くなりお腹の奥がじんわりと熱を帯びた時
ちゅぷっん
「っ、はぁっ…はぁぁぁ…あ〜ヤバイ」
突然甘い唇を離した彼はあたしの顔の横に顔を埋め込み大きく深呼吸し伸し掛かる
『っ…はぁ…フリードさん?』
どうしたのかと顔をずらし横を向くと頬を真っ赤に染めた彼と至近距離で目が合った
「今俺すっっっげぇナマエを抱きたい!」
『っ!』
抱きたいと言われあたしの体が無意識にビクンッと跳ねた
その反応にフリードさんは歯を出して苦笑いを浮かべた
「勿論無理矢理なんて絶対しない!何よりお前まだ未成年だろ?我慢すっから少しこのままで休ませてくれ」
『……あたしは今でもいい…です…けど?』
せっかく二人っきりだし
お泊りだし…いつかは恋人として体を重ねるのだから今でもいい
あたしなりに決意をして言ったのにフリードさんは重なっていた体を浮かせプランクのような姿勢になるとあたしを上から睨んだ
「あのなぁ〜〜煽んなよっ!俺のがどんなのか分かってねぇからそんな事言えんだぞ?」
『そんな事ない!あたしはきっと大丈夫です!』
男性のがどれくらいの物かは知らないけど
皆がやれる事ならきっとあたしにも出来る
意気込んでフリードさんを見上げると彼はまだ赤い頬をそのままにじっとりとあたしを見つめ徐ろに手首を掴んできた
「……ほら、これが俺のだぞ?」
掴まれた手首が案内された場所は二人の体の間、もっと詳しく言えば彼の下半身でありズボンの上から触れてしまったそこはとても固く大きかった
『ひぇっ!嘘っ!お、大きいっ!』
ぎくりと手のひらが強張り手を引き抜くとフリードさんは意地悪い笑みを浮かべた
「だろ?こんなのいきなりは怖いだろ?だからゆっくりお前を開発してくからもう少し待て」
『開発?』
よっこらしょとおじさん臭い掛け声と共にあたしの隣へと寝転んだ彼は頬杖をつき金色の瞳を細めて笑う
「そ、他の男なんか目もくれず…俺のが欲しくて欲しくて堪らなくなるように時間をかけて体を変えていってやるから…覚悟しろよ?」
子供に言い聞かせるように空いている手であたしの鼻の上を摘み白い歯を出して言う彼
あたしは不覚にもそんな意地悪な恋人に改めてときめいてしまった
結局その夜は服を着たまま二人でベッドで眠り翌朝飛行船に戻ればフリードさんは何やら皆に怒られていた
薄闇が夜に変わる頃
あたしは前を歩くフリードさんの背中をただずっと不安げに見つめていた
何処に向かっているのか何を考えているのかも分からない
街の賑やかな音がどんどんと後ろへと下り地面を歩く靴の音が余計に緊張させる
『(勝手にバトルしに行ったの怒ってる?それとも他の事?)』
聞きたい事は喉に詰まり視線だけが彼の広い背中に訴えた
その効果なのかは分からないけどにフリードさんは突然足を止め振り返ると無言であたしの手首を掴み、とあるホテルの中へと入り込んだ
『ここ…ホテル?ここに泊まるんですか?』
フロアは綺麗なのに静かな音楽が流れているだけで従業員の姿が見えない
フロントのカウンターはあるものの受付係もおらず代わりに壁には大きな液晶画面が設置されていた
部屋の番号らしき数字の書かれた小さな画面がいくつもあり光っている画面と暗くなっている画面がある、ただ変なのがデザインが全て違う部屋という事だ
パルデアではジムチャレンジ中にビジネスホテルを使う事もあったけど部屋はもっとシンプルな作りだった
他の地方では違うという事なんだろうか
不思議そうに見ている間にフリードさんは画面を操作し自動で鍵が小窓から出てきた
小さなカードキーを握り手を引っ張る彼に連れられてフカフカの絨毯で出来た廊下を進む
目的の部屋につくと彼のカードキーに反応してドアが開きあたし達は室内へと入り込んだ
『うわぁ…』
室内に入って最初に目についたのは大きなベッド、大人が二人で寝ても余裕がまだあるほど大きなベッドに驚き辺りを見回すとソファや冷蔵庫それにテレビもあり中々快適そうだった
『(こんなに凄い部屋なのに…窓が一つもないや)』
せっかく初めての島でのお泊りだ、景色を見たかったのにとなぁと残念がっていると手首を握る彼の手に力が入った
『フリードさん?』
「お前…ここが何処か分かっててついて来たのか?」
『どこって…』
「ここはただのホテルじゃない、俗に言うラブホテルだ」
『ラブホテル…ラブホ……?え?』
漸くこのホテルで感じた違和感に納得するが既に遅い、意識した途端あたしは顔が燃えるように熱くなったけど
フリードさんは眉間にシワをよせ怒りに染まっていた
「さっきの奴らといい…お前警戒心がなさすぎるぞ!悪い男達だったらどうするんだ!こうしてホテルに連れてかれて襲われてたかもしれないんだぞ!」
『だ、大丈夫です!あたしには頼もしい相棒達がいるし』
それなりに強いという自信があった
だからというわけではないけど、あたしみたいなのが誰かに襲われるなんて有り得ないと思っていた
「なら俺から逃げてみろ」
『えっ?ちょっ、んんっ!』
それは突然だった
フリードさんは急にあたしの背中と腰に腕を回し強く抱きしめると唇を奪ってきた
勢いが良かったのか唇の向こう歯が少しぶつかり痛かった
いつもの好きだと言う気持ちを乗せた触れるような優しいキスではなく、彼はあたしの閉じた唇をぬるりと舌で撫でる
『っ!』
初めての誰かの舌の感触に驚きあたしはフリードさんの胸を押し逃げようとした、でも背中に回された彼の腕の力は強く逆に引き寄せられより密着して抱きしめられる
体と体がピッタリとくっつき
下唇に熱い舌が優しく撫で上唇との間に入り込もうとしてくる
顔だけでも逃げようとするけどフリードさんは顔の角度を変えては追ってくる、次第に口内へと入り込んだ舌はあたしの舌を探し当てぬるりと撫でてきた
舌の感触はなんとも不思議な物だ
舌同士で押し合い絡まりお互いの唾液が混ざっていく
好きな人が相手だからなのか
嫌な気はせず、寧ろ気持ちよくてフリードさんの好きなように口内を犯される
上手く息が出来なくて唇を離そうとすればフリードさんが口を大きく開きあたしの吐息ごと唇で塞ぎ二人の唇の隙間から水音と甘い声な漏れ出る
ちゅ…ちゅぷ…
『ふ…んっ…っ、ん』
ちゅる…っ
「はぁ…っ…ん……」
身長の大きな彼は背中を丸めつつキスを何度も繰り返し気持ちよくて足の力が弱っていくあたしを抱きしめて支えてくれる
恥ずかしいけど幸せな筈なのに、リップ音を鳴らして唇が離れた瞬間、見えたのは悲しげな彼の顔だった
「ほら見ろ…俺から逃げれないじゃないか、こんなんじゃいつか他の奴らに食われちまう」
そんな事ない
あたしは彼に分かってほしくて両手を彼の小麦色の頬に添えた
『っ…はぁっ、違っ…これはフリードさんだから、だもん』
「俺?」
『すっ…好きな人だから逃げられないの、他の誰かとなんて絶対イヤっ』
上手く言えない
でもいくら鈍くてもあたしはきっとフリードさん以外の人と深い関係にはならない
あたしの事を心から好きでいてくれる彼にしかこの先の行為も許せない
自分で言って恥ずかしくて苦しい
助けを求め目の前の彼を見つめるとフリードさんは自分の口元をきゅっと結び、じわじわと嬉しそうに瞳を細めてくれた
「そっか…だよな?俺も…ナマエとじゃなきゃイヤだぜ」
やっといつもの優しい彼の声に戻り肩の力が抜け落ちる、緊張が抜けたあたしは膝を床に着ける前にフリードさんに抱き上げられ部屋の中央に位置したベッドの上へと寝かされた
フカフカのベッドは気持ちよく、体を静かに沈めていく
寝心地のいい感触にホッとしているとあたしの上にフリードさんが覆い被さり金色の瞳と視線がぶつかった
「ナマエ…さっきの大人のキス、もう一度してもいいか?」
天井のライトの逆行に浮かぶ彼の顔は少し目がギラついていて怖かった
でも…好きな相手ならきっと何をされても大丈夫だと感じあたしは静かに頷いた
「……可愛いな…俺のハニーは」
『ふふっハニーってなんですか?』
「恋人ならハニーて呼ぶだろ?それともニンフィアちゃんとかの方がよかったか?」
『どっちも変な感じです』
「恋人だからこそ特別な呼び名があってもいいだろ?俺とお前だけの…特別ってやつ」
彼の体があたしの上に密着するように重なりギシリと鳴るベッドのスプリング
仰向けに寝かされたあたしの顔を撫でる彼の手は熱く気持ちがいいのにドキドキと胸が忙しく早鐘を打ち何かを期待する
『じゃあ……あたしも特別な名前で呼ばないと駄目ですか?』
「ん?例えば?」
ゆっくりと近づく彼の顔
形の良い唇をつい見てしまい睫毛が伏せていく
『…………ダーリン…とか?』
「……そりゃ効果抜群だ」
クスクス笑う彼はあたしの鼻の上に軽く啄むようにキスを落とすと今度は唇へと襲い、リップ音を鳴らして触れるだけのキスを繰り返した
ちゅっ…っ…ちゅっ…
可愛らしい音
気持ちよさと嬉しさに身を任せていると可愛らしいキスはゆっくりと触れている時間が長くなり大人のキスへと変わっていく
口内に入り込む舌に今度は驚かず受け入れるとフリードさんはあたしの頬から手を離し代わりに手を指を絡めて握った
大きな手は少し汗ばんでいて触れた唇も熱い
段々と唇から漏れる息遣いが短くなりお腹の奥がじんわりと熱を帯びた時
ちゅぷっん
「っ、はぁっ…はぁぁぁ…あ〜ヤバイ」
突然甘い唇を離した彼はあたしの顔の横に顔を埋め込み大きく深呼吸し伸し掛かる
『っ…はぁ…フリードさん?』
どうしたのかと顔をずらし横を向くと頬を真っ赤に染めた彼と至近距離で目が合った
「今俺すっっっげぇナマエを抱きたい!」
『っ!』
抱きたいと言われあたしの体が無意識にビクンッと跳ねた
その反応にフリードさんは歯を出して苦笑いを浮かべた
「勿論無理矢理なんて絶対しない!何よりお前まだ未成年だろ?我慢すっから少しこのままで休ませてくれ」
『……あたしは今でもいい…です…けど?』
せっかく二人っきりだし
お泊りだし…いつかは恋人として体を重ねるのだから今でもいい
あたしなりに決意をして言ったのにフリードさんは重なっていた体を浮かせプランクのような姿勢になるとあたしを上から睨んだ
「あのなぁ〜〜煽んなよっ!俺のがどんなのか分かってねぇからそんな事言えんだぞ?」
『そんな事ない!あたしはきっと大丈夫です!』
男性のがどれくらいの物かは知らないけど
皆がやれる事ならきっとあたしにも出来る
意気込んでフリードさんを見上げると彼はまだ赤い頬をそのままにじっとりとあたしを見つめ徐ろに手首を掴んできた
「……ほら、これが俺のだぞ?」
掴まれた手首が案内された場所は二人の体の間、もっと詳しく言えば彼の下半身でありズボンの上から触れてしまったそこはとても固く大きかった
『ひぇっ!嘘っ!お、大きいっ!』
ぎくりと手のひらが強張り手を引き抜くとフリードさんは意地悪い笑みを浮かべた
「だろ?こんなのいきなりは怖いだろ?だからゆっくりお前を開発してくからもう少し待て」
『開発?』
よっこらしょとおじさん臭い掛け声と共にあたしの隣へと寝転んだ彼は頬杖をつき金色の瞳を細めて笑う
「そ、他の男なんか目もくれず…俺のが欲しくて欲しくて堪らなくなるように時間をかけて体を変えていってやるから…覚悟しろよ?」
子供に言い聞かせるように空いている手であたしの鼻の上を摘み白い歯を出して言う彼
あたしは不覚にもそんな意地悪な恋人に改めてときめいてしまった
結局その夜は服を着たまま二人でベッドで眠り翌朝飛行船に戻ればフリードさんは何やら皆に怒られていた