世界を越えて
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『えーっと、ここが、ここがここで、この店がここだから…えっと』
江藤みのり、さっそく迷子です。
山田家からから出て、歩いたはいいんです。
とりあえず、山田家3人の連絡先がスマホに入って、ホクホクで…
GPS、使えるかなぁって思って使ってみたけど、やっぱり繋がらなくて、書いてもらった地図を元に歩いてみるけれど。
『…うーん…』
完全に迷子になってしまった…
さすがイケブクロ、人が多く、私には縁遠い場所だな、なんで思いながら放心していると、腕を捕まれた。
『…!?』
「あ、あのときの、…!!」
そこには、息を切らせた観音坂独歩…だけならまだよかった。
伊弉冉一二三と、神宮寺寂雷までいたのだ、驚きを通り越して放心を続けてしまう。
『…』
「…と、とにかく、きて、ください…」
ちょ、待って、あの独歩に腕を捕まれて、手を引かれてるんだけど、どうしよう…!
「ふふ、独歩くんにこんな可愛いガールフレンドがいたとはね」
「違います…!」
「なんにせよ、珍しいことには代わりはないね」
「ですね」
『…』
私は放心を続けながら着いていった
独歩たちに連れていかれたのは、近くのお洒落なカフェテリアだった。
「…座ってください」
『…え!?私!?』
放心して立っている私に、独歩が椅子を引いて座るよう促してくれる。
うへえ…!なんの前触れだ…!
四人が席に着くと、三人はオーダーを決めるのだが…
「…君は、何を頼むんだい?」
『え!?いえ、わたしはその…』
「大丈夫、ここは独歩くんの奢りだよ」
『え!?』
余計飲めない…!
「一二三…!」
『…というか、あの…あなたは、私のこと疑ってるんじゃ…』
というと、独歩は視線を伏せてから、私を見た
「その話を、聞こうと思って」
「ん?どの話だい?」
「実は…」
独歩があらかたの事情を説明する。
「なるほど…突然、会ったこともないのに、名前を知られていた、と…」
「それは…」
一二三は若干青ざめている
『あ、怖いなら、私両手を上げていますね』
「え…?」
一二三が目を見張る
一二三だけじゃない。
三人とも驚いている。
まぁそりゃそうか。
でもわたしは一二三のストーカー事件をしってるからなぁ…
『…あの、私の話を、真面目に、聞いていただけますか?』
「…その、内容にもよる、とは…思いますけど」
『はい、それでもいいです』
私は、今日あった非、現実的なことを話した。
「…ふむ、そんなことがあったのか…」
『はい。実感としては…その、私はもう、あなた方の名前を知ってしまっているので、呼ばせていただきますが…観音坂さんと出会ったときに起きた、目眩…あの目眩の時に目を瞑ったんです。その時に、世界をわたってしまったのかな、と』
相手が寂雷先生だからか、するすると言葉が出てくる。
「そうでしたか…大変でしたね」
寂雷先生が私の頭を優しく撫でてくれた
嬉しい。
素直に嬉しい。
それを見て独歩が拗ねていたなんて、私は知らない。
「それで、これからの生活のあてはあるんですか?」
『あ、それは…その、観音坂さんとあった後に、一郎くんと会って…彼が。』
そこまでいうと、寂雷先生はそうですかと微笑ましそうに笑った。
「ですが、いつでも私のことを頼ってきなさい。これ、私の連絡先です」
と、名刺を渡してくれた
『あ、ありがとうございます…!』
「…!す、すみません!お、俺も…!」
と、独歩も便乗して名刺をくれた。
「僕からも、僭越ながら」
一二三がくれた名刺は、凄く光ってた。
『ありがとうございます。…あ、そうだ、私、このあと自分の日用品買って、一郎くんたちのところに戻らなくちゃ…』
というと、目に見えてみんなのテンションが下がった
え?なんで…?
『あ、そうだ、私の自己紹介がまだでしたよね、私江藤みのりと言います。よろしくお願いします』
と頭を下げた。
「…江藤、さん。買い物、手伝います」
『え!?そ、そんなことさせられません!』
「いいじゃないですか、荷物持ちになってもらえばいい」
『そんなに買うつもりないですし…』
私が遠慮していると、独歩がネガティブモードに入られた
「…そうだよな。こんな三十路のおっさんに荷物持ちされたくないよな。むしろ三十路なんだからぎっくり腰とか気を付けろって話だよな。俺が悪い。全部全部、俺のせい俺のせあ俺のせい…」
『か、観音坂さん…』
ど、どうしよう、ネガティブモード初めて直で見たけど…
私がふう、と息を着くと、観音坂さんがびくっとすくむ
『観音坂さん、観音坂さんは何も悪くありません。私は、申し訳ないって思ってるだけです。だって貴方の所属先ディビジョンシンジュクじゃないですか』
「…でも、荷物持ち位できるし…」
『うーん…』
断るのも違う気がするが、御願いするのも申し訳ないって言うか恥ずかしい…
「…そんなに嫌なんですか」
『いや、嫌って言うか…よく考えてください、日用品ですよ?普段使いするものですよ?』
「…あぁ、」
そこまで言ってようやく独歩もわかったようである。
「…じゃあ、デパートの前で待ってる、から。荷物持ちさせて、ください」
『…ええええ…』
そこまで言われると断れない…
『…どうしてそこまでしてくださるんですか…?』
「…ん…何となく、です」
『何となく、ですか…』
「はい」
「独歩くん、江藤さん、そろそろ行こうか」
あ、二人のこと忘れてた…
ナチュラルにお会計を済ませてくれている寂雷先生…スマート過ぎる…
『あの、お会計…!』
「ん?じゃあ今度肩叩きでもお願いしようかな」
『ええええ…!』
なんだろう、ここの世界優しすぎる…
優しい世界
(優しすぎる世界)
江藤みのり、さっそく迷子です。
山田家からから出て、歩いたはいいんです。
とりあえず、山田家3人の連絡先がスマホに入って、ホクホクで…
GPS、使えるかなぁって思って使ってみたけど、やっぱり繋がらなくて、書いてもらった地図を元に歩いてみるけれど。
『…うーん…』
完全に迷子になってしまった…
さすがイケブクロ、人が多く、私には縁遠い場所だな、なんで思いながら放心していると、腕を捕まれた。
『…!?』
「あ、あのときの、…!!」
そこには、息を切らせた観音坂独歩…だけならまだよかった。
伊弉冉一二三と、神宮寺寂雷までいたのだ、驚きを通り越して放心を続けてしまう。
『…』
「…と、とにかく、きて、ください…」
ちょ、待って、あの独歩に腕を捕まれて、手を引かれてるんだけど、どうしよう…!
「ふふ、独歩くんにこんな可愛いガールフレンドがいたとはね」
「違います…!」
「なんにせよ、珍しいことには代わりはないね」
「ですね」
『…』
私は放心を続けながら着いていった
独歩たちに連れていかれたのは、近くのお洒落なカフェテリアだった。
「…座ってください」
『…え!?私!?』
放心して立っている私に、独歩が椅子を引いて座るよう促してくれる。
うへえ…!なんの前触れだ…!
四人が席に着くと、三人はオーダーを決めるのだが…
「…君は、何を頼むんだい?」
『え!?いえ、わたしはその…』
「大丈夫、ここは独歩くんの奢りだよ」
『え!?』
余計飲めない…!
「一二三…!」
『…というか、あの…あなたは、私のこと疑ってるんじゃ…』
というと、独歩は視線を伏せてから、私を見た
「その話を、聞こうと思って」
「ん?どの話だい?」
「実は…」
独歩があらかたの事情を説明する。
「なるほど…突然、会ったこともないのに、名前を知られていた、と…」
「それは…」
一二三は若干青ざめている
『あ、怖いなら、私両手を上げていますね』
「え…?」
一二三が目を見張る
一二三だけじゃない。
三人とも驚いている。
まぁそりゃそうか。
でもわたしは一二三のストーカー事件をしってるからなぁ…
『…あの、私の話を、真面目に、聞いていただけますか?』
「…その、内容にもよる、とは…思いますけど」
『はい、それでもいいです』
私は、今日あった非、現実的なことを話した。
「…ふむ、そんなことがあったのか…」
『はい。実感としては…その、私はもう、あなた方の名前を知ってしまっているので、呼ばせていただきますが…観音坂さんと出会ったときに起きた、目眩…あの目眩の時に目を瞑ったんです。その時に、世界をわたってしまったのかな、と』
相手が寂雷先生だからか、するすると言葉が出てくる。
「そうでしたか…大変でしたね」
寂雷先生が私の頭を優しく撫でてくれた
嬉しい。
素直に嬉しい。
それを見て独歩が拗ねていたなんて、私は知らない。
「それで、これからの生活のあてはあるんですか?」
『あ、それは…その、観音坂さんとあった後に、一郎くんと会って…彼が。』
そこまでいうと、寂雷先生はそうですかと微笑ましそうに笑った。
「ですが、いつでも私のことを頼ってきなさい。これ、私の連絡先です」
と、名刺を渡してくれた
『あ、ありがとうございます…!』
「…!す、すみません!お、俺も…!」
と、独歩も便乗して名刺をくれた。
「僕からも、僭越ながら」
一二三がくれた名刺は、凄く光ってた。
『ありがとうございます。…あ、そうだ、私、このあと自分の日用品買って、一郎くんたちのところに戻らなくちゃ…』
というと、目に見えてみんなのテンションが下がった
え?なんで…?
『あ、そうだ、私の自己紹介がまだでしたよね、私江藤みのりと言います。よろしくお願いします』
と頭を下げた。
「…江藤、さん。買い物、手伝います」
『え!?そ、そんなことさせられません!』
「いいじゃないですか、荷物持ちになってもらえばいい」
『そんなに買うつもりないですし…』
私が遠慮していると、独歩がネガティブモードに入られた
「…そうだよな。こんな三十路のおっさんに荷物持ちされたくないよな。むしろ三十路なんだからぎっくり腰とか気を付けろって話だよな。俺が悪い。全部全部、俺のせい俺のせあ俺のせい…」
『か、観音坂さん…』
ど、どうしよう、ネガティブモード初めて直で見たけど…
私がふう、と息を着くと、観音坂さんがびくっとすくむ
『観音坂さん、観音坂さんは何も悪くありません。私は、申し訳ないって思ってるだけです。だって貴方の所属先ディビジョンシンジュクじゃないですか』
「…でも、荷物持ち位できるし…」
『うーん…』
断るのも違う気がするが、御願いするのも申し訳ないって言うか恥ずかしい…
「…そんなに嫌なんですか」
『いや、嫌って言うか…よく考えてください、日用品ですよ?普段使いするものですよ?』
「…あぁ、」
そこまで言ってようやく独歩もわかったようである。
「…じゃあ、デパートの前で待ってる、から。荷物持ちさせて、ください」
『…ええええ…』
そこまで言われると断れない…
『…どうしてそこまでしてくださるんですか…?』
「…ん…何となく、です」
『何となく、ですか…』
「はい」
「独歩くん、江藤さん、そろそろ行こうか」
あ、二人のこと忘れてた…
ナチュラルにお会計を済ませてくれている寂雷先生…スマート過ぎる…
『あの、お会計…!』
「ん?じゃあ今度肩叩きでもお願いしようかな」
『ええええ…!』
なんだろう、ここの世界優しすぎる…
優しい世界
(優しすぎる世界)