第三章
夢小説設定
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飛行船内は釣り船を改造したとは思えない程広く設備も整っていた
ミーティングルームに展望室
機関室にキッチンや操舵室
そして彼女が一番驚いたのは…
『お風呂がついてる!』
飛行船での旅なのだから簡単なシャワー室だろうと思っていたが足を伸ばして入れる程の浴槽が設置されていた
感動に目を輝かせていると船内を案内しているフリードがニヤリと口角を吊り上げ、後ろからナマエの耳元へと小さく囁いた
「後で一緒に入るか?」
『っ!なっ、何言って!』
耳元で囁かれた甘い声と内容に驚き飛び跳ねながら彼から離れるとナマエは自分の耳を手で隠し顔を真っ赤に染めた
怒っているようだが真っ赤な顔のせいで怖さはない
恥ずかしがり屋な恋人にフリードは意地悪く笑い
「駄目か?ナマエと入りたくてわざと大きめの風呂をつけて貰ったんだが」
『入りませんっ!』
「ふはっ、そりゃ残念だ」
クスクスと笑う彼の言葉は本気なのか冗談なのか分からない
ただナマエの反応を楽しんでいるのは分かり彼女は頬を膨らませた
「まあここは共同だから男女で時間を決めて入ってんだ、それぞれの個室にもシャワー室はつけてあるから大抵使うのはオリオかモリーだけだが」
部屋を出るとフリードは扉を指差しぶら下げているプレートについて説明した
「これで今中で誰が使ってるかって知らせんだ」
見せてくれたプレートは赤と青、そして白の三つ
どうやら赤が女で青が男そして白が誰も使っていないという印らしい
「使う時は必ず使えよ?いいな?」
妙に念を押す彼に押され素早く数回頷いた、間違って男が使っている時に入るのを防ぐ為だろうとナマエは勘違いするが
「(マードックやじっちゃんしかいないから大丈夫だろうが、もしもって事があるからな…俺以外の奴に裸見せてたまるかっ!)」
ただ単に彼女を心配する彼氏の事情だったようだ
「さて、次はお前の部屋だが」
次の場所へと案内する為に廊下を進み個室が並ぶエリアに来るとナマエはワクワクといった顔で通り過ぎる扉達を横目で見送った
ここだろうか?
次こそは自分の部屋かもしれない
何度も期待するが、前を進むフリードの足は止まる事がなく個室が並ぶエリアから少し離れた扉の前でやっと止まった
「着いたぜ、入ってみな」
フリードに開けてもらった扉を潜り中へと入るが、すぐに違和感を感じナマエはキョロキョロと辺りを見回した
『え?……ここって…誰かの部屋じゃ』
既に生活感がある室内
使用感があるベッドに簡単な机と壁には大きな地図、そして室内に感じる匂いはナマエがよく知る人物の匂いに似ていた
「俺達の部屋だ!」
『えっ!なんで!』
何言ってんの!と驚きつい声をあげてしまい慌てて自分の口元を抑えるがフリードは不思議そうに小首を傾げた
「なんでって…一緒に寝ればいいだろ?」
『いやいやいやっ!駄目ですってば!』
「何で?俺ら恋人同士だし問題ないだろ」
『問題アリアリですよっ!だってっ…それって』
確かに今までも無防備な事はしてきたが、それは親がいつか帰って来る家だから嫌がる事はしないと少し安心していたからだ
未経験ではあるがフリードのお宝本のお陰で知識はある
恋人同士が同じベッドを使うとどうなるのか想像してしまいナマエは少し乱れたフリードのベッドを見ては顔を真っ赤にさせた
「ふ〜ん?」
固まるナマエに気がついた彼は彼女の見つめるベッドへと腰を落とし下から顔を見上げた
幼い恋人は自分が思っていたより男として意識してくれている、それが嬉しくて彼はニッコリと笑った
「俺に何かされると思ったわけだ?」
『っ!!』
図星に肩をビクつかせパクパクと口を揺らすが声が出ない
違うともそうだとも言えず困っていると彼女の手にフリードの手が触れた
「ハハッ悪い悪い!冗談だよ、お前の部屋は俺の隣の部屋だ…でもな?」
きゅっと握られた手は熱く少し冷えたナマエの手に熱を伝える
「俺としちゃあ、いつでも大歓迎だって事は忘れるなよ?」
口元は笑っているのに目は笑っていない、いつでもチャンスは狙っている
そんな真剣な男の瞳にゾクリとした甘い刺激がナマエの背筋を震わせフリードはとどめと言うように彼女の手を引き寄せ手の甲に唇を落とした
チュッ
『フリードさんっ』
「悪いな…俺も男だから、な?」
それが何を意味するのか分からない程無知ではない
困り果てるナマエの表情にフリードは困ったように笑いわざとらしい掛け声を出しながらベッドから立ち上がった
「さて、じゃあ本当の部屋に案内しましょうか?お嬢さん」
いつもの顔に戻る彼の後ろをついて歩きながらもナマエは悶々とした気持ちを消し去ることが出来ず、その夜は隣の自室で休む事になっても頬を熱くさせたままだった
『(フリードさんは…あの本みたいな事したいのかな?)』
ベッドに横たわり顔を熱くさせている頃
フリードも隣の自室でベッドに寝そべり自分の口元を指でなぞり頬を赤めていた
「(がっついてんなぁ俺…隣にアイツがいるだけで満足かと思ったが随分貪欲になっちまったみたいだな)」
薄い壁一枚、この向こう側に愛しい恋人がいる
そう思うとフリードは胸の奥がむず痒くなりゴロリと横向きに体を反転させた
見えるのは壁だけ
だが彼女の部屋の配置はフリードがやった為見えなくても大体の事は分かる
「(もう寝たか?この向こうにいんだよな?)」
壁を撫でながら向こう側にいる彼女を想いフリードは一度息を止め仰向けになると自分の熱い顔を両手で隠し悶えただした
「はぁぁっ!やべ……顔がニヤけるっ」
好きで好きで堪らない
そんな気持ちを早く彼女にも味わってほしい
年の離れた恋人にメロメロなフリードだった
ミーティングルームに展望室
機関室にキッチンや操舵室
そして彼女が一番驚いたのは…
『お風呂がついてる!』
飛行船での旅なのだから簡単なシャワー室だろうと思っていたが足を伸ばして入れる程の浴槽が設置されていた
感動に目を輝かせていると船内を案内しているフリードがニヤリと口角を吊り上げ、後ろからナマエの耳元へと小さく囁いた
「後で一緒に入るか?」
『っ!なっ、何言って!』
耳元で囁かれた甘い声と内容に驚き飛び跳ねながら彼から離れるとナマエは自分の耳を手で隠し顔を真っ赤に染めた
怒っているようだが真っ赤な顔のせいで怖さはない
恥ずかしがり屋な恋人にフリードは意地悪く笑い
「駄目か?ナマエと入りたくてわざと大きめの風呂をつけて貰ったんだが」
『入りませんっ!』
「ふはっ、そりゃ残念だ」
クスクスと笑う彼の言葉は本気なのか冗談なのか分からない
ただナマエの反応を楽しんでいるのは分かり彼女は頬を膨らませた
「まあここは共同だから男女で時間を決めて入ってんだ、それぞれの個室にもシャワー室はつけてあるから大抵使うのはオリオかモリーだけだが」
部屋を出るとフリードは扉を指差しぶら下げているプレートについて説明した
「これで今中で誰が使ってるかって知らせんだ」
見せてくれたプレートは赤と青、そして白の三つ
どうやら赤が女で青が男そして白が誰も使っていないという印らしい
「使う時は必ず使えよ?いいな?」
妙に念を押す彼に押され素早く数回頷いた、間違って男が使っている時に入るのを防ぐ為だろうとナマエは勘違いするが
「(マードックやじっちゃんしかいないから大丈夫だろうが、もしもって事があるからな…俺以外の奴に裸見せてたまるかっ!)」
ただ単に彼女を心配する彼氏の事情だったようだ
「さて、次はお前の部屋だが」
次の場所へと案内する為に廊下を進み個室が並ぶエリアに来るとナマエはワクワクといった顔で通り過ぎる扉達を横目で見送った
ここだろうか?
次こそは自分の部屋かもしれない
何度も期待するが、前を進むフリードの足は止まる事がなく個室が並ぶエリアから少し離れた扉の前でやっと止まった
「着いたぜ、入ってみな」
フリードに開けてもらった扉を潜り中へと入るが、すぐに違和感を感じナマエはキョロキョロと辺りを見回した
『え?……ここって…誰かの部屋じゃ』
既に生活感がある室内
使用感があるベッドに簡単な机と壁には大きな地図、そして室内に感じる匂いはナマエがよく知る人物の匂いに似ていた
「俺達の部屋だ!」
『えっ!なんで!』
何言ってんの!と驚きつい声をあげてしまい慌てて自分の口元を抑えるがフリードは不思議そうに小首を傾げた
「なんでって…一緒に寝ればいいだろ?」
『いやいやいやっ!駄目ですってば!』
「何で?俺ら恋人同士だし問題ないだろ」
『問題アリアリですよっ!だってっ…それって』
確かに今までも無防備な事はしてきたが、それは親がいつか帰って来る家だから嫌がる事はしないと少し安心していたからだ
未経験ではあるがフリードのお宝本のお陰で知識はある
恋人同士が同じベッドを使うとどうなるのか想像してしまいナマエは少し乱れたフリードのベッドを見ては顔を真っ赤にさせた
「ふ〜ん?」
固まるナマエに気がついた彼は彼女の見つめるベッドへと腰を落とし下から顔を見上げた
幼い恋人は自分が思っていたより男として意識してくれている、それが嬉しくて彼はニッコリと笑った
「俺に何かされると思ったわけだ?」
『っ!!』
図星に肩をビクつかせパクパクと口を揺らすが声が出ない
違うともそうだとも言えず困っていると彼女の手にフリードの手が触れた
「ハハッ悪い悪い!冗談だよ、お前の部屋は俺の隣の部屋だ…でもな?」
きゅっと握られた手は熱く少し冷えたナマエの手に熱を伝える
「俺としちゃあ、いつでも大歓迎だって事は忘れるなよ?」
口元は笑っているのに目は笑っていない、いつでもチャンスは狙っている
そんな真剣な男の瞳にゾクリとした甘い刺激がナマエの背筋を震わせフリードはとどめと言うように彼女の手を引き寄せ手の甲に唇を落とした
チュッ
『フリードさんっ』
「悪いな…俺も男だから、な?」
それが何を意味するのか分からない程無知ではない
困り果てるナマエの表情にフリードは困ったように笑いわざとらしい掛け声を出しながらベッドから立ち上がった
「さて、じゃあ本当の部屋に案内しましょうか?お嬢さん」
いつもの顔に戻る彼の後ろをついて歩きながらもナマエは悶々とした気持ちを消し去ることが出来ず、その夜は隣の自室で休む事になっても頬を熱くさせたままだった
『(フリードさんは…あの本みたいな事したいのかな?)』
ベッドに横たわり顔を熱くさせている頃
フリードも隣の自室でベッドに寝そべり自分の口元を指でなぞり頬を赤めていた
「(がっついてんなぁ俺…隣にアイツがいるだけで満足かと思ったが随分貪欲になっちまったみたいだな)」
薄い壁一枚、この向こう側に愛しい恋人がいる
そう思うとフリードは胸の奥がむず痒くなりゴロリと横向きに体を反転させた
見えるのは壁だけ
だが彼女の部屋の配置はフリードがやった為見えなくても大体の事は分かる
「(もう寝たか?この向こうにいんだよな?)」
壁を撫でながら向こう側にいる彼女を想いフリードは一度息を止め仰向けになると自分の熱い顔を両手で隠し悶えただした
「はぁぁっ!やべ……顔がニヤけるっ」
好きで好きで堪らない
そんな気持ちを早く彼女にも味わってほしい
年の離れた恋人にメロメロなフリードだった