賢者の石
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ここはプリペット通り
夜も更けて辺りには人の気配がない
1匹の猫がプリペット通りの奥の曲がり角をじっと見つめて動かなかった。何かを待っているかのように身動き一つ取らない。
暫くして猫が見つめている先に、音もなくスーっと人らしき影が現れた。
白髪と白髭が腰のベルトに届くほど長く、地面につきそうな紫のローブを着て半月型のメガネを光らせてるその人は
アルバス•ダンブルドア。
ダンブルドアは火消しライターを12回鳴らし、街灯の光を消し去った。
「ミネルバ、今夜は月が綺麗じゃの」
ダンブルドアは静かな声でトラ猫に話しかけた。
するとトラ猫は厳格そうな女性へと姿を変えた。
ミネルバ•マクゴナガルだ。
「待っていました。ダンブルドア先生、あの子達は」
マクゴナガルはやや慌てた様子でダンブルドアに近寄った
「心配いらんよミネルバ、間も無くハグリッドが二人をつれてくる」
月明かりが見え隠れする夜空から、聞こえるはずもないバイクの音がした。空から近づいてくるバイクの音は徐々に大きくなり、ドウドウと音を立てて二人の前で停車した。
「よく来てくれたハグリッド」
「ダンブルドア先生、マクゴナガル先生、お待たせしてすまねぇ」
ハグリッドと呼ばれる大男は、身長は人の2倍はある巨体で、
アイマスクをモジャモジャの頭にずらしながら二人を見た
夜空が寒かったのだろう、モジャモジャのヒゲと頭に氷の粒がくっついついる
「ハグリッド、二人は無事でしょうね」
マクゴナガルは心配そうにサイドカーを覗き込んだ
ゴワゴワとした厚手の毛布を除けると、そこにはおくるみに包まれた小さな赤ん坊が二人、安らかに眠っている。
「あー、空の上にいる時にすっかり眠っちまったようで…」
ハグリッドはおくるみに包まれた二人の赤子を優しく両手に抱き抱え、二人の顔を見つめた。
ハグリッドのコガネムシのような黒目からポロポロと涙が溢れ出し、鼻を啜る音が大きく辺りに響きわたる。
「まだこんなにちっせーのにな。可哀想にな…」
グスグスと泣くハグリッドの肩をダンブルドアが優しく叩いた。
「さぁ、ハグリッド」
マクゴナガルはハグリッドからそっと一人だけ赤ちゃんを受け取る。
マクゴナガルとハグリッドはそれぞれの赤ちゃんをバーノン•ダーズリー、マージョリー•ダーズリーの家の玄関の前にゆっくりと下ろした。
「大丈夫だぞオメーら、お向かいさんどうしだ。二人で仲良く大きくなるんだぞ…うっ」
ついにハグリッドはウォンウォンと大声で泣き始めた。
「大丈夫じゃハグリッド、二人はこちらの世界で安全に過ごす事が出来る。わしが保証しよう、いつか二人が成長してホグワーツに入学する時には元気な二人を見る事が出来るじゃろ」
ハグリッドはコクコクと頷きながらコートに手をつっこんだ。
くしゃくしゃになった小汚いハンカチを取り出して涙を拭い、ブォーンと鼻をかむ。
ダンブルドアは腰から杖を出し、クイっと一振りする。
キラキラとした光が上空を舞い、プリペット通りをベールのように包み込み、やがて消えた。
それを見届けたマクゴナガルは赤ちゃんのおくるみの上に、そっと手紙を置く。
二人の赤ん坊はまだスヤスヤと眠っている。
「ゆっくりおやすみ、ハリー、エマ。二人に祝福が在らんことを」
夜も更けて辺りには人の気配がない
1匹の猫がプリペット通りの奥の曲がり角をじっと見つめて動かなかった。何かを待っているかのように身動き一つ取らない。
暫くして猫が見つめている先に、音もなくスーっと人らしき影が現れた。
白髪と白髭が腰のベルトに届くほど長く、地面につきそうな紫のローブを着て半月型のメガネを光らせてるその人は
アルバス•ダンブルドア。
ダンブルドアは火消しライターを12回鳴らし、街灯の光を消し去った。
「ミネルバ、今夜は月が綺麗じゃの」
ダンブルドアは静かな声でトラ猫に話しかけた。
するとトラ猫は厳格そうな女性へと姿を変えた。
ミネルバ•マクゴナガルだ。
「待っていました。ダンブルドア先生、あの子達は」
マクゴナガルはやや慌てた様子でダンブルドアに近寄った
「心配いらんよミネルバ、間も無くハグリッドが二人をつれてくる」
月明かりが見え隠れする夜空から、聞こえるはずもないバイクの音がした。空から近づいてくるバイクの音は徐々に大きくなり、ドウドウと音を立てて二人の前で停車した。
「よく来てくれたハグリッド」
「ダンブルドア先生、マクゴナガル先生、お待たせしてすまねぇ」
ハグリッドと呼ばれる大男は、身長は人の2倍はある巨体で、
アイマスクをモジャモジャの頭にずらしながら二人を見た
夜空が寒かったのだろう、モジャモジャのヒゲと頭に氷の粒がくっついついる
「ハグリッド、二人は無事でしょうね」
マクゴナガルは心配そうにサイドカーを覗き込んだ
ゴワゴワとした厚手の毛布を除けると、そこにはおくるみに包まれた小さな赤ん坊が二人、安らかに眠っている。
「あー、空の上にいる時にすっかり眠っちまったようで…」
ハグリッドはおくるみに包まれた二人の赤子を優しく両手に抱き抱え、二人の顔を見つめた。
ハグリッドのコガネムシのような黒目からポロポロと涙が溢れ出し、鼻を啜る音が大きく辺りに響きわたる。
「まだこんなにちっせーのにな。可哀想にな…」
グスグスと泣くハグリッドの肩をダンブルドアが優しく叩いた。
「さぁ、ハグリッド」
マクゴナガルはハグリッドからそっと一人だけ赤ちゃんを受け取る。
マクゴナガルとハグリッドはそれぞれの赤ちゃんをバーノン•ダーズリー、マージョリー•ダーズリーの家の玄関の前にゆっくりと下ろした。
「大丈夫だぞオメーら、お向かいさんどうしだ。二人で仲良く大きくなるんだぞ…うっ」
ついにハグリッドはウォンウォンと大声で泣き始めた。
「大丈夫じゃハグリッド、二人はこちらの世界で安全に過ごす事が出来る。わしが保証しよう、いつか二人が成長してホグワーツに入学する時には元気な二人を見る事が出来るじゃろ」
ハグリッドはコクコクと頷きながらコートに手をつっこんだ。
くしゃくしゃになった小汚いハンカチを取り出して涙を拭い、ブォーンと鼻をかむ。
ダンブルドアは腰から杖を出し、クイっと一振りする。
キラキラとした光が上空を舞い、プリペット通りをベールのように包み込み、やがて消えた。
それを見届けたマクゴナガルは赤ちゃんのおくるみの上に、そっと手紙を置く。
二人の赤ん坊はまだスヤスヤと眠っている。
「ゆっくりおやすみ、ハリー、エマ。二人に祝福が在らんことを」
1/15ページ