第二章
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「駄目だ」
『あたしも駄目です!』
甘い時間を暫し楽しみ手を繋いだまま辿り着いてしまったナマエの自宅、無事に家に送り届けたのだから目的は達成した
後は帰るだけなのだが彼女が家に入ってくれとフリードの手を掴んで離さないのだ
「そりゃ離さねぇとは言ったぜ?でも流石に夜遅くに俺みたいなのが来たら親御さん驚くだろーが」
『なんで?フリードさんなら母さんも驚かないですよ?お隣さんだし…母さんに気を使うならあたしの部屋でお喋りとかならいいですか?』
「いや…そういう問題じゃなくてな」
『もう少しだけ…側にいたいんです、駄目ですか?』
小さな両手が必死に握ってくる
手は離さないと訴えているのに彼女の顔は不安気で今にも泣きそうだ
甘えてくれる恋人にフリードは息をぐっと飲み込み
「……あぁ〜もうっ!その顔っ!分かってやってんのか?」
額を抑え眉を下げる彼の顔は困りつつも何処か嬉しそうだ
正直言えば彼もまだナマエと離れたくない
もう少し側にいたいが夜も遅い、部屋に二人っきりになったら離れていた分の反動がどう出るか分かったものじゃないのだ
男の事情ではあるがフリードは真剣に悩み動けずにいた
すると玄関前で攻防戦を繰り返していたせいか騒ぎに気が付き彼女の母親が先に顔を出してしまった
「あらあら、そんなとこで話してないで中へ入ったらどう?」
結局中へ通されたフリードは複雑な気持ちを顔に浮かべながら彼女の母親に案内されリビングのソファへと座った
「フリードさんにはお茶を出しとくからナマエは先にお風呂入っちゃいなさい」
『はぁ〜い』
「(……風呂)」
素直に脱衣所へと消える彼女を目で追いかけフリードはつい出そうになる煩悩に唇を噛みしめる
「(そういや前にアイツを風呂場に運んだ事があったが…よく我慢できたもんだな俺)」
好きな相手が裸同然の姿で自分に身を任せた過去を思い出し最後まで暴走しなかった自分に拍手を心の中で叩いていると向かい側に座った彼女の母親が話を切り出した
「フリードさんは暫くパルデアに?」
「あ…いえ、必要な物が揃い次第また旅にでます……それと」
フリードは一度口の動きを止め言葉を選んだ
今言っていいだろうか
それともナマエが戻ってから二人で聞いた方がいいか
少し考えるとフリードは向かい側の相手を真剣な瞳で見つめ口を開いた
「突然ですが…俺が今回パルデアに戻ってきた理由は貴女の娘さん、ナマエを旅の仲間に迎える為です」
「ナマエを?」
「ええ!一年前俺は彼女に約束しました、必ず迎えに来ると…勿論旅は危険もありますが俺が必ず守ります!俺にはナマエが必要なんです!どうか彼女との旅を許してもらえないでしょうか」
真っ直ぐにコチラを見る金色の瞳
母親は紅茶の入ったカップを両手で包み俯くと小さく微笑んだ
「まるでプロポーズね」
「そ、そうですか?」
ギクリと肩がつい揺れてしまう
今はそんなつもりはないが…遠くない未来を意識してしまうと照れくさい
「(気持ちが先走ったせいか?確かにプロポーズっぽかったかもしれないが、ナマエがいなくて良かった)」
火照った頬の熱を感じながら気不味く思うが母親は怒るわけでもなくカップを見つめたまま口を開いた
「フリードさんは…あの子の事を何処まで知ってますか?」
「………ポケモンと話せる力についてなら彼女から聞きましたが、それぐらいの事問題じゃない俺は受け止めれます」
「あの子がそれを理由にいじめられていたのは知ってる?」
「……………………え?」
その後彼女の口から出た内容にフリードはただ驚くばかりで上手く言葉も出せず、ただ耳を傾けた
父親はナマエを気持ち悪がり家を出ていき、近所から変な目で見られ
アカデミーでは一部の生徒から長年嫌がらせを受けていた
物を隠されたり捨てられたりする事もあり小さい頃はよく泣いて帰ってきたらしい
「(まさかっ…あの時のか?)」
海で落とし物を拾っていた姿が脳裏に浮かび手に拳を作る
ギチっと音を鳴らす拳の中では痛い程爪が手の平に食い込んでいたがフリードは行き場のない怒りに耐えるしか出来なかった
「本当なら旅に出るのは反対よ、これ以上あの子が傷付くのは見たくないから……でもね?」
カップから視線を上げた彼女はニッコリとフリードを見つめると今までの話しの内容からは想像も出来ないほど穏やかに微笑んだ
「フリードさんと出会ってからナマエは変わったわ」
「俺…ですか?」
「汚れたり怪我して帰ってきても、いつか貴方に会った時がっかりさせたくないって言って踏ん張ってパルデア中を旅してたのよ?親としては嬉しい成長だったわ」
部屋に閉じこもり本ばかりみていた少女はいつの間にか自ら外へと飛び出し戦いに出た
ツラい事が待っていると分かりながらも懸命に前を向こうとする我が子に親として切なさと誇りを感じ彼女は一度瞳を閉じて頷き
目を開けた母親はリラックスしていた背筋を伸ばし姿勢を良くさせるとフリードも吊られて背筋を真っ直ぐにさせた
「フリードさん」
「はい」
「ナマエをよろしくお願いします」
「……………はいっ!」
旅を許して貰えた喜びと自分の知らなった過去を知り心がまだ整理できないが、取りあえずは一歩進めたかもしれない
ホッと顔から緊張を解き紅茶を飲もうとした彼に母親は小さな意地悪をしたくなり頬を緩めた
「それと結婚はせめて成人してからにして頂戴ね?」
「ぶっっっ!!なっ、はい?」
紅茶を盛大に吹き出し顔を真っ赤にさせながら慌てるフリード
彼が言い訳を口にする前に風呂からあがってきたナマエが現れてしまいフリードは言葉を無理矢理飲み込んだ
『どうしたんですか?』
「なんでもないわ、ここは私が片付けるから二人はお部屋で寛いで」
フリードを無理矢理立たせナマエと一緒に二階へと押しやる母親の強引さ、恋人の親ながら恐ろしい相手だとフリードは感じげんなりと肩を落とした
****************
ナマエの部屋は昔のままだった
沢山の本が並んだ本棚に壁に飾ってある写真やポスター、匂いまでそのままで別れた日に戻ってきたような錯覚を感じそうだ
風呂上がりのナマエはモコモコとしたピンク色のルームウェアを着ており上はパーカーだが下は短めの短パンで、フリードはつい目が向いてしまいそうになる
「(……おっと、ヤバいヤバい)」
軽く深呼吸をしているとナマエは自分のベッドへと腰掛け隣の空いているスペースを叩いた
『フリードさんも座ってください!少しお喋りしましょ?』
「はいはい、お喋りもいいが湯冷めすんなよ?」
『大丈夫!これ凄く温かいんですよ?』
パーカーに包まれた腕を隣に座った彼に見せれば、フリードは自然と彼女の腕を掴み服の柔らかさに驚いた
「おっ!本当だ!触り心地が気持ちいいな!」
『ふふ!でしょ?ウールーの毛を使ってるらしくてガラルから取り寄せたんです』
自慢気に笑う彼女はまだ幼さが残っていて可愛らしい
彼女の笑顔を見ながらもフリードは海辺で彼女を見つけた日を思い出していた
「…………ナマエ」
『ん?うわっ!!』
突然腕を引かれバランスを崩しそうになるがナマエの体は倒れる前にフリードの上へと移動させられ向かい合って座る形になった
『え?あのっあたし重いからっフリードさんの足が潰れちゃう!』
お尻に感じる彼の太ももは固く筋肉質だが、あまりの距離の近さが落ち着かない
なんとか理由をつけて降ろして貰おうとするがフリードは逆にナマエの腰に腕を回し抱き寄せた
彼の上に座っているせいか視線が近い、蜂蜜色の瞳は何故か切なげに細められ眉間にはシワができていた
「ごめんな…早く戻ってきてやれなくて」
『フリードさん?』
彼は力なく頭を下げ彼女の肩に甘えるように額を押し付け抱きしめた
「ツラい事はなかったか?」
『………大丈夫ですよ、フリードさんのくれたウォーグルとこの子が守ってくれましたから』
「この子?」
ウォーグルに進化するポケモンは確かに渡したが他にもポケモンを渡しただろうか?ドラメシヤの事かとフリードが顔を上げるとナマエは彼から少し体を離してもらい自分のパーカーの首元から銀色の鎖を出してみせた
それはフリードが内緒で買ったアクセサリーであり彼の瞳と同じ蜂蜜色の石が優しく輝いていた
「それ…持っててくれたのか」
『お守りにしてます!』
「……あんまり可愛い事してくれるな」
愛しくて愛しくて…
腕の中に抱きしめているのにもっと強く抱きたくなりフリードはムズムズと疼く胸の奥に苦笑いを浮かべた
「いつかもっと良い物贈ってやるよ」
『良い物?』
「ああ…そんなに遠くない未来にな」
彼女の左手を優しく掴むとフリードはその手を自分の口元へと引き寄せ、薬指の付け根へとキスを落とした
ナマエは彼の行動にただ見惚れるだけだったが、フリードは先程話した彼女の母親の言葉を脳内で再生させ小さく笑っていた
「(もしかしたら…待てないかもな)」
彼女が成人するまであと一年
耐える自信がない自分に彼は小さく喉奥で笑った
『あたしも駄目です!』
甘い時間を暫し楽しみ手を繋いだまま辿り着いてしまったナマエの自宅、無事に家に送り届けたのだから目的は達成した
後は帰るだけなのだが彼女が家に入ってくれとフリードの手を掴んで離さないのだ
「そりゃ離さねぇとは言ったぜ?でも流石に夜遅くに俺みたいなのが来たら親御さん驚くだろーが」
『なんで?フリードさんなら母さんも驚かないですよ?お隣さんだし…母さんに気を使うならあたしの部屋でお喋りとかならいいですか?』
「いや…そういう問題じゃなくてな」
『もう少しだけ…側にいたいんです、駄目ですか?』
小さな両手が必死に握ってくる
手は離さないと訴えているのに彼女の顔は不安気で今にも泣きそうだ
甘えてくれる恋人にフリードは息をぐっと飲み込み
「……あぁ〜もうっ!その顔っ!分かってやってんのか?」
額を抑え眉を下げる彼の顔は困りつつも何処か嬉しそうだ
正直言えば彼もまだナマエと離れたくない
もう少し側にいたいが夜も遅い、部屋に二人っきりになったら離れていた分の反動がどう出るか分かったものじゃないのだ
男の事情ではあるがフリードは真剣に悩み動けずにいた
すると玄関前で攻防戦を繰り返していたせいか騒ぎに気が付き彼女の母親が先に顔を出してしまった
「あらあら、そんなとこで話してないで中へ入ったらどう?」
結局中へ通されたフリードは複雑な気持ちを顔に浮かべながら彼女の母親に案内されリビングのソファへと座った
「フリードさんにはお茶を出しとくからナマエは先にお風呂入っちゃいなさい」
『はぁ〜い』
「(……風呂)」
素直に脱衣所へと消える彼女を目で追いかけフリードはつい出そうになる煩悩に唇を噛みしめる
「(そういや前にアイツを風呂場に運んだ事があったが…よく我慢できたもんだな俺)」
好きな相手が裸同然の姿で自分に身を任せた過去を思い出し最後まで暴走しなかった自分に拍手を心の中で叩いていると向かい側に座った彼女の母親が話を切り出した
「フリードさんは暫くパルデアに?」
「あ…いえ、必要な物が揃い次第また旅にでます……それと」
フリードは一度口の動きを止め言葉を選んだ
今言っていいだろうか
それともナマエが戻ってから二人で聞いた方がいいか
少し考えるとフリードは向かい側の相手を真剣な瞳で見つめ口を開いた
「突然ですが…俺が今回パルデアに戻ってきた理由は貴女の娘さん、ナマエを旅の仲間に迎える為です」
「ナマエを?」
「ええ!一年前俺は彼女に約束しました、必ず迎えに来ると…勿論旅は危険もありますが俺が必ず守ります!俺にはナマエが必要なんです!どうか彼女との旅を許してもらえないでしょうか」
真っ直ぐにコチラを見る金色の瞳
母親は紅茶の入ったカップを両手で包み俯くと小さく微笑んだ
「まるでプロポーズね」
「そ、そうですか?」
ギクリと肩がつい揺れてしまう
今はそんなつもりはないが…遠くない未来を意識してしまうと照れくさい
「(気持ちが先走ったせいか?確かにプロポーズっぽかったかもしれないが、ナマエがいなくて良かった)」
火照った頬の熱を感じながら気不味く思うが母親は怒るわけでもなくカップを見つめたまま口を開いた
「フリードさんは…あの子の事を何処まで知ってますか?」
「………ポケモンと話せる力についてなら彼女から聞きましたが、それぐらいの事問題じゃない俺は受け止めれます」
「あの子がそれを理由にいじめられていたのは知ってる?」
「……………………え?」
その後彼女の口から出た内容にフリードはただ驚くばかりで上手く言葉も出せず、ただ耳を傾けた
父親はナマエを気持ち悪がり家を出ていき、近所から変な目で見られ
アカデミーでは一部の生徒から長年嫌がらせを受けていた
物を隠されたり捨てられたりする事もあり小さい頃はよく泣いて帰ってきたらしい
「(まさかっ…あの時のか?)」
海で落とし物を拾っていた姿が脳裏に浮かび手に拳を作る
ギチっと音を鳴らす拳の中では痛い程爪が手の平に食い込んでいたがフリードは行き場のない怒りに耐えるしか出来なかった
「本当なら旅に出るのは反対よ、これ以上あの子が傷付くのは見たくないから……でもね?」
カップから視線を上げた彼女はニッコリとフリードを見つめると今までの話しの内容からは想像も出来ないほど穏やかに微笑んだ
「フリードさんと出会ってからナマエは変わったわ」
「俺…ですか?」
「汚れたり怪我して帰ってきても、いつか貴方に会った時がっかりさせたくないって言って踏ん張ってパルデア中を旅してたのよ?親としては嬉しい成長だったわ」
部屋に閉じこもり本ばかりみていた少女はいつの間にか自ら外へと飛び出し戦いに出た
ツラい事が待っていると分かりながらも懸命に前を向こうとする我が子に親として切なさと誇りを感じ彼女は一度瞳を閉じて頷き
目を開けた母親はリラックスしていた背筋を伸ばし姿勢を良くさせるとフリードも吊られて背筋を真っ直ぐにさせた
「フリードさん」
「はい」
「ナマエをよろしくお願いします」
「……………はいっ!」
旅を許して貰えた喜びと自分の知らなった過去を知り心がまだ整理できないが、取りあえずは一歩進めたかもしれない
ホッと顔から緊張を解き紅茶を飲もうとした彼に母親は小さな意地悪をしたくなり頬を緩めた
「それと結婚はせめて成人してからにして頂戴ね?」
「ぶっっっ!!なっ、はい?」
紅茶を盛大に吹き出し顔を真っ赤にさせながら慌てるフリード
彼が言い訳を口にする前に風呂からあがってきたナマエが現れてしまいフリードは言葉を無理矢理飲み込んだ
『どうしたんですか?』
「なんでもないわ、ここは私が片付けるから二人はお部屋で寛いで」
フリードを無理矢理立たせナマエと一緒に二階へと押しやる母親の強引さ、恋人の親ながら恐ろしい相手だとフリードは感じげんなりと肩を落とした
****************
ナマエの部屋は昔のままだった
沢山の本が並んだ本棚に壁に飾ってある写真やポスター、匂いまでそのままで別れた日に戻ってきたような錯覚を感じそうだ
風呂上がりのナマエはモコモコとしたピンク色のルームウェアを着ており上はパーカーだが下は短めの短パンで、フリードはつい目が向いてしまいそうになる
「(……おっと、ヤバいヤバい)」
軽く深呼吸をしているとナマエは自分のベッドへと腰掛け隣の空いているスペースを叩いた
『フリードさんも座ってください!少しお喋りしましょ?』
「はいはい、お喋りもいいが湯冷めすんなよ?」
『大丈夫!これ凄く温かいんですよ?』
パーカーに包まれた腕を隣に座った彼に見せれば、フリードは自然と彼女の腕を掴み服の柔らかさに驚いた
「おっ!本当だ!触り心地が気持ちいいな!」
『ふふ!でしょ?ウールーの毛を使ってるらしくてガラルから取り寄せたんです』
自慢気に笑う彼女はまだ幼さが残っていて可愛らしい
彼女の笑顔を見ながらもフリードは海辺で彼女を見つけた日を思い出していた
「…………ナマエ」
『ん?うわっ!!』
突然腕を引かれバランスを崩しそうになるがナマエの体は倒れる前にフリードの上へと移動させられ向かい合って座る形になった
『え?あのっあたし重いからっフリードさんの足が潰れちゃう!』
お尻に感じる彼の太ももは固く筋肉質だが、あまりの距離の近さが落ち着かない
なんとか理由をつけて降ろして貰おうとするがフリードは逆にナマエの腰に腕を回し抱き寄せた
彼の上に座っているせいか視線が近い、蜂蜜色の瞳は何故か切なげに細められ眉間にはシワができていた
「ごめんな…早く戻ってきてやれなくて」
『フリードさん?』
彼は力なく頭を下げ彼女の肩に甘えるように額を押し付け抱きしめた
「ツラい事はなかったか?」
『………大丈夫ですよ、フリードさんのくれたウォーグルとこの子が守ってくれましたから』
「この子?」
ウォーグルに進化するポケモンは確かに渡したが他にもポケモンを渡しただろうか?ドラメシヤの事かとフリードが顔を上げるとナマエは彼から少し体を離してもらい自分のパーカーの首元から銀色の鎖を出してみせた
それはフリードが内緒で買ったアクセサリーであり彼の瞳と同じ蜂蜜色の石が優しく輝いていた
「それ…持っててくれたのか」
『お守りにしてます!』
「……あんまり可愛い事してくれるな」
愛しくて愛しくて…
腕の中に抱きしめているのにもっと強く抱きたくなりフリードはムズムズと疼く胸の奥に苦笑いを浮かべた
「いつかもっと良い物贈ってやるよ」
『良い物?』
「ああ…そんなに遠くない未来にな」
彼女の左手を優しく掴むとフリードはその手を自分の口元へと引き寄せ、薬指の付け根へとキスを落とした
ナマエは彼の行動にただ見惚れるだけだったが、フリードは先程話した彼女の母親の言葉を脳内で再生させ小さく笑っていた
「(もしかしたら…待てないかもな)」
彼女が成人するまであと一年
耐える自信がない自分に彼は小さく喉奥で笑った