第一章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
これはまだライジングボルテッカーズが結成される前のお話
パルデア地方のとあるのどかな街
大好きなポケモン図鑑が並ぶ本棚
他にも少女には似つかわしくない分厚い本に囲まれた部屋で過ごす彼女ナマエは、相棒のドラメシヤに髪をいじられながらも真剣に図鑑を眺めていた
しゅるる?
相手してくれないのか?と甘えた声を出し長い髪の毛に絡まった相棒にナマエは小さく笑い彼の顎を指の背で撫でる
『ちょっと待ってね?このページだけ見せて?ほらウォーグルってポケモンだよ?カッコいいよね』
大きな翼を広げ大空を飛ぶ鳥ポケモンの一種、ここパルデアにも生息しているが彼女が住む付近にはおらず憧れでもあった
しゃぁっ!
『いててっ!も〜ヤキモチ妬かないの!ドラメシヤが一番に決まってるでしょ?』
ヤキモチを妬いたドラメシヤは怒った声を出しナマエの柔らかい頬を甘噛みし、彼女もやっと本を手放した
その時、下の玄関から来客を知らせる呼び鈴が鳴る
『っ!!』
ただの来客を知らせる音だというのに彼女は体をビクンッと揺らし顔を青ざめさせ、ドラメシヤはふよふよと宙に浮かぶと自室の窓から外を確認した
しゃるる
『え?知らない人?』
ドラメシヤの言葉を理解しているか、彼女は相棒の隣に移動し恐る恐る窓から下を除き込み来客を盗み見た
顔は角度のせいでよく見えないが、想像していた学生服を着た人物ではなく年も上に見える
『本当だ…学校の子じゃない…誰だろ?』
ホッと息をし下の階へと階段をゆっくりと降りると玄関では母と見知らぬ青年が何やら話をしていた
「ああ、ちょうど良いナマエ挨拶なさい?今日隣に引っ越してきたフリードさんよ」
母親に側に来るように手招きされ迷いつつ足を進めると自分よりも遥かに身長の高い青年がナマエをじっと見下ろした
「よっ、俺はフリードだ!これからよろしくな?」
ふにゃりと垂れた蜂蜜色の瞳に白い癖毛
大きな体つきを見上げたナマエはつい先程見たばかりのポケモンを思い浮かべ
『……ウォーグルだ』
「ん?」
「こら!ごめんなさいね?この子本当にポケモン好きで…その…」
口籠る母親は何かを隠しているのか
視線を彷徨わせナマエを自分の体の後ろへと下がらせた
「ウォーグル…か、そんなに俺似てるか?」
彼は背中を屈めナマエと視線を合わせながら自分の白い髪の毛を指で摘んだ
「まぁこの癖っ毛とかは似てっかもな」
苦笑いをする彼に警戒心が緩んだのかナマエは母親の後ろから姿を現すとフリードの前へと一歩近寄った
『…カッコいいんだよ?ウォーグルは空の勇者って呼ばれてて仲間想いであたしは…好きです』
必死にウォーグルの良さを伝える少女、ポケモンの事だと分かっても似ていると一度言われたせいか自分について言っているようでフリードは照れ臭くなる
「そっか、ナマエは本当にウォーグルが好きなんだな」
『うん!いつかドラメシヤと一緒にウォーグルとお友達になるの』
ニッコリと微笑む少女の肩には相棒の小さなドラメシヤが現れ偉そうに威張ってる
「(おチビちゃんとチビドラゴンか…ハハ、なんだか似合ってんな)」
中々面白いペアだと感じたフリードは新しい隣人に興味を抱き、これからの生活に期待した
*****************
フリードが引っ越して来てから数日
彼は研究員として仕事をしに来たようだが、飽きっぽいのか書類を見るよりナマエと遊ぶ事の方が多かった
『空?』
「ああ、ちょっと時間もできたし空の散歩でも行かないか?」
家に訪ねてきた彼は腰に下げていたボールからリザードンを呼び出し相棒を自慢するように顎をあげた
「俺のリザードンは結構力持ちでな?お前くらいなら一緒に乗せて飛ぶくらい楽勝だぜ、な?リザードン!」
フリードの声に反応して鳴き声をあげるリザードン、だがナマエは唇を噛むと服の裾をぎゅっと握り視線を逸らした
『行きたいけど…でも…本当にいいの?』
「ん?いいに決まってんだろ?それにこれは俺からのお願いみたいなもんだ、息抜きしたいお兄さんの為にも付き合ってくれよ」
歯を出してニッコリと笑う姿にナマエはやっとこちらを見上げ眉を下げて笑った
『じゃあ…連れてって?』
弱々しく笑う彼女の表情は何処か違和感を感じたがフリードは気が付かないフリをしリザードンの背中へと招いた
大きなオレンジ色の翼に足をかけさせ落ちないように彼女の後ろからフリードも乗り込む
『リザードン、大丈夫?』
ばきゅぁっ!
『ふふ…ありがとう』
「ん?(今…もしかして…いや偶然か?)」
会話をしているような雰囲気に見えたがフリードはまさかな…と頭を振りナマエの腰を支えると空へとリザードンが飛び上がった
パルデア地方のとあるのどかな街
大好きなポケモン図鑑が並ぶ本棚
他にも少女には似つかわしくない分厚い本に囲まれた部屋で過ごす彼女ナマエは、相棒のドラメシヤに髪をいじられながらも真剣に図鑑を眺めていた
しゅるる?
相手してくれないのか?と甘えた声を出し長い髪の毛に絡まった相棒にナマエは小さく笑い彼の顎を指の背で撫でる
『ちょっと待ってね?このページだけ見せて?ほらウォーグルってポケモンだよ?カッコいいよね』
大きな翼を広げ大空を飛ぶ鳥ポケモンの一種、ここパルデアにも生息しているが彼女が住む付近にはおらず憧れでもあった
しゃぁっ!
『いててっ!も〜ヤキモチ妬かないの!ドラメシヤが一番に決まってるでしょ?』
ヤキモチを妬いたドラメシヤは怒った声を出しナマエの柔らかい頬を甘噛みし、彼女もやっと本を手放した
その時、下の玄関から来客を知らせる呼び鈴が鳴る
『っ!!』
ただの来客を知らせる音だというのに彼女は体をビクンッと揺らし顔を青ざめさせ、ドラメシヤはふよふよと宙に浮かぶと自室の窓から外を確認した
しゃるる
『え?知らない人?』
ドラメシヤの言葉を理解しているか、彼女は相棒の隣に移動し恐る恐る窓から下を除き込み来客を盗み見た
顔は角度のせいでよく見えないが、想像していた学生服を着た人物ではなく年も上に見える
『本当だ…学校の子じゃない…誰だろ?』
ホッと息をし下の階へと階段をゆっくりと降りると玄関では母と見知らぬ青年が何やら話をしていた
「ああ、ちょうど良いナマエ挨拶なさい?今日隣に引っ越してきたフリードさんよ」
母親に側に来るように手招きされ迷いつつ足を進めると自分よりも遥かに身長の高い青年がナマエをじっと見下ろした
「よっ、俺はフリードだ!これからよろしくな?」
ふにゃりと垂れた蜂蜜色の瞳に白い癖毛
大きな体つきを見上げたナマエはつい先程見たばかりのポケモンを思い浮かべ
『……ウォーグルだ』
「ん?」
「こら!ごめんなさいね?この子本当にポケモン好きで…その…」
口籠る母親は何かを隠しているのか
視線を彷徨わせナマエを自分の体の後ろへと下がらせた
「ウォーグル…か、そんなに俺似てるか?」
彼は背中を屈めナマエと視線を合わせながら自分の白い髪の毛を指で摘んだ
「まぁこの癖っ毛とかは似てっかもな」
苦笑いをする彼に警戒心が緩んだのかナマエは母親の後ろから姿を現すとフリードの前へと一歩近寄った
『…カッコいいんだよ?ウォーグルは空の勇者って呼ばれてて仲間想いであたしは…好きです』
必死にウォーグルの良さを伝える少女、ポケモンの事だと分かっても似ていると一度言われたせいか自分について言っているようでフリードは照れ臭くなる
「そっか、ナマエは本当にウォーグルが好きなんだな」
『うん!いつかドラメシヤと一緒にウォーグルとお友達になるの』
ニッコリと微笑む少女の肩には相棒の小さなドラメシヤが現れ偉そうに威張ってる
「(おチビちゃんとチビドラゴンか…ハハ、なんだか似合ってんな)」
中々面白いペアだと感じたフリードは新しい隣人に興味を抱き、これからの生活に期待した
*****************
フリードが引っ越して来てから数日
彼は研究員として仕事をしに来たようだが、飽きっぽいのか書類を見るよりナマエと遊ぶ事の方が多かった
『空?』
「ああ、ちょっと時間もできたし空の散歩でも行かないか?」
家に訪ねてきた彼は腰に下げていたボールからリザードンを呼び出し相棒を自慢するように顎をあげた
「俺のリザードンは結構力持ちでな?お前くらいなら一緒に乗せて飛ぶくらい楽勝だぜ、な?リザードン!」
フリードの声に反応して鳴き声をあげるリザードン、だがナマエは唇を噛むと服の裾をぎゅっと握り視線を逸らした
『行きたいけど…でも…本当にいいの?』
「ん?いいに決まってんだろ?それにこれは俺からのお願いみたいなもんだ、息抜きしたいお兄さんの為にも付き合ってくれよ」
歯を出してニッコリと笑う姿にナマエはやっとこちらを見上げ眉を下げて笑った
『じゃあ…連れてって?』
弱々しく笑う彼女の表情は何処か違和感を感じたがフリードは気が付かないフリをしリザードンの背中へと招いた
大きなオレンジ色の翼に足をかけさせ落ちないように彼女の後ろからフリードも乗り込む
『リザードン、大丈夫?』
ばきゅぁっ!
『ふふ…ありがとう』
「ん?(今…もしかして…いや偶然か?)」
会話をしているような雰囲気に見えたがフリードはまさかな…と頭を振りナマエの腰を支えると空へとリザードンが飛び上がった